紫萱は深呼吸を一つして、重い木製のドアを押し開けた。かすかに油の匂いが混じる室内には、すでに数人の人影があった。中央のソファに座る蘇菲が最初に顔を上げ、目を輝かせて立ち上がる。
「あら、新入部員!待ってたわよ!」
蘇菲の声は明るく、教室の空気を一瞬で温めた。彼女はスラリとした脚に白い五本指の馬油ストッキングを履き、タイトなタンクトップの上からでもはっきりとわかる、驚異的な豊かさを持っていた。紫萱はその姿を一目見た瞬間、言葉を失った。胸元の膨らみは単なる大きさを超え、重力に逆らうような弾力を感じさせ、タンクトップの布地をぎりぎりまで引き伸ばしていた。
「初めまして…紫萱です」
かろうじて絞り出した声は震えていた。蘇菲はすぐに歩み寄り、紫萱の肩に手を置いた。その手の温もりが、紫萱の緊張をさらに高める。
「緊張しなくていいのよ。ここではみんな、自分を解放して成長していくんだから」
蘇菲はそう言うと、わざと胸を突き出すようにして一歩下がった。その動きで、タンクトップの下の質量が揺れ、紫萱の目は釘付けになった。あまりにも巨大で、あまりにも完璧な曲線。紫萱の心臓がドキドキと速くなる。
「蘇菲部長、また新入部員を驚かせてるんですか?」
背後から冷めた口調が聞こえた。藍玖だった。彼女は壁にもたれかかり、長い脚を組み替えながら、無造作に髪をかき上げた。スタイル抜群の体つきは、蘇菲とは異なるタイプの魅力を放っていたが、紫萱の視線はまだ蘇菲から離せなかった。
「いいじゃないか、最初から刺激を与えるのが大事だろ?」
今度は蘇旋がソファから飛び上がるようにして立ち上がった。彼女は紫萱の前に躍り出ると、にこやかな笑顔を見せた。
「俺は蘇旋!このサークルの古参だ。何でも聞いてくれよ。紫萱ちゃん、どれくらい成長したい?」
「え…あ、はい…できるだけ、大きく…」
紫萱の答えはどもりながらも、その目には強い決意が宿っていた。蘇旋はそれを感じ取って、満足げにうなずく。
「いいね、その目。向上心がある人材は大歓迎だ」
一方、部屋の隅で静かに本を読んでいた夢瑶が、顔を上げて紫萱を一瞥した。その目には一瞬、何か鋭いものが走ったが、すぐに柔和な笑みに変わる。
「ようこそ。困ったことがあったら、いつでも相談してね」
優しい口調だが、紫萱はなぜか背筋に冷たいものを感じた。しかし、それよりも蘇菲の存在が大きすぎた。
蘇菲は再び紫萱の前に立ち、両手を腰に当てて姿勢を正した。
「さあ、まずは現状を知ってもらおうかしら。私の今のサイズ、どう思う?」
そう言って、彼女はタンクトップの端を少しだけ持ち上げた。現れたのは、真っ白な肌に包まれた、見たこともないほどの巨大な曲線。紫萱は息を呑んだ。想像を絶する大きさ、形、張り。それらすべてが、彼女の憧れの具現だった。
「すごい…どうやったら、こんなに…」
紫萱の声はかすれて、最後まで言えなかった。蘇菲は満足げに微笑み、そっとタンクトップを戻した。
「秘密はね、努力と愛情。そして、このサークルの特別なメソッドよ。君もやればできる。私も最初は小さかったんだから」
「本当ですか…?」
紫萱の目に希望の光が宿る。蘇菲はうなずき、藍玖と蘇旋に向かってウインクした。
「もちろん。さあ、まずは基本のトレーニングから始めよう。ここに来たからには、絶対に後悔させないわ」
蘇菲の手が紫萱の手を取った。その温かさと力強さに、紫萱の心臓は高鳴り続けた。隣で藍玖が小さく息をつき、蘇旋がにやにやしながら指を鳴らす。夢瑶は相変わらず微笑みを浮かべていたが、その目の奥にはわずかな緊張が走っていた。
教室の時計が午後三時を指す。紫萱の新しい日常が、今始まろうとしていた。