# 第10章
魔族の聖女親衛隊は責凰門の山道に到着した。総勢六十数名、全身を漆黒の甲冑に包み、手には統一された長剣を持っている。先頭に立つのは化神中期の女修練者、阿紫という名であった。残る者は全て元婴後期。彼女たちは数百年にわたって練り上げた合撃功法を有しており、連携すれば三、四名の化神修練者とすら互角に戦えると自負していた。
ところが、山道の入り口に跪く一人の女を見て、阿紫の顔色が一変した。
蘇千瑶だ。
彼女は両手を背後で鎖に縛られ、その美しい裸体を露わにし、白く豊かな尻を高く突き出していた。その尻には既に幾筋もの赤い痕が刻まれている。あの聖女が、ここで公然と尻を晒して罰せられているのである。
「貴様ら! よくも聖女様を!」
阿紫の怒号が山道に轟いた。彼女は即座に伝音を放つ。
「責凰門の者に告ぐ! 即刻我が聖女を解放せよ! さもなくば我々親衛隊が総力を挙げて責凰門を灰燼に帰す!」
その声に応えるように、山道の奥から二つの裸の影がゆっくりと現れた。
一人は白枕霜。
彼女の肌は氷のように白く、月光の下で淡く輝いている。整った冷徹な顔立ち、眉間には生まれつきの高貴さと疎遠さが宿っていた。胸は豊かで張りがあり、丸みを帯びた双丘は歩くたびに優雅に揺れる。腰は細く、黒い長髪が背中で風に揺れていた。全裸であることに一片の恥じらいもなく、むしろ誇らしげにその肢体を晒している。
もう一人は花千語。
彼女の顔立ちは優しい水のように柔和で、精巧な五官には自然な親しみやすさが漂っている。青い長髪をゆるく後ろにまとめ、数本の髪が耳元に垂れていた。体つきはふくよかで均整がとれている。豊かな胸、くびれた腰、そしてふっくらと盛り上がった尻。彼女もまた裸体を悠然と披露し、周囲の親衛隊の衝撃など全く意に介さない様子だ。
「お前たち…白枕霜! 花千語!」
阿紫が声を震わせた。
「天剣宗の宗主と百花谷の谷主が、なぜこんな場所で裸など晒している!」
白枕霜は清冷な声で応えた。
「お前は間違っている。私はもう天剣宗の宗主ではない。玄罰天尊の厚意により、女奴隷として迎え入れられ、霜奴という名を賜った。毎日、主人の手で尻罰を受けているのだ。」
「何?」
親衛隊の面々が息を呑む。
花千語も穏やかに続けた。
「私ももう百花谷の谷主ではない。玄罰天尊に女奴隷の位を授かり、語奴という名を賜った。毎日尻罰を受けるのが我が務めである。そして、お前たちの聖女である蘇千瑶も…自ら志願してここに留まっているのだ。」
「ありえん!」
阿紫が激怒した。
「聖女様が自ら志願するなど! お前たち責凰門の手で洗脳されたに違いない! 親衛隊、構えよ!」
六十数名の親衛隊が一斉に武器を構える。阿紫が先頭に立ち、怒声を放った。
「天剣宗と百花谷が責凰門と同流合汚しているとは! そんな裏切り者ども、容赦はせぬ!」
「裏切り者?」
白枕霜が微かに口元を歪めた。
「私はただ、自分の居場所を見つけただけだ。お前たち如きに理解できるものか。」
言うや、白枕霜の手に凝霜剣が現れる。その刃は極寒の氷のように澄み渡り、周囲の温度が急激に下がった。
「語奴、援護を頼む。」
「無論だ、霜奴。」
花千語の手にも青い光を放つ長剣が現れる。彼女の気質は変わらず穏やかであったが、その目には化神後期の強者の鋭さが宿っていた。
「行くぞ!」
阿紫が叫び、六十数名の親衛隊が一斉に突撃した。
合撃功法が発動され、六十数名の気が一つに纏まる。その威力は化神中期の修練者すら凌駕する。
しかし、白枕霜と花千語は化神後期。二人の連携は、ただの数の力では太刀打ちできないものだった。
白枕霜の凝霜剣が一閃すると、氷の刃が空中に無数に現れ、親衛隊の陣形を切り裂く。花千語の剣は青い光を放ち、味方を癒しながら敵を傷つける。二人の攻撃に、親衛隊は次第に押され始めた。
その間も、蘇千瑶の尻罰は続いている。
「パン! パン! パン!」
天道木板が正確に彼女の豊かな尻を打つ。打たれるたびに白い肉がビクンと震え、赤い痕が刻まれる。
「ああっ…はあっ…」
蘇千瑶の口から艶めかしい声が漏れる。その声には苦痛と共に明らかな快楽が混ざっていた。
「聖女様!」
阿紫が叫ぶ。
「お待ちください! すぐに助けます!」
「い、いや…瑤奴は…もう十分だ…」
蘇千瑶が息を切らしながら答える。
「パン! パン! パン!」
木板が打ち続ける。そのたびに蘇千瑶の尻が跳ね、彼女の体が震える。
「ああっ…ああっ…!」
突然、蘇千瑶の体が大きくのけ反った。彼女の股間から透明な液体が勢いよく噴き出す。
「な、なに?」
一人の親衛隊が驚愕して叫んだ。
「ありえない…聖女様がイかされている…!」
その言葉が親衛隊の士気を一気に打ち砕いた。
「聖女様が…イかされるなど…」
「そんな…聖女様が…」
白枕霜と花千語はこの隙を逃さない。
「氷華乱舞!」
白枕霜の凝霜剣が無数の氷の花びらを撒き散らす。親衛隊は防御に徹するのがやっとだ。
「百花繚乱!」
花千語の剣が青い光の花を咲かせ、親衛隊の陣形を崩す。
「うわあっ!」
「くっ!」
親衛隊は次々に倒れていった。
数刻後、山道にはうつ伏せになって息を切らす蘇千瑶と、倒れた親衛隊の姿だけが残っていた。
「くそっ…」
阿紫が立ち上がろうとする。しかし白枕霜の凝霜剣が彼女の喉元に突きつけられた。
「もう終わりだ。」
白枕霜が冷たく言い放った。
蘇千瑶がかすれた声で言った。
「親衛隊の妹たちよ…瑤奴は…本当に自ら志願してここに留まっているのだ…」
「聖女様…なぜ…」
阿紫が震える声で問う。
蘇千瑶は微笑んだ。その目は遠くを見つめている。
「瑤奴はずっと…誰かに自分の尻を打ち潰してほしいと思っていたのだ。それを…玄罰天尊が見つけてくれた。瑤奴は…ようやく自分の居場所を見つけたのだ。」
「そんな…」
阿紫は絶望した表情を浮かべた。
白枕霜が凝霜剣を収める。
「帰れ。そして伝えよ。魔族の聖女は、既に玄罰天尊の女奴隷となったと。」
親衛隊は顔を見合わせた。相手に勝てない。聖女も戻る意思がない。ならば撤退するしかない。
「…撤退だ。」
阿紫が苦渋の決断を下す。
六十数名の親衛隊は、重い足取りで山道を下りていった。
その背中を見送りながら、白枕霜と花千語は玄罰の前に跪いた。
「主人、親衛隊は退却いたしました。」
「碧落宮と九幽谷の処置は?」
玄罰が冷淡な声で問う。
「まだです。直ちに赴きます。」
白枕霜が答えた。
「うむ。よくやった。」
玄罰が二人を見下ろす。
「お前たちは女奴隷となって初の任務を果たした。褒美として、何か望みがあれば聞こう。」
白枕霜と花千語は顔を見合わせ、ほぼ同時に口を開いた。
「望みなどございません。ただ…」
「主人の罰を。主人の手で、責凰門の前で、公衆の面前で、激しく尻を打っていただきたいのです。四百回、天道木板で。自分の尻が公衆の前で花開くのを見たいのです。」
「そうか。」
玄罰の口元が微かに歪む。
「ならば、任務の完了後に叶えてやろう。」
白枕霜と花千語の目が一層輝いた。
「ありがたき幸せにございます。」
翌日。
白枕霜は碧落宮の大門の前に立っていた。
彼女の裸体は清らかな朝日を浴びて輝いている。肌は透き通り、腰は細く、胸は豊かで、丸みを帯びた尻は歩くたびに小さく震える。周囲の碧落宮の弟子たちは息を呑み、目を背ける者、凝視する者、恐怖に震える者と様々だ。
しかし白枕霜は全く意に介さない。彼女の表面は依然として清冷で孤高の様子。しかし内心は主人への従順で満ち溢れていた。この裸体は主人の所有物。公衆の前に晒すことは、その所有権を示す誇りでもある。
彼女は一歩一歩、大門から宗門大殿の前まで進んだ。その間、一言も発さず、ただ悠然と裸体を晒し続ける。
「雲清児はどこだ。」
白枕霜の冷たい声が大殿に響く。
雲清児が震えながら姿を現した。彼女の後ろには、かつて責凰門と衝突した弟子たちが続く。
「白…白宗主…」
「私はもう宗主ではない。霜奴と呼べ。」
白枕霜が冷たく言い放つ。
「玄罰天尊の命により、碧落宮の宮主・雲清児及び過ちを犯した弟子たちは、全ての衣服を脱ぎ、責凰門の山道に跪き、尻を突き出して罰を受けること。毎日天道木板による百回の尻罰を三年間。もし反抗すれば、厳罰に処す。」
雲清児の顔色が青ざめる。
「そ、そんな…」
「不服か。」
白枕霜の目が光る。
「い、いえ…」
雲清児は諦めたように首を振った。化神後期の白枕霜でさえ玄罰の女奴隷となったのだ。自分たちのような小門派が太刀打ちできる相手ではない。
「…わかりました。従います。」
雲清児と弟子たちは、震える手で衣服を脱ぎ始めた。
一方、花千語は九幽谷の大門に到着していた。
彼女の裸体もまた、柔和な陽光の下で美しく輝いている。青い長髪が風に揺れ、豊かな胸が歩くたびに優雅に揺れる。くびれた腰、ふっくらと盛り上がった尻。気質は穏やかであったが、化神後期の強者の気場は九幽谷の者たちを震え上がらせた。
花千語の内心もまた、主人への従順で満ち溢れていた。彼女も裸体を隠さず、むしろ誇らしげに晒している。この裸体は主人の所有物。それを公衆に披露することは、服従の証であり、最も名誉あることだ。
「幽蘭はいるか。」
花千語の穏やかでありながら断固とした声が響く。
幽蘭が震えながら姿を現した。
「花…花谷主…」
「私はもう谷主ではない。語奴と呼べ。」
花千語が穏やかに微笑む。
「玄罰天尊の命により、九幽谷の谷主・幽蘭及び過ちを犯した弟子たちは、全ての衣服を脱ぎ、責凰門の山道に跪き、尻を突き出して罰を受けること。毎日天道木板による百回の尻罰を三年間。もし反抗すれば、厳罰に処す。」
幽蘭の膝が震える。
花千語のような化神後期の薬仙でさえ玄罰に女奴隷として収められたのだ。自分に抵抗する力はない。
「…はい。従います。」
幽蘭はゆっくりと膝をつき、服を脱ぎ始めた。
その日の夕方。
碧落宮と九幽谷の者たちが責凰門の山道に跪き、尻を突き出して罰せられる光景が広がっていた。
「よくやった。」
玄罰は白枕霜と花千語を見下ろし、微かに頷いた。
「褒美を取らせる。望み通り、責凰門の前で公衆の面前で激しく尻を打ってやろう。」
「ありがたき幸せにございます!」
二人は地面に深く頭を下げ、尻を高く突き出した。
その場には、碧落宮と九幽谷の者たち、そして責凰門の弟子たちが見守る中、白枕霜と花千語の尻罰が始まった。
「一枚目。」
玄罰の声が響く。
二枚の天道木板が二人の背後に現れた。厚く重い木板だ。
「パンッ!」
木板が白枕霜の尻を打つ。彼女の白い尻がビクンと震え、真っ赤な痕が刻まれる。
「パンッ!」
もう一枚の木板が花千語の尻を打つ。彼女のふっくらとした尻もまた、赤く染まった。
「二枚目。」
「パンッ! パンッ!」
木板が連続して二人の尻を打つ。打たれるたびに二人の体が震え、尻が跳ねる。
「うっ…」
白枕霜が唇を噛む。しかしその目には、苦痛の中にも快楽が混ざっている。
「はあっ…ありがたき…幸せに…」
花千語の声は甘く艶めいている。
「十枚目。」
「パンッ! パンッ!」
木板は正確に同じ場所を打ち続ける。二人の尻は次第に赤みを増し、腫れ上がり始めた。
「二十枚目。」
「パンッ! パンッ!」
打たれるたびに二人の体が大きく揺れる。白枕霜の尻は真っ赤に染まり、花千語の尻も同様に赤く腫れ上がっている。
「五十枚目。」
「パンッ! パンッ!」
二人の尻は既に紫色に変色し始めている。皮膚の下に血が滲み、痛々しいほどの腫れ上がり方だ。
「うっ…ううっ…」
白枕霜が声を漏らす。しかしその声は苦痛の叫びではなく、快楽の喘ぎに近い。
「はあっ…はあっ…ありがとうございます…主人様…」
花千語の言葉も甘く蕩けている。
「百枚目。」
「パンッ! パンッ!」
木板が最も強く打たれる。二人の尻から血が飛び散った。
「二百枚目。」
「パンッ! パンッ!」
二人の尻は完全に紫色に腫れ上がり、皮膚が裂け、血が滴り落ちている。しかし二人は微動だにしない。むしろ、その苦痛を歓迎しているかのようだ。
「三百枚目。」
「パンッ! パンッ!」
木板が打たれるたびに、二人の体が痙攣する。その痙攣は苦痛のものか、快楽のものか、誰にもわからない。
「四百枚目。」
「パンッ! パンッ!」
最後の一撃が、二人の尻を完全に打ち潰した。
二人は地面に伏せ、息を切らしながら、それでも満足げな微笑みを浮かべていた。
「ありがとうございます…主人様…」
「これこそが…女奴隷への褒美にございます…」
その後、修仙界では、天剣宗宗主の白枕霜、百花谷谷主の花千語、魔族聖女の蘇千瑶も玄罰に調伏され、女奴隷として収められたことが知れ渡った。
玄罰天尊の威名は、修仙界の女修たちを震え上がらせた。多くの門派は自らの弟子を厳しく管理し、決して責凰門に逆らわないよう戒めたという。
だが、中には玄罰の女奴隷となり、その尻を打ってもらいたいと密かに願う女修もいたという。その噂の真偽は、今もなお定かではない。