# 黒帮三三
## 第一章
葉冬市の港は、夜の闇に包まれていた。海からの潮風が、桟橋に立つ男たちの頬を撫でる。朴大根は、自分の背よりも高いコンテナの影に立ち、遠くの海面に浮かぶ灯りを見つめていた。
「船が見えたぞ」
隣に立つ副頭領の金が、指を差す。確かに、水平線の彼方から一つの船影が徐々に大きくなってきていた。
朴大根は、胸の内で複雑な思いを抱えていた。父・朴家老が竹奇組の卑劣な罠に嵌められて負傷し、急遽、自分がこの大门帮のトップに立つことになった。だが、まだ若すぎる。組内の古参連中は、自分を本当のボスとして認めてはいない。それでも、今こそ大门帮が停滞から抜け出す時だ。そのためには、強力な味方が必要だった。
「来たぞ」
船がゆっくりと桟橋に近づいてくる。船首には二人の人影が見えた。一人は長身の女性、もう一人はその隣に立つやや小柄な男。
船が接岸し、タラップが下りる。先に降りてきたのは、その女性だった。彼女の名前は伊美儿、青龙帮の長女であり、次の代のボスとして目される存在だ。波打つ褐色の長い髪が、夜風に揺れる。身長は175センチという高身長で、その曲線は豊かで、胸元は大きく膨らみ、細い腰から大きく膨らんだ臀部へと続くラインは、まさに彫刻のようだった。彼女の瞳は、優しく、それでいてどこか覚悟を秘めた強い意志を宿していた。
その後ろから、小柄な男が降りてくる。利青、玄武帮の長男である。彼は伊美儿より5センチ低く、体つきは細く、どこか頼りなさげに見えた。だが、その目は澄んでいて、二人は幼い頃からずっと一緒に育ってきたという空気を纏っていた。
朴大根は、自らの身長155センチを気にせず、精一杯胸を張って歩み寄った。彼の体は筋肉に覆われたずんぐりとした体格で、顔は普通の、どこか優しさのある中年男といった風体だ。
「お二人とも、ようこそ葉冬市へ。私は朴大根、現在の大门帮の頭代行です。本日は、お会いできて光栄です」
伊美儿は微笑みを浮かべ、軽く一礼した。
「お世話になります。こちらこそ、お招きいただきありがとうございます」
利青も軽く会釈をしたが、その目は周囲の港の様子を注意深く観察していた。彼は生来、慎重な性格だった。
「では、まずは宿にお連れします。海辺の旅館を手配いたしました。この辺りは、私共の縄張りですから、ごゆっくりしていただけます」
朴大根はそう言うと、自らの車へと案内した。車は黒塗りの高級セダンで、運転手が一人乗っている。三人は後部座席に乗り込んだ。
車が走り出す。葉冬市の夜の街並みが窓の外を流れていく。この島は、中国と韓国の間に浮かぶ巨大な島、黒金島。その名の通り、表の華やかな観光業の裏では、あらゆる闇の取引が行われている。ここには、中国の青龙帮、玄武帮、韓国の大门帮、そして今や問題を起こしている日本の竹奇組など、多国籍な勢力が入り乱れていた。
「朴さん、率直に申し上げます」
伊美儿が口を開いた。彼女の声は落ち着いており、それでいて温かみがあった。
「私共の組織でも、竹奇組の動きは確認しております。彼らは、この島の闇の支配権を狙っていると聞きます」
朴大根は深くうなずいた。
「おっしゃる通りです。竹奇組は、我々大门帮の縄張りを横取りしようとしている。父が襲われたのも、その一環でしょう。私は…我々大门帮だけでは、彼らに対抗する力が不足しています。どうか、お力をお貸しいただけないでしょうか」
朴大根の声には、切実な響きがあった。彼は、自らの無力さを痛感していた。父が健在ならば、こんな思いはしなかったかもしれない。しかし、今は違う。
利青が口を挟んだ。
「兄貴、気持ちはわかる。だが、急ぎすぎるのは禁物だ。まずは、この島の様子をじっくり見てからでも遅くはないだろう。何せ、俺たちはこの島に来るのは初めてだ。俺たち上位の者は、普段は部下に任せていたからな。せっかくだから、観光でもして、この島の空気を味わおうじゃないか」
伊美儿は、利青の言葉に優しく微笑んだ。
「そうですね。利青の言う通りだと思います。私たちも、まずはこの島を理解する必要があります。竹奇組の動きが不気味だからこそ、焦って動くよりも、しっかりと地盤を固めてからにすべきです」
朴大根は、二人の落ち着いた態度に、少しだけ心が軽くなった。確かに、彼らは自分よりも経験豊かで、冷静だ。頼りになると感じた。
「それもそうですね。失礼しました。では、まずはお二人を、それぞれの組織の島内拠点へお連れしましょう。顔合わせも必要かと思います」
「そうしてくれると助かる」
利青が答えた。
車は、まず青龙帮の拠点へ向かった。それは、港から少し離れた商業ビルの一室だった。中には数人の青龙帮の構成員が待機しており、伊美儿が到着すると恭しく頭を下げた。伊美儿は彼らに、島の状況を簡単に尋ね、そしてまた車に戻った。
次に、玄武帮の拠点へ。そこは、古い倉庫を改装したもので、中には簡素な事務所があった。利青は、待っていた部下たちと短く打ち合わせをし、朴大根の案内に従った。
すべての手続きが終わると、朴大根は二人を海辺の旅館へと案内した。旅館は、波の音が聞こえる静かな場所にあった。日本風の落ち着いた造りで、庭には松の木が植えられている。
「こちらが宿です。本来なら、グラスファイブスターという高級ホテルをご用意したかったのですが、あいにく改装中でして。また、オープンした際には、ぜひともご招待させていただきます」
朴大根はそう言って、軽く頭を下げた。
「いえ、こちらで十分です。ありがとうございます」
伊美儿が礼を言う。
「それでは、明日また改めて。今夜はゆっくりお休みください」
そう言って、朴大根は車に乗り込み、去っていった。
旅館の部屋は、広くて清潔だった。窓を開けると、潮の香りが部屋の中に流れ込んでくる。利青は、早速ベッドに上がり、テレビをつけた。何かのバラエティ番組が流れているが、彼の頭の中は別のことでいっぱいだった。
「利青さん、お風呂、いただいてもよろしいですか?」
伊美儿が、バスルームのドアの前で声をかける。
「ああ、どうぞ」
利青は、画面を見ながら答えた。
しばらくして、バスルームから湯気と共に伊美儿が出てきた。彼女は、真っ黒なセクシーなランジェリーを身につけていた。その下着は、彼女の豊満な体を強調し、細い肩紐が彼女の白い肌に映えていた。彼女の褐色の長い髪は、まだ少し濡れていて、首元から雫が垂れていた。
伊美儿は、ベッドに飛び込むと、大きく伸びをした。その動作で、彼女の胸のふくらみが揺れる。
「利青さん、疲れたでしょう?」
彼女は、優しい声で言った。その目は、愛情に満ちていた。
「少しな」
利青は、テレビのリモコンを置き、彼女の方に向いた。彼の視線は、自然と彼女の体に注がれる。彼女は、彼が自分を見ていることに気づいて、ほんの少し照れくさそうに笑った。
「一緒にいてくれて、ありがとう」
そう言って、伊美儿はベッドの上で体を寄せ、利青の手を取った。彼の手は、彼女の大きな手に包まれるようにして握られた。彼女の手の温もりが、彼の心を優しく包み込む。
「さっきの話、利青さんはどう思う?」
伊美儿が、真剣な顔で尋ねた。
「朴大根は、必死だな。竹奇組のことを、本気で恐れている。だが、俺たちとしては、急いで動くのは得策じゃない。まずは、この島の情勢をしっかりと見極めるべきだ」
利青は、考え込むように言った。
「私もそう思う。でも、大门帮を見捨てるわけにはいかない。彼らは、この島で長い間、安定した基盤を築いてきた。竹奇組がそれを壊そうとしているなら、私たちも放ってはおけない」
伊美儿は、自分の考えを述べた。彼女は、常に大局を見ながら、必要な時には自らの犠牲も厭わない覚悟を持っていた。彼女のその覚悟が、彼女の目にはっきりと表れていた。
「わかってる。焦るなって言っただけだ。まずは、明日以降、実際に街を歩いてみよう。何か見えてくるかもしれない」
利青は、そう言って彼女の頭を優しく撫でた。
伊美儿は、その手の温もりに、少しだけ心が安らぐのを感じた。彼女は、幼い頃から彼の隣にいた。彼がどんなに小さく、時には弱く見えても、彼の心の強さと優しさを知っていた。
「利青さん…」
彼女は、そっと彼の顔に近づき、唇を重ねた。それは、優しく、長いキスだった。
彼女の手が、ゆっくりと彼の胸元から下へと滑り落ちていく。彼の体は、細くて、筋肉もあまりない。しかし、彼女にとっては、それが愛おしかった。
「今日は、たくさん歩いたから、疲れているでしょう」
伊美儿が、彼のズボンのベルトに手をかける。彼は、少しだけ抵抗するように彼女の手を止めた。
「いや、いい。お前も疲れているだろう」
「私は大丈夫。利青さんと一緒なら、疲れも吹き飛ぶ」
彼女は、そう言って微笑んだ。その笑顔は、彼にしか見せないものだった。
彼女の手が、彼の下腹部に触れる。彼の小さな性器は、まだ衰えていなかった。彼女の指が、優しくそれを撫でる。すると、徐々に硬さを帯びてくる。しかし、それでも長さは8センチほどしかなかった。彼女にとっては、それが普通だった。彼が他の男性と比べてどうかなど、考えたこともなかった。彼女は、ただ彼が好きで、彼との触れ合いが心地よかった。
「愛してるよ」
伊美儿は、そう呟くと、彼の性器を口に含んだ。彼の体が、一瞬震えた。彼女の舌が、ゆっくりとそれを舐め、包み込む。彼の手が、彼女の髪を優しく撫でた。
「ああ…いい…」
利青の声が、かすかに漏れる。彼女は、それを励みにさらに舌を動かす。
しばらくして、彼女は口を離し、体を起こした。そして、彼の上にまたがるようにして、自分の秘部を彼の性器にゆっくりと近づけた。彼女の巨大な尻が、彼の上にのしかかるようにして、彼の小さな肉棒を飲み込んだ。
「んっ…」
彼女の口から、甘い声が漏れる。彼のものは、彼女の膣の奥には決して届かなかった。しかし、彼女はそれを気にしなかった。彼のすべてが、彼女には愛おしかった。
彼女は、ゆっくりと腰を動かす。その動きに合わせて、彼の肉棒も彼女の中で震える。彼の息が、荒くなる。
「ああ…感じる…」
利青の声が、かすれて聞こえる。
彼女は、彼の上で腰をくねらせながら、彼の唇にキスをした。舌を絡め、唾液を交換する。その間も、彼女の腰は止まらない。
5分ほど経っただろうか。利青の体が、激しく震え始めた。
「ああっ…出る…」
彼は、短く叫び、全身を硬直させた。そして、彼女の中で、少しだけ精液を放った。それは、量が少なく、ほとんど無臭で、薄いものだった。
「はあ…はあ…」
利青は、大きく息を吐き、体の力が抜けた。
「これで…半月は持つ…」
彼が、弱々しく言った。
伊美儿は、優しく微笑み、彼の額にキスをした。
「お疲れさま。ありがとう」
彼女は、静かに彼の上から降りると、隣に横たわり、彼の体を抱きしめた。彼の体は細くて、抱きしめると骨ばっていたが、それが彼だった。
「利青さん、大好きよ」
彼女が、耳元でささやく。
「俺もだ…」
彼は、そう言って、彼女の胸に顔を埋めた。そして、すぐに眠りに落ちた。
伊美儿は、彼の寝顔を見つめながら、そっと彼の髪を撫でた。窓の外では、波の音が静かに響いている。
明日から、また新しい日が始まる。竹奇組との対立。大门帮との同盟。様々な問題が待ち受けている。しかし、今だけは、この穏やかな時間を大切にしよう。彼女は、そう思いながら、目を閉じた。
二人の体は、寄り添い合い、まるで子供の頃のように、仲良く眠りについた。
翌朝、日の光が部屋に差し込む。伊美儿が先に目を覚ました。彼女は、隣でまだ眠っている利青の顔を見て、優しく微笑んだ。そして、そっと彼の頬にキスをした。
「さあ、今日から忙しくなるわよ」
彼女は、そう呟くと、ベッドから起き上がった。窓からは、青く澄んだ海が見えた。葉冬市の新たな一日が、始まろうとしていた。