朝の光がカーテンの隙間から差し込み、まだ薄暗い部屋の中をぼんやりと浮かび上がらせていた。李はゆっくりとまぶたを持ち上げ、隣で静かな寝息を立てる芳の姿に視線を止める。シーツが腰のあたりまでめくれ上がり、なめらかな肩から背中の曲線がむき出しになっていた。昨夜の情事の名残で、彼女は何も身に着けておらず、ほんのりと温もりの残る肌が朝の空気にさらされている。
その無防備な裸体を目にした瞬間、李の体内で原始的な欲望が燃え上がった。胸の奥から熱いものが込み上げ、下肢に力が集まっていくのを感じる。彼はそっと身を寄せると、まず芳のうなじに唇を押し当てた。ほのかに汗の香りが混じる肌はしっとりとしていて、舌先でなぞると微かに塩の味がした。
「ん…」
芳が身じろぎし、寝ぼけた声を漏らす。李はその反応に構わず、うなじから肩へとキスを落とし、鎖骨のくぼみに舌を這わせた。右手を伸ばして彼女の胸を包み込む。柔らかな膨らみは掌に吸い付くようで、指の腹で頂点を転がすと、次第に硬く尖ってくる。
芳の呼吸が浅くなり、瞼が震えながら開かれた。
「……もう、朝から?」
彼女は寝起きのかすれた声で呟くと、唇の端をほんの少し持ち上げる。拒絶ではなく、むしろ歓迎するような微笑みだった。李は答えずに、今度は耳たぶを甘く噛みながら、手を下腹部へと滑らせていく。
指先が太腿の内側を撫でると、芳の身体が小さく跳ねた。そのままゆっくりと秘部へと近づくと、既にしっとりと濡れた感触が指を迎える。李は中指の腹で割れ目をなぞり、包み込むように押し当てた。とろりとした蜜が指を伝い、ぬめる音が静かな部屋に響く。
「あっ……もう濡れてる…」
芳が恥ずかしそうに顔を背け、シーツを握りしめる。李はその反応を楽しみながら、今度は人差し指を加えて、ゆっくりと内部へ沈めていった。熱く締め付ける肉壁が指を包み込み、複雑な襞が動きに合わせて絡みついてくる。彼は親指で敏感な蕾を同時に押し上げ、円を描くように刺激した。
「あ、あぁ……やっ、そこ…」
芳の腰が浮き、彼女の吐息が喘ぎ声に変わる。李は彼女が感じやすい場所を熟知していて、執拗にそこを攻め続ける。指の抜き差しを繰り返すたび、愛液が溢れて手のひらを汚した。
「リー君、もう…入れて…」
芳が切なげに首を振り、潤んだ瞳で李を見上げる。彼はその言葉を待っていたかのように、彼女の上に覆いかぶさると、自身の昂りを秘部に押し当てた。先端が濡れた入り口に触れた瞬間、二人は同時に息を飲む。
李は一気に侵入せず、焦らすように少しずつ押し込んでいく。ずぶり、ずぶりと、熱く狭い道が彼を受け入れ、奥へ進むほどに締め付けが強まった。芳は目を閉じて、その圧迫感と充足感に短い声を漏らす。完全に根元まで埋め込まれると、李はしばらく動きを止め、彼女の中の鼓動を味わった。
「きつい…すごく、きついよ」
李が耳元で囁くと、芳はこくんと小さく頷き、彼の背中に腕を回す。合図のように、彼はゆっくりと腰を引き、そして再び深く突き入れた。最初は優しく、互いの感覚を確かめ合うような緩やかな律動。しかし、次第にそのテンポは速まり、激しさを増していく。
「あっ、ああっ、はげし…」
芳の声が高くなり、ベッドのスプリングがギシギシと音を立てる。李は彼女の片足を持ち上げ、角度を変えながら、より深く突き刺す。結合部からは水音が絶え間なく聞こえ、二人の汗が混じり合ってシーツに染みを作った。芳の内壁がひくひくと痙攣し始め、彼女が絶頂へと近づいているのを李は感じ取る。
「芳、いくの?」
「うん…もう、いっちゃう…」
彼女はしがみつくように李の首に腕を巻き付け、全身を震わせた。瞬間、膣内が激しく収縮し、彼の分身をぎゅっと締め上げる。その強烈な刺激に、李も堪えきれずに低く唸り、熱い奔流を彼女の最奥に放った。
「ああっ…」
芳が弓なりに反り返り、甲高い叫びを上げて絶頂に達する。身体が何度も跳ね、長い痙攣の後、彼女はぐったりと脱力した。李も肩で息をしながら、彼女の上に覆いかぶさったまま動きを止める。まだ繋がった部分からは、互いの名残が熱く脈打っていた。
数分の沈黙が流れ、荒い呼吸が徐々に静まっていく。李は顔を上げると、芳の額に浮かぶ汗をそっと舐め取り、優しく唇を重ねた。
「朝からごめんね」
「……謝らないで」
芳は気だるげな笑みを浮かべ、彼の髪を撫でる。
「私も、したかったから」
二人はしばらくそのまま抱き合い、離れがたい余韻に浸った。日差しが少しずつ部屋を明るく染め始める中、また新たな欲が静かにくすぶり始めるのを、互いに感じていた。