严喆珂の留学生活—主人の任務編

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# 第10章 週末の朝、严喆珂はベッドの端に座り、スマートフォンの画面を見つめていた。マークからのメッセージは簡潔だった。 「今日は新しい任務だ。指示通りに行動しろ。」 その言葉の後、住所と店名が送られてきた。市内の高級ペットショップだった。 严喆珂の指がわずかに震えた。これまでの任務を思い出すたび、胸の奥が締め付けら
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第10章

# 第10章

週末の朝、严喆珂はベッドの端に座り、スマートフォンの画面を見つめていた。マークからのメッセージは簡潔だった。

「今日は新しい任務だ。指示通りに行動しろ。」

その言葉の後、住所と店名が送られてきた。市内の高級ペットショップだった。

严喆珂の指がわずかに震えた。これまでの任務を思い出すたび、胸の奥が締め付けられるような痛みが走る。しかし、それ以上に強かったのは、主人の命令に従うことへの渇望だった。調教が進むにつれ、彼女の心は徐々に書き換えられていった。

彼女は深く息を吸い込み、立ち上がった。鏡の中の自分は、まだ清らかな印象を残していた。細く柔らかな髪、白い肌、均整のとれた肢体。しかし、その目にはかつてなかった諦めと従順の色が宿っていた。

服装は主人の指示通り、動きやすいスカートとブラウスを着た。下着はつけないように言われていた。その指示に従うたび、彼女は自分の境界線が一つずつ消えていくのを感じた。

アパートを出ると、春の柔らかな日差しが彼女を包んだ。しかし、その暖かさは彼女の心には届かなかった。彼女はただ、与えられた住所に向かって歩き出した。

ペットショップは高級住宅街の一角にあった。白を基調とした清潔な外観で、ショーウィンドウには高価そうな犬用のベッドや首輪が飾られていた。中に入ると、品の良い犬たちがガラスケースの中で眠っていた。

「いらっしゃいませ」

若い女性の店員が笑顔で近づいてきた。严喆珂は緊張で喉が渇くのを感じながらも、マークのメッセージを見せた。

「店長に会いたいのですが」

店員はメッセージを見ると、一瞬目を見開いた。そして、すぐに笑顔を取り戻し、うなずいた。

「少々お待ちください」

彼女は奥へと消え、数分後、中年の男性を連れて戻ってきた。店長は厳しい目つきで严喆珂を見つめると、口元にわずかな笑みを浮かべた。

「あなたが例の…商品ですね」

その言葉に、严喆珂の全身が凍りついた。商品—自分が商品として扱われる感覚が、彼女の背筋を冷たく撫でた。

「こちらへどうぞ」

店長は彼女を奥の部屋へと案内した。そこはペット用の洗浄室だった。白いタイル張りの部屋には、ステンレス製の洗浄台と、いくつかの器具が並べられていた。

「服を脱いでください」

店員が冷たく指示した。严喆珂は一瞬ためらったが、主人の命令を思い出し、従うことにした。彼女が脱衣を始めると、二人の店員が近づき、彼女を洗浄台に立たせた。

最初に行われたのは浣腸だった。店員は無表情でチューブを彼女の肛門に挿入し、温かい液体をゆっくりと注入した。严喆珂はこらえきれずに声を漏らしたが、店員は構わずに作業を続けた。液体が彼女の体内を満たしていく不快感と羞恥心が、彼女の頬を赤く染めた。

三回の浣腸が終わると、店員は彼女に清潔な水をかけ、全身を丁寧に洗った。シャンプーの香りが立ち込める中、彼女は自分がまるで本物のペットのように扱われていることを痛感した。

体を乾かした後、店員は首輪を持ってきた。黒い革製の首輪で、金色の小さなプレートがついていた。そこには「所有者:マーク」と刻印されていた。

「犬になるのよ」

店員が優しい声でささやきながら、首輪を彼女の首に装着した。首輪の感触が、彼女の首に重くのしかかった。次に、犬の耳の形をしたヘッドバンドを頭にかぶせられ、最後に犬の尻尾の形をしたプラグを肛門に挿入された。

「それでは、店長がお呼びです」

店員に連れられて、严喆珂は店長の待つオフィスへと向かった。裸に首輪、犬耳、犬尻尾だけの姿で歩くたび、プラグが彼女の内部を刺激した。彼女の頬は羞恥で真っ赤に染まっていたが、その一方で、心の奥底で何かが呼び覚まされるのを感じていた。

店長は机の上に一枚の書類を広げていた。彼は严喆珂を見ると、満足げにうなずいた。

「よく似合っているよ。さて、これに署名してくれ」

書類には「雌犬契約書」と書かれていた。内容は、彼女が自らの意志でマークの所有物となることを認め、一切の権利を放棄するというものだった。その言葉の一つ一つが、彼女の尊厳を踏みにじるものだった。

「所有者の命令に従い、良好なペットとして振る舞うことを誓います。所有者の指示を無断で拒否した場合、相応の罰則を受け入れます」

严喆珂はペンを握りしめた。震える手で署名欄に自分の名前を書いた。その瞬間、彼女は自分が二度と元の自分には戻れないことを悟った。

「よし、これで手続きは完了だ」

店長が書類を確認し、頷いた。彼は内線電話で誰かを呼んだ。

「配達員を呼んでくれ」

数分後、屈強な男が部屋に入ってきた。彼は作業服を着ており、胸にはペットショップのロゴが入っていた。

「この商品を指定の住所に届けてくれ」

店長が言うと、配達員は严喆珂に近づき、その胸を唐突に掴んだ。严喆珂は息を呑み、体を硬くした。

「いい身体してるね」

配達員は彼女の胸を揉みしだきながら、卑猥な笑みを浮かべた。彼の指が彼女の乳房の先端を弄り、彼女の体が震えた。

「おい、商品を傷つけるなよ」

店長が注意すると、配達員は渋々手を離した。

「わかってるよ。でも、これは届ける前の検品ってやつだ」

彼は首輪のリードを手に取り、严喆珂を連れて店の裏手へと向かった。そこには配達用のバンが停めてあった。彼は後部ドアを開け、彼女を中へと促した。

車内には犬用の檻が置かれていた。配達員は彼女に目隠しと口枷を装着し、檻の中に押し込んだ。檻の冷たい鉄格子が彼女の裸の肌に触れた。

「おとなしくしてるんだぞ」

彼がドアを閉めると、辺りは暗闇に包まれた。エンジンが始動し、車が動き始める。严喆珂は檻の中で縮こまり、自分の置かれた状況をぼんやりと考えていた。彼女はかつて、楼成と共に戦っていた武術家だった。しかし今では、ただのペットとして扱われている。その落差が、彼女の胸を締め付けた。

車が止まるまで、どのくらいの時間が経ったのかわからなかった。三十分ほどだったかもしれない。配達員が後部ドアを開け、檻を取り出した。

「荷物を届けたぞ」

声が聞こえ、誰かが檻を受け取った。严喆珂は目隠しの隙間からぼんやりとした光を感じた。誰かが檻の扉を開け、彼女の腕を掴んで外に引き出した。

「よく来たな、私の雌犬よ」

その声は、聞き覚えのあるものだった。しかし、どこか違和感があった。彼女はその声の主に身体を委ねた。

彼女は目隠しをされたまま、ベッドのような柔らかいものの上に押し倒された。手が彼女の体を撫で始めた。その感触はどこか懐かしく、彼女の心に複雑な感情を呼び起こした。それは、楼成の手と似ていた。しかし、もっと乱暴で、支配的だった。

口枷のため声を出せない彼女の体は、その手の動きに従順に反応した。彼女の頭は混乱していたが、身体はすでに調教された通りに動いていた。

「いい子だ」

声の主は満足げに言い、彼女の身体を弄び続けた。その行為は長く続き、彼女の意識が朦朧とするまで続いた。

全てが終わった後、彼女の目隠しが外された。目の前に現れたのは、マークの顔だった。彼は優しい笑みを浮かべていたが、その目は狂気を帯びていた。

「やっと手に入れたよ、严喆珂」

彼の声は低く、威圧的だった。

严喆珂の頭の中で、全てが一瞬でつながった。店長も配達員も、全てはマークの指示で動いていたのだ。彼は最初から、彼女を自分のものにするためにこの計画を立てていた。

彼女は抵抗しようとした。しかし、長期間の調教で、その意志は完全に削がれていた。身体は震え、声にならない嗚咽が漏れただけだった。

「私の雌犬になる準備はできているか?」

マークが問いかけた。彼の手が彼女の髪を撫でる。その感触に、彼女の体が震えた。

「お前はもう、楼成のものではない。俺のものだ」

その言葉が、彼女の心の最後の枷を外した。

严喆珂はゆっくりと体を起こし、マークの足元にひれ伏した。彼女の喉から、かすれた声が漏れた。

「わん…」

それは、彼女が雌犬であることを認める宣言だった。彼女の目には涙が浮かんでいたが、その奥には諦めと、奇妙な安堵感が混ざっていた。

マークは彼女の頭を撫でながら、満足げに微笑んだ。

「いい子だ。これからもお前は俺の言うことを聞くんだぞ」

严喆珂はただ、うなずくことしかできなかった。彼女はもう、かつての自分を取り戻せないことを知っていた。楼成と共に歩んだ武道家としての人生は、もう二度と戻ってこない。

彼女はマークの足元に伏したまま、静かに涙を流した。それは後悔の涙であり、同時に解放の涙でもあった。

彼女は雌犬として生きる道を選んだのだ。

第1章

# 第1章

康城国際空港の出発ロビーは、朝の光に包まれていた。严喆珂は手荷物カートを押しながら、後ろを振り返る。そこには見送りに来た楼成の姿があった。彼はいつものように穏やかな笑みを浮かべているが、その目にはわずかな寂しさが滲んでいた。

「珂珂、向こうに着いたら連絡してくれよ。」

楼成がそう言って、彼女の手を握る。その手のひらは温かく、武道で鍛えられた逞しい手だった。严喆珂はうなずき、彼の手を握り返した。

「うん、必ず連絡する。あなたも試合、頑張ってね。」

彼女の声は少し震えていた。結婚してまだ間もないのに、こうして離れ離れになるのは辛い。しかし、これは彼女自身が選んだ道だった。金融の知識を深く学びたい。そのために留学を決意したのだ。

「心配するな。お前の旦那はそんなに弱くないぞ。それに、職業5品の非人級武者だ。簡単にやられはしない。」

楼成が明るく言い、彼女の頭を優しく撫でる。その仕草に、严喆珂の目尻が緩んだ。

「偉そうに言ってるけど、前の試合では結構危なかったじゃない。」

「あれは相手が強かっただけだ。次は絶対に勝つ。」

「ふん、期待してるからね。」

二人はしばらく見つめ合い、そして軽く抱擁を交わした。严喆珂は彼の胸に顔を埋め、その鼓動を感じる。この温もりを忘れたくない。そう思いながら、彼女はゆっくりと体を離した。

「行ってくるね。」

「ああ、気をつけてな。」

严喆珂は振り返り、搭乗口へと歩いていく。その背中を、楼成は見えなくなるまで見送り続けた。

---

アメリカ、カリフォルニア州。康城大学のキャンパスは広大で、緑豊かな木々と整備された芝生が広がっている。严喆珂はキャンパス内の寮に落ち着き、留学生活をスタートさせた。

毎日のスケジュールは忙しかった。午前中は金融工学の講義を受け、午後は図書館で自習し、夕方には大学の武道場でトレーニングを行う。楼成と同様、彼女も武道家だ。職業9品の武者として、己の力を維持するために、トレーニングは欠かせなかった。

夜になると、楼成とビデオ通話をするのが日課だった。時差の関係で、彼女の夜は楼成の早朝にあたる。それでも、二人は毎日連絡を取り合った。

「珂珂、今日はどうだった?」

画面の中の楼成が笑顔で尋ねる。严喆珂は今日の出来事を話しながら、彼の顔を見つめる。彼の顔には新しい傷があった。

「その傷、どうしたの?」

「ああ、練習試合でちょっとね。大したことないよ。」

「本当に?医者に見せた?」

「見せた見せた。心配性だな、お前は。」

楼成が笑いながら言う。严喆珂はそれを見て、少し安心する。確かに、職業5品の非人級武者ともなれば、小さな傷など問題にならないのだろう。

「そういえば、来月の武道大会の話だがな…」

楼成が試合の話をし始める。严喆珂はそれを聞きながら、彼が活躍する姿を思い浮かべた。彼は強くなっている。それは間違いない。自分も負けていられない。そう思いながら、彼女はうなずいた。

「頑張ってね。応援してるから。」

「ああ、お前もな。勉強、頑張れよ。」

通話が終わり、严喆珂はスマートフォンを置く。窓の外には、夜のキャンパスが広がっている。星がきれいに見えた。彼女はしばらくその景色を眺め、そしてベッドに入った。

---

大学に入学してから、一か月が経過した。严喆珂は次第に留学生活にも慣れ、友人も何人かできた。その中の一人に、マークというアメリカ人の男子学生がいた。彼は同じ金融工学のクラスで、いつも明るく振る舞っていた。

「严、今週末にパーティーがあるんだ。よかったら来ないか?」

ある日の授業後、マークが声をかけてきた。严喆珂は少し迷った。彼女はあまりパーティーが好きではなかった。しかし、せっかくの誘いを断るのも悪いと思い、うなずいた。

「いいわよ。時間を教えてくれる?」

「もちろん!金曜の夜七時から、キャンパス近くのバーだ。地図を送るよ。」

マークは嬉しそうに笑い、スマートフォンでメッセージを送信する。严喆珂はそれを受け取り、礼を言った。

---

金曜日の夜、严喆珂はパーティー会場となったバーに向かった。店内は学生たちで賑わっており、音楽が大きく流れている。彼女は少し居心地の悪さを感じながらも、マークの姿を探した。

「严、こっちだ!」

マークが手を振っているのが見えた。彼女はその方へ歩いていく。彼の周りには数人の学生が集まっていた。

「紹介するよ。このクラスの严だ。中国から来た留学生で、武道の達人なんだぜ。」

マークが紹介すると、周りの学生たちが興味深そうに彼女を見る。严喆珂は軽く会釈した。

「やあ、中国人の女の子が武道の達人だって?すごいね。」

「今度、技を見せてよ。」

口々に言われ、严喆珂は苦笑いする。彼女は武道の話をあまりしたくなかった。しかし、ここで断るのも角が立つと思い、適当に流した。

パーティーが進むにつれ、マークは何度も彼女に飲み物を勧めてきた。最初は断っていたが、あまりにしつこいので、彼女はグラスを受け取った。

「乾杯しよう、严。留学生活を祝って。」

マークがグラスを掲げる。严喆珂もそれに合わせてグラスを傾ける。飲み物は少し甘く、アルコールの味がした。

しばらくして、严喆珂は違和感を覚えた。体が少し重く、意識がぼんやりとし始めている。これはアルコールのせいではない。彼女は職業9品の武者だ。通常のアルコールなら、ある程度は耐性がある。だが、今のこの感覚は明らかにおかしかった。

(これは…睡眠薬?)

严喆珂はすぐに状況を理解した。誰かが彼女の飲み物に何かを混入したのだ。彼女は周囲を見回す。マークがどこかから彼女を見ているような気がした。

「すみません、ちょっと体調が悪いので、先に帰ります。」

严喆珂はそう言って立ち上がろうとする。だが、足がうまく動かない。彼女は必死にバランスを保ちながら、バーの出口を目指す。

「严、大丈夫か?送っていこうか?」

マークの声が後ろから聞こえる。严喆珂は振り返らずに手を振った。

「大丈夫です。自分で帰れます。」

そう言いながらも、彼女の意識は薄れつつあった。人通りの多い通りを避け、彼女は人気のない路地へと入る。誰にも見られたくなかったし、何よりも自分の異変を悟られたくなかった。

路地の奥まで進むと、彼女の足は限界に達した。体が震え、視界が歪む。壁に手をついてしゃがみ込むと、そのまま地面に倒れ込んだ。

「くっ…まさか…こんな…」

彼女は歯を食いしばり、意識を保とうとする。しかし、薬の効果は強力だった。視界が暗くなり、彼女の意識は闇に飲み込まれていった。

---

しばらくして、マークが路地の入口に現れた。彼は周囲を確認し、誰もいないことを確かめると、足早に严喆珂の元へ歩み寄る。

彼女は完全に意識を失っていた。マークはしゃがみ込み、彼女の顔を覗き込む。その白皙の肌は、月明かりに照らされて一層美しく見えた。

「はは…ついに捕まえた。」

マークは小声で呟き、彼女の体を抱え上げる。彼はあらかじめ用意していた外套で彼女の頭を覆い、周囲から見えないようにする。そして、近くに停めてあった車まで彼女を運び、後部座席に乗せた。

車は夜の街を走り、やがて郊外の小さなホテルに到着する。マークは彼女を部屋まで運び入れ、ベッドに横たえた。

「よく眠ってるね…いい子だ。」

マークはそう言いながら、彼女の服に手をかける。彼の目には、歪んだ欲望の光が宿っていた。

---

翌朝、严喆珂は激しい頭痛で目を覚ました。彼女はゆっくりと体を起こし、周囲を見渡す。見知らぬ部屋だった。薄汚れたカーテン、古びた家具。ここがどこなのか、全く見当がつかない。

「ここ…どこ?」

彼女は呟き、自分の体を見下ろす。服は乱れていた。嫌な予感がして、自分の体を確認する。そこには、明らかな異変があった。

「な…何が…」

彼女の頭に、昨日のパーティーの記憶が蘇る。睡眠薬を仕込まれ、路地で倒れたこと。そして、その後の記憶が全くない。

その時、部屋のドアが開き、マークが入ってきた。彼はにこやかな笑みを浮かべているが、その目は冷たかった。

「おはよう、严。よく眠れたかい?」

「マーク…お前、何をした?」

严喆珂は警戒しながら尋ねる。彼女の声は震えていた。

「何って…別に。ただ、お前がぐっすり眠っている間に、ちょっとだけ遊んであげただけさ。」

マークはそう言いながら、スマートフォンを取り出す。そして、何かを再生した。そこには、意識を失った彼女の裸体が映っていた。彼が彼女の体を弄る様子が、克明に記録されていた。

「何てことを…!」

严喆珂は怒りに震える。彼女は立ち上がろうとするが、まだ体が本調子ではない。

「大人しくしろ。もしこの動画がネットに流出したら、どうなるか分かってるよな?」

マークの言葉に、严喆珂ははっとする。彼女は既婚者だ。もしこんな動画が広まれば、楼成との関係にも影響が出る。それだけは避けなければならない。

「お前の目的は何だ?」

「目的?簡単さ。俺の言うことを聞け。そうすれば、この動画は誰の目にも触れない。」

マークは冷酷な笑みを浮かべる。严喆珂は唇を噛みしめ、彼を睨みつけた。

「ふざけるな…」

「ふざけてなんかいないよ。選べ、严。お前の未来か、それとも破滅か。」

マークの声は冷たく、そして確固たるものだった。严喆珂は必死に考える。どうすればこの状況を打破できるのか。しかし、今の彼女には有効な手立てが思いつかなかった。

「答えは…明日まで待ってやる。よく考えろ。」

マークはそう言い残し、部屋を出ていく。严喆珂はベッドの上で膝を抱え、震えていた。

「どうすれば…」

彼女の目から、一筋の涙がこぼれ落ちた。

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その後、何とか自分のアパートに戻った严喆珂は、マークから送られてきた動画の一部を見せられた。それは彼女の最も尊厳を傷つけるものだった。

「俺の言うことを聞け、严。そうすれば、お前の人権は守ってやる。しかし、逆らえば…」

マークの声が電話の向こうから聞こえる。严喆珂は拳を握りしめ、震えながらも返事をした。

「…わかった。」

その言葉は、彼女の口から絞り出されたものだった。屈辱と怒りで、体が震えている。しかし、彼女には抗うことができなかった。

「そうか。良かった。じゃあ、今夜の九時、例のホテルに来い。もちろん、一人でだ。」

マークはそう言うと、一方的に電話を切った。严喆珂はスマートフォンを握りしめたまま、しばらく動けなかった。

部屋には沈黙が広がり、時計の音だけが響いている。彼女はゆっくりと顔を上げ、窓の外を見た。空は曇り、今にも雨が降り出しそうだった。

「楼成…ごめん…」

彼女は呟き、涙をぬぐった。そして、ゆっくりと立ち上がる。これから始まる地獄への第一歩を、踏み出すために。

第2章

# 第2章

意識が浮上する感覚とともに、まず感じたのは異物感だった。

严喆珂は頭がぼんやりとしていた。目の前は真っ暗で、何か柔らかい布のようなもので覆われている。口の中にも何かが詰められており、うまく声が出せない。手足を動かそうとすると、手首と足首にきつく縛られた感触が走った。

そして――下腹部に、鈍い痛みと圧迫感があった。

「ううっ…」

無意識に声を漏らす。その瞬間、自分の膣内に何かが埋め込まれていて、それがゆっくりと動いていることに気づいた。肉棒だ。誰かのものが、自分の体内に挿入されている。

体はまだ薬の影響で思うように動かない。職業9品の武者である严喆珂は、普段ならばこの程度の拘束など容易に引きちぎれるはずだった。しかし今は、手足の力が入らず、ただされるがままに犯されている。

「ううううっ…」

涙が滲む。必死に抵抗しようと体に力を込めるが、かすかに震えるだけで、相手を振り払うことはできない。

すると、激しく動いていた肉棒が突然止まった。

「おや、起きたか」

声が聞こえた。低く、どこか機械的な響きがある。変声器を使っているようだ。

「ううっ!ううっ!」

严喆珂は首を振り、口枷の奥で必死に叫ぶ。何かを言おうとするが、言葉にならない。

「静かにしろ」

その声は冷たく、淡々としていた。肉棒が膣内からゆっくりと引き抜かれる。ぬめる感触とともに、体内から温かい液体が垂れる感覚があった。自分の愛液なのか、それとも相手の精液なのか、判断できない。

「これからお前は俺の性奴隷だ」

严喆珂の体が硬直する。

「俺が主人だ。お前にはこれから、遠隔で任務を出す。もし従わなければ――」

一呼吸置く。

「今撮ったレイプ映像を、お前の夫に送る」

「ううっ!」

严喆珂の全身が激しく震えた。楼成……まさか、あの映像が彼の元に届くなど、絶対に許されない。彼は知らないのだ。自分がこんな場所で、こんな辱めを受けていることを。彼は祖国で、ただ自分の帰りを待っているだけなのに。

「いいか、もう一つ条件がある。俺の正体を探ろうとするな。調べれば、同じく映像を夫に送る。そのつもりでいろ」

声が終わると同時に、衣擦れの音が聞こえた。男が服を着始めたようだ。

「お前はこのまま縛られて寝ていろ。明日の朝には薬も切れて、力も戻るだろう。だが――俺の命令に逆らえば、結果は分かっているな」

足音が遠ざかっていく。ドアが開き、閉まる音。そして、静寂。

严喆珂は一人、暗闇の中に取り残された。目隠しの布の下から、涙が止め処なく溢れ出す。口枷の奥で、嗚咽が漏れた。

ああ、楼成……ごめんなさい……ごめんなさい……

心の中で繰り返し謝りながら、彼女はただ泣き続けた。どのくらいそうしていただろうか。徐々に、手足の感覚が戻り始める。職業級武者の体力が、薬を代謝し始めたのだ。

手首を拘束する縄を確かめる。麻縄だった。普通の人間ならば決して解けないほどきつく結ばれている。しかし、严喆珂は軽く息を吸い、一気に力を込めた。

「ぷつっ」

乾いた音とともに、縄は簡単に切れた。次に足首の縄も同じように引きちぎる。口枷の留め具を外し、目隠しの布を剥がす。

初めて周囲を見渡す。見知らぬ部屋だった。簡素なベッドと机、椅子があるだけの、ホテルの一室のようだ。時計は午前3時を指している。

体には無数の傷があったわけではない。しかし、心には深い傷が刻まれていた。

严喆珂はふらつきながら立ち上がり、バスルームに向かう。鏡に映る自分の姿は、髪は乱れ、目は赤く腫れ、唇の端には乾いた血が固まっていた。服も下着もぐちゃぐちゃにされている。

彼女は蛇口をひねり、熱湯を浴びせかけた。シャワーの水が体を伝い、洗い流す。しかし、決して洗い落とせないものがあることを、彼女は知っていた。

「うっ……ううっ……」

声を殺して泣きながら、体をこすり続ける。肌が赤くなり、痛みを感じるまで擦っても、心の汚れは落ちなかった。何度も、何度も、泡をつけては洗い、また洗う。結局、一時間以上浴室にこもっていた。

ようやく出てきたとき、体はくたくたに疲れ果てていた。しかし、眠ることはできなかった。ベッドに横たわり、天井を見つめながら、彼女は考えた。

どうすればいい。楼成に知られたくない。あんな映像、絶対に見せられない。しかし、このまま命令に従い続ければ、どこまでも堕ちていくことになる。

午前6時。彼女のスマートフォンが震えた。見知らぬアドレスからのメールだった。

件名: 【任務1/5】

内容: 今夜22時、ランジェリー姿で道路脇に立ち、写真を撮ってこのアドレスに送れ。場所は後で指定する。指示に従わなければ、映像が夫のもとに届く。

冷たい汗が背中を伝う。

どうすれば……どうすればいいの……

指が震える。画面を見つめながら、严喆珂は長い間動けなかった。しかし、最終的に彼女は、ただ一つだけできることを選んだ。

――従うしかない。

その日は、授業にも出られなかった。ずっと部屋にこもり、カーテンを閉め切り、暗闇の中で時間を過ごした。外の陽の光が、自分を汚れた存在のように感じさせた。

夜9時。スマートフォンに新しいメッセージが届いた。指定された場所は、大学から2キロ離れた人通りの少ない道路脇だった。

严喆珂はクローゼットからランジェリーを取り出した。それは留学前に楼成と一緒に選んだものだった。彼の好みを知っていて、彼にだけ見せるためのものだった。

それを今、見知らぬ男に見せるために着るのか。

唇を噛みしめる。血の味が広がった。

それでも、彼女はランジェリーに着替えた。薄手の黒いレースの下着。鏡に映る自分の姿が、あまりにも卑猥に見えて、目を背けたくなる。

その上からコートを羽織り、大学の外へと足を向けた。夜風が冷たい。目的地に着くと、彼女はコートを脱ぎ、ランジェリー姿で道路脇に立った。

スマートフォンを構える手が震える。シャッターを切る。写った自分の姿は、泣きそうな顔で、無理やり笑顔を作っているようだった。

写真をメールに添付し、送信ボタンを押す。

それで終わりのはずだった。しかし、押しても押しても、罪悪感と屈辱感が消えない。

翌朝、またメールが届いた。

件名: 【任務2/5】

内容: 今日の授業中、膣と肛門にバイブを入れて受けろ。休み時間にトイレで写真を撮って送れ。忘れるな。

严喆珂はスマートフォンを握りしめた。もう、涙も出なかった。

彼女は指定されたバイブを手に入れるため、街の大人のおもちゃ店に入った。店員の視線が突き刺さる。自分がこんなものを買う日が来るとは、思ってもみなかった。

二つのバイブを手に、部屋に戻る。それらを自身の体内に挿入する。冷たい感触が、内壁に広がる。痛みと、異物感。そして、何よりの精神的な苦痛。

授業中、彼女は最前列に座っていた。教授の声が耳に入ってこない。ただ、体の中の振動だけが、意識を占めていた。時折、モーターの音が響くたびに、体がびくびくと震える。周りの学生が気づいていないことを祈るしかなかった。

休み時間。彼女はトイレに駆け込み、個室に閉じこもる。震える手でスマートフォンを持ち、指定された体勢で写真を撮る。そして、送信。

毎日が、その繰り返しだった。

3日目: 夜の任務。ランジェリーにバイブを入れての道路脇での撮影。屈辱の度合いは、日に日に増していく。

4日目: リモートバイブでの授業。休み時間には、自慰を強要された。自分の指で、自分の体を慰めながら、写真を撮る。ああ、何てことをしているんだろう。楼成に知られたら、どう思うだろう。

5日目: 最も過酷な任務。ランジェリー姿で道路脇に立ち、公衆の面前で絶頂し、その表情を写真に収める。严喆珂は全てのプライドをかなぐり捨てて、その命令に従った。

送信後、彼女はその場に崩れ落ちた。全身から力が抜け、涙が止め処なく溢れた。

もう、戻れない。

自分はもう、あの清らかな严喆珂ではない。汚されて、穢されて、こんなにも堕ちてしまった。

しかし、それでも――

彼女は立ち上がった。まだ終わってはいない。必ず、この男を見つけ出し、復讐してやる。そのためには、まず、耐え抜かなければならない。

スマートフォンに、新しいメールが届く。

件名: 【任務6/5からのお知らせ】

内容: よく従ったな。これからも、こうして任務を続ける。次の指示を待て。

严喆珂はそのメールを二度読み、そっとスマートフォンを閉じた。

目には、暗い決意の光が宿っていた。

第3章

# 第3章

週末の朝、严喆珂はアパートのベッドで目を覚ました。窓の外からは柔らかな日差しが差し込み、部屋の中は静かで平和だった。しかし彼女の心は重く、昨日の匿名の主からの新しい任務のことを考えると、胸の奥が締め付けられるようだった。

昨夜、スマートフォンに届いたメッセージには、小さなコンビニエンスストアで週末のアルバイトをしろと書かれていた。それだけならまだしも、事前に送られてくるイヤホンを常時装着し、指示を聞くようにという命令が添えられていた。

「またあの声を聞かなければならないのか……」

严喆珂は唇を噛みしめた。彼女は職業九品の武者だ。普通ならこんな屈辱的な命令に従う必要などない。しかしあの映像がある限り、彼女は逆らえなかった。

朝食も喉を通らず、彼女は小さなバッグに必要なものを詰めると、指定された住所へと向かった。街は週末の穏やかな空気に包まれていたが、彼女の心は嵐の前の静けさのように不穏だった。

店は繁華街から少し外れた場所にある小さなコンビニエンスストアだった。レンガ造りの外壁は少し古びているが、清潔感はある。ガラス越しに店内を覗くと、中年の店主がカウンターの後ろで新聞を読んでいた。

严喆珂は深呼吸を一つしてから、ガラス戸を押した。ベルが軽やかに鳴る。

「すみません、今日からアルバイトで来ました、严と言います」

店主は顔を上げ、彼女を一瞥した。五十代くらいの男性で、少し太めの体型、眼鏡の奥の目はどこか曇っていた。

「ああ、来たね。今日は一日中レジを頼むよ。特に難しいことはない。バーコードを読み取って、お金を受け取って、お釣りを渡すだけだ」

店主は簡単に説明すると、彼女をカウンターの中に入れた。そこには古びたレジスターと、小さなモニターが置かれていた。

「わからないことがあったら、声をかけてくれ」

そう言うと、店主は店の奥へと消えていった。どうやら彼は裏の倉庫で在庫整理をするつもりらしい。

严喆珂はカウンターの後ろに立ち、イヤホンを取り出した。それは小さな無線式のもので、耳に装着すれば外部の音も聞こえるようになっている。意を決して、彼女はそれを耳に差し込んだ。

しばらくは何も聞こえてこなかった。ただ、微かに電流が流れるような音がするだけだ。

「……任務開始」

突然、あの機械的な声がイヤホンから流れてきた。彼女は全身が強張るのを感じた。

「本日のお前の役割は、この店のレジ係だ。一日中、ここで働け。特別な指示があるまでは、通常通り接客しろ」

声はそれだけ言うと、再び沈黙した。

严喆珂は小さく息を吐いた。指示があるまでは普通に働けということか。彼女は気を引き締めて、カウンターの前に立った。

午前中は比較的暇だった。数人の客が来て、簡単な買い物をしていく。烟や飲み物、お菓子など。严喆珂は笑顔を作り、丁寧に対応した。彼女の美しい容姿は、何人かの男性客の目を引いたが、彼女はそれに気づかないふりをした。

時折、店の奥から店主が顔を出し、彼女の様子を確認した。特に問題はなさそうだと判断すると、また奥に引っ込んでいった。

昼過ぎになると、客足が増え始めた。严喆珂は忙しなくレジを打ち続ける。そんな中、イヤホンから声が聞こえた。

「現在のレジの中の現金を確認しろ」

严喆珂は一瞬手を止めた。まさか、お金のことを言われるとは思わなかった。彼女はレジスターの引き出しをそっと開け、中を確認した。一万円札が数枚、千円札が十数枚、そして小銭がたくさんある。合計で十万円ほどだろうか。

「確認しました」

心の中でそう答えると、声はまた沈黙した。次はどんな指示が来るのか、彼女は不安でたまらなかった。

午後三時を過ぎた頃、店は再び静かになった。严喆珂はカウンターに肘をつき、ぼんやりと窓の外を眺めていた。任務の内容がわからないまま、時間だけが過ぎていく。

「終業時間まであと二時間」

彼女はそう呟いた。このまま何事もなく終わればいいのだが、そんな甘い考えはすぐに打ち砕かれた。

午後五時。閉店の時間が近づいてきた。店主が奥から出てきて、「そろそろ閉める準備をしようか」と言った。

その時、イヤホンから声が聞こえた。

「任務を開始する」

严喆珂の心臓が大きく跳ねた。ついに来た。

「レジの中の現金を全て取り出せ。一万円札、千円札、五千円札、全てだ。ただし、小銭は不要だ。そして、その金をお前自身の膣の中に隠せ」

「な……!」

彼女は声が出そうになるのを必死に堪えた。何を言っているんだ?金を膣に隠せだと?そんなことができるわけがない。

「すぐに実行しろ。さもなければ、映像を公開する」

その一言で、彼女の抵抗の意思は粉々に砕かれた。彼女は震える手でレジスターの引き出しを開けた。中には紙幣が三万円ほどある。一万円札が二枚、五千円札が一枚、千円札が十枚。

彼女はそれらを手に取り、トイレに向かおうとした。

「そこでやるな。カウンターの下でやれ。カメラで監視している」

严喆珂は唇を噛みしめた。この店にもカメラが仕掛けられているのか。彼女はカウンターの下にしゃがみ込み、スカートをまくり上げた。下着を脱ぎ、紙幣を丸めて膣口に押し当てた。

「……あっ……」

冷たい紙幣の感触が、彼女の最も敏感な場所に触れる。彼女は目を閉じ、ゆっくりと紙幣を押し込んでいった。一枚、また一枚と膣の中に収めていく。三万の紙幣が全て収まると、膣は異物で満たされ、違和感でいっぱいだった。

「終わりました」

彼女は声を絞り出した。

「よし。そのまま仕事を終えろ」

声が消えた。严喆珂はスカートを直し、立ち上がった。顔は紅潮し、心臓は激しく鼓動していた。

店主がカウンターの前に現れた。

「お疲れ様。今日はこれで終わりだ。ちょっと話があるから、最後まで一緒にいてくれ」

严喆珂は頷いた。店主は閉店の作業を始め、シャッターを下ろし、店内の明かりを半分消した。店内は薄暗くなり、不気味な雰囲気が漂い始めた。

「さて、严さん」

店主が振り返り、眼鏡の奥の目が冷たく光った。

「君は何か隠し持っていないか?」

严喆珂の心臓が止まるかと思った。まさか気づかれたのか?

「な、何をおっしゃいますか……」

「誤魔化すな」

店主はゆっくりと近づいてきた。その手にはなぜか金属バットが握られている。

「レジの中の金が減っている。君以外に触った者は誰もいない。つまり、君が盗んだんだ」

「違います!」

严喆珂は反射的に叫んだが、膣の中の紙幣の感触が彼女の言葉を裏切っていた。

「なら、証拠を見せてもらおうか。身体検査をさせろ」

「そんな……!」

严喆珂は後退った。職業九品の武者である彼女なら、この程度の男など簡単に倒せる。だが、その時イヤホンから声が聞こえた。

「抵抗するな。大人しく検査を受け入れろ」

「何で……!」

「抵抗すれば、映像を公開する。お前の家族にも、旦那にも、全部見せる」

その言葉に、严喆珂の身体から力が抜けた。彼女はうつむき、震える声で言った。

「……わかりました」

店主が近づいてきた。彼の手が彼女の身体に触れる。まずはバッグを調べ、次にポケットを調べた。何も見つからない。

「じゃあ、スカートの中を調べるぞ」

店主はそう言うと、無遠慮に彼女のスカートをまくり上げた。そこには、下着も履いていない彼女の秘部が露わになる。

「ほう……なるほどな」

店主の目が獣のように光った。彼の指が彼女の膣口に触れる。

「ここに隠したのか」

指が膣の中に入り、丸まった紙幣に触れた。店主はゆっくりとそれを引き出していった。一万円札、五千円札、千円札。全ての紙幣が彼の手に渡る。

「三万二千円……なるほど」

店主は紙幣をカウンターに置き、奇妙な笑みを浮かべた。

「面白いな。お前のような美しい娘が、なぜ金を盗んで膣に隠すんだ?どうしても金が必要なのか?それとも……」

彼の目が、彼女の身体を舐め回すように見つめる。

「誰かに命令されたのかもしれないな」

严喆珂は何も答えられなかった。ただ、顔を真っ赤にしてうつむくだけだった。

「まあいい。警察に突き出してもいいが……お前の態度次第では、見逃してやってもいいぞ」

店主はそう言いながら、彼女の身体に手を這わせた。指が太腿を撫で、腰を掴む。

「どうする?ここで俺と楽しいことをするか?それとも警察に行くか?」

その時、イヤホンから声が聞こえた。

「店主の要求を受け入れろ。相手を喜ばせろ」

「そんな……」

「お前の身体は、もはやお前だけのものではない。主人である俺のものだ。命令だ。受け入れろ」

严喆珂の目から涙がこぼれ落ちた。彼女は声を振り絞った。

「……わかりました。あなたの言う通りにします……」

店主は満足そうに笑った。

「賢明な判断だ」

彼は彼女をカウンターの上に押し付けた。冷たいカウンターの感触が、彼女の肌に伝わる。

「大人しくしていろよ」

店主は自分のズボンを脱ぎ、硬くなった肉棒を露わにした。そして、何の前触れもなく、彼女の膣にそれを挿入しようとした。

「ちょ、ちょっと待って……濡れてない……」

「関係ない」

店主は強引に肉棒を押し込んだ。乾いた膣に無理やり挿入されたそれは、鋭い痛みを伴った。

「ああっ!」

严喆珂は悲鳴を上げた。彼女の身体は強張り、痛みで顔が歪む。しかし店主は構わず腰を動かし始めた。

「くっ……お前の中、きついな……」

店主は彼女の腰を掴み、激しく抽挿を繰り返した。何度か動くうちに、膣からは愛液が溢れ出し、動きが滑らかになっていった。

「はあっ……はあっ……」

严喆珂はカウンターに手をつき、声を殺して耐えた。彼女の頭の中では、楼成の顔が浮かんでは消えた。あの優しい夫の顔が、今の自分の姿を知ったらどう思うだろう。

しかし、イヤホンからは冷たい命令の声が聞こえてくる。

「もっと感じろ。身体を開け。快楽に身を任せろ」

「嫌……やめて……」

彼女は首を振ったが、身体は正直だった。膣は主人の肉棒を締め付け、彼が動くたびに甘い快感が走る。

「お前、感じてるな?」

店主が耳元で囁いた。彼の手が彼女の胸を揉みしだく。

「こんなに濡らして、俺のを欲しがってるんだろ?」

「ちが……違う……」

そう言いながらも、彼女の腰は無意識に彼の動きに合わせて動いていた。

「はあっ……ああっ……」

声が漏れる。彼女は自分の身体が快楽に支配されていくのを感じていた。

「もうすぐイクぞ……お前も一緒にイケ」

店主が腰の動きを速める。严喆珂の身体が震え始めた。

「イク……イクッ!」

「俺も……出すぞ!」

店主が最後の一突きをすると、熱い精液が彼女の子宮に向かって放たれた。严喆珂も同時に絶頂に達し、身体が痙攣した。

事が終わると、店主は彼女の膣から肉棒を抜き出した。精液が糸を引いて滴り落ちる。

「はあ……すごかったぞ」

店主は満足そうにズボンを上げると、カウンターから三万二千円の紙幣を取り出した。

「まあ、これは返してもらうが……お前にはまた働いてもらうかもしれないな」

彼は紙幣を彼女の膣口に押し当てた。

「もう一度、ここに隠して帰れ」

严喆珂は無言でそれを膣の中に押し込んだ。今度は精液で濡れた膣に、紙幣が容易に滑り込んでいく。

「よし。これで帰っていいぞ。また連絡する」

店主がそう言うと、シャッターを少し上げて彼女を外に出した。

外はすっかり暗くなっていた。街灯がぽつりぽつりと灯り始めている。严喆珂はよろめきながら歩き出した。スカートの下では、膣の中の紙幣が不快な感触を与えていた。それ以上に、彼女を苛んだのは、自分が快楽に負けてしまったという事実だった。

「楼成……ごめんなさい……」

彼女は涙を拭い、アパートへの道を急いだ。イヤホンからは、まだあの機械的な声が聞こえている。

「よくやった。今日の任務は完了だ。次の指示を待て」

声が消えると、イヤホンからは静寂が戻った。しかし严喆珂には、もう平穏な日々は戻らないことを悟っていた。彼女の身体は、もはや彼女だけのものではなかった。匿名の主人に支配され、辱められ、汚される運命にあるのだ。

アパートに戻ると、彼女は急いでシャワーを浴びた。膣から紙幣を取り出し、精液を洗い流す。しかし、身体をいくら洗っても、心の汚れは落ちなかった。

鏡に映る自分の姿を見つめながら、彼女は呟いた。

「私は……もう戻れないのか……」

涙が止まらなかった。しかし、彼女には夫に打ち明ける勇気も、警察に助けを求める勇気もなかった。あの映像がある限り、彼女は奴隷のように従い続けるしかなかった。

その夜、彼女は眠れぬ夜を過ごした。スマートフォンには、匿名の主から新しいメッセージが届いていた。

「よく働いたな。次はもっと楽しい任務を用意している。楽しみにしていろ」

それだけのメッセージに、彼女は恐怖で震えた。次の任務は何なのか。どんな屈辱が待っているのか。考えるだけで胃が痛んだ。

しかし、彼女は逃げられない。逃げ場のない檻の中に閉じ込められた小鳥のように、ただ主人の命令に従い続けるしかなかった。

外では、雨が静かに降り始めていた。窓を打つ雨音が、彼女の涙の音と重なって溶けていった。

第4章

第4章

あの日から一週間が過ぎた。严喆珂は自分の部屋で、窓の外の景色を眺めながら、妙に穏やかな日々を過ごしていた。あの忌々しい写真と映像がスマートフォンに保存されたままであること以外、日常は何も変わっていなかった。大学の講義に出席し、図書館で金融の文献を読み、寮に戻って夫の楼成とビデオ通話をする。全てが順調に見えた。

しかし彼女は知っていた。この静けさが長く続くはずがないということを。あの男――マーク、あるいは彼の背後にいる「主人」と呼ばれる存在は、必ず再び現れる。ただそのタイミングを計っているだけだ。

週末の朝、严喆珂は目を覚ますと、スマートフォンに一通のメッセージが届いているのを確認した。送信者は例の匿名アカウント。本文は短く、端的だった。

「今日の午後二時、街のフィットネスクラブ『アイアンボディ』に行け。服装は体に密着するヨガウェア。遅刻するな。」

彼女の心臓が一瞬早鐘を打った。しかし同時に、どこかでこの日が来ることを予想していた自分もいた。深く息を吸い込み、メッセージを削除せずにそのまま放置する。逆らうことはできない。あの映像が流出すれば、すべてが終わる。楼成との結婚生活も、自分自身の将来も。

彼女はクローゼットから、留学前に買った黒いヨガウェアを取り出した。伸縮性に富んだ素材で、体のラインがはっきりと浮かび上がる。鏡の前で試着し、一瞬ためらった。あまりに露出が激しい。しかし命令には従わなければならない。彼女は唇を噛みしめ、そのままの姿で部屋を出た。

午後二時前、严喆珂は指定されたジムの前に立っていた。ガラス張りの近代的な建物。中からは軽快な音楽と、ウェイトを扱う音が漏れている。入口のドアを押し開けると、受付の女性がにこやかに迎えた。

「いらっしゃいませ。初めてのお客様ですか?」

「ええ……今日はヨガクラスを探していて。」

「ああ、スタジオは二階です。どうぞ上へ。」

严喆珂は軽く会釈し、階段を上がった。二階のフロアは一面鏡張りの広い空間で、すでに数人の男女がヨガマットの上でストレッチをしている。彼女も空いているマットを見つけ、静かにそこに座った。

するとすぐに、イヤホンから声が聞こえてきた。あの男の声だ。低く、抑揚のない機械的な響き。

「良く来たな、珂。今日の任務は簡単だ。まずは亀のポーズを取れ。そのまま動くな。」

严喆珂は思わず周囲を見渡した。ジムの天井には監視カメラがあり、そのどこかから彼女の様子を見ているのだろう。彼女は小さく息を吐き、ゆっくりと体を前に倒し始めた。両膝を床につけ、両腕を前方に伸ばし、額をマットに付ける。完璧な亀のポーズ。背中が丸く盛り上がり、全身が小さく折りたたまれている。

その時だった。背後から足音が近づいてくる。二人分の重たい足音。严喆珂が顔を上げようとした瞬間、イヤホンが響いた。

「動くな。抵抗するな。」

彼女の体は硬直した。二人の男が無言のまま近づき、それぞれが手に小さな金属製の器具を持っている。一人が彼女の右手首を掴み、もう一人が左手首を押さえた。素早く、無駄のない動きで、リストバンドのような形状の拘束具が彼女の手首にはめられる。カチリ、という乾いた金属音が響いた。

「何を……!」

声を上げようとした彼女の口元に、もう一人の男が粘着力のあるテープを貼り付けた。声が喉の奥で詰まる。次に彼らは足首にも同様の拘束具を取り付けた。手足の自由が完全に奪われる。しかしポーズは維持されたまま。彼女は亀の形で折りたたまれ、動くことすらできなくなった。

周りのジム利用者たちが何事かと視線を向ける。しかし誰も止めに入らない。むしろ、一部の男たちの目がギラリと光るのが、視界の端に見えた。

二人の男は次に、ポケットから取り出した大きなハサミを手にした。一斉に彼女のヨガウェアに刃を入れる。背中から腰、肩へ。布地が裂ける鋭い音が続く。黒い布が左右に開かれ、彼女の肌が露わになる。上半身が裸にされ、次に脚部のタイツも切り裂かれた。彼女の体は一糸まとわぬ姿にされ、そのまま亀のポーズに固定されたままジムの床に横たわっている。

羞恥と恐怖が彼女の全身を駆け巡る。職業級武者としての戦闘力なら、この程度の拘束やすぐに振り解ける。しかしイヤホンの命令が耳の奥で響く。抵抗は許されない。もし従わなければ、あの映像が楼成のもとへ送られる。そして全てが終わる。

彼女の裸体が周囲の注目を集める。最初はただ見物していた男たちが、徐々に彼女の周りに集まってくる。一人がしゃがみ込み、彼女の髪を掴んで無理やり顔を上げさせた。

「すげえ体してるな。ヨガインストラクターか?」

別の男が彼女の背中に手を触れ、指で背骨のラインをなぞる。ゾッとする悪寒が走ったが、彼女は声を出せない。ただ目を閉じて耐えるしかない。

「面白い。誰かの命令で動いてるみたいだな。じゃあ俺たちも命令に従ってやろう。楽しんでいいんだろ?」

そう言って、男たちが彼女の体のあちこちに手を伸ばし始めた。触れる場所は徐々に際どい部分へと移っていく。彼女は歯を食いしばり、震える体を必死に制御した。

まもなく、最初の男が彼女の背後に回り込み、腰を抱える。逃げ場のない体勢のまま、彼女の内側に異物が侵入してくる感覚。痛みと屈辱に、涙が目の端に浮かんだ。

「しっかり締まってるな。やっぱり若い女は違うぜ。」

「俺にも回せよ。」

続けて二人目、三人目の男たちが彼女の体を占有する。口のテープを剥がされ、代わりに別のものが押し込まれた。彼女は声を発することもできない。ただただ時間が過ぎていく。

昼も夜も、ジムの床の上で彼女は輪姦され続けた。最初は五、六人だった男たちは、時間とともに増えていく。十人を超えた頃には、彼女の体は既に感覚が麻痺していた。しかし職業級武者として鍛え上げられた体は、常人ならば失神しているような負荷にも耐え抜く。彼女の筋肉は強靭で、関節は柔軟で、出血も少ない。男たちはその頑丈さを面白がり、ますます激しく彼女を貪った。

夕方の六時、ジムの閉館時間になると、男たちは何事もなかったかのように散っていった。最後に残った一人が、彼女の拘束具を外し、無造作に床に置いた。

「次はここに来るなよ。俺たちの秘密のサークルに、お前はもう招かれない。」

そう言い残して去っていく。严喆珂は裸のまま、しばらくその場に倒れていた。体のあちこちが痛み、粘つく感触がまとわりつく。ゆっくりと体を起こし、近くに落ちていたヨガウェアの切れ端を拾う。しかしそれはもう服の形を保っていなかった。

彼女はよろよろと立ち上がり、更衣室へ向かった。幸い誰もいない。ロッカーから予備のジャージを取り出し、体を簡単に拭いてから着替えた。鏡に映る自分の顔は、どこか虚ろで、別の人間のように見えた。

スマートフォンを見ると、新しいメッセージが届いていた。

「よくやった。今夜はゆっくり休め。」

それだけだった。

彼女は歯を食いしばり、スマートフォンをバッグにしまった。この屈辱はいつか必ず晴らす。その思いだけが、彼女の心の支えだった。

寮に戻ると、ルームメイトが心配そうに声をかけてきた。

「珂、大丈夫?顔色が悪いけど。」

「大丈夫……ちょっとトレーニングをやりすぎただけ。シャワーを浴びるね。」

彼女は淡々と答え、シャワー室に籠った。熱い湯を全身に浴びながら、体に残る痕跡を洗い流す。肌には青あざと紅い跡が無数に浮かんでいた。それらは時間が経てば消える。しかし心の傷はそうはいかない。

その夜、楼成から電話がかかってきた。いつもの優しい声。

「珂、今日はどうだった?何か変わったことはあった?」

「ううん、何もないよ。講義受けて、図書館で勉強してただけ。」

「そうか。無理するなよ。何かあったらすぐに言ってくれ。」

「うん、楼成も気をつけてね。愛してる。」

通話を終えた後、彼女は枕に顔を埋めて声を殺して泣いた。夫に対して嘘をついている自分が、何より辛かった。しかし真実を話せば、楼成は必ず激怒し、この国に飛んでくるだろう。そしてマークたちと争いになる。それは避けなければならなかった。自分一人で何とかする。そう心に決めていた。

翌朝、体の節々が痛んだが、彼女はいつも通りに起き、大学へ向かった。キャンパスを歩くたびに、視線を感じる気がした。あのジムの男たちが、もしかすると同じ大学の人間かもしれない。不安が胸をよぎる。

講義の合間、トイレに立った時、ふと鏡に映った自分の首筋に、うっすらと歯形が残っているのを見つけた。慌ててハイネックのブラウスの襟を立てる。これまで何を着ても隠せる範囲だったが、これからはもっと注意しなければ。

その日の夕方、再びスマートフォンが振動した。新しい任務の通知か。彼女は息を呑み、メッセージを開く。

「明日、新たな任務を言い渡す。準備をしておけ。」

短い言葉。しかしその裏にある意図を思うと、全身が震えた。彼女はキーボードを叩きかけて止めた。命令に逆らう選択肢はない。せめて、どうすればこの状況から抜け出せるのかを考えるしかなかった。

彼女はパソコンを開き、この国の法律と警察の手続きについて調べ始めた。しかし証拠は全てマークの手の中にある。警察に相談すれば、まず間違いなく映像が公開される。そのリスクを冒すことはできなかった。

そうして夜が更けていく。窓の外の灯りが一つ、また一つと消えていく。严喆珂は孤独な闇の中で、次に訪れる試練に備えて静かに息を整えた。

翌週の金曜日、彼女の元に一通の宅配便が届いた。差出人は不明。開けてみると、中には真っ黒なレザーのバインダーと、細長い棒状の何かが入っていた。バインダーを開くと、内部にびっしりと文字が書き込まれている。それは彼女を「調教」するための手順書だった。主人からの命令は、もはや単なる一過性のものではなく、体系的なものになりつつあることを示していた。

彼女はバインダーを閉じ、箱の底にあった小さなメモを読んだ。

「これから毎週、新しい任務を課す。全てを飲み込み、従い続けろ。お前の体と心は、主人のものだ。」

文字は手書きだった。インクはまだ乾ききっていない。このメモを書いた人物が、ごく最近までこの部屋の近くにいたのだと彼女は察した。恐怖が背筋を這う。しかし同時に、怒りが沸き上がってくる。

誰がこんなことを仕組んだのか。マークなのか、それとも別の人間なのか。もしかすると、マークすらも操っている存在がいるのか。真相を突き止め、必ず復讐を果たす。その決意を新たに、彼女はバインダーを机の引き出しにしまい込んだ。

翌日、彼女はバインダーの指示に従い、指定された住所へ向かった。そこは都心の一角にある高級ホテルだった。ロビーにはスーツ姿の男たちが行き交い、彼女の格好に一瞥もくれない。エレベーターで最上階へ上がり、スイートルームの前に立つ。

ドアをノックすると、内側から鍵が外される音がした。そしてドアが開き、中から一人の男が現れる。見覚えのある顔だった。先日ジムで彼女を犯した男たちの中の一人だ。

「よく来たな。中に入れ。」

彼は無表情のまま彼女を部屋へ招き入れた。広々としたリビングには、さらに数人の男たちがソファに腰かけている。全員がスーツ姿で、ビジネスライクな雰囲気を漂わせている。まるで取引の場にいるようだった。

「今日からここがお前の新しい仕事場だ。主人からの指令だ。我々のクライアントに、お前の体を提供しろ。」

男がそう言うと、彼女は唇を噛みしめて俯いた。

「ご主人様は、他に何か?」

「他には何もない。お前は黙ってクライアントの相手をしていればいい。報酬は口座に振り込まれる。断る権利はない。」

彼女はゆっくりと頷いた。服を脱ぎ始める。窓からは都会の夜景が広がっている。その明かりの一つ一つが、無数の人々の日常を照らしている。しかし自分はその光の中にいない。完全に闇の中にいる。

男たちが彼女を取り囲み、手を伸ばす。

その夜、彼女はまた一歩、主人の操り人形としての階段を上った。

翌朝、ホテルを出ると、スマートフォンに新しいメッセージが届いていた。

「今夜も同じ場所だ。次は違うポーズで撮影する。期待していろ。」

严喆珂は冷えた空気を深く吸い込み、胸の内で復讐を誓った。いつか必ず、この連鎖を断ち切る。その日が来るまで、彼女は耐え抜く。

その日の午後、彼女は大学の図書館でランダムに見つけた法律書を開き、証拠隠滅や脅迫罪に関する条文に目を通していた。もし警察に駆け込むなら、事前に証拠の複製を確保しなければならない。しかしマークは常に彼女のスマートフォンやパソコンを監視している可能性がある。あの男がどこまでやっているのか、正確に見極める必要があった。

ふと顔を上げると、窓の外に見覚えのある影が立っている。あのジムの男だ。彼は彼女の視線に気づくと、不気味な笑みを浮かべ、人差し指を口に当てて静かにする仕草をした。

彼女の背筋が凍る。監視されている。どこにいても。

図書館を出て寮へ戻る道すがら、背後に気配を感じながら歩いた。振り返ると、誰もいない。しかし確かに誰かの視線が刺さっている。

部屋に戻り、鍵を二重にかける。カーテンを閉め、電気を消した。それでもなお、スマートフォンのカメラが赤く光っているような気がして、彼女はそれを布の下に押し込んだ。

主人は彼女の一挙一動を知っている。もしかすると、部屋の中にも盗聴器や隠しカメラが仕掛けられているかもしれない。

そう考えると、自分の城さえもが安全ではないという絶望が押し寄せた。

しかし彼女はプロの武者だ。逆境にあっても決して屈しない心を持っている。その誇りだけは守り抜く。

彼女は静かにベッドに横たわり、明日の任務に備えて目を閉じた。いつか明ける夜明けを信じて。

その翌日、彼女は再びホテルへ向かい、クライアントの相手をした。一日中、見知らぬ男たちの欲望を受け入れる。彼女の体は全てを記憶し、しかし心は別の場所にあった。

午後、一度だけトイレに立った時、彼女はバスルームの鏡に映る自分の姿を見た。顔は窶れ、目は深い闇を宿している。しかしその奥に、まだ強い光が消えずに残っていることを確かめた。

何としても生き延びる。そして反撃する。

その決意を新たにした彼女は、再び部屋へ戻っていった。

夜十一時、全ての任務を終え、ホテルを後にする。外は雨が降り始めていた。傘も持たずに歩き出すと、背後から車のエンジン音が近づいてくる。

「乗れ。」

窓が開き、顔を出したのはマークだった。彼は冷たい笑みを浮かべている。

「いい仕事をしたようだな。主人も満足している。」

严喆珂は一瞬たじろいだが、すぐに車のドアを開けて後部座席に乗り込んだ。雨に濡れた髪がシートに水滴を落とす。

「お前、俺のことが憎いだろ?」

マークは前を向いたまま言った。

「でも、今の状況を変えたくなければ、素直に俺の言うことを聞け。映像は俺が預かっている。もし何かあれば、すぐに世界中に拡散されるぞ。」

彼女は何も答えず、ただ窓の外の雨を見ていた。

「次の任務はもっとハードだ。だがお前なら耐えられる。職業9品の武者だ。その体を最大限に利用してやる。」

車は街を抜け、郊外の一軒家の前に停まった。そこは以前、彼女が初めてマークに連れてこられた場所だった。いわゆる調教の拠点。

「今週末はここで過ごせ。主人の命令だ。」

彼女は無言で車を降り、雨の中を家の中へ入っていった。

中は冷え切っていた。家具は最小限。ベッドだけが部屋の中央に置かれている。壁にはいくつもの監視カメラが取り付けられていた。

彼女は濡れた服を脱ぎ、バスルームへ向かった。シャワーを浴びながら、計画を練る。いつか必ず、全てのカメラを破壊し、データを消去し、主人の正体を暴く。そのために今は耐える。

彼女は体を拭き、ベッドに横たわった。天井のカメラのレンズが、赤く光っているのが見える。

「見ているんだろう。いつか必ず、お前の目を潰してやる。」

心の中でそう呟き、彼女は眠りに落ちた。

翌日から、本格的な調教が始まった。彼女は主人の指示に従い、様々なポーズを強要され、決められた衣装を着せられ、クライアントの前で辱められた。しかしそのたびに、彼女はその全てを記憶し、観察した。主人の癖、声の特徴、命令のパターン。何か手がかりを得るために。

そんなある日、彼女はふと気づいた。イヤホンから聞こえる声には、時折、かすかな電子音のノイズが混ざっている。それは機械を通した声ではなく、生の声を加工したものだった。もしかすると、主人はこの場所にいないのかもしれない。遠隔で全てを操作している。

そうすれば、自分の目の前で指示を出すマークもまた、操り人形の一人に過ぎない可能性がある。

その推測が正しければ、本当の敵は別にいる。

彼女はその日の任務の後、マークに尋ねてみた。

「主人は、いつも遠くから指示を出しているの?」

マークは一瞬驚いた顔をしたが、すぐに笑みを浮かべた。

「さあな。お前には関係ないことだ。余計な詮索はするな。」

その反応で、彼女の疑念は確信に変わった。マークは何かを隠している。真の主人は別にいる。

彼女は静かに息を吐き、心の中でこれからの計画を練り始めた。

翌週、新たな指令が届いた。今度は、彼女の母校の大学の体育館で、公開のヨガイベントを開催し、その場で裸になるという任務だった。

「また公開の場か……」

彼女は唇を噛んだ。しかし従うしかない。

当日、彼女は指定されたヨガウェアを着て体育館へ向かった。多くの学生や教職員が集まっている。彼女がステージに上がり、亀のポーズを取った瞬間、照明が落ち、彼女の服が仕掛けによって剥がされるという演出がなされた。

観客たちはどよめき、一瞬静まり返った後、拍手と歓声が沸き起こった。誰も助けに入らない。むしろ面白がっているようだった。

彼女はその場で何時間も、観客たちの前で辱めを受けた。しかしその間も、彼女の目はどこまでも冷静だった。このイベントの主催者、裏で糸を引いている人物を探すために、あらゆる情報を収集していた。

イベント終了後、彼女は更衣室に戻ると、スマートフォンに一通のメッセージが届いていた。

「よくやった。そろそろお前も、自分の立場を理解しただろう。これからは、さらに深い世界へ導いてやる。」

その文字の裏に、主人の手応えのようなものを感じた。彼女はメッセージを保存し、今度こそ本当の反撃の準備を始めようと決意した。

この物語はまだ終わらない。严喆珂の戦いは、今始まったばかりだった。

第5章

# 第5章

严喆珂は自分の変わり果てた姿に、もはや驚きすら感じなくなっていた。

あの日から、彼女の日常は完全に塗り替えられた。大学の講義中、教授が黒板に数式を書き連ねる間、彼女の体内では静かに、しかし確実にバイブレーターが振動を始める。最初は微かな振動から始まり、次第に強くなっていく。彼女は必死に表情を変えず、ノートを取る手を震わせないように努めた。

周りの学生たちは誰も気づかない。隣に座る女生徒は真剣に教授の話を聞き、前方の男子学生もただノートを取っている。彼女だけが、この秘密の責め苦に耐えている。

今日の任務は特に過酷だった。午前中の三コマの講義、そのすべての時間、彼女はバイブの刺激に耐えなければならない。しかも、教授が重要なポイントを説明するたびに、遠隔操作で振動パターンが変化する。主人がリアルタイムで彼女の様子を監視している証拠だった。

「この定理の応用範囲は広く…」

教授の声が遠くに聞こえる。严喆珂は唇を噛みしめ、下腹部に広がる熱に必死に抗った。恥ずかしいことに、もう既に濡れ始めている。下着に染みができるのも時間の問題だ。

講義が終わる頃には、彼女の太腿はわずかに震え、立ち上がることさえ困難だった。鞄を胸に抱え、できるだけ早く教室を出た。トイレに駆け込み、個室に閉じこもる。そこでやっと盛大なため息をつくことができた。

メールボックスを確認すると、新しいメッセージが届いている。

『よくできました。今日のあなたの我慢する姿は、とても美しかったですよ』

送信者はもちろん、あの匿名の主人だ。いつも通りの、優しさと残酷さが入り混じった言葉。严喆珂はそのメッセージを何度も読み返し、奇妙な満足感を得ている自分に気づいた。認めたくはないが、主人に褒められることが、彼女の中で少しずつ重要な意味を持ち始めていた。

* * *

一週間後、任务はさらに過激になっていた。

『今夜、八時に。トレンチコートだけを着て、中は何も着用せずに外に出なさい。タクシーを拾い、運賃は体で支払いなさい。全てを録画し、送信すること』

その命令文を見た瞬間、严喆珂の顔は真っ青になった。今までの任務は、あくまで公共の場での露出や、自分だけで完結する内容だった。しかし今回は、見知らぬ他人を巻き込む。これまでにない次元の飛躍だった。

抵抗しようと思った。この命令だけは断ろうと。しかし、指は勝手に返信を打っていた。

『承知しました』

自分でも信じられないほど、あっさりと了承の言葉が口から出た。驚くことに、その決断に伴う感情は恐怖よりも、むしろ高揚感に近かった。

午後八時、彼女は寮の部屋で鏡の前に立っていた。トレンチコートだけを身にまとい、中は文字通り何も着ていない。風がコートの裾を揺らすたび、冷たい空気が肌に触れる。コートの下には、彼女の裸体が露わになっている。

「大丈夫…誰にも見えない…」

自分に言い聞かせながら、彼女は部屋を出た。エレベーターの中、誰かと一緒にならないか心配したが、幸運にも一人だった。寮のエントランスを出ると、夜風が彼女の全身を撫でる。厚手のトレンチコートも、風が強い部分では肌に張り付き、彼女の身体の線を浮き彫りにした。

通りに出て、手を上げる。数台のタクシーが通り過ぎ、ようやく一台が止まった。

「どこまで?」

運転手は中年の男性だった。嚴喆珂は後部座席に乗り込む際、コートの裾が少し捲れ上がらないように細心の注意を払った。

「大学の正門まででお願いします」

タクシーが走り出す。車内は暖房が効いており、彼女の震えは少し収まった。しかし、座席に座るたび、何も身につけていない臀部が直接シートに触れる感触が、彼女の羞恥心を刺激する。

「お嬢さん、寒くないかい? そんな薄着で」

運転手がバックミラー越しに話しかけてくる。严喆珂は心臓が飛び出しそうになった。

「だ、大丈夫です。すぐ着くので」

「そうか。でも風邪引くなよ」

運転手は特に怪しむ様子もなく、前を向いて運転を続ける。信号で停車するたび、車内灯が彼女の姿を照らし出す。严喆珂は自分の胸の膨らみがコートの下でわずかに浮かび上がっているのを感じ、両腕で胸を隠すようにした。

五分ほどのドライブの後、車は大学の正門前に停まった。料金メーターは七百二十円を示している。

「七百二十円になります」

严喆珂は深呼吸をした。覚悟を決め、彼女は運転手に言った。

「すみません…今、財布を忘れてしまって」

「え?」

運転手が振り返る。彼の視線が彼女の身体を這う。严喆珂はコートの前を少し開き、中の裸体を一瞬だけ見せた。運転手の目が大きく見開かれる。

「その代わり…体で支払ってもいいですか?」

自分の口から出た言葉に、彼女自身が驚いた。しかし、もう後戻りはできない。運転手はしばし固まっていたが、ゆっくりと車を人気のない路肩に移動させた。

「本気か?」

「本気です」

運転手はエンジンを切り、車内灯も消した。暗闇の中で、彼の手が彼女のコートの裾をまくる。太腿に直接触れる彼の手の温度が、ひどく熱く感じられた。

「こんな綺麗な娘が…何でまた…」

運転手は呟きながら、彼女の身体をまさぐる。严喆珂はスマートフォンを胸のポケットに入れ、録画ができていることを確認した。これが任務だ。主人の命令だ。そう自分に言い聞かせながら、彼女は運転手の行動を受け入れた。

全てが終わった後、運転手は名残惜しそうに彼女の身体から手を離した。

「ありがとう…今回は特別だ。次からはちゃんと金を持って乗れよ」

「はい…すみません」

彼女はコートを整え、車から降りた。冷たい夜風が熱を持った身体を冷ます。足が少し震えていたが、それ以上の高揚感が彼女を包んでいた。

寮に戻り、録画した映像を確認する。暗くて細部まではわからないが、彼女の痴態は確かに記録されていた。メールに添付し、送信ボタンを押す。

すぐに返信が来た。

『素晴らしい。あなたは本当に良い雌犬になってきている。この調子で続けなさい』

その言葉に、严喆珂の顔にほころびが生まれる。褒められた。主人に認められた。その喜びが、彼女の中で赦し難いものだと知りながらも、止められなかった。

* * *

翌日の夜、新たな任務が届いた。

『今夜十一時、大学の男子トイレ、三階の個室で自慰をしなさい。終わったら、ドアを開けて待つこと。必ず誰かが入ってくる。その者にあなたの身体を好きにさせなさい』

严喆珂はその命令を読んだ瞬間、背筋に冷たいものが走った。さらに過激になっている。タクシーの運転手という、ある意味で安全な相手から、全くの不特定多数に相手が変わっている。大学の男子トイレだ。何をされるか、誰にされるか、全く予測できない。

しかし、彼女の指は迷わず返信を打つ。

『承知しました』

夜十一時、大学の校舎は人気がなく、静まり返っていた。严喆珂は軽装で校舎に入る。三階の男子トイレに向かう。誰にも会わないように祈りながら、足早に進む。

男子トイレのドアを開ける。中には誰もいなかった。三つの個室のうち、一番奥に入る。鍵をかけ、彼女はスカートを膝まで下ろし、下着も脱いだ。壁に取り付けたスマートフォンで録画を開始する。

そして、任務の通りに自慰を始めた。

最初は抵抗があった。自分の指が自身の最も秘められた場所に触れる感覚に、羞恥心が込み上げる。しかし、徐々にその感覚に慣れ、むしろ快感を得始めている自分に気づく。主人の命令だと思うと、より一層感じやすくなる。彼女は目を閉じ、自分の指を動かし続けた。

十分後、彼女は小さく息を整え、個室のドアの鍵を開けた。ドアを少しだけ開け、彼女はそこに立った。外の冷たい空気が隙間から入り込む。

緊張と期待が入り混じった長い時間が流れた。一分、二分…誰も来ない。もし今夜は誰も来なければ、任務は失敗になるのだろうか。そう考え始めた時、トイレのドアが開く音がした。

誰かが入ってきた。男性の足音が近づいてくる。個室の前で止まる。一瞬の静寂の後、ドアが勢いよく開かれた。

「おい…何だよ、これ」

若い男性の声だった。学生だろうか。嚴喆珂は顔を上げることができず、俯いたままだった。彼の視線が自分の裸の下半身に刺さるのを感じる。

「すみません…私…」

「まさか、お前、女だろ? なんでこんなところに」

男性の声には困惑と好奇が混じっている。嚴喆珂は意を決して顔を上げた。そこに立っていたのは、見覚えのある顔だった。同じ学部の学生、マークだ。

「严さん!? 何してるんだ!」

「マーク…君、だったんだね」

彼女の声は震えていた。マークは一瞬迷ったように見えたが、すぐに目つきが変わった。彼は周りに誰もいないことを確認し、個室の中に入ってきた。

「まさか…あの噂、本当だったのか」

「噂?」

「最近、夜遅くに女が男子トイレに入ってるって話があったんだ。まさかお前だったとは」

マークは彼女の身体をじっくりと見つめる。その視線はもう、友人としてのものではなかった。彼の手が伸び、彼女の頬に触れる。

「严さん…お前、何かヤバいのに手を出してないか?」

「そんなこと…」

「だったら、なんでこんなことを? 誰かに強要されてるのか?」

その言葉に、严喆珂は一瞬息を呑んだ。助けてくれるのか? この状況から救い出してくれるのか? しかし、すぐに首を振った。主人に逆らうことなど考えられなかった。もはや彼女にとって、主人の命令は絶対だった。

「強要なんかじゃない…私が自分でしたいんだ」

マークの目が細められる。その表情には、ある種の満足げな色が浮かんでいた。

「そうか…じゃあ、俺が相手をしてやってもいいか?」

严喆珂はゆっくりと頷いた。マークの手が彼女のスカートをたくし上げ、そのまま彼女の身体を壁に押し付けた。予想外の強引さに、彼女の身体が震える。

「怖いか?」

「…少し」

「大丈夫、優しくしてやるから」

そう言いながら、マークの手は彼女の胸を揉みしだく。彼女の口から小さな悲鳴が漏れる。しかし、それ以上の抵抗はしなかった。むしろ、その強引さに逆らえない自分に、甘美なものを感じていた。

全てが終わった時、マークは耳元で囁いた。

「また会おう、严さん」

そう言い残して、彼は個室を出て行った。嚴喆珂はしばらくその場に立ち尽くしていたが、やがてゆっくりと服を整え、スマートフォンの録画を停止した。

寮に戻って映像を確認する。暗くてマークの顔ははっきりとは映っていなかったが、彼女の痴態は鮮明に記録されていた。メールに添付し、送信する。

主人からの返信はすぐに来た。

『お前の新しい姿を見ることができて、とても嬉しい。この調子で、お前は完全に俺のものになる』

严喆珂はそのメッセージを何度も読み返した。主人に褒められた。認められた。その喜びが彼女の全身を満たす。もっと主人に認められたい。もっと褒められたい。その思いが、彼女の中で膨れ上がっていく。

その後数日間、任務はなかった。メールボックスを確認するたびに、新しい命令が来ていないことに不安を覚えた。主人に見捨てられたのではないか。そう思うだけで、胸が締め付けられる。

『どうか…命令をください』

彼女はメールを打ちかけては消し、打ちかけては消した。自分から依頼するのはルール違反かもしれない。しかし、待つしかなかった。

その間、彼女は正常な日常生活を送っているふりをした。講義に出席し、友人とランチを食べ、課題をこなす。しかし、心のどこかは常に主人のことを考えていた。あの匿名のメールアドレスを見るたびに、胸が高鳴る。

この感情が何なのか、彼女にはわかっていた。ストックホルム症候群、囚人が自分の監禁者に愛情を抱く心理現象。しかし、わかっていても止められない。むしろ、その感情に身を委ねる方が楽だった。抵抗することをやめ、主人の所有物として生きることに、彼女は安らぎを見出し始めていた。

五日の休息の後、新たな任務が届いた。

『明日の夜、繁華街でストリートミュージシャンを見つけなさい。そして、彼の演奏中に公然とあなたの身体を触らせ、報酬として彼のパンツの中で作業をしなさい』

命令文を読み終えた時、嚴喆珂の顔には、奇妙な笑みが浮かんでいた。

『承知しました』

彼女はもう、迷わなかった。

[完]

第6章

週末の朝、严喆珂のスマートフォンにマークからのメッセージが届いた。画面に表示された文字を読んだ彼女の手がわずかに震える。

「新しい任務だ。今日中に届く荷物を受け取れ。中身はリモコン式の肛門ロックだ。詳しい使い方は説明書を見ろ。公園で使用しろ。もし他人に見つかったら、その相手に好きにさせるんだ。写真や動画は後で送れ。いいな?」

严喆珂は唇を噛みしめた。結婚してからも、楼成との関係は順調だった。彼は非人級の武者として、日々修行に励んでいた。そんな彼に申し訳なく思いながらも、自分はマークの手中に落ちてしまった。あの日以来、彼の命令に逆らえなくなっていた。

彼女は小さくため息をつき、返信を打った。

「……わかりました」

午前中、玄関のチャイムが鳴り、見知らぬ宅配業者が荷物を届けた。箱は小さく、特に目立つものではなかった。しかし、その中身を知っている彼女の手は震えていた。部屋に戻り、封を開けると、そこにはリモコンと、奇妙な器具が入っていた。

器具は二つの部分から成っていた。一つは頑丈な金属製のチェーンで、一端にはロック機構が付いていた。もう一端には、膨張式のシリコン製プラグが取り付けられていた。説明書には、プラグを挿入した後にリモコンで膨張させると、内部で引っかかり、空気を抜かない限り抜けなくなると書かれていた。

严喆珂は器具を手に取り、しばらく見つめた。無機質な感触が、彼女のこれからを暗示しているようだった。

「……やるしかない」

彼女はそう呟き、覚悟を決めた。

午後二時、严喆珂はJK制服に着替えた。白いブラウスに紺色のスカート、ネクタイを締め、膝上までの丈のスカートからは、何も履いていない細い脚が露わになっていた。下着もパンツもつけていない。マークからの指示だった。

「下着は禁止だ。スカートの下は何も履くな。もし誰かに見られても、それが任務だ」

彼女は鏡の前で自分の姿を確認した。スカートの裾が風に揺れるたび、下の部分が見えそうになる。羞恥心で顔が赤くなったが、それでも従うしかなかった。

アパートを出ると、彼女は歩き慣れた街並みを抜け、少し離れた公園へ向かった。土曜日の午後、人々は買い物や散歩に出かけている。彼女の姿を見かける者は少なかったが、それでも何人かの視線が彼女に注がれた。スカートの短さに気づく者もいた。

公園に着くと、彼女は人気の少ないエリアを探した。奥の方には、使われていないフェンスがあり、錆びついた金属が陽光に鈍く輝いていた。周囲には誰もいない。草むらが生い茂り、木々が影を落としている。

严喆珂はフェンスの前に立った。心臓が激しく鼓動している。手に持った器具を見つめ、深呼吸を繰り返した。

「……やるしかない」

彼女はスカートをまくり上げ、器具を手に取った。まず、チェーンの一端をフェンスの格子に通し、ロックをかけた。金属音が乾いた空気に響く。もう一端のプラグを手に持ち、ゆっくりと自分の身体に近づけた。

震える手でプラグを挿入口に当て、慎重に押し込んだ。シリコン製の感触が、自分の内側に広がっていく。深く差し込むたびに、抵抗と圧迫感が増した。完全に挿入したところで、彼女はスカートを戻した。

スマートフォンを取り出し、マークにメッセージを送った。

「準備できました」

すぐに返信が来た。

「よし、リモコンを使え。膨張させろ」

彼女はポケットからリモコンを取り出した。小さなスイッチが一つあるだけだ。それを押すと、身体の中のプラグが徐々に膨らみ始めた。最初は小さな変化だったが、すぐに内側を圧迫する感覚が強くなった。プラグが広がり、肛門の内壁に密着していく。引っかかりができて、もう抜けそうになかった。

「固定完了。これで抜けません」

嚴喆珂はそう報告した。しかし、自分が固定されてしまったことを実感すると、恐怖が押し寄せてきた。もし誰かに見つかったら?もしマークが来なかったら?彼女はフェンスの影に身体を隠そうとしたが、チェーンが短く、あまり遠くには動けなかった。

すると、遠くから足音が聞こえてきた。彼女は息を呑み、より一層身体を縮めた。しかし、その足音はどんどん近づいてくる。

「あれ?何やってるの?」

声がした。見上げると、若い男性が一人、彼女を見下ろしていた。スーツ姿で、おそらく休憩中に散歩でもしていたのだろう。彼の目が、严喆珂のJK制服と、フェンスに伸びたチェーンを捉えた。

「ちょっと待って……それ、何?」

「あ、いえ……ただの……運動で……」

まくしたてて答えるが、声が震えていた。彼女の顔は真っ赤に染まり、身体は小刻みに震えている。その異様な様子に、男性はさらに興味を持った。

「運動って……それ、フェンスに繋がってない?何かのコスプレ?」

「ち、違います……お願い、見ないでください……」

だが、彼女の言葉とは裏腹に、彼女の身体は逆に目立っていた。不安そうな表情、短いスカート、隠そうとする仕草。それらがかえって通行人の注意を引いてしまった。

さらに数人の足音が聞こえてきた。男性が友人を呼んだのか、三人の若者がやって来た。彼らは严喆珂の姿を見て、にやにやと笑い始めた。

「おいおい、すげえな。JKがフェンスに繋がれてるぞ」

「これ、もしかして……売春?」

「いや、それにしては変な装備だな。何かの罰ゲームか?」

严喆珂は首を振り、言葉を紡ごうとしたが、声が出なかった。恥ずかしさと恐怖で、頭の中が真っ白になっていた。しかし、マークの命令を思い出した。

「もし他人に見つかったら、その相手に犯させること」

彼女は唇を噛みしめ、震える声で言った。

「……見つかったなら……命令です……あなたたちに……好きにしていいって……」

その言葉に、男たちは一瞬驚いた表情を見せたが、すぐに欲望の光が目に宿った。

「マジで?じゃあ、俺たちが相手してやるよ」

「でも、誰か他に見てるかもしれないぞ」

「大丈夫、ここはあまり人が来ない。それに、彼女のスマホで動画も撮れるだろ。せっかくだから、後で見返そうぜ」

严喆珂は無言でうなずいた。ポケットからスマートフォンを取り出し、男の一人に渡した。

「……撮ってください」

その言葉を合図に、男たちの手が彼女の身体に触れた。スカートがめくり上げられ、固定されたプラグとフェンスに繋がれた鎖が露わになる。男たちは歓声を上げた。

「すげえ!本当に固定されてる」

「これ、こっちのスイッチで膨らませるのか?面白いな」

彼らはリモコンを奪い合い、何度も膨張と収縮を繰り返した。そのたびに严喆珂の身体が震え、声なき悲鳴を上げた。

最初の男が彼女の前に立ち、ズボンを下ろした。その後ろで、別の男がスマートフォンを構えている。彼女は目を閉じ、自分に言い聞かせた。

「これは任務……任務なんだ……」

男の熱い塊が彼女の口に押し込まれた。彼女は吐き気をこらえ、必死に受け入れた。口の中を蹂躙する感触が、彼女の心をさらに麻痺させていった。

時間が経つにつれ、彼女の身体は次々と男たちに使われた。口、胸、スカートの下、そしてプラグが抜かれた後の肛門。彼らは彼女の身体のあらゆる穴を犯し、その様子を動画に収めた。後ろから、前から、横から、さまざまな角度で撮影された。

公園には他の通行人も現れた。最初は遠巻きに見ていたが、やがて彼らも加わった。中年男性、若者、時には女性の姿もあった。彼らは彼女の身体を弄び、服を破り、体液を浴びせた。彼女はただ受け入れるしかなかった。

「おい、もっと声を出せよ」

「ほら、かわいい顔してるのに、なんでこんなことしてるんだ?」

「命令だってよ。すげえ趣味の主人だな」

男たちの言葉が耳に入るが、彼女はもう何も感じなかった。身体は激しく動かされ、痛みと快感が混ざり合い、自分の意識が遠のいていくようだった。

日が傾き、空が赤く染まり始めた。彼女の身体は汗と体液にまみれ、JK制服はぼろぼろになっていた。男たちも次第に飽き始め、一人、また一人と去っていった。

最後の一人が立ち去ると、彼女はフェンスに寄りかかり、荒い息を整えた。身体のあちこちが痛み、内側にはまだプラグが残っていた。

すると、スマートフォンが震えた。マークからのメッセージだった。

「よくやった。じゃあ、今から空気を抜く。解放だ」

リモコンが遠隔操作され、身体の中のプラグがしぼみ始めた。圧迫感が和らぎ、やがて簡単に抜けるようになった。彼女は手を伸ばし、プラグを引き抜いた。チェーンもロックが解除され、フェンスから自由になった。

彼女はぼろぼろの制服を直しながら、地面に落ちたスマートフォンを拾い上げた。動画がたくさん保存されている。マークの指示通り、匿名メールでマークの指定したアドレスに送信した。送信完了の文字が画面に表示される。

彼女はゆっくりと立ち上がり、公園を後にした。帰り道、すれ違う人々の視線が彼女に注がれる。服は乱れ、髪はぼさぼさで、スカートは破れていた。誰も彼女に声をかけなかった。ただ、好奇の目で見つめるだけだった。

アパートに戻ると、彼女はすぐにシャワーを浴びた。熱い湯が身体を流れ、傷を焼くように痛んだ。しかし、心の傷は洗い流せなかった。

「楼成……ごめんね……」

彼女はそう呟き、涙がこぼれ落ちた。

その夜、彼女はマークにメッセージを送った。

「任務を完了しました」

すぐに返信が来た。

「よくやった。動画は確認した。次の任務はまた連絡する。いい子で待っているんだ」

她はそれ以上何も言わず、スマートフォンを置いた。窓の外には、夜の闇が広がっていた。明日もまた、この生活が続くのだろう。そう考えると、彼女の心はさらに深い闇に沈んでいった。# 第6章

週末の朝、严喆珂のスマートフォンが震えた。マークからのメッセージだ。彼女は画面をタップし、冷たい文字を目で追った。

「新しい任務だ。今から宅配便で器具を送る。公園で使用しろ。リモコン式の肛門ロックだ。使い方は同封の説明書を読め。」

彼女の指が震えた。返信を打ちたい気持ちを抑え、ただ一言だけ送った。

「…わかりました。」

楼成に内緒で受け取った小さな段ボール箱。彼女は自分の部屋のドアを閉め、慎重に開封した。中には、銀色のリモコンと、二つのパーツで構成された器具が入っていた。一つは頑丈な鎖で、片端にはロック機構があった。もう一方の端には、シリコン製の膨張式プラグが取り付けられていた。説明書にはこう書かれていた。

「プラグを挿入後、リモコンで膨張させると内壁に密着し、特殊な形状により抜けなくなります。空気を抜くまでは固定状態が持続します。」

严喆珂は器具を手に取り、重さを確かめた。冷たい感触が指先に広がる。

次に、マークから届いたメッセージをもう一度読み直した。

「公園に行き、人目の少ない場所で自分を固定しろ。JK制服を着用し、下着は禁止だ。もし他人に見つかった場合、その者に犯させること。動画を撮影し、後で送れ。」

彼女は唇を噛みしめた。結婚してからもうすぐ三年。楼成は今も非人級武者として修行に励んでいる。彼は何も知らない。自分がこんな屈辱を受けてるなんて、夢にも思っていないだろう。

严喆珂はクローゼットを開け、高校時代に使っていたJK制服を取り出した。白いブラウス、紺色のスカート、ネクタイ。すべてが懐かしい。しかし、今はその制服が新たな辱めの道具になる。

彼女は制服に着替えた。スカートの丈は膝上十五センチほど。下着を一切身に着けず、風が吹けばスカートが翻り、何もかもが露わになるだろう。鏡の前で自分の姿を確認する。髪は細く、肌は白く、均整のとれた体型が制服でさらに際立っていた。しかし、彼女の顔には不安の色が濃く浮かんでいた。

「行こう。」

彼女は決意を固め、アパートを出た。外はいい天気だ。日曜日の午後、街には人々の笑い声が溢れている。彼女はその中を一人歩く。すれ違う男性の視線が、彼女の脚やスカートの丈に注がれる。彼らは気づいていない。この女が、これから公園でどんな辱めを受けるのかを。

公園に着くと、彼女は人気の少ないエリアを探した。木々が生い茂る一角に、古びた金属製のフェンスがある。誰も近づかない場所だ。彼女はフェンスの前に立ち、周囲を確認した。誰もいない。

彼女はスカートをまくり上げた。白い太ももが露わになる。そして、器具を手に取った。まず、鎖の一端をフェンスの格子に通し、ロックをかけた。金属音が静かな空気に響く。

次に、もう一端のプラグを手に持ち、自分の身体に挿入した。冷たいシリコンが内壁を押し広げる。彼女は息を呑み、痛みと異物感に耐えた。深く差し込んでいく。抵抗が強くなるほど、彼女の指は震えた。

完全に挿入したところで、彼女はスカートを元に戻した。スマホを取り出し、マークにメッセージを送る。

「準備できました。」

すぐに返信が来た。

「リモコンを作動させろ。」

彼女はポケットからリモコンを取り出した。大きさは手のひらほど。中央に大きなスイッチがある。彼女は深呼吸を一つし、スイッチを押した。

ブザー音がして、身体の中でプラグが膨らみ始めた。最初はゆっくりと。次第に内壁を圧迫する感覚が強くなる。シリコンが広がり、肛門の内側にぴったりと密着した。もう、空気を抜かない限り抜くことはできない。

「固定しました。」

彼女はそう報告した。しかし、その瞬間、本格的な恐怖が押し寄せてきた。自分は今、このフェンスに固定されている。もし誰かに見つかったら…。

彼女は身体を縮め、フェンスの影に隠れようとした。しかし、鎖は短く、ほとんど身動きが取れない。ただ、じっと立っていることしかできない。

時間が経つにつれ、彼女の不安は募った。遠くから足音が聞こえるたびに、心臓が高鳴る。しかし、誰も彼女の存在に気づかず、通り過ぎていく。

しばらくすると、一人の男性が近づいてきた。三十代くらいのスーツ姿の男だ。彼はスマホを見ながら歩いていたが、ふと顔を上げ、严喆珂の姿を認めた。

「あれ?何してるの?」

男が近づいてくる。严喆珂の顔が青ざめた。

「な、なんでもありません…散歩してるだけです…」

彼女はうつむき、声を震わせた。しかし、その様子がかえって怪しさを強調した。男は彼女の姿をじっくりと観察する。短いスカート、不安そうな表情、そしてフェンスから伸びる鎖に気づいた。

「ちょっと待って。それ、鎖?フェンスに繋がれてるの?」

男の声に驚愕の色が混じる。严喆珂はもう逃げられないと悟った。マークの命令が頭をよぎる。

「もし他人に見つかったら、その者に犯させること。」

彼女は唇を噛みしめ、震える声で言った。

「…ええ。見つかったなら…あなたに好きにしていいって…命令されています…」

男は一瞬、理解できないという表情を浮かべたが、すぐに欲望の光を目に宿した。

「マジで?じゃあ、遠慮なく…」

男が近づき、彼女のスカートをめくり上げた。プラグと鎖が露わになる。

「すげえ…本当に固定されてるんだな。」

男はスマホを取り出し、写真を撮り始めた。严喆珂はされるがままになる。次に、男は彼女の身体に触れ、服を乱していく。ブラウスのボタンが外され、胸が露わになる。

「じゃあ、頼むよ。」

男はズボンを下ろし、彼女の背後に回った。プラグが抜かれ、彼女の身体に熱い塊が押し込まれる。痛みと屈辱が彼女を襲うが、彼女は声を殺した。

その時、別の足音が聞こえてきた。さらに二人の男性が現れた。彼らは严喆珂と彼女を犯している男の姿を見て、立ち止まった。

「おいおい、何やってんだ?」

「面白そうだな。俺たちも混ぜろよ。」

最初の男は笑いながら答えた。

「ああ、この女、自分から言ってきたんだ。見つかったら犯していいってよ。」

新たな男たちが彼女に近づく。一人が彼女の口に自分のものを押し込み、もう一人が後ろに回った。三人の男が同時に彼女の身体を弄ぶ。严喆珂は声も出せず、ただその辱めに耐えた。

「ちゃんと撮影しとけよ。後で送れって言われてるんだろ?」

男の一人が彼女のスマホを取り出し、動画を撮り始めた。彼女はカメラのレンズを見つめながら、自分がどんどん深みに落ちていくのを感じた。

時間が過ぎるにつれ、さらに多くの通行人が彼女の存在に気づいた。一人、また一人と加わり、彼女は次々と男たちに使われた。後ろから、前から、口の中。すべての穴が塞がれ、埋め尽くされた。

日が傾き、空が夕焼けに染まる頃には、彼女の身体は汗と体液にまみれ、ぼろぼろになっていた。JK制服は破れ、スカートはめくれ上がったまま、地面には白い液体が飛び散っていた。

最後の男が身体を離し、彼女はフェンスに寄りかかって荒い息を整えた。身体中が痛み、内側にはまだプラグが残っている。男たちは満足そうな顔で彼女のスマホを見せ合い、やがて一人、また一人と去っていった。

谁もいなくなった公園で、严喆珂は一人震えていた。すると、スマホが震えた。マークからのメッセージだ。

「よくやった。今から空気を抜く。」

リモコンが遠隔操作され、身体の中のプラグがしぼみ始めた。圧迫感が和らぎ、やがて簡単に抜けるようになった。彼女は手を伸ばし、プラグを引き抜いた。鎖もロックが解除され、フェンスから外れた。

彼女はぼろぼろの制服を直しながら、地面に落ちたスマホを拾い上げた。保存された動画を確認し、マークの指示通り匿名メールで指定されたアドレスに送信した。送信完了の文字が画面に浮かぶ。

彼女はゆっくりと立ち上がり、公園を後にした。帰り道、すれ違う人々の視線が痛い。服は乱れ、髪はぼさぼさで、誰が見ても異様な姿だった。しかし、彼女は俯いたまま歩き続けるしかなかった。

アパートに戻ると、彼女はすぐに浴室に向かった。鏡に映る自分の姿は、見る影もなくやつれていた。彼女はシャワーを浴び、熱い湯で身体の汚れを洗い流した。しかし、心の傷は洗い流せなかった。

彼女は浴槽に浸かり、天井を見上げた。涙がこぼれ落ちる。

「楼成…私、もう…戻れないかもしれない…」

彼女の声は、湯気に消えていった。

その夜、彼女はマークにメッセージを送った。

「任務を完了しました。」

すぐに返信が来た。

「よくやった。動画は確認した。次の任務はまた連絡する。いい子で待っているんだ。」

彼女はスマホを置き、窓の外を見た。夜空には星が輝いていた。しかし、彼女の心は暗闇に包まれていた。この生活がいつまで続くのか、彼女にはわからなかった。ただ、従い続けることしかできない自分が、もどかしかった。

第7章

第7章

新しい週が始まった。月曜日の朝、严喆珂はいつも通りに目を覚ました。窓の外はまだ薄暗く、秋の冷たい空気が部屋の中にまで染み込んでいた。彼女はベッドの上でしばらく横たわり、天井の白い壁を見つめていた。週末の二日間、マークからは何の連絡もなかった。それは束の間の安息であり、彼女はその時間を利用して心身を休めようとしたが、彼の影は常に思考の隅に張り付いていた。

彼女はゆっくりと起床し、洗面所に向かった。鏡の中の自分は少しやつれて見えた。頬の血色が失われ、目の下には薄いクマが浮かんでいる。彼女は冷たい水で顔を洗い、髪を整えた。水の冷たさが皮膚を刺激し、意識を少しだけ覚醒させた。

携帯電話が振動した。彼女の心臓が一瞬早鐘を打ち、恐怖と予感が同時に押し寄せた。画面にはマークからのメッセージが表示されていた。

「おはよう、珂。今週もよろしく。まずは今日の任務だ。アパートの階段で裸になるんだ。午前10時、誰もいない時間帯を狙え。写真を撮って送れ。もし拒否すれば、前回の動画が世界中に配信されることを覚悟しろ。」

严喆珂の手は震え、携帯を落としそうになった。彼女は唇を噛みしめ、涙が目の縁に溜まるのを感じた。しかし、何を言っても無駄だった。彼は彼女の弱みを握っており、抵抗はさらなる屈辱を生むだけだった。

午前10時になった。彼女は部屋の中で迷っていた。ドアの前に立ち、何度も手を伸ばしては引っ込めた。心臓は激しく鼓動し、耳元で自分の呼吸音だけが響いていた。外の廊下は静まり返っており、人の気配はなかった。彼女は深呼吸を何度か繰り返し、ゆっくりと服を脱ぎ始めた。セーターが脱がれ、ジーンズが足元に落ちた。最後に下着も外し、彼女は完全に裸になった。冷たい空気が肌を撫で、鳥肌が立った。

彼女はドアを静かに開け、裸足で廊下に出た。階段はすぐ隣にあり、誰もいないことを確認してから、一歩一歩と階段に向かった。コンクリートの床は冷たく、足の裏に痛みが走った。彼女は手すりに手をかけ、震える手で自分の体をスマホで撮影した。フラッシュが光り、自分の裸体が一瞬にして画面に収まった。

「これで終わった…」彼女はそう思い、すぐに部屋に戻り、服を着た。しかし、写真をマークに送信した後も、彼女の心は重く沈んだままだった。

火曜日。今日も任務が待っていた。マークからの指示はまたも過酷だった。

「今日は出前を頼め。何でもいい。ただし、下着はつけるな。透明なランジェリーだけを着用し、出前が届いたらその姿でドアを開けて受け取れ。もし出前員がお前を求めたら、拒否してはならない。お前は美しいからな、きっと誘惑されるだろう。抵抗するな。俺の命令だ。」

严喆珂はそのメッセージを読み、胃の中が冷たく縮むのを感じた。彼女は座り込んでしまい、しばらく動けなかった。透明なランジェリー…それは彼女が以前、陳夕からもらった下着だった。彼女はそれをクローゼットの奥にしまい込んでいたが、今日のためにわざわざ取り出した。その素材は薄く、ほとんど透けており、体の線がすべて露わになる。彼女はそれを着用するだけで、虚ろな気分になった。

彼女は出前アプリを開き、適当な店を選んで注文した。何を食べたいかなどどうでもよかった。ただ、この任務をやり過ごすことだけを考えていた。30分後、チャイムが鳴った。彼女の心臓が激しく鼓動し、手足が震えた。彼女は深呼吸を何度かし、ドアの前に立った。手がドアノブにかかり、ゆっくりと回した。

ドアが開かれると、若い出前員が立っていた。彼は高校を卒業したばかりのような年齢で、制服を着ており、手にビニール袋を持っていた。彼の目が严喆珂の姿を見た瞬間、ぴったりと止まった。彼女は薄手の透明なランジェリーだけを身につけており、ブラウスもズボンも履いていなかった。彼女の美しい体が半透明の素材の下に完全に露わになっていた。胸の膨らみ、腰の曲線、すべてがあまりにも明確だった。

出前員は唾を飲み込み、声が震えた。「あ、あの…注文の品です…」

严喆珂は手を差し出しながらも、何も言えなかった。彼女の目は潤んでおり、顔は紅潮していたが、それは羞恥のせいだった。出前員は袋を彼女に渡したが、彼女がそれを受け取ろうとした瞬間、彼の手が震え、袋を落としてしまった。中身が床に散らばる。

「す、すみません!すぐに拾います!」出前員は慌ててしゃがみ込み、食べ物を拾い始めた。严喆珂も一緒にしゃがもうとしたが、その瞬間、彼の視線が彼女の胸に向けられた。彼は立ち上がり、彼女の体を凝視し、喉がゴクリと鳴った。

「あの…あなた…本当に綺麗ですね…」彼の声は低く、欲望が混じっていた。彼は一歩前に進み、彼女との距離を詰めた。严喆珂は後退しようとしたが、マークの言葉が頭に浮かんだ。「拒否してはならない。」

彼女は硬直し、何もできなかった。出前員は彼女の手首を掴み、部屋の中に引きずり込んだ。彼は彼女を床に押し倒し、乱暴に彼女の透明なランジェリーを引き裂いた。严喆珂は抵抗しようとしたが、体が言うことを聞かなかった。恐怖と絶望が彼女を包み込み、彼女はただ目を閉じて、荒々しい動きを受け入れるしかなかった。

出前員の手が彼女の体を這い回る。彼の息は荒く、汗の匂いが彼女の鼻を突いた。彼女の脚を無理やり開かされ、彼は彼女の中に入った。痛みが走り、彼女は声をあげずにはいられなかった。しかし、彼はそれに構わず、激しく動き続けた。彼女の体は彼の動きに合わせて揺れ、彼女の涙が床に落ちた。

数分後、彼は果て、彼女の上から離れた。彼は服を整え、振り返らずに立ち去った。ドアが閉まる音が響き、部屋には静寂が戻った。严喆珂は床に横たわったまま、動けなかった。彼女の体は痛み、心は壊れていた。

水曜日。今日の任務はさらに過酷だった。

「野外露出だ。近くの公園に行け。誰にも見つからない場所で立ちションをしろ。その様子を撮影して送れ。もし他の人に見られたら、それも構わない。むしろ、見られた方が面白い。」

严喆珂はそのメッセージを読んで、吐き気を覚えた。彼女はトイレに駆け込み、胃の内容物をすべて吐き出した。涙と唾液が混ざり合い、彼女は便器にすがりついて嗚咽した。しかし、それでも拒否することはできなかった。彼女は立ち上がり、簡単な服装に着替えた。ジーンズとTシャツ、それだけだ。

彼女は近くの公園に向かった。午前中だったため、公園にはほとんど人がいなかった。彼女は奥の茂みの中に進み、周囲に誰もいないことを確認した。しかし、それでも彼女の心臓は激しく打ち、手足は震えていた。彼女はジーンズのボタンを外し、しゃがみ込んだ。尿が地面に当たる音が響き、彼女はその恥ずかしさに顔を覆いたくなった。

スマホを取り出し、震える手で自分の姿を撮影した。カメラが彼女の裸の下半身を捉え、彼女はそれを見ながらさらに恥ずかしさを感じた。彼女はその写真をマークに送信し、すぐに立ち上がって公園を後にした。彼女の目線はうつろで、周りの景色がぼやけて見えた。

木曜日、金曜日、マークからは何の連絡もなかった。严喆珂はその二日間、部屋に閉じこもり、ほとんど食事も取らずに過ごした。彼女の心は麻痺し、体も弱っていた。彼女は窓の外を見つめながら、自分がどこにいるのか、何をしているのかを考え続けた。しかし、答えは出なかった。

彼女は楼成を思い出した。彼の顔、彼の声、彼の優しさ。しかし、その思い出は今、彼女にとって苦痛でしかなかった。彼女は自分が汚れてしまったことを感じ、もう彼に顔向けできないと思った。彼女の心には深い傷が刻まれ、それが癒えることはないように思えた。

週末、彼女は何とかして日常を取り戻そうとした。掃除をし、洗濯をし、簡単な料理を作った。しかし、そのすべてが虚ろだった。彼女の手は動いていたが、心はどこか遠くにあった。

日曜日の夜、彼女はベッドに横たわり、天井を見つめながら、来週のことを考えた。マークはまた何かを命じるだろう。彼の欲望は止まらず、彼女はその渦に飲み込まれ続ける。しかし、それでも彼女は生き続けるしかなかった。彼女には逃げ場がなかった。

彼女の目から涙が一筋流れ、枕に吸い込まれた。そして、彼女はゆっくりと目を閉じた。来週もまた、同じ日々が続く。彼女はそれを知っていた。【第7章】

新しい週が始まった。月曜日の朝、严喆珂は目を覚ますと同時に、重い絶望感に襲われた。ベッドの上で体を起こし、冷たい空気が肌を刺すのを感じながら、彼女は携帯電話を手に取った。マークからのメッセージはすでに届いていた。

「おはよう、珂。今週もよろしく頼むぞ。今日の任務は簡単だ。午前10時、アパートの階段で裸になれ。写真を撮って送れ。もし拒否すれば、前回の動画を世界中に拡散する。覚悟はできているな?」

严喆珂の手が震えた。彼女は唇を噛みしめ、涙を必死にこらえた。しかし、抵抗は無駄だと理解していた。彼女はゆっくりとベッドから降り、クローゼットから薄手のコートだけを取り出した。それ以外は何も着ないつもりだった。

午前9時50分。彼女は自分のアパートのドアの前に立っていた。心臓が激しく鼓動し、耳元で自分の呼吸音が響いていた。彼女は深呼吸を一度してから、ドアを開けた。廊下には誰もいなかった。彼女は階段の方へ歩き出した。足音が静かな建物に響く。

階段の踊り場に到着すると、彼女は周囲を見回した。誰もいない。彼女はコートのボタンを外し、床に落とした。冷たい空気が彼女の裸の肌に触れ、鳥肌が立った。彼女は震える手でスマートフォンを構え、自分の全身を写した。フラッシュが光り、彼女の裸体が一瞬、白く照らし出された。

写真を確認し、マークに送信する。数秒後、返信が来た。

「いい眺めだ。よくやった。これで今日の任務は終了だ。また明日連絡する。」

严喆珂は急いでコートを拾い、自分の部屋に駆け戻った。ドアを閉めると同時に、彼女は壁に手をついてしゃがみ込んだ。嗚咽が漏れ、涙が止まらなかった。

火曜日。マークからの指示はさらに過酷だった。

「今日は出前を注文しろ。ただし、下着はつけるな。透明なランジェリーだけを着用し、出前の受け取りはその姿で行え。もし出前員がお前に欲情したら、拒否してはならない。お前は美しいからな、きっと誘惑されるだろう。抵抗は許さない。」

严喆珂はそのメッセージを読み、胃の底が冷たくなるのを感じた。彼女はクローゼットの奥から、かつて友人からプレゼントされた透明なランジェリーを取り出した。それは薄く、ほとんど透けており、身につけるだけで体の線がすべて露わになる。彼女はそれを身につけ、その上に薄手のガウンを羽織った。

午後1時、彼女は出前アプリでランチを注文した。何を食べたいのかなどどうでもよかった。30分後、インターホンが鳴った。彼女の心臓が激しく脈打った。彼女はガウンを脱ぎ、透明なランジェリーだけの姿でドアを開けた。

ドアの前に立っていたのは、若い出前員だった。彼は严喆珂の姿を見た瞬間、目を見開いて固まった。彼女の美しい体が、透明な布地の下に完全に露わになっていた。彼の手が震え、持っていた出前の袋を取り落としそうになった。

「あ、あの…こちら、ご注文の品です…」彼の声は上ずっていた。

严喆珂は何も言えず、ただ袋を受け取ろうとした。しかし、出前員は袋を渡さず、彼女の手を掴んだ。彼の目には欲望の光が宿っていた。

「あなた…本当に綺麗ですね…」彼は彼女の手を離さず、一歩部屋の中に踏み込んだ。

严喆珂は後退しようとしたが、マークの言葉が頭に浮かんだ。「拒否してはならない。」彼女は硬直し、何もできなかった。

出前員は彼女を部屋の中に押し込み、ドアを閉めた。彼は彼女の透明なランジェリーを引き裂き、無理やり彼女を床に押し倒した。严喆珂は抵抗しようとしたが、体が言うことを聞かなかった。彼の荒い息遣いと、自分の涙が混ざり合う。

彼の手が彼女の体を這い回り、無理やり彼女の脚を開かせた。痛みが走り、彼女は声をあげたが、それは誰にも届かなかった。彼は激しく動き、彼女の体は揺れた。数分後、彼は果て、彼女の上から離れた。何も言わずに服を整え、彼女の部屋を出て行った。

严喆珂は床に横たわったまま、動けなかった。涙が止まらず、体は痛みで震えていた。彼女は自分の体が汚れてしまったことを感じ、その汚れが決して落ちないように思えた。

水曜日。マークからの指示はさらに残酷だった。

「今日は野外露出だ。近くの公園に行け。誰にも見つからない場所で立ちションをしろ。その様子を撮影して送れ。もし他の人に見られても構わない。むしろ、見られた方が興奮するぞ。」

严喆珂はそのメッセージを読んで、吐き気を覚えた。彼女はトイレに駆け込み、胃の内容物をすべて吐き出した。涙と唾液が混ざり合い、彼女は便器にすがりついて嗚咽した。しかし、それでも拒否することはできなかった。

彼女は簡単な服装に着替え、近くの公園に向かった。午前中の公園は人影がまばらだった。彼女は奥の茂みの中に進み、周囲に誰もいないことを確認した。彼女はズボンのボタンを外し、しゃがみ込んだ。尿が地面に当たる音が響き、彼女はその恥ずかしさに顔を覆いたくなった。

震える手でスマホを取り出し、自分の姿を撮影した。カメラが彼女の裸の下半身を捉える。彼女はその写真を確認し、マークに送信した。返信はすぐに来た。

「よくやった。なかなかいい眺めだ。これで今日は終わりだ。明日と明後日は任務はない。ゆっくり休め。だが、決して逃げようとは思うな。お前の一挙手一投足、すべてを見張っているからな。」

严喆珂はそのメッセージを読み、立ち上がった。彼女の脚は震え、まっすぐに歩くことさえ困難だった。彼女は何とかアパートに戻り、部屋に閉じこもった。

木曜日と金曜日、マークからの連絡はなかった。严喆珂はその二日間、ほとんど食事も取らず、ベッドの上で横になって過ごした。彼女の心は麻痺し、思考は空回りするだけだった。彼女は楼成のことを思い出した。彼の笑顔、彼の優しさ、彼の強い腕。しかし、その思い出は今、彼女にとって苦痛でしかなかった。自分はもう彼にふさわしくない。彼女はそう思い込んでいた。

週末、彼女は何とか気力を振り絞って掃除や洗濯をした。しかし、そのすべてが虚ろだった。彼女の手は動いていたが、心はどこか遠くにあった。彼女は鏡の前で自分の体を見つめた。そこには、かつての自信に満ちた严喆珂の姿はなく、ただ疲れ果てた、やつれた女性が立っていただけだった。

日曜日の夜、彼女はベッドに横たわり、天井を見つめながら来週のことを考えた。マークはまた何かを命じるだろう。彼の欲望は止まらず、彼女はその渦に飲み込まれ続ける。しかし、それでも彼女は生き続けるしかなかった。彼女には逃げ場がなかった。

彼女の目から涙が一筋流れ、枕に吸い込まれた。そして、彼女はゆっくりと目を閉じた。来週もまた、同じ日々が続く。彼女はそれを知っていた。だが、それでも彼女は生きるしかなかった。その運命を受け入れるしかなかった。