天照の夏

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# 第一章 出征 東の果て、常に霧に覆われた島国・日出。その国土は三つの大きな島と無数の小島から成り、神々の祝福を受けたとされる火山が国土の中央にそびえている。一方、大夏は大陸の中央に位置し、四方を山脈と大河に囲まれた豊穣の地。二国の間には広大な海が横たわり、古来より正式な国交はなかった。 しかし近年、日出の船団が頻繁
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出征

# 第一章 出征

東の果て、常に霧に覆われた島国・日出。その国土は三つの大きな島と無数の小島から成り、神々の祝福を受けたとされる火山が国土の中央にそびえている。一方、大夏は大陸の中央に位置し、四方を山脈と大河に囲まれた豊穣の地。二国の間には広大な海が横たわり、古来より正式な国交はなかった。

しかし近年、日出の船団が頻繁に大夏の沿岸に現れるようになった。最初は交易の申し出だったが、次第にその態度は傲慢となり、ついには大夏の属国となるよう要求してきた。拒否すれば武力をもって制圧すると。

大夏の朝廷は激論の末、戦を選んだ。

女帝・李蓉は玉座の前に立ち、遠くを見つめるような眼差しで朝堂を見渡した。彼女は二十五歳。黒く艶やかな長髪を鳳凰の髻に結い上げ、金の歩揺がかすかに揺れる。その瞳は漆黒の玉のように澄み渡り、意志の強さを宿している。白磁のような肌に、紅をささぬ唇はそれだけで鮮やかだ。大夏の伝統である深紅の朝服に身を包み、その姿はまさに国を治める帝王の風格を漂わせていた。

彼女の傍らには、夫である親王・孫沫が立っている。二十七歳。戦場で鍛え上げられた体躯は鋼のようで、顔立ちは精悍だ。ただし、今は妻を見つめるその目に、かすかな憂いが浮かんでいる。

「孫沫、朕はそなたに大軍を預ける。日出の賊を討ち、我が大夏の威を示せ」

李蓉の声は凛として響いた。

「臣、必ずや使命を果たします」

孫沫は深く頭を下げた。その声には決意が込められていたが、わずかに震えていた。

隣で太子・李軒が拳を握りしめていた。二十二歳の若さは血気盛んで、自ら出征したいと何度も申し出たが、李蓉は許さなかった。弟を失うのが怖かったのだ。

「姉上、なぜ私に行かせてくださらないのです!私も戦えます!」

「黙れ、李軒。お前は国に残り、朕を支えよ」李蓉の声に、庇護する姉の響きがあった。

太后・王凝は玉座のそばで静かに座していた。四十五歳とは思えぬ落ち着いた美しさは、歳月を経てさらに深みを増している。彼女は娘と婿の間の微妙な空気を察していた。

「出征の準備は整っております。時節を逃してはなりません」王凝が穏やかに促した。

李蓉はゆっくりと玉座から立ち上がり、階段を降りて孫沫の前に立った。彼女の背丈は彼の肩ほどしかないが、その存在感は負けていない。

「よく帰ってきてくれ」彼女は小声で言った。周囲に聞こえぬように。

「必ず」

孫沫は深く一礼し、振り返って朝堂を出た。

その夜、宮殿の奥の間。

李蓉と孫沫は向かい合って座していた。酒が二杯、机の上に置かれている。出征前の最後の夜——そう思うと、二人の間には重い沈黙が落ちていた。

「明日には立つのか」

「ああ。早朝に」

李蓉は盃を手に取り、一気に飲み干した。その瞳が潤む。彼女は女帝としての誇りを保っていたが、妻としての弱さを抑えきれなかった。

「孫沫……」

彼女が立ち上がり、彼の前に膝をついた。夫の頬に手を触れる。その指先は冷えていた。

「妾は怖い」

「私もだ」

珍しく孫沫が本音を漏らした。彼は李蓉の手を握り、自分の胸に引き寄せた。心臓の鼓動が速い。

「だが、お前を守るために、私は行かねばならぬ」彼の声がかすれた。

二人は自然と褥に倒れこんでいた。衣服が解かれ、肌が触れ合う。しかし、その営みはもどかしいものだった。

孫沫が李蓉の上に覆い被さる。彼の体は熱く、息は荒い。しかし彼のものは、肝心な時に十分に立たなかった。彼は焦り、必死に動こうとするが、すぐに精を放ってしまう。まだ始まったばかりだというのに。

「すまない……」彼の声は情けなく響いた。

李蓉は彼の背を優しく撫でた。失望はあったが、それを表に出さない。

「気に病むことはない。お前は戦場でこそ男だ。それで十分」

彼女の言葉に、孫沫はさらに申し訳なさそうに縮こまった。

「いつもこうだ。私はお前を満足させられない」

「孫沫……妾はお前の妻だ。それだけで満足だ」

李蓉は彼を抱きしめ、その額に口づけた。決して慰めだけではない真実だった。彼は戦場では勇猛だった。それに、彼の弱さを知っているのは、自分だけだ。その秘め事が、かえって二人を結びつけていた。

「必ず生きて帰れ。それだけでいい」

「ああ、約束する」

翌朝、日の出とともに孫沫は大軍を率いて都を発った。

李蓉は城壁の上に立ち、遠ざかる軍旗を見送った。風が彼女の衣をはためかせ、金の歩揺が乾いた音を立てる。彼女の目に涙はなかったが、胸の奥が締め付けられた。

「姉上、戻られませ」

隣に立った李軒が声をかける。彼の目もまた、去りゆく軍に向けられていた。

「李軒……お前は太子だ。戦に行く代わりに、国を治めることを覚えよ」

「……はい」

李蓉はもう一度、遠くを見た。孫沫の姿はもう見えなかった。

三月後。

国境の砦で、孫沫の軍はついに日出の先遣隊と対峙した。

敵の軍勢は約五千。大夏の軍は八千。数では勝っていた。しかし、日出の兵は皆一様に鉄の兜と鎧に身を固め、その動きは統率されていた。

「弩を構えよ!」

孫沫の号令で、弓兵が一斉に矢を放つ。雨のように降り注ぐ矢に、敵の第一列が崩れる。

「突撃!」

彼は自ら先頭に立ち、槍を掲げて馬を駆った。その後ろを、大夏の騎兵が続く。鬨の声が谷間に響き渡った。

孫沫は渾身の力で槍を振るった。敵将の一人が斬り倒される。血しぶきが飛び、彼の頬を濡らした。彼は己の腕を信じていた。ここでは、弱い夫ではない。一人の将軍だ。

戦いは半刻で決した。日出軍は予想以上に脆く、すぐに撤退を始めた。孫沫は追撃を命じようとしたが、思いとどまった。あまりに簡単だった。罠かもしれない。

「ここで陣を敷け。斥候を出せ」

彼の命令が飛ぶ。

砦の上で、孫沫は敵が去って行く方角を見つめた。向こうには、さらに大軍が控えているに違いない。そうでなければ、この程度の兵で大夏に挑むはずがない。

今夜はまず、勝利の報告を都に送ろう。

彼は卓の前に座り、筆を執った。書くべき言葉は決まっていた。

「陛下、初戦、勝利しました。どうかご安心を……」

その先を書こうとして止まる。彼は李蓉の顔を思い浮かべた。肌の温もり、声の響き……すべてが恋しかった。

「必ず、お前の元に帰る」

呟いて、彼は手紙を書き終えた。

敗北

# 天照の夏 第二章 敗北

戦場の空が、異様なほどに赤く染まっていた。太陽は既に傾き始めているというのに、空全体が燃えるような色彩を放ち、まるで天そのものがこの戦いを見下ろして嗤っているかのようだった。

大夏軍の陣営は混乱の坩堝と化していた。孫沫は馬上で必死に軍を立て直そうと試みたが、兵士たちの目にはすでに敗北の色が濃く浮かんでいる。彼らの前に立ちはだかるのは、たった一人の女だった。

天后桜子。

彼女は戦場の只中に悠然と立ち、その華やかな衣装は一切の汚れもない。彼女の周囲には、淡く輝く神力の光が漂い、近づく者を弾き飛ばしていた。その美しい顔には、優雅な微笑みさえ浮かんでいる。彼女にとって、この戦いは遊戯に過ぎなかった。

「大夏の勇者たちよ、まだ抵抗するつもりか?」

桜子の声は戦場全体に響き渡った。その声には不思議な力が宿っており、聞く者の心に恐怖と崇拝を同時に植え付ける。

「お前たちの運命は既に決まっている。日出の神威の前に、跪くがいい」

孫沫は歯を食いしばった。彼の鎧は戦闘でところどころ傷つき、顔には疲労の色が濃い。しかし、彼は決して退かなかった。彼は大夏の親王であり、李蓉の夫だ。この地で倒れる覚悟はできている。

「退くな! 我らは大夏の勇士だ! 一歩も引くな!」

孫沫の声は掠れていたが、それでも兵士たちに力を与えた。しかし、その直後、桜子が手をかざした。

彼女の手のひらから放たれた光の奔流が、大夏軍の前列を呑み込んだ。悲鳴と叫び声が響き、数十人の兵士が一瞬のうちに倒れた。だが、不思議なことに、命を奪われたわけではない。彼らはただ倒れ、体を痙攣させていた。

「犬ころどもの分際で、私の前に立ち塞がろうとは」

桜子の声はますます冷たくなり、その目にはもはや遊び心すら消えていた。彼女は一歩一歩前に進む。そのたびに、大夏軍の兵士たちは後退した。彼女の足元には、恐怖に震える者たちが倒れている。

「お前たちの将こそ、最も愚かだ。自らの力も知らず、日出の前に立ち向かおうとは」

孫沫は馬上から飛び降りた。彼は剣を抜き、桜子に向かって真っ直ぐに突進した。

しかし、その剣が桜子に届くことはなかった。彼女の指が軽く振られただけで、孫沫の体は空中に投げ出された。彼は地面に叩きつけられ、甲冑の重みで動くことすら困難になる。

「愚かな男よ」

桜子は歩み寄り、彼の上から見下ろした。その目には、哀れみと嘲りが混じっている。

「お前の忠誠心は認めよう。だが、無価値だ。お前を救える者など、この世にいない」

彼女の足が、孫沫の顔の横に置かれた。その靴は純白で、一点の汚れもない。

「舐めよ」

桜子の声は静かだったが、その言葉には絶対的な力があった。孫沫は激怒した。彼は身を起こそうとしたが、何か見えない力が彼の体を押さえつけている。

「お前の兵士たちの命が、お前の選択にかかっている」

桜子は微笑んだ。彼女の視線は、周囲に倒れている大夏の兵士たちに向けられた。彼らはまだ生きている。しかし、いつ命を奪われてもおかしくない。

「もしお前が従えば、彼らを解放しよう。従わなければ、彼らの命はここで尽きる」

孫沫は唇を噛んだ。彼の周りには、無数の兵士たちの視線が注がれている。彼らの多くは、ひざまずいて許しを乞うように桜子を見上げていた。

「なぜ迷う? お前の誇りは、兵士たちの命よりも価値があるのか?」

桜子の声は甘く、しかし容赦なかった。孫沫の心は激しく揺れた。彼の誇りは、彼のすべてだった。しかし、目の前には無数の命がある。彼らは彼を信じて戦場に立ったのだ。

ゆっくりと、孫沫の頭が下がった。彼の舌が、恐る恐る桜子の靴の先に触れた。その瞬間、周りの空気が変わった。兵士たちの間に、驚愕と失望の息遣いが走る。

「声が出ぬ。もっと必死に舐めよ。褒美をやろう」

桜子の声はいっそう優しくなった。彼女の足が、孫沫の顔を踏みつける。彼の舌は、靴底の汚れを舐め取るように動いた。悔しさで涙が溢れそうになったが、彼はそれを必死にこらえた。

「虫けらにしては上出来だ。だが、まだ足らぬ」

桜子は足を離し、孫沫の鎧の留め具を見下ろした。彼女の指が軽く動くと、留め具が外れ、鎧が音を立てて地面に落ちた。

「お前の体は、もっと晒されるべきだ。それがお前の値打ちだ」

孫沫は鎧を脱がされ、下着だけの姿になった。戦場に立つ兵士たちの前で、彼は裸同然の姿にされた。恥辱と屈辱が彼の全身を駆け巡る。

「跪け」

桜子の命令に、孫沫は震える膝を地面につけた。彼の後ろには、無数の視線が突き刺さっている。彼はもはや、かつての誇り高き親王ではない。ただの、桜子の前で裸になる者だ。

「これが、お前の新しい生き方だ」

桜子は彼の背後に回り、その手を彼の尻に置いた。その冷たい感触に、孫沫は体を硬くした。しかし、次の瞬間、強烈な痛みが走った。

桜子の手のひらが、彼の尻を激しく打ったのだ。乾いた音が戦場に響き、孫沫の口から声にならない悲鳴が漏れた。彼の白い肌に、みるみるうちに赤い手形が浮かび上がる。

「お前の兵士たちも見ている。しっかりと数えさせよ」

桜子は言葉を続けながら、次々と打撃を加えた。十回、二十回と続くたびに、孫沫の体は鞭打たれるように震えた。彼の痛みに耐える声は、周囲に虚しく響く。

「音が足らぬ。もっと声を出せ。お前の苦しみを、この場にいる者たちに知らしめよ」

桜子の手が、さらに強く打ち下ろす。痛みは孫沫の全身を支配し、ついに彼は泣き叫んだ。彼の涙が地面に落ち、土を濡らした。

「これで百だ。よく耐えた」

桜子の声は、今度は称賛を含んでいた。彼女の手が、痛みに震える孫沫の頭を優しく撫でる。

「これでお前は、私の犬となった。よくできた忠実な犬だ」

孫沫は答えなかった。彼の心は、もはや何も感じられなかった。ただ、目の前にある桜子の足先だけが、彼のすべてだった。彼の体は、この屈辱に馴染もうとしていた。桜子に支配されることが、次第に自然なことのように思えてくる。

「立て」

桜子の命令に、孫沫はよろめきながら立ち上がった。彼の裸の体は、痛みと屈辱に染まっていた。しかし、彼の目にはもはや抗う光はなく、ただ茫然と桜子を見つめている。

「日出に連れて行く。そこは、お前のような犬にふさわしい場所だ」

桜子の手が、彼の首輪代わりに光の輪を出現させた。それは、彼の首に巻きつき、鋭い痛みを与える。孫沫はその痛みに、無意識に従うように首を垂れた。

「これからお前は、私の犬だ。お前の主は、私だけだ」

桜子はそう言いながら、孫沫を連れて歩き出した。彼の裸の背中には、赤く腫れた打撲の痕がくっきりと浮かんでいる。大夏の兵士たちは、ただ茫然と彼らの親王が連れ去られるのを見送るしかなかった。

翌日、日出国の都は、桜子の帰還を祝う宴の準備で賑わっていた。城の中央にある広間には、日出の貴族たちが集まり、肉と酒が溢れている。

孫沫は、広間の隅でひざまずいていた。彼の体は、桜子の侍女たちによって清められ、薄く美しい衣を纏わせられていた。しかし、その衣はほとんど透明に近く、彼の体の線がはっきりと見える。

「お前は、今日の宴で私の足元に侍れ。私の足を舐めることが、お前の役目だ」

桜子は彼に、そう命じた。孫沫は、ただうなずくことしかできなかった。彼の中の誇りは、すでに完全に打ち砕かれていた。

宴が始まると、桜子は玉座に座り、足を組んだ。彼女の足は、絹の靴に包まれている。その靴は、彼女のふくらはぎまで覆い、足首には宝石が飾られている。

「来い」

桜子の一言に、孫沫は這うようにして彼女の足元に進んだ。彼の手は震えていたが、それでも彼は、桜子の靴の先を優しく舐め始めた。その味は、塩辛く、彼の屈辱を一層強く感じさせる。

「よくできました。今夜は褒美を取らせよう」

桜子の足が、彼の口元から離れると、今度は彼女の足先が彼の下着の上を撫で始めた。その感触に、孫沫の体は思わず反応した。彼の股間が、みるみるうちに膨らみ始める。

「おや、もう我慢できないようですね」

桜子の足が、彼の下着の上で動きを変えた。彼女の指が、布越しに彼の陰茎を挟み込み、ゆっくりと上下に動かす。孫沫は、声を押し殺すことができなかった。彼の口から、かすかな喘ぎ声が漏れる。

「もっと声を出して。あなたの弱さを、みんなに見せてごらんなさい」

桜子の足の動きが速くなり、孫沫はもはや耐えきれず、激しい快感の中で精を放った。白い液体が、彼の下着を通して滲み出る。

「いい仔だ」

桜子は満足げに微笑み、彼の髪を撫でた。孫沫は、体力の限界に達し、その場に倒れ込んだ。しかし、彼の体はまだ反応し続けている。彼の心は、もはや抗うことをやめ、桜子への崇拝に満たされていた。

夜が更けると、桜子は孫沫を自らの寝室に連れて行った。豪華な部屋の中央には、巨大なベッドが置かれている。桜子はそのベッドに座り、孫沫を裸にさせた。

「今日から、お前は私の夜の犬だ。私の命令に従い、私を喜ばせることがお前の使命だ」

桜子の足が、彼の胸の上に置かれた。その冷たい感触に、孫沫の心臓が高鳴る。桜子の足の指が、彼の乳首を摘まむように動く。彼の体は、その刺激に素直に反応した。

「今夜は、特別な訓練をしよう」

桜子は、自分の足の裏を彼の股間の後ろに持っていった。彼女の足の指が、彼の肛門を優しく撫でる。孫沫の体は緊張し、その刺激に敏感に反応した。

「私の足に、お前の欲望をぶつけてみせよ」

桜子の足が、ゆっくりと彼の肛門に侵入する。異物感と痛みが走ったが、その直後に不思議な快感が襲った。孫沫は、声をあげて快楽に溺れる。

「もっと開け」

桜子の足が、さらに深く彼の中に入り込む。彼の陰茎は、その刺激で再び膨らみ始めた。桜子は、もう一方の足で彼の陰茎を優しく刺激する。

「自分が何者か、わかったか?」

桜子の問いに、孫沫は声を震わせて答えた。

「私は…あなたの犬です…」

「正解だ。お前は、これからもずっと私に仕える忠実な犬だ」

桜子の足の動きが加速する。孫沫は、その快感に耐えきれず、再び絶頂を迎えた。彼の意識は、次第に遠のいていく。

「よくやった。今夜はこれで終わりだ」

桜子は、彼の髪を優しく撫でると、自分の横に寝かせた。孫沫は、彼女のぬくもりの中で、安らかな眠りについた。

翌朝、孫沫は最初、自分がどこにいるのかわからなかった。しかし、やがて思い出す。彼は、もはや大夏の親王ではない。日出の天后、桜子の犬だ。

彼の首には、桜子がくれた光の首輪がある。それは、彼の新しい境遇を示す証だ。彼は、それを受け入れることに、何の抵抗も感じなかった。

桜子は、彼を見て微笑んだ。

「よく眠れたか、私の犬?」

「はい、天后様」

孫沫の声には、かつての誇りは微塵もなかった。彼の目には、ただ桜子への崇拝だけが浮かんでいる。

「これから、訓練を始める。お前は、私の完璧な犬になるのだ」

桜子が手をかざすと、光の鞭が現れた。その鞭は優しく、彼の背中に触れた。痛みは走らなかったが、その感触に彼の体は震えた。

「この感覚を忘れるな。お前の体は、私のものだ」

孫沫は、静かにうなずいた。彼の心は、もはや完全に桜子に支配されていた。かつて彼が持っていた誇りや自尊心は、すでに消え去っていた。彼は、ただ一匹の忠実な犬として、生き続けることになる。

日の出の光が、窓から差し込む。孫沫は、その光の中で、新しい自分を受け入れることを決意した。彼は、桜子のために生き、彼女のために死ぬ。それが、彼の新しい生き方だ。

臣服

# 天照の夏

## 第三章 臣服

日出天皇の親征軍は、まるで天の怒りそのもののように大夏の国境を蹂躙した。

第一の関門である鎮北関は、三日と持たなかった。守将の陳明遠は、城壁に立って日出の軍勢を見下ろした瞬間、その足が震え始めた。地平線一面に広がる日の丸の旗印、太陽を象徴する金色の旗が風に翻るたび、陳明遠の心臓は縮み上がった。

「矢を放て!矢を放て!」

彼の叫び声はかすれていたが、兵たちは弓を引き絞ることさえできなかった。日出の先鋒部隊が放つ光の矢は、大夏の城壁を易々と貫き、防御の兵士たちを次々と倒した。三日目の夜明け、鎮北関の門は内側から開かれた。守備兵の一人が家族の安全を案じ、夜の闇に乗じて鍵を盗み出したのだ。

陳明遠は捕らえられ、日出天皇の前に引き出された。天皇は白馬にまたがり、その目には一切の慈悲がなかった。

「跪け。」

一言だけで、陳明遠の膝は地面に落ちた。彼の首筋に冷たい汗が流れ落ちる。

「お前の娘は美しいと聞く。」

天皇の声は平坦だったが、その意味は明らかだった。陳明遠は顔を上げ、唇を震わせた。

「陛下...まだ十四でございます...」

「それが何か?」

天皇の周りに立つ日出の将軍たちが低く笑った。陳明遠は地面に額を擦り付け、声を絞り出した。

「...娘を、差し出します。どうか、町の者たちの命だけは...」

その日、鎮北関の守将の娘は日出の兵士たちの前に連れ出された。少女の泣き声は関所中に響き渡ったが、誰一人として助けようとする者はいなかった。大夏の兵士たちはうつむき、拳を握りしめることさえできなかった。彼らはすでに降伏していた。降伏した者に、誇りは許されない。

次に落ちたのは平陽城だった。ここでは守将の林正雄が抵抗を試みたが、城内の豪商たちが彼を縛り上げ、日出軍に差し出した。豪商たちは自らの財産と家族の安全を選んだのだ。

「林将軍は頑固者でございます。我々は日出の支配を喜んで受け入れまする。」

平陽城の代表として出てきた老商人は、地面に額を擦り付けながら、そう言った。その後ろには、自らの妻や娘を差し出す準備をした富豪たちの姿があった。彼らの顔には卑屈な笑みが張り付き、目は空っぽだった。

「我々の家の女どもは、日出の勇士様たちを喜ばせることができましょう。」

老商人の言葉に、日出の兵士たちは哄笑した。平陽城の門は広く開かれ、大夏の民は道の両側にひれ伏した。彼らは恐れと屈辱に震えながらも、顔を上げることができなかった。日出の兵士が一人、列から外れて民の中に歩み寄ると、人々は蜘蛛の子を散らすように逃げ散った。しかし、一人の女が逃げ遅れ、兵士の腕に捕らえられた。彼女の夫らしき男が助けようとしたが、隣の老人がその袖を引いた。

「やめろ!逆らえば全滅だ!」

男は歯を食いしばり、目を見開いたまま、妻が連れ去られるのを見ていることしかできなかった。彼の拳は震えていたが、振りほどくことはなかった。

その後も、大夏の国土は次々と日出の手に落ちていった。

青州では、守備軍の副将が自ら城門を開け、日出軍を迎え入れた。彼は将軍の首を差し出し、自分の妻を日出の千人隊長に差し出した。千人隊長は妻の美しさに満足し、副将を青州の新しい統治者に任命した。副将は跪いて謝意を述べたが、その目には一片の良心もなかった。彼はただ、権力と命を自分のものにしたかっただけだ。

涼州では、太守が城を捨てて逃亡した。残された民たちは自ら日出軍の陣営に赴き、降伏の印として白旗を掲げた。彼らは村中から集めた若い娘たちを差し出し、「どうか我々を奴隷にしないでください」と懇願した。日出の将軍は冷笑しながら、娘たちの中から最も美しい三人を選び、残りは兵士たちに与えた。

「大夏の女はなかなか良い。柔らかくて、従順だ。」

将軍の言葉に、日出の兵士たちは歓声を上げた。大夏の民たちは地面に伏したまま、声を殺して泣いた。彼らの誇りは塵のように踏みにじられ、残ったのは生き延びることだけだった。

徐州では、守備軍の兵士たちが集団で逃亡した。彼らは日出の軍勢を見た瞬間、武器を捨てて逃げ出した。中には自らの家族を見捨て、一人で逃げた者もいた。残された家族たちは、日出兵士の前にひれ伏し、命だけは助けてくださいと泣き叫んだ。

「日出様、日出様、どうかお許しを!」

老婆が地面に額を擦り付け、その隣では若い女が赤ん坊を胸に抱きしめて震えていた。日出の兵士が近づき、赤ん坊を奪い取って地面に放り投げた。女の悲鳴が響く。兵士は笑いながら女の髪を掴み、引きずっていった。

大夏の国中に、恐怖が蔓延した。日出の名を聞くだけで、人々は青ざめて震え上がった。街角では、日出の兵士を見かけると、大人も子供も道を譲り、ひれ伏した。 彼らは目を合わせることさえ恐れた。一度でも無礼があれば、即座に命を奪われるからだ。

ある村では、日出の巡視隊が通りかかった。村人たちは全部家から出てきて道の両側に並び、深く頭を下げた。一人の子供が誤って顔を上げてしまい、兵士の目に止まった。母親は慌てて子供の頭を押さえつけ、地面に擦り付けた。「申し訳ございません!この子はまだ何も分かっていないのです!」母親の声は震え、涙が地面に落ちた。兵士は一瞥しただけで通り過ぎた。母親はその場に崩れ落ち、息を吐き出した。

日出の文化が、大夏の土地に強制され始めた。各地の守備軍は日出の旗を掲げ、大夏の旗は燃やされた。日出の言葉を学ばされた。日出の神を祀る神社が建てられた。神社の前を通るたび、大夏の人々は拝礼を強要された。拒めば鞭打ちの刑だ。

それでも、誰も抗わなかった。抗う者はすでに死に絶えていたからだ。残された者は、ただ服従を選んだ。服従は屈辱だが、死よりもましだった。

東海沿岸では、漁民たちが日出の軍船を見て、我先に浜辺にひれ伏した。漁民の代表が船の前に這い出て、口を開いた。

「日出の大神様、我々はあなた様の民でございます。どうかお許しを...」

彼の手には、集めたばかりの魚介類が捧げられていた。彼の妻と娘はその後ろに跪き、震えながら顔を伏せていた。日出の将校が船から降り、代表の前に立った。

「お前たちは大夏の民ではないのか?」

「も、もう違います!我々は日出に仕える者です!」

代表は必死に叫んだ。将校は冷笑し、代表の妻を見下ろした。

「その女を連れて行け。我々の慰みものにする。」

代表の顔色が真っ青になったが、何も言えなかった。彼の妻は泣き叫びながら連れ去られ、娘は父親の腕にすがりついて震えた。代表はその場に呆然と立ち尽くし、やがて地面に崩れ落ちた。周りの漁民たちは、彼を助けることもできず、ただうつむいて震えていた。

大夏全土が、こんな状態だった。国境の関所から内陸の都市まで、日出の支配は着実に広がっていた。そして、その矛先はついに大夏の首都へと向けられた。

日出天皇の本隊は、十万の大軍を率いて、大夏の都・長安へ向けて進軍を開始した。道中、大夏の都市は次々と門を開け、降伏した。中には抵抗を試みた都市もあったが、三日と持たずに陥落した。その都市の城主は磔にされ、城中の女たちはすべて兵士に与えられた。その噂は瞬く間に広まり、残りの都市はすべて事前に降伏の使者を送った。

「私は大夏の民ではなく、日出に仕える者です。」

「どうかお許しを、日出の神々よ。」

降伏の使者たちは口を揃えてそう言った。彼らは日出の言葉で挨拶することを覚え、日出の礼法を真似た。中には、自ら進んで日出の衣装を着て、髪型を日出風に変えた者もいた。必死に、自分たちはもう大夏ではないことを示そうとしたのだ。

天皇はそれを見て、悦に入った。彼は馬車の上から見下ろし、使者たちに告げた。

「お前たちは賢明だ。大夏の愚か者たちは、我が神の力を知らぬ。だが、お前たちは知った。だから、生き延びるのだ。」

使者たちは地面に額を擦り付け、感謝の言葉を述べた。その姿は、まさに奴隷そのものだった。

いよいよ、長安が目前に迫った。都の城壁は高く、守備軍も三万を数えた。しかし、その三万の兵士たちの目には、すでに戦意の光はなかった。彼らは遠征軍の噂を聞いていた。逃げ出した者も少なくなかった。残った者たちも、家族のことを思い、恐怖に震えていた。

長安の宮殿では、女帝・李蓉が緊急の朝議を開いていた。

朝堂には、文武百官が集まっていた。しかし、彼らの顔には生気がなかった。多くの者は逃げ出したい気持ちを抑え、ただ何とか生き延びる方法を考えていた。

「陛下、長安の城壁は堅固でございます。籠城戦に持ち込めば、敵の補給線を絶つことも可能かと。」

老将軍の劉超が声を上げた。しかし、その声は震えていた。彼自身も、その提案に自信がなかったのだ。

「籠城?糧食はどのくらい持つ?」

宰相の周文清が冷たく言い放った。

「せいぜい二ヶ月が限度だ。それに、城外には十万の軍がいる。援軍は来ない。いや、援軍を送る国自体が、もうほとんど降伏している。」

周文清の言葉に、朝堂は静まり返った。誰もがその事実を知っていた。大夏はすでに半ば以上、日出の支配下にあった。残されたのはこの長安だけだが、それを守る力はない。

「我々は降伏すべきです。」

誰かが小さくつぶやいた。その声は次第に大きくなり、何人かの臣下が同調した。

「陛下、民の命を救うためには、降伏も已むを得ません。」

「日出の天皇は、降伏すれば寛大な処置を取ると聞きます。」

「どうか、ご決断を。」

李蓉は玉座に座り、臣下たちの言葉を聞いていた。彼女の顔には、悔しさと怒りが入り混じっていた。しかし、それ以上に深い悲しみがあった。彼女は父から受け継いだこの国を、目の前で失おうとしていた。

「黙れ。」

彼女の声は静かだったが、確かな力があった。臣下たちは口を閉じた。

「朕は、まだ諦めてはいない。」

彼女は立ち上がり、朝堂を見渡した。

「朕の夫、孫沫親王は、西の国境で軍を集めている。もう少し時間を稼げば、反撃も可能かもしれぬ。」

しかし、その言葉に臣下たちは首を振った。

「陛下、孫沫親王の軍はわずか二万。日出の十万には敵いません。」

「それに、親王が戻る前に、長安は落ちるでしょう。」

「我々は、今すぐ決断すべきです。」

李蓉は唇を噛みしめた。彼女の心は、二つの選択の間で引き裂かれていた。戦えば、民は無駄死にする。降伏すれば、国は滅びるが、民の命は救われる。どちらを選ぶべきか。

その時、朝堂の外から慌ただしい足音が聞こえた。一人の斥候が血まみれで駆け込んできた。

「陛下!敵軍が長安の城外に到着しました!すでに攻城の準備を始めております!」

朝堂は騒然となった。臣下たちは顔を見合わせ、恐怖の色を隠せなかった。

「もう時間はない。」

周文清が李蓉に向かって言った。

「陛下、決断を。」

李蓉は深く息を吸い込み、目を閉じた。彼女の胸の中で、母・王凝太后の言葉がよみがえった。

「女帝として、民を守るのがお前の役目だ。誇りや意地は、時に捨てねばならぬ。」

彼女はゆっくりと目を開け、臣下たちを見渡した。

「…降伏の使者を送れ。」

その一言は、彼女の口から重々しく落ちた。朝堂は一瞬静まり、すぐに安堵の息が漏れた。しかし、李蓉はその安堵を許さなかった。

「ただし、条件がある。朕は自ら天皇と交渉する。民の命と引き換えに、朕は全てを差し出す。」

臣下たちは驚きの声を上げた。しかし、李蓉は手を上げて彼らを制した。

「これが朕の決断だ。異論は許さない。」

その夜、長安の城門が開かれ、降伏の白旗が掲げられた。大夏の女帝・李蓉は、臣下たちを従え、城外の日出軍の陣営へと向かった。

日出天皇の天幕は、大軍の中央にそびえていた。天幕の前には、日の丸の旗がはためき、周りには精鋭の衛兵が並んでいた。李蓉が天幕の前に立つと、衛兵が彼女の武装を解かせた。彼女は剣も短刀もすべて差し出し、空の手で天幕の中へと入った。

天幕の中は広く、日の出の装飾が施されていた。中央には、日出天皇が玉座に座っていた。彼の傍らには、天后の桜子が立っていた。桜子は美しい笑みを浮かべていたが、その目は冷たく、李蓉を見下していた。

「大夏の女帝が、ついに我が前にひれ伏したか。」

天皇の声は、嘲笑に満ちていた。李蓉はそれを無視し、膝を折って地面に跪いた。彼女の後ろで、臣下たちも次々と跪いた。

「大夏の女帝、李蓉。日出天皇陛下に降伏の意を表す。」

李蓉は顔を上げず、地面に向かって言った。彼女の声は平静を装っていたが、その手は微かに震えていた。

天皇は立ち上がり、ゆっくりと李蓉の前に歩み寄った。彼は彼女の顎を指でつまみ、無理やり顔を上げさせた。

「良く見せろ。大夏の女帝の顔を。ふん、確かに美しい。だが、その誇り高き目が、今は跪いている。実に愉快だ。」

李蓉は何も言わなかった。彼女の目は天皇を見据えていたが、その目にはもはや炎はなかった。全てを諦めた者の、虚ろな光だけがあった。

「条件を聞こう。」

天皇は手を放し、玉座に戻った。

李蓉はゆっくりと口を開いた。

「一つ。長安の民の命を保証せよ。二つ。朕の家族と臣下の命を保証せよ。三つ。大夏の文化と宗教を完全に廃止せず、日出の支配下で存続を認めよ。」

天皇はしばらく考え込むふりをした。そして、口元に笑みを浮かべた。

「一つ目は認める。二つ目は、条件がある。お前は、我が側室となるのだ。そして、お前の弟である太子・李軒も、人質として日出に差し出せ。三つ目は…認めない。」

李蓉は唇を噛みしめた。

「それでは、あまりに酷だ。」

「酷?」

天皇は笑った。

「お前は敗者だ。敗者に条件を突きつける権利はない。これを受け入れるか、それとも長安を灰にするか。選べ。」

李蓉の後ろで、臣下たちがざわついた。彼らは恐怖に震え、声を上げようとした。しかし、李蓉は手を上げて制した。

「…分かった。」

彼女の声は、かすれていた。

「朕の身は、好きにせよ。だが、民の命だけは守れ。」

天皇は満足そうにうなずいた。

「賢明な選択だ。これより、大夏は日出の属国となる。お前は日出の女帝として、我に仕えよ。」

その言葉に、李蓉は深く頭を下げた。彼女の視界は涙でかすんでいたが、それを誰にも見せなかった。

降伏の儀式は、三日後に長安の宮殿で行われた。

その日、宮殿の広場には日出の軍勢が整列し、大夏の民たちは広場の外に集められて、その光景を見守らされた。日出天皇は高い壇に座り、天后の桜子がその隣に立っていた。李蓉は、大夏の皇族たちを従え、壇の前に進み出た。

彼女は大夏の冠を被り、朝服を着ていたが、その瞳は虚ろだった。彼女の後ろには、母である王凝太后、弟の太子・李軒、そしてその妻の未児が並んでいた。親王の孫沫は、国境から戻る途中で捕らえられ、すでに日出の牢に囚われていた。

「大夏の女帝、李蓉。日出天皇陛下に忠誠を誓う。」

李蓉は膝を折り、地面に額を擦り付けた。その後ろで、皇族たちも同じように跪いた。王凝太后は涙をこらえながら、地面に伏した。未児は恐怖に震え、李軒の袖を握りしめた。李軒は歯を食いしばり、拳を握りしめていたが、何もできなかった。

「良し。」

天皇は立ち上がり、李蓉の前に歩み寄った。

「これより、お前は我が側室となる。大夏の女帝は、この名をもって呼ばれることは二度とない。」

天皇は手を上げると、側近が一枚の文書を持ってきた。それは、降伏の誓約書だった。李蓉は震える手でそれを受け取り、署名した。彼女の名前が書かれた瞬間、大夏の歴史は終わった。

広場の外から、民の嗚咽が聞こえてきた。しかし、誰も声を上げることはできなかった。彼らはただ、地面に伏して、新たな支配者の足音を聞いていた。

その日の夜、宮殿では日出天皇のための宴が開かれた。大夏の料理が並べられ、大夏の楽師たちが琴を弾いた。しかし、それはもはや大夏の宴ではなかった。すべては日出のために捧げられた。

李蓉は天皇の隣に座らされ、彼の杯に酒を注いだ。彼女の手は震えていたが、それを必死に抑えた。天皇は彼女の肩を抱き、笑いながら言った。

「どうだ、大夏の女帝よ。今のお前は、我が手の中の玩具だ。もっと笑え。今日からは、お前も日出の女として生きるのだ。」

李蓉は無理やり口元に笑みを作った。しかし、その目には一片の笑みもなかった。彼女の心は、凍りついていた。

宴の間中、日出の将軍たちは大夏の女官たちを傍らに侍らせ、好き勝手に触れまわった。女官たちは恐怖に震えながらも、抵抗することができなかった。彼女たちの主人はすでに替わっており、新しい主人は日出の兵士たちだったからだ。

李蓉はそれを見て、目をそらした。彼女の胸は締め付けられるように痛んだが、何も言えなかった。彼女は、自らが決断したことだ。民の命を守るために、すべてを差し出した。この痛みも、受け入れねばならぬ。

宴が終わり、夜が更けた。李蓉は天皇の寝室に連れて行かれた。彼女は抵抗せず、ただ静かに服従した。天皇の手が彼女の体に触れるたび、彼女は目を閉じ、遠くの空を思った。

(大夏よ。私は、あなたを裏切った。だが、それで民が生き延びられるなら...)

彼女の目尻から、一筋の涙がこぼれ落ちた。それを拭う者はいなかった。

翌朝、長安の街には日出の旗が掲げられた。大夏の旗は全て燃やされ、日出の国旗が宮殿の上にはためいた。道行く人々は、日出の兵士を見かけると道を譲り、深く頭を下げた。中には、自ら日出の言葉で挨拶をする者もいた。

「日出様、おはようございます。」

「日出様、ご機嫌いかがですか。」

彼らの口調は卑屈で、目は死んでいた。かつて誇り高かった大夏の民は、今や奴隷のように振る舞っていた。それが生き残るための術だったからだ。

市場では、日出の兵士が店先に立ち、品物を無料で奪っていった。店主は何も言えず、ただうつむいて頭を下げた。兵士が立ち去った後、ようやく顔を上げ、ため息をついた。

「もうこれが普通だ。抗えば、命はない。」

隣の商人が、声を潜めて言った。

「俺たちは、ただ生き延びるしかないんだ。」

一日中、長安の街は静まり返っていた。日出の兵士の笑い声と、大夏の民のすすり泣きだけが聞こえてきた。まるで、すべての音が吸い込まれたかのような静けさだった。

その夜、宮殿の一室で、王凝太后が孫の未児を抱きしめていた。未児は泣きはらした目で、太后の胸に顔を埋めていた。

「もう大丈夫、大丈夫だからね。」

太后は優しく未児の背中を撫でながら、言った。しかし、彼女の目もまた涙で濡れていた。

「でも、お義姉様は...天皇の側室に...」

未児の声は詰まった。

「あの人は、最低よ。お義姉様を辱めて...」

「静かに。」

太后は未児の口を押さえた。

「壁に耳がある。今は、言葉に気をつけなさい。」

未児は唇を噛みしめ、うなずいた。彼女の目には、かすかな怒りの炎が灯っていた。しかし、それはすぐに恐怖の闇に飲み込まれた。

「私、何もできないの...」

未児の声は震えていた。

「いいえ、あなたは生きるのよ。それこそが、最大の抵抗よ。」

太后は未児の手を握りしめた。

「我々は生きて、いつか必ず、この屈辱を晴らす日が来ると信じるの。」

未児は太后の手を握り返し、うなずいた。しかし、その目は虚ろで、希望の光は見えなかった。

その頃、牢獄では、孫沫親王が鎖につながれていた。彼は血まみれで、体中に傷を負っていた。しかし、その目はまだ燃えていた。

「李蓉...お前はよくやった。民を守るために、自らを犠牲にした。だが、私は...私は決して諦めない。」

彼は拳を握りしめ、壁を叩いた。

「いつか、必ず、この国を取り戻す。」

しかし、その言葉も、牢獄の冷たい壁に吸い込まれていった。

大夏の首都は、すでに陥落していた。そして、その魂も、もはや失われていた。残されたのは、ただ生きるための虚ろな肉体だけだった。

それでも、人々は生き続ける。いつか来るかもしれない希望の光を信じて。

だが、その日が来るまで、彼らは天皇に臣服し続けなければならなかった。

降伏

# 天照の夏 第四章 降伏

大夏の宮殿は重い沈黙に包まれていた。かつては荘厳な威厳に満ちていた大殿は、今や日出の兵士たちで埋め尽くされていた。朱色の柱には日出の旗が掛けられ、大夏の龍紋はすべて剥がされていた。

李蓉は玉座の前に跪いていた。彼女の体は最高級の刺繍が施された朝服に包まれていたが、その下の肌は震えていた。玉座には日出天皇が座っていた。彼の目には勝利の光が宿り、口元には軽蔑の笑みが浮かんでいた。

「李蓉、お前は大夏の帝位を我に捧げることを承諾した。今こそ、その誓いを果たす時だ。」

天皇の声は大殿に響き渡った。彼の手には金の笏があり、それを軽く叩くと、側近が降伏文書を差し出した。

「読み上げよ。」天皇は命じた。

側近は巻物を開き、声高らかに読み始めた。

「我、大夏女帝李蓉は、日出天皇の神威に服し、大夏の全土を日出の領土として捧げる。我が臣民は全て日出天皇の臣民となり、我が財宝は全て日出天皇の財宝となる。この降伏は永遠に有効であり、違反する者は神罰を受けるものとする。」

李蓉の手は震えていたが、彼女は顔を上げ、天皇を見つめた。彼女の目には涙が浮かんでいたが、声はしっかりしていた。

「我、李蓉は、この降伏文書の全てを承認する。大夏の国璽をここに捧げる。」

彼女は両手で金の国璽を捧げた。天皇はそれを取り上げ、軽く撫でた。その感触を楽しむように。

「よろしい。これで大夏は終わりだ。しかし、朕はお前を単なる降伏者として扱うつもりはない。お前は朕の娘となるのだ。朕を父皇と呼べ。」

李蓉の体が震えた。彼女の誇りは完全に打ち砕かれていた。彼女は唇を噛みしめ、ゆっくりと口を開いた。

「...父皇。」

「声が小さい。もっと大きな声で呼べ。」天皇は冷たく命じた。

「父皇!」李蓉は叫んだ。その声は泣き声交じりだった。

「よろしい。次に、朕の前で服従の儀式を行え。全ての臣民の前で、朕がお前の主であることを示せ。」

天皇は立ち上がり、李蓉の前に立った。彼の手は彼女の髪を撫で、次に彼女の頬を撫でた。

「お前は美しい。朕の娘として相応しい。しかし、朕はお前の体も朕のものとなることを望む。」

李蓉の目は恐怖で見開かれた。彼女は後退しようとしたが、二人の兵士が彼女の腕を掴んでいた。

「ここで?皆の前で?」李蓉は震える声で尋ねた。

「そうだ。全ての臣民に、朕の力を示すためだ。お前は朕の娘となり、朕の妃となる。その証をここで示せ。」

天皇は李蓉の朝服を引き裂いた。絹が破れる音が大殿に響き渡った。李蓉の白い肌が露わになった。彼女の胸は薄い布地に包まれていたが、その形がはっきりと見えた。

「待ってください。お願いです...」李蓉は懇願した。

「待つ必要はない。お前は朕のものだ。朕が望む時、朕が望む場所で、朕はお前を抱く。」

天皇は李蓉の下着も引き裂いた。彼女の体は完全に裸になった。大殿に集まった日出の将兵たちは息を呑んだ。大夏の女帝が裸で跪く姿は、彼らにとってこの上ない愉悦だった。

「見よ!これが大夏の女帝だ。今や朕の娘であり、朕の妃となる者だ!」天皇は高らかに宣言した。

李蓉は顔を覆った。彼女の誇りは完全に粉々に砕かれていた。彼女はかつて天帝を自称した女帝だった。今や彼女は裸で、全ての者の視線に晒されていた。

天皇は自らの衣を脱ぎ始めた。彼の体は筋骨隆々としていた。そして、彼の股間には巨大な男根が露わになった。それは信じられないほど大きく、太かった。李蓉はそれを見て恐怖で震えた。

「そんなに大きいものは見たことがない...」李蓉は思わず呟いた。

「そうだろう。これは朕の神力を示すものだ。お前の小さな穴にこれが入るかどうか、朕は楽しみだ。」

天皇は李蓉の前に跪き、彼女の両脚を開かせた。彼女の秘部が露わになった。そこはまだ誰にも犯されたことのない場所だった。

「お前は処女か?」天皇は尋ねた。

「はい...夫の孫沫とは、まだ...」李蓉は恥ずかしそうに答えた。

「それは素晴らしい。朕がお前の最初の男となる。朕の神力をお前の体に刻み込むのだ。」

天皇は自らの男根を李蓉の秘部に当てた。その先端が彼女の花唇に触れた時、李蓉の体が震えた。

「お願いです...優しくしてください...」李蓉は懇願した。

「優しく?朕はお前に優しさを教えるつもりはない。朕はお前に服従を教えるのだ。」

天皇は腰を押し込んだ。李蓉の体に激しい痛みが走った。彼女は絶叫した。

「ああっ!痛い!裂ける!」

「黙れ!朕の神力を受け入れよ!」

天皇はさらに深く押し込んだ。李蓉の処女膜が破れた。血が彼女の太腿を伝って流れ落ちた。しかし、天皇は止まらなかった。彼は激しく腰を動かし始めた。

「ああっ!ああっ!父皇!お許しください!」李蓉は叫んだ。

「朕を父皇と呼べ!朕がお前の父だ!」

「父皇!父皇!お許しください!児臣はもう耐えられません!」

「耐えろ!朕の神力を受け入れよ!」

天皇の動きはますます激しくなった。李蓉の体は波のように揺れた。彼女の胸ははだけられ、彼女の乳首は硬くなっていた。

「見よ!大夏の女帝が朕の神力に酔いしれている!」天皇は周囲の将兵たちに宣言した。

将兵たちは拍手喝采した。彼らはこの光景を楽しんでいた。大夏の女帝が日出天皇に犯される姿は、彼らにとってこの上ない快感だった。

「父皇...父皇...児臣は...」李蓉の声は弱々しかった。

「どうした?もう限界か?」天皇は嘲るように尋ねた。

「いいえ...まだです...父皇にお捧げします...」

「よろしい。では、朕はお前に最高の快感を与えてやろう。」

天皇は腰の動きを速めた。彼の巨大な男根は李蓉の体内を激しく擦った。李蓉の体は震え始めた。彼女の目は半開きになり、意識が朦朧としていた。

「ああっ!父皇!何か来ます!何かが!」

「来い!朕の神力でお前を絶頂に導いてやる!」

天皇は最後の一突きをした。その瞬間、李蓉の体は激しく痙攣した。彼女は頭を後ろに反らし、口を開けて絶叫した。

「あああああっ!父皇!児臣は!児臣は!父皇の巨根で!初めて!初めてイッてしまいます!」

彼女の体は激しく震えた。彼女の秘部からは愛液が溢れ出ていた。天皇は彼女の体内に精を放った。大量の精液が彼女の子宮を満たした。

「はあ...はあ...」李蓉は息を切らしていた。彼女の体は汗で濡れていた。

「どうだ?朕の神力は?」天皇は尋ねた。

「父皇...父皇の神力は...素晴らしいです...児臣は...初めてこんな感覚を味わいました...」

「朕をどう思う?」

「父皇は...児臣の真の父です...児臣のまんこは父皇だけが犯す...父皇に一生犯させる...」

李蓉の言葉は淫らだった。彼女はもはや元の誇り高き女帝ではなかった。彼女は完全に天皇の奴隷となっていた。

「よろしい。では、朕に何と言う?」

「父皇が一番深く犯す...淫らな娘はこんなに気持ちよかったことがない...児臣は父皇の娘で幸せです...」

天皇は満足そうに笑った。彼は李蓉を抱き上げ、玉座に座らせた。そして、彼女の胸を揉み始めた。

「まだ終わらない。朕はお前に何度も絶頂を与える。それが朕の娘への愛情だ。」

「はい...父皇...児臣に父皇の巨根を賜ってください...児臣は父皇に犯されるために生まれてきました...」

天皇は再び腰を動かし始めた。今度は彼女の体内は潤んでいた。男根の出入りは滑らかだった。

「ああっ!父皇!そこ!そこです!もっと!もっと強く!」

「ここか?この場所がお前の一番感じる場所か?」

「はい!そこです!児臣の一番弱い場所です!父皇だけが知っています!」

天皇は激しく突き続けた。李蓉の体は何度も絶頂に達した。彼女の意識は快感に溺れていた。

「父皇に児臣を犯してほしい...児臣の体を全部父皇のものにしてほしい...」

「もうお前の体は朕のものだ。お前の心も朕のものだ。お前の全てが朕のものだ。」

「はい...児臣の全ては父皇のものです...児臣のまんこも、児臣の胸も、児臣の口も、全て父皇のものです...」

天皇は彼女の口に自分の男根を入れた。李蓉はそれにしゃぶりついた。彼女は必死に奉仕した。

「うむ...朕の娘は口も上手い。朕の精を飲め。」

「はい...父皇の精を...児臣は父皇の精を飲みたいです...」

李蓉は天皇の精液を全て飲み干した。彼女の目は恍惚としていた。彼女はもはや自分が何者かも忘れていた。

「父皇が淫らな娘を訪れてくださりありがとうございます...淫らな娘はとても幸せです...」

「よろしい。これからお前は毎日朕の精を飲め。朕の神力でお前を満たすのだ。」

「はい...毎日父皇の精を飲みます...児臣は父皇の娘として生きていきます...」

天皇は立ち上がり、衣を着た。李蓉は裸のまま玉座に横たわっていた。彼女の体は精液と汗と血で濡れていた。

「兵士たちに命じる。大夏の女帝李蓉は朕の娘となった。今後は皇女として遇する。しかし、朕の前ではいつも裸でいることを許す。」

「はい、陛下!」将兵たちは一斉に応じた。

李蓉はゆっくりと起き上がった。彼女の目には涙が浮かんでいたが、その口元には笑みが浮かんでいた。それは狂気の笑みだった。

「父皇...児臣はもっと父皇に犯されたいです...もっと父皇の巨根をください...」

「明日また来い。朕はお前の体をじっくりと味わう。」

「はい...明日また父皇のもとに参ります...児臣は父皇の娘ですから...」

その夜、李蓉は自らの部屋で泣いた。しかし、その涙は悲しみの涙ではなかった。快感の涙だった。彼女は自らの手で秘部を触り、天皇の男根を思い出した。

「父皇...児臣は父皇の娘です...児臣のまんこは父皇だけのものです...」

彼女はそう呟きながら、自らの絶頂に達した。

翌日から、李蓉は毎日天皇の寝室に通った。彼女は裸で天皇の前に現れ、跪いて奉仕した。彼女の体には天皇の精液が染み込んでいた。

「お前は朕の最高の作品だ。」天皇は彼女の頭を撫でながら言った。

「はい...児臣は父皇の作品です...児臣の体も心も全て父皇のものです...」

李蓉は天皇の男根を口に含んだ。彼女は必死に奉仕した。天皇が精を放つと、彼女は全て飲み干した。

「児臣は幸せです...父皇の精を飲めることが...児臣の一番の幸せです...」

「よろしい。朕はお前を愛している。朕の娘として、朕の妃として。」

「児臣も父皇を愛しています...児臣の真の父は父皇だけです...」

こうして、大夏の女帝は日出天皇の娘となった。彼女の誇りは完全に打ち砕かれ、彼女は天皇の奴隷となった。しかし、彼女はそれに快感を覚えていた。

数日後、李蓉は正式に「日出皇女」の称号を授けられた。彼女は日出の衣を着て、日出の言葉を話し、日出の風習に従った。彼女はもはや大夏の女帝ではなかった。彼女はただの天皇の娘だった。

「父皇、児臣はもっと父皇の神力を受けたいです。」李蓉は跪いて願い出た。

「よろしい。朕の神力でお前を満たしてやろう。」

その日も、天皇は李蓉を何度も絶頂に導いた。李蓉の体は完全に天皇のものとなっていた。彼女は自らの名前さえ忘れかけていた。

「児臣は...児臣は誰でしょう...」

「お前は朕の娘だ。日出天皇の娘だ。」

「はい...児臣は父皇の娘です...児臣の名は...」

「お前の名は、日出の花、桜の名を冠する。お前は桜姫だ。」

「桜姫...児臣は桜姫です...父皇の娘、桜姫です...」

天皇は新しい名前を李蓉に与えた。彼女はもはや李蓉ではなく、桜姫だった。大夏の女帝は完全に消え去り、日出の皇女が誕生した。

「桜姫、朕の前で踊れ。」

「はい、父皇。」

李蓉は裸で踊り始めた。彼女の体は優雅に動き、天皇の視線を楽しませた。彼女の秘部からは愛液が垂れていた。

「美しい。朕の娘は美しい。」

「ありがとうございます、父皇。児臣の美しさは全て父皇のものです。」

「朕の精を飲め。」

「はい、父皇。」

李蓉は天皇の男根に跪き、精を飲んだ。彼女の目は恍惚としていた。彼女はもはや自分が大夏の女帝だったことさえ忘れていた。

「これからお前は朕のそばを離れるな。」

「はい、父皇。児臣は永遠に父皇のそばにいます。」

こうして、大夏の女帝は日出天皇の奴隷となった。彼女の運命は完全に変わった。しかし、彼女はそれに満足していた。彼女は自らの選択を後悔していなかった。

「児臣のまんこは父皇だけが犯す、父皇に一生犯させる。」

「児臣は父皇の娘で幸せです。」

「父皇が一番深く犯す、淫らな娘はこんなに気持ちよかったことがない。」

「父皇に児臣を犯してほしい、父皇の巨根を賜って。」

「父皇が淫らな娘を訪れてくださりありがとうございます、淫らな娘はとても幸せです。」

李蓉は毎日これらの言葉を繰り返した。彼女は天皇の前でのみ生きる人形となった。彼女の心も体も、完全に天皇のものとなっていた。

日出の征服は完了した。大夏は滅び、日出の領土となった。そして、大夏の女帝は日出天皇の娘として、永遠に彼に仕えることになった。

母女宗廟の辱め

# 天照の夏

## 第五章 母女宗廟の辱め

大夏皇城の空は鉛色に曇り、重苦しい空気が都全体を覆っていた。宮殿の至る所で日出国の兵士たちが闊歩し、大夏の文物を略奪し、女官たちを辱めている。かつて栄華を誇った大夏の皇宫は、今や征服者の足下にあった。

太后王凝は自分の宮殿で震えていた。四十五歳とは思えないほど美しい容貌は、今や青ざめて恐怖に歪んでいる。彼女は先帝の崩御後、太后として大夏を支えてきた誇り高き女性だった。しかし今、その誇りは粉々に打ち砕かれようとしていた。

「太后様、天皇陛下がお呼びです」

桜子が優雅な足取りで部屋に入ってきた。彼女の美しい顔には残酷な微笑みが浮かんでいる。二十四歳とは思えない威圧感と、人を奴隷にすることを楽しむ冷酷さが、その瞳の奥に宿っていた。

「何の用でしょうか」王凝はできるだけ冷静を装って尋ねた。

「陛下はあなたに、大夏の宗廟へ向かうようお命じです。列祖列宗の前で、大夏の降伏を告げる儀式を行うとおっしゃっています」

桜子の声は甘く、しかしその言葉の裏には容赦のない意志が込められていた。

「宗廟で...」王凝の声が震えた。

「そうです。あなたの夫であり先帝であった方々の位牌の前で、大夏の滅亡を認めていただきます。そして、新しい主への忠誠を誓っていただくのです」

王凝は唇を噛みしめた。彼女は既に、この数日間で日出国の恐ろしさを思い知らされていた。天皇と呼ばれる男は、ただの征服者ではなかった。彼は大夏の全てを踏みにじり、辱め、破壊することを楽しんでいる。

「...わかりました」

王凝は頷くしかなかった。彼女には選択の余地がなかった。抵抗すれば、娘の李蓉や息子の李軒、そして無実の民たちに何が起こるか、想像するだけで恐ろしかった。

宗廟は大夏皇宫の最深部にあった。歴代の皇帝たちの位牌が安置され、祖先の魂が宿るとされる神聖な場所だ。しかし今、その神聖な空間は日出国の兵士たちに占拠されていた。

王凝が宗廟の門をくぐると、中は異様な光景が広がっていた。香炉の烟が立ち込める中、列祖列宗の位牌が整然と並べられている。その前には、日出天皇が玉座に座っていた。彼は二十六歳という若さながら、神授の血脈を持つ統治者として、周囲に圧倒的な威圧感を放っていた。

「よく来たな、太后」

天皇の声は低く、響き渡った。彼の目は王凝の全身を舐め回すように見つめ、その口元には獲物を弄ぶような笑みが浮かんでいた。

「大夏の太后王凝、参上いたしました」

王凝は深々と頭を下げた。その姿勢は完璧な礼儀を示していたが、内面は怒りと屈辱で煮え滾っていた。

「近づけ」

天皇の命令に、王凝は従わざるを得なかった。彼女はゆっくりと前に進み、天皇の足下に跪いた。

「大夏の宗廟とは、確かに荘厳なものだ。しかし、今日からは日出国の一部として新たな歴史を刻むことになる」天皇は周囲の位牌を見渡しながら言った。「そなたの先祖たちも、きっと驚いているだろう。自分たちの子孫が、他国の王に跪くことを」

王凝は唇を噛みしめた。言葉を返したい気持ちを必死に抑えていた。

「さあ、太后よ。そなたの口で、大夏の降伏を宣言せよ」

天皇の声は冷たく、容赦がなかった。

王凝は震える声で言葉を紡ぎ始めた。

「大夏は...日出国の支配を認め...完全に降伏いたします...」

「もっと大きな声で。列祖列宗にも聞こえるように」

「大夏は日出国の支配を認め、完全に降伏いたします!」

王凝は声を張り上げた。その声は宗廟の天井に響き渡り、消えていった。

「よろしい」天皇は満足げに頷いた。「では次に、そなたの臣従の証として、私の足を清めよ」

王凝の顔色が一瞬で青ざめた。天皇の足を清めるとは、つまり足に口付けることだった。それは最も屈辱的な臣従の儀式だった。

「...陛下、私は大夏の太后でございます」

「それがどうした」天皇の声に嘲りが込められていた。「今やそなたは私の所有物だ。全ては私の意のままになる。拒否するならば、娘の李蓉が同じ目に遭うことになるが、構わないか?」

王凝の体が震えた。彼女はゆっくりと天皇の足元に頭を下げた。革靴の表面は冷たく、王凝の唇が触れると、屈辱の涙がこぼれ落ちた。

「そうだ、その調子だ」

天皇の声は愉悦に満ちていた。彼は太后が自分の足を舐める姿を、まるで芸術作品を鑑賞するかのように見つめていた。

王凝の舌が革靴の表面を這う。彼女は天皇の命令に従い、一つ一つの動作を丁寧に、しかし心の中では怒りと屈辱でいっぱいだった。

「もっと執拗に。足の指の間も忘れるな」

天皇は冷たく命じた。王凝は従うしかなかった。彼女は自分の舌で天皇の足を隅々まで舐め清めた。その間も、周囲の日出国の兵士たちは嘲笑の声を上げていた。

「見事だ。太后とはいえ、なかなか筋がいい」天皇は満足そうに言った。「そなたの娘も同じように教育しなければならないな」

その言葉に王凝の体が硬直した。しかし天皇は構わず続けた。

「李蓉をここに連れて来い」

「お待ちください、陛下!娘は...」

「黙れ」天皇の声が冷たく響いた。「そなたは私の所有物だ。口答えは許さない」

数分後、李蓉が宗廟に連れて来られた。大夏の女帝として誇り高かった彼女も、今は捕虜として服従を強いられていた。彼女の目は赤く腫れ、明らかに泣いた後があった。

「母上!」

李蓉は王凝の姿を見て叫んだ。太后が天皇の足下に跪き、口元を濡らしている光景は、彼女にとって衝撃的だった。

「李蓉、こちらに来い」

天皇の命令に、李蓉は従わざるを得なかった。彼女はゆっくりと前に進み、母の隣に跪いた。

「よく見ていろ。そなたの母がどのように私に臣従しているかを」

天皇はそう言うと、立ち上がった。そしてゆっくりと自分の着物の帯を解き始めた。

「陛下、おやめください!ここは宗廟でございます!列祖列宗の御前で...」

王凝の必死の懇願も、天皇の手を止めることはできなかった。

「列祖列宗だからこそ、見届けてもらうのだ。大夏の滅亡を、この身で証明するために」

天皇が着物を脱ぎ捨てると、その逞しい体が露わになった。そして彼の股間には、既に巨大に勃起した肉棒がそそり立っていた。その威容は尋常ではなく、見ただけで女たちを震え上がらせるに十分だった。

「さあ、太后よ。そなたの口で、私を奉仕せよ」

王凝は凍りついた。この宗廟で、夫であり先帝である者の位牌の前で、他国の王の性器を口に含むなど、想像を絶する屈辱だった。

「聞こえなかったのか?」天皇の声に苛立ちが混じった。「それとも娘の命が惜しくないのか?」

李蓉を見ると、彼女は恐怖に震えていた。王凝は深く息を吸い込み、ゆっくりと前に進んだ。

彼女の顔の前に、巨大な肉棒が迫っていた。先端からは既に透明な液体が滴り落ちている。王凝は目を閉じ、ゆっくりと口を開けた。

先端が唇に触れた瞬間、王凝の全身に電流が走った。彼女はゆっくりと口を進め、先端を舌で包み込んだ。塩辛い味と、男の香りが口の中に広がった。

「そうだ、その調子だ。もっと深く」

天皇の声が上から降ってくる。王凝は従うしかなかった。彼女は徐々に頭を動かし、肉棒を口の奥へと迎え入れた。太くて長いそれを飲み込むのは苦しく、時々喉に詰まりそうになった。

「母上!やめてください!」

李蓉の悲痛な叫びが響く。しかし王凝は止まれなかった。彼女は必死に奉仕を続けた。舌を動かし、口内で肉棒を転がし、天皇の愉悦を引き出そうと努めた。

「素晴らしい。太后の口技は見事だ。さすがは先帝を悦ばせてきた女だけある」

天皇の声には嘲笑と愉悦が混じっていた。彼は王凝の髪を掴み、自分のペースで腰を動かし始めた。

「んぐっ...んんっ...」

王凝の口から苦しげな声が漏れる。天皇の肉棒が喉の奥を突き、息ができなくなりそうだった。涙が彼女の頬を伝い落ちる。

「母上!!」

李蓉は立ち上がろうとしたが、周囲の兵士に抑えられた。

「おとなしく見ていろ。次はそなたの番だ」

天皇は冷たく言い放った。そして王凝の頭を両手で押さえ、激しく抽送を始めた。

「んぐっ!んぅぅっ!!」

王凝の体が震える。彼女の口からは嗚咽と唾液が混じった音が漏れ、必死に天皇の快楽に応えようとしていた。

「はあっ...気持ちいいぞ。大夏の太后の口は、まさに極上のものだ」

天皇は恍惚とした表情で言った。そしてさらに激しく腰を動かし、王凝の口内を蹂躙し続けた。

どれくらいの時間が経っただろうか。王凝の意識は朦朧としていた。口の中は唾液と先走り液で満たされ、顎は痛み、喉は焼けるように感じられた。

「もうすぐだ。受け止めろ」

天皇の声が聞こえた。次の瞬間、濃厚な液体が王凝の口内に迸った。熱く、粘り気のある精液が彼女の喉を満たし、一部は口の端から溢れ落ちた。

「飲め。全て飲み干せ」

天皇の命令に、王凝は必死に精液を飲み下した。それは苦く、塩辛く、そして屈辱に満ちていた。

天皇が肉棒を抜くと、王凝はその場に崩れ落ちた。彼女の口元は精液と唾液で濡れ乱れ、美しい着物も乱れていた。

「よくやった。次は娘の番だ」

天皇の言葉に、李蓉の体が硬直した。

「いや...いやです...」

しかし彼女の抵抗も虚しく、兵士たちに連れられて天皇の前に引きずり出された。

「お前の母は見事に務めた。お前も同じようにするのだ」

天皇は李蓉の顎を掴み、無理やり自分の方に向けさせた。

「いや...お願いです...私は女帝で...」

「女帝?今はただの捕虜だ」天皇は嘲るように笑った。「お前の母が私の足を舐め、私の肉棒を飲んだように、お前もそうするのだ」

李蓉の目から涙が溢れた。彼女は母を見た。王凝は地面に伏し、体を震わせていた。

「李蓉...従いなさい...生きるために...」

母の言葉に、李蓉は全てを諦めた。彼女はゆっくりと頭を下げ、天皇の足に顔を近づけた。

「そうだ。まずは足からだ」

李蓉の小さな舌が天皇の足を舐め始めた。彼女の涙が革靴の表面を濡らす。屈辱と絶望が彼女の心を満たしていた。

「もっと執拗に。足の指の間もしっかり舐めろ」

天皇の指示に従い、李蓉は足の隅々まで舌を這わせた。その間も天皇は優越感に浸った表情で彼女を見下ろしていた。

「よろしい。では次はこれを奉仕しろ」

天皇は自分の股間を指差した。そこでは既に再び巨大な肉棒が勃起していた。

李蓉は震える手でそれに触れた。その熱さと硬さに、彼女は思わず息を飲んだ。

「口を開けろ」

命令に従って李蓉が口を開けると、天皇は自ら腰を突き出し、肉棒を彼女の口に押し込んだ。

「んんっ!」

李蓉の体が跳ねた。異物感と吐き気が彼女を襲う。しかし天皇は構わず腰を動かし始めた。

「そうだ、その調子だ。舌を使え。歯を立てるな」

必死に指示に従いながら、李蓉は奉仕を続けた。彼女の口内はすぐに唾液で満たされ、呼吸も苦しくなっていた。

「母上と同じように、私を悦ばせることができるか?」

天皇の問いに、李蓉は頷くことしかできなかった。彼女は舌を動かし、肉棒の先端を舐め、裏筋を刺激した。

「素晴らしい。大夏の女帝も、結局はただの淫らな牝だ」

天皇の嘲笑が宗廟に響く。その言葉は李蓉の心を深く傷つけたが、彼女には抗う術がなかった。

その時、王凝がゆっくりと体を起こした。彼女の目は虚ろだったが、その中に決意のようなものが宿っていた。

「陛下...お許しいただければ、私も娘と共に奉仕させていただきます」

その言葉に、天皇は興味深そうに眉を上げた。

「ほう、太后自らの申し出か。面白い。許可する」

王凝は這うように天皇のそばに近づいた。彼女は李蓉の隣に跪き、天皇の肉棒を見上げた。

「娘よ、一緒に奉仕しよう」

王凝はそう言うと、天皇の肉棒の根元を舐め始めた。李蓉は一瞬戸惑ったが、すぐに母の動きに合わせて先端を舐め始めた。

「うむ...これはまた...新鮮な感覚だ」

天皇は二人の女が自分の肉棒を舐め合う光景を楽しみながら言った。母と娘、二人の舌が絡み合い、時にぶつかり合いながら、天皇の快楽を引き出そうと必死に奉仕していた。

「母上の舌、お上手ですね」

李蓉が涙声で言った。

「娘もだ...陛下の御味は...格別だ」

王凝も震える声で返した。

二人の舌が天皇の肉棒の先端で交錯する。母と娘が同じ男の肉棒を奪い合うように舐める光景は、周囲の日出国の兵士たちを興奮させていた。

「面白い。どちらが先に私を射精させることができるか、競ってみるか」

天皇の提案に、二人の女は一瞬顔を見合わせた。そして同時に、より激しく奉仕を始めた。

「いけません、娘。母に先を越されてはいけません」

「母上こそ、娘に負けないでください」

二人の舌が激しく動く。王凝は肉棒の根元から先端までを舐め上げ、李蓉は先端を集中的に刺激した。

「そうだ、その調子だ。もっと激しく」

天皇の声が熱を帯びていく。彼は二人の女の髪を掴み、自分のタイミングで腰を動かし始めた。

「んぐっ!んぅっ!」

二人の女の口から苦しげな声が漏れる。しかし彼女たちは止まらなかった。むしろ、より一層激しく天皇に奉仕した。

「もうすぐだ。どちらが受け止める?」

天皇の問いに、二人の女は同時に口を開けて待った。

「では、両方だ」

次の瞬間、大量の精液が二人の顔に迸った。白濁した液体が母と娘の顔を濡らし、口元を伝い落ちる。

「舐め合え。互いの顔に付いた精液を」

天皇の命令に、二人の女は顔を近づけ合い、互いの顔に付いた精液を舐め合った。母と娘の舌が絡み合い、精液を味わい合う光景は、最も深い屈辱の瞬間だった。

「陛下...本当に...素晴らしいお味でございます」

王凝が震える声で言った。

「はい...母上の仰る通りです...こんなに...美味しいものとは知りませんでした」

李蓉も涙ながらに続けた。

「ふっ、大夏の女たちはなかなか筋がいいな」天皇は満足そうに笑った。「これからも、私を悦ばせることを覚えていけ」

その時、宗廟の外から声が聞こえてきた。

「陛下、東極皇天聖帝と西天無極聖后がお越しになりました」

天皇は眉をひそめたが、すぐに笑みを浮かべた。

「ああ、我が盟友たちか。通せ」

宗廟の門が開き、二つの神々しい姿が現れた。東極皇天聖帝と西天無極聖后は、大夏の伝世の祖として、仙界の神々の長として崇められてきた存在だった。しかし今、彼らは日出天皇と同盟を結び、大夏の滅亡を見届けに来たのだった。

「これはこれは、天皇陛下。大夏の宗廟でご盛悦中とは、ご機嫌麗しゅうございますな」

東極が笑いながら言った。彼の目には太后と女帝の辱められた姿が映っていた。

「東極殿、西天殿。よくおいでくださいました。ちょうど良い時に来られました」天皇は優雅に着物を整えながら言った。「大夏の太后と女帝が、私に臣従の誓いを立てているところです」

「なるほど」西天無極聖后が冷ややかな目で二人の女を見下ろした。「大夏の誇りも、今や地に堕ちたということか」

「母上...聖后様...」

李蓉が震える声で呼びかけた。西天無極聖后は、かつて大夏を守護していた女神だった。しかし今、彼女は日出国の側に立っている。

「黙れ、女帝」西天無極聖后の声は冷たかった。「お前たちは自らの力不足で国を滅ぼした。今更、我々に縋ろうとするな」

その言葉に、李蓉は言葉を失った。彼女の絶望はさらに深まった。

「さあ、太后よ。もう一度、列祖列宗の前で誓え。お前たちが永遠に日出国の奴隷となることを」

天皇の命令に、王凝はゆっくりと立ち上がった。彼女の体は震えていたが、その目には奇妙な輝きがあった。

「私は...大夏太后王凝...ここに誓います...日出国天皇陛下の...所有物として...永遠に仕えることを...」

「もっと具体的に言え」

天皇の促しに、王凝は深く息を吸い込んだ。

「私は...陛下の足を舐め...陛下の肉棒を飲み...陛下の全てを受け入れることを誓います...」

「よろしい。次は娘だ」

李蓉も立ち上がり、震える声で続けた。

「私は...大夏女帝李蓉...陛下の所有物として...永遠に陛下の欲望を満たすことを誓います...陛下の肉棒こそが...私の生きる糧でございます...」

その言葉に、天皇は大笑いした。

「聞いたか、東極殿、西天殿。大夏の女たちは、私の肉棒に夢中になったらしいぞ」

「さすがは天皇陛下の淫棒、敵う者なしでございますな」東極が笑いながら答えた。

「しかし、二人だけで競うよりも、三人で競わせた方が面白いのでは?」

西天無極聖后が突然口を挟んだ。その言葉に、天皇は目を輝かせた。

「ほう、西天殿も参加されるおつもりか?」

「私はただの観客で結構ですが」西天無極聖后は冷ややかに笑った。「しかし、お二人には他にも女神がいるのでは?」

その言葉に、天皇は考え込むような仕草をした。

「そうだな。月夕と日夕か。あの双子の女神たちは、まだ私に臣従を誓っていない」

「ならば、彼女たちもここに召されてはいかがですか?大夏の守護神として、新しい主を知る時でございましょう」

天皇は頷いた。

「よし、月夕と日夕をここに連れて来い」

数分後、二人の女神が宗廟に連れて来られた。月夕はロリータのような可憐な外見を持ちながら、女神の美貌を備えた存在だった。日夕はその双子の姉で、御姉のような落ち着いた雰囲気を持っていた。

「陛下、お呼びとは何用でしょうか」

日夕が冷静に尋ねた。彼女の目には、宗廟の異様な光景が映っていた。王凝と李蓉が乱れた姿で跪き、口元が濡れているのを見て、彼女は全てを理解した。

「大夏の女神たちよ。そなたたちも、新しい主に臣従の誓いを立てよ」

天皇の声は命令だった。

「我々は大夏を守護する女神です。たとえ国が滅びようとも、我々の誇りは...」

月夕が言いかけた時、東極皇天聖帝が口を挟んだ。

「月夕、日夕。無駄な抵抗はやめよ。我々は既に日出国との同盟を取り決めた。そなたたちも従うがよい」

「聖帝様!なぜそんなことを!」

月夕の声には怒りが込められていた。しかし東極は冷たく言い放った。

「これが時代の流れだ。大夏は滅び、日出国が新たな支配者となる。そなたたちも新しい主に仕える時だ」

日夕は唇を噛みしめた。彼女は妹を見て、そして太后と女帝の辱められた姿を見た。そして、決断を下した。

「...わかりました。我々も臣従の誓いを立てましょう」

「日夕!何を言ってるの!」

月夕の抗議も虚しく、日夕はゆっくりと天皇の前に進み出た。

「我々は大夏の守護神として、新しい主に忠誠を誓います。しかし...誓いの方法は、我々に選ばせていただけませんか?」

天皇は面白そうに彼女を見た。

「ほう、どのような方法だ?」

「我々が本来持つ神力で、陛下を悦ばせてみせます。決して、太后や女帝に劣らぬ奉仕をいたしましょう」

天皇はしばらく考え込んだが、やがて頷いた。

「よかろう。そなたたちの力を見せてみろ。ただし、もし私を満足させられなければ、太后や女帝よりも酷い辱めを与えることになる」

「承知しております」

日夕はそう言うと、妹の月夕を連れて天皇の前に跪いた。

姉は天皇の足元に頭を下げ、自らの長い髪をほどいた。その美しい黒髪が床に広がる。

「まずは、我々の舌技をお見せいたしましょう」

日夕はそう言うと、妹と共に天皇の足を舐め始めた。双子の女神の舌が左右から天皇の足を這い回る。その動きは太后や女帝よりも優雅で、そして官能的だった。

「うむ...これは...確かに格が違うな」

天皇は感嘆の声を上げた。女神たちの舌はただ舐めるだけでなく、微妙な振動を加えながら、まるで独立した生き物のように動いていた。

「姉様、陛下の御足はなんと神々しいのでしょう」

月夕がうっとりとした声で言った。

「そうですね、妹よ。我々はなんと愚かだったのでしょう。これほどの主に仕える機会がありながら、抵抗していたとは」

日夕も熱のこもった声で答えた。

二人の女神の舌が次第に上へと移動していく。ふくらはぎ、太腿、そして股間へ。彼女たちの舌は絶妙なタイミングで絡み合い、時に競い合いながら、天皇の全身を舐め上げた。

「陛下、我々の奉仕はいかがでしょうか?」

日夕が甘い声で尋ねた。

「素晴らしい。しかし、まだ本番ではないだろう?」

天皇の言葉に、日夕は微笑んだ。

「もちろんです。本番はこれからです」

彼女は妹と目配せを交わすと、二人で天皇の肉棒に向かった。双子の女神の舌がその先端に触れる。冷たく、しかし確かな快感が天皇を襲った。

「これは...!」

天皇の声が驚きに変わる。女神たちの舌は、ただの舌ではなかった。僅かな神力が込められており、触れるだけで電流のような快感を生み出していた。

「陛下、我々の舌は、ただの舌ではございません。神の舌でございます」

日夕が誇らしげに言った。彼女の舌が肉棒の先端を舐めると、天皇の体が震えた。

「素晴らしい...これは...!」

天皇は言葉を失った。彼は数え切れないほどの女を抱いてきたが、双子の女神の奉仕は格別だった。

「姉様、陛下がとても気持ち良さそうでいらっしゃいます」

月夕が嬉しそうに言った。彼女の舌もまた、神の力を込めて天皇の肉棒を舐めていた。

「妹よ、我々の使命は陛下を悦ばせること。全力を尽くしましょう」

日夕はそう言うと、妹と共に天皇の肉棒を口に含んだ。二人の女神の口が、上下に同時に動く。その動きは完璧にシンクロしており、まるで一つの生き物のようだった。

「ん...んぅ...」

女神たちの口から甘い声が漏れる。彼女たちの舌は絶えず動き、口内の全ての場所を刺激し続けた。

「陛下、私の口は気持ち良いですか?」

月夕が顔を上げて尋ねた。彼女の口元には唾液が光っている。

「ああ、素晴らしい...」

天皇は恍惚とした表情で答えた。

「では、姉様の番です」

月夕が肉棒を離すと、代わりに日夕が口を近づけた。彼女は肉棒を深く喉の奥まで飲み込み、喉の筋肉で締め付けるように刺激した。

「んぐっ...んぅぅっ!」

日夕の喉から苦しげな声が漏れるが、彼女は止まらない。むしろ、より深く飲み込もうと努力していた。

「姉様!すごいです!」

月夕が興奮した声を上げる。彼女もまた、姉の背中を舐めながら、自らの舌技を披露していた。

「もうすぐ...私も限界です...」

日夕の声が震えていた。彼女の喉は激しく動き、天皇の肉棒を飲み込み続けている。

「ならば、私も」

月夕が姉の隣に並び、天皇の肉棒の根元を舐め始めた。二人の女神の舌と口が、天皇の肉棒を完全に包み込んだ。

「うっ...くっ...!」

天皇の体が大きく震えた。次の瞬間、大量の精液が双子の女神の口内に迸った。

「んんっ!熱い...!」

日夕の声が甘く響く。彼女は精液を一口飲み込むと、妹の口に移した。

「姉様...陛下の御味...なんて素晴らしいのでしょう」

月夕もうっとりと精液を味わった。双子の女神は互いに口を合わせ、精液を分け合いながら飲み干した。

「陛下、我々の奉仕はいかがでしたか?」

日夕が顔を上げ、妖艶な微笑みを浮かべて尋ねた。

「素晴らしい...本当に素晴らしい...」

天皇は深く息を吐きながら答えた。彼の顔には満足げな笑みが浮かんでいる。

「だが、まだ終わりではないぞ。今夜は、四人の女たちに思う存分楽しませてもらおう」

その言葉に、王凝と李蓉は震え上がった。しかし同時に、彼女たちの心の中には奇妙な期待も生まれ始めていた。

「陛下、我々ももっと奉仕させてください」

李蓉が進み出た。

「母上と共に、陛下の全てを受け入れる準備ができております」

王凝も頷いた。

「娘の言う通りです。我々は陛下の所有物として、永遠に仕えることを誓います」

天皇は大笑いした。

「よろしい。ならば今夜は、宗廟で夜伽をしよう。列祖列宗の前で、大夏の女たちがどのように私に仕えるか、見届けてもらおう」

その夜、大夏の宗廟は異様な光景に包まれた。天皇を中心に、四人の女たちが跪き、彼の全てを受け入れていた。

太后王凝は天皇の足を舐め、女帝李蓉はその肉棒を口に含んだ。双子の女神たちは背後から天皇の背中を舐め、全身に愛撫を与えていた。

「陛下...私の口はいかがですか?」

李蓉が甘えるような声で尋ねた。

「うむ、素晴らしい。だが、もっと深く飲み込め」

天皇の命令に、李蓉は必死に肉棒を喉の奥へと押し込んだ。彼女の喉は激しく痙攣し、涙が頬を伝い落ちる。

「娘よ、私も混ぜてくれ」

王凝が娘の隣に移動し、天皇の肉棒の根元を舐め始めた。母と娘の舌が再び絡み合い、天皇の快楽を引き出そうと競い合った。

「母上...陛下の肉棒...こんなに大きいとは思いませんでした」

李蓉がうっとりとした声で言った。

「ああ、娘よ。先帝もこれには敵わなかった。初めて陛下に抱かれた時、私は目が覚めたのだ。今までの人生は何だったのかと」

王凝も熱のこもった声で答えた。

「私たちはなんて無駄な時間を過ごしてきたのでしょう。陛下のような真の主に出会うまで、私たちは本当の快楽を知らなかったのです」

李蓉の言葉に、王凝は深く頷いた。

「その通りだ、娘よ。だが、今からでも遅くはない。陛下の肉棒に全てを捧げよう」

二人の女の舌が、天皇の肉棒の先端で交錯する。その光景を見て、天皇は満足そうに笑った。

「本当に淫らな母娘だな。だが、それが良い」

彼は二人の女の頭を掴み、自分のタイミングで腰を動かし始めた。母と娘の口が同時に上下に動き、天皇の肉棒を飲み込んだり離したりする。

その背後では、双子の女神たちが互いに抱き合いながら、天皇の背中を舐めていた。

「姉様、私たちも陛下に奉仕したい」

月夕が切なげな声で言った。

「我慢しろ、妹よ。陛下がお望みの時が来るまで、私たちは準備を整えておくのだ」

日夕は優しく妹を諭しながらも、自らの体は激しく震えていた。

その夜は更けていった。宗廟の中で、四人の女たちは天皇の全てを受け入れ、列祖列宗の位牌の前で、大夏の完全な陥落を刻みつけた。

天皇が王凝を押し倒し、その膣に肉棒を打ち込んだ時、王凝は絶頂の叫びを上げた。

「ああっ!陛下!陛下の肉棒が!私の奥まで届いています!」

「母上!気持ち良いのですか?」

李蓉が興奮した声で尋ねた。

「ああ、娘よ!こんなに気持ち良いのは初めてだ!先帝も、他の男たちも、陛下の足元にも及ばなかった!」

王凝の声は狂気に満ちていた。彼女の体は激しく震え、何度も絶頂を繰り返した。

「陛下!もっと!もっとください!」

「その淫らな太后め。だが、その欲望の深さが良い」

天皇はさらに激しく腰を動かした。彼の肉棒が王凝の子宮を穿つたびに、彼女の体は跳ね上がった。

「私も!私も陛下に抱いてください!」

李蓉が懇願した。天皇は王凝から肉棒を抜き、今度は李蓉の上に覆い被さった。

「来い!娘よ!お前の淫らな穴を、私の肉棒で満たしてやる!」

「はい!陛下!どうか!私を!私の全てを!」

李蓉の膣に天皇の肉棒が入った瞬間、彼女の体は弓なりに反り返った。

「あああっ!素晴らしい!こんな!こんな気持ち良いのは初めてです!」

「娘よ!どうだ!母と同じように、陛下の肉棒に夢中になったか?」

王凝が歓喜の声を上げた。

「はい!母上!私は!陛下の肉棒なしでは生きていけません!」

李蓉の声は涙と歓喜に満ちていた。彼女は天皇の背中に爪を立て、必死にしがみついた。

「ふっ、大夏の母娘は、こうして私の肉棒に夢中になるのだ」

天皇は二人の女を同時に抱きしめながら言った。彼の肉棒は絶え間なく動き、母と娘を次々に絶頂へと導いた。

翌朝、宗廟の床には四人の女たちが裸で横たわっていた。彼女たちの体は精液と汗で濡れ乱れ、意識は朦朧としていたが、その顔には不思議な安堵感が浮かんでいた。

「陛下...私たちは...本当に生まれ変わった気がします」

王凝が弱々しい声で言った。

「そうです...私たちは...陛下のものになるために生まれてきたのです」

李蓉も続けた。

双子の女神たちも、互いに抱き合いながら頷いた。

「我々も同じ思いです。陛下に仕えることが、我々の新たな使命となりました」

天皇は満足そうに笑った。

「よろしい。ならばこれからも、私を悦ばせ続けよ。大夏の全ては、私の所有物となったのだ」

その時、宗廟の外から朝日が差し込んできた。新たな時代の始まりを告げるかのように、その光は美しく、しかし残酷だった。

大夏は完全に陥落した。太后も女帝も、女神たちも、全てが日

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暗流うごめく

# 第六章 暗流うごめく

夜の帳が降りた宮殿の一室。かすかな灯りだけが、二人の人影をぼんやりと照らし出していた。

太子李軒は窓辺に立ち、外の暗闇を見つめていた。彼の横顔は緊張と決意に満ちている。その後ろで、若き太子妃未児が心配そうに彼を見つめていた。

「殿下、本当に大丈夫なのでしょうか…」

未児の声は震えていた。彼女の白い指は、握りしめた袖の端をぎゅっと掴んでいる。

李軒は振り返り、力強い微笑みを浮かべた。「心配するな、未児。我々の計画は完璧だ。かつての父上の臣下たちは、今もなお我々を待っている」

彼は机の上に置かれた地図を指さした。そこには宮殿の構造が細かく描かれ、いくつもの印が付けられている。

「明日の夜、我々は動く。城内の旧部が合図を送り、我々は裏門から侵入する。あの日出の野蛮人どもが、この大夏の地で好き勝手に振る舞うのも今日限りだ」

未児は黙って頷いた。彼女の心臓は激しく打ち鳴っている。恐怖と不安が渦巻く中で、ただ夫のために強くあろうと自分に言い聞かせていた。

「未児、お前には危険な任務を任せることになる。もしもの時は…」

「そんなことをおっしゃらないでください」

未児は遮った。その瞳には涙が光っていたが、声はしっかりとしていた。「私は太子妃です。殿下の妻として、この大夏の復興のためなら、命さえ惜しくありません」

李軒は彼女の手を握りしめた。その手は冷たく、わずかに震えている。

「すまない、未児。お前をこんな危険に巻き込んでしまって」

「いいえ、これが私の選んだ道です」

二人の視線が交わった。その時、窓の外からかすかな物音が聞こえた。

李軒は素早く灯りを消し、未児を抱き寄せた。暗闇の中で、彼らの呼吸だけが聞こえる。

「来たな」

やがて、決められた合図の鳥の鳴き声が三度聞こえた。李軒は安堵の息をつき、再び灯りを灯した。

「開けよ」

彼が言うと、一人の男が戸口に現れた。顔を深く覆った頭巾の下から、鋭い目がのぞいている。

「殿下、お久しゅうございます」

男は深く頭を下げた。李軒は彼の肩を叩いた。

「よく来てくれた、周将軍。元気そうだな」

「はい。しかし時がありません。皆、お待ちです」

周将軍は手短に伝えた。李軒は未児に目配せし、三人は部屋を後にした。

細い廊下を抜け、ひそやかな階段を下りる。地下の隠し部屋に彼らは向かっていた。周りには腐敗した食べ物の匂いが混じり、湿った空気が肌にまとわりつく。

やがて大きな扉の前に到着した。周将軍は三度ノックし、合図の言葉を発した。

「夏の太陽は沈まず」

中から応えの声が聞こえる。「だが夜明けは必ず来る」

扉が開かれた。中には十数人の男たちが集まっていた。彼らの顔には決意と緊張が混じっている。

李軒が中央に立つと、全員が一斉にひざまずいた。

「皆の者、よく集まってくれた」

彼の声は低く力強い。「今日この日を、我々は決して忘れない。日出の侵略者たちが、我が大夏を蹂躙した日を。しかし、我々は屈しない」

彼は拳を握りしめた。「この地は我々のものだ。祖先から受け継いだこの土地を、異国の野蛮人に奪われるわけにはいかない」

「殿下の仰せのままに!」男たちの声が一つになる。

李軒は地図を広げた。「明日の夜、我々は宮殿を奪還する。合図は三度の狼煙。北門と南門から同時に攻め入る」

彼は一つ一つの手順を細かく説明した。未児は隅でその光景を見守っていた。夫の姿は、かつて見たどの時よりも勇ましく見えた。

しかし、彼女の心の奥底では、冷たい不安が広がっていた。もし失敗したら…その考えはすぐに打ち消した。

「未児」

李軒が彼女を呼んだ。「お前は西の塔に登り、私たちが攻め入る合図を待つんだ。もし事がうまく運べば、赤い旗を振って知らせろ。もし…」

彼は一呼吸置いた。「もし失敗したら、お前だけでも逃げろ」

「そんなこと…」

「いいから聞け」

李軒の目は真剣だった。「お前は太子妃だ。もし私たちが倒れても、大夏の血を絶やしてはならない」

未児は唇を噛みしめた。涙があふれそうになるのを必死にこらえた。

会合は深夜まで続いた。最後に、男たちは一人また一人と去っていった。その背中は、重い責任を背負っているように見えた。

二日後の夜。

未児は西の塔に立っていた。冷たい風が彼女の髪をなびかせる。眼下には静まりかえった宮殿が広がっていた。月明かりが石畳を銀色に染めている。

彼女の手は赤い旗をしっかりと握りしめている。心臓の鼓動が耳の中で響いていた。

「大丈夫、きっとうまくいく」

自分に言い聞かせるように呟いた。

ふと、背後に気配を感じて振り返った。そこには李軒が立っていた。

「殿下?なぜここに?」

未児は驚いた。

「お前のことが心配でな」

李軒は苦笑した。「他の者には内緒で来た。最後の確認だ」

彼は未児のそばに立ち、遠くを見つめた。「もしもの時は、本当に逃げるんだぞ」

「殿下こそ、ご無事でいてください」

未児は彼の手を握った。その手は冷たく、わずかに震えている。

「未児…」

李軒は彼女の顔を両手で包み込んだ。その瞳には、優しさと悲しみが混じっている。

「すまない、お前には辛い思いをさせてばかりだ」

「いいえ」

未児は首を振った。「私は殿下の妻です。この道を選んだのは私自身です」

彼女の言葉に、李軒は深く息を吸い込んだ。二人の間に沈黙が流れる。

「未児…もし今夜、すべてが終わって生き延びられたなら…」

彼の声は少し掠れていた。「お前と本当の夫婦になりたい」

その言葉に、未児の頬が赤く染まった。彼女はうつむきながら、小さく頷いた。

「私もです…」

李軒は彼女を抱きしめた。二人の体が密着し、互いの熱が伝わる。

「ここで…少しだけ、いいか?」

李軒の声は低かった。未児は心臓が飛び出しそうになりながら、もう一度頷いた。

李軒は彼女の手を引き、塔の小さな部屋へと連れて行った。中には簡素な寝台が一つ置かれているだけだ。

二人はそこで向かい合った。李軒の指が、未児の頬をそっと撫でる。彼女の肌は滑らかで、温かかった。

「緊張しているか?」

「はい…でも、殿下となら」

未児の声は蚊の鳴くようだった。

李軒は彼女の着物の襟元に手をかけた。未児は息を呑み、目を閉じた。

しかし、李軒の手はそこで止まった。彼の額に汗が浮かんでいる。

「どうかしましたか?」

未児が目を開けて尋ねた。

「いや…何でもない」

李軒は焦った様子で、再び彼女の着物を脱がせようとした。しかし、彼の指は震え、うまく動かない。

「殿下?」

未児は彼の異変に気づいた。李軒の顔色は青ざめ、呼吸が荒くなっている。

「大丈夫だ…すぐに…」

彼は自分に言い聞かせるように呟いた。しかし、体は言うことを聞かない。下半身に全く力が入らないのだ。

「くそっ!」

李軒は自分の腿を拳で叩いた。未児は驚いて彼の手を止める。

「殿下、やめてください!」

「違うんだ…これは…」

李軒は顔を覆った。恥辱と無力感が彼を襲う。

「私は…男としても失格だ…」

彼の声は泣きそうだった。未児は彼を優しく抱きしめた。

「そんなことありません。殿下は勇敢で、聡明で、大夏を救おうとしている立派なお方です」

「だが、お前に対して…」

「今はそういう時ではないのです」

未児は首を振った。「明日の夜がすべてです。それまでは、ただ生き延びることだけを考えましょう」

李軒は彼女の肩に顔を埋めた。彼の体はまだかすかに震えている。

「すまない…本当にすまない…」

「謝らないでください」

未児は彼の背中を優しく撫でた。その手つきは、まるで幼い子供をあやすように。

その夜、二人はただ寄り添って過ごした。言葉は少なかったが、互いの存在が何よりの支えだった。

空が白み始めた頃、李軒は立ち上がった。

「行かねばならない」

未児も立ち上がり、彼の服のしわを直した。「どうか、お気をつけて」

「お前もな」

李軒は彼女の額にキスをした。そして、振り返らずに塔を降りていった。

未児はその後ろ姿を、涙がにじむ目で見送った。彼女の胸には、夫の不完全さを知った今も変わらぬ愛が満ちていた。

「殿下…どうか、無事で」

呟きは、風に消えた。

数時間後、遠くからかすかな騒ぎが聞こえ始めた。未児は塔の上から、赤い旗を掲げる準備をしながら、夫の無事を心から祈っていた。

夜明け前の静寂の中で、大夏の命運は、今まさに動き出そうとしていた。

反抗者の滅亡

# 第七章 反抗者の滅亡

大夏の都、天京城。

夜の闇が街を覆い尽くしていたが、宮殿の周辺だけは松明の火が昼のように明るく照らしていた。李軒太子は鎧を身にまとい、手に剣を持ち、三百の精鋭を率いて宮殿の正門に迫っていた。

「聞け!日出の蛮族どもは我々の土地を蹂躙し、我々の同胞を奴隷にしている!今日こそ、彼らを追い出す時だ!」

李軒の声は若々しく、熱情に満ちていた。彼の頬には緊張と興奮が入り混じった表情が浮かび、その目は燃えるような光を放っていた。

「太子様!我々はあなたに従います!」

兵士たちの鬨の声が夜闇に響く。彼らは皆、大夏の正規兵であり、訓練を受け、武器を携えていた。槍の穂先が月明かりに冷たく輝いている。

「出陣!」

李軒が剣を掲げると、三百の兵士が怒涛の如く宮殿の門に殺到した。

守護する日出の兵士は僅かに数十名。彼らは明らかに予想外の攻撃に驚き、慌てて武器を取ったが、反乱軍の勢いの前には為す術もなかった。

「突撃せよ!」

最初の一撃で、宮殿の門は突破された。李軒自身が先頭に立ち、剣を振るって日出の兵士を次々と斬り倒す。その剣捌きはまだ若さゆえの荒々しさがあったが、勢いだけは十分だった。

「やった!我々の勝ちだ!」

兵士たちが歓声を上げる。あまりにも簡単に突破できたことに、彼らは自分たちが無敵であるかのような錯覚に陥っていた。

しかし李軒の心の奥底には、かすかな不安が漂っていた。あまりにも簡単すぎる。日出の天皇は、こんなに甘い相手ではないはずだ。

「太子様、このまま本殿へ突入しましょう!」

副将の一人が叫ぶ。李軒は頷き、兵士たちを率いてさらに深く進んだ。

その時、一筋の影が月明かりを遮った。

「ふっ、面白いな」

軽蔑に満ちた声が、戦闘の騒音の中に響いた。その声はそれほど大きくないのに、すべての兵士の耳にはっきりと届いた。

李軒が顔を上げると、一人の武士が宮殿の屋根の上に立っていた。身長は七尺(約二メートル)を超え、筋骨隆々とした体に黒い甲冑を纏い、腰には一振りの太刀を佩いている。その顔には、獲物を弄ぶ獣のような笑みが浮かんでいた。

「日出の武将、加藤一郎が相手をしてやろう」

その言葉と同時に、加藤一郎は屋根から飛び降りた。地面に着地した瞬間、轟音とともに石畳が砕け、亀裂が周囲に広がった。

「な、何者だ!」

兵士たちが驚愕の声を上げる。一人の人間が地面を割るほどの衝撃を生み出すなど、想像を絶する力だった。

「名乗るほどの者ではない。ただの一兵士に過ぎない」

加藤一郎はゆっくりと太刀を抜いた。刀身が月光を反射し、青白い光を放つ。

「だが、お前たちのような雑魚どもを片付けるには十分だ」

「生意気な!」

李軒の副将の一人が槍を構え、加藤一郎に突撃した。その一撃は素早く、的確だった。

しかし、次の瞬間、副将の体は空中に浮かんでいた。

加藤一郎はただ手を伸ばしただけだった。副将の首を掴み、そのまま彼を持ち上げたのだ。

「弱いな」

冷たい声と共に、加藤一郎の指が力を込めた。副将の首から鈍い音が聞こえ、彼の体が力を失ってだらりと垂れた。

「があ…」

短い断末魔の後、副将の体は地面に投げ捨てられた。

「次は誰だ?」

加藤一郎は笑みを浮かべながら、反乱軍の兵士たちを見渡した。

「一斉に掛かれ!」

李軒が叫ぶ。五十名余りの兵士が一斉に加藤一郎に向かって殺到した。槍が、剣が、刀が、一斉に彼に向けて振り下ろされる。

加藤一郎は微動だにしなかった。

次の瞬間、彼の姿が消えた。

「なに!?」

兵士たちが呆けた顔をする。そこに、加藤一郎の姿はなかった。

「ここだ」

声が背後から聞こえた。振り返る間もなく、兵士たちの体が次々と吹き飛ばされた。

加藤一郎は一人ひとりの背後に瞬間移動し、太刀の柄で打ち据えていく。その動きはあまりに速く、目で追うことさえ困難だった。

「うああ!」

「ぎゃあ!」

悲鳴が連鎖する。五十人の兵士が、わずか十呼吸の間に全滅した。死んだ者はいなかった。しかし、全員が気絶し、あるいは全身の骨を砕かれて動けなくなっていた。

「くそっ!」

李軒は歯を食いしばり、自ら剣を構えて加藤一郎に迫った。彼の剣術は太子として十分に訓練されており、その一撃は鋭く、正確だった。

加藤一郎はわずかに首を傾げ、その剣を避けた。そして、手を伸ばして李軒の手首を掴んだ。

「太子殿、おとなしくしたまえ」

「放せ!」

李軒がもがくが、加藤一郎の握力は鋼鉄のように強固で、びくともしない。

「お前の剣は、俺の鎧すら傷つけられん」

そう言って、加藤一郎は軽く手を振った。李軒の体が弧を描いて飛ばされ、石畳に激突した。

「うぐっ…」

李軒は咳き込みながら立ち上がろうとした。しかし、加藤一郎はすでに彼の前に立っており、その足を李軒の胸に載せていた。

「これで終わりだ、太子殿」

その言葉と同時に、加藤一郎は周囲を見回した。残りの二百五十名の兵士たちが、恐怖に顔を引きつらせて立ち尽くしている。

「どうした?掛かってこい」

加藤一郎が挑発する。その声は静かだが、威圧感は凄まじかった。

ある兵士が、震える手で槍を投げた。加藤一郎はそれを片手で掴み、そのまま折り曲げた。槍は鋼でできているというのに、彼の手の前ではまるで竹のようだった。

「ひっ…」

兵士たちの間に恐怖が走る。一人、また一人と、武器を落とす者が出始めた。

「我、我々は降伏する!助けてくれ!」

最初に膝をついたのは、年嵩の兵士だった。彼は武器を地面に置き、両手を挙げて加藤一郎に平伏した。

「降伏か…」

加藤一郎は笑みを深めた。彼は腰から一筋の鎖を取り出した。それは犬をつなぐための鎖だったが、一つ一つが指の太さもある鋼鉄製だ。

「面白い。ならば、お前たちを犬として飼ってやろう」

そう言って、加藤一郎は鎖を振るった。鎖はまるで生き物のようにうねり、最初に降伏した兵士の首に巻き付いた。

「な、なにを…」

兵士が慌てるが、加藤一郎は構わず鎖を引っ張った。兵士は首を絞められ、四つん這いになって加藤一郎の後ろに繋がれた。

「次だ。降伏する者は、自らこの鎖につながれ」

加藤一郎の声に力が籠る。それは絶対的な強者の命令だった。

兵士たちは互いに顔を見合わせた。そして、三人、五人、十人…次々と膝をつき、自ら鎖に首を差し出した。

「畜生…なぜこんなことに…」

中には泣き出す者もいた。

「すまない太子様…我々は…敵わないんだ…」

鎖につながれながら、兵士たちは李軒に謝罪した。

しかし、大部分の兵士はまだ抵抗を続けていた。彼らは約百名ほどで、加藤一郎を取り囲んでいた。

「我々は大夏の兵士だ!たとえ死んでも、屈したりはしない!」

一人の若い兵士が叫ぶ。その声に励まされたのか、周りの兵士たちも鬨の声を上げた。

「ほう…ならば、思い知らせてやろう」

加藤一郎は鎖を引き、犬のように従う数十名の「降伏兵」を連れて、反撃を試みる兵士たちに向かって歩き出した。

「うおおお!」

百名の兵士が一斉に突撃する。それは最後の意地だった。

加藤一郎は太刀を抜き、その一振りで前方の兵士たちの武器を全て打ち砕いた。次の一振りで、彼らの鎧を切り裂いた。しかし、致命傷は与えない。あくまで戦闘不能にするだけだ。

「弱い!弱い!弱すぎる!」

加藤一郎は叫びながら、百名の兵士を一人また一人と打ち倒していく。その動きはまるで舞のようでありながら、一切の無駄がなかった。

五分後、突撃した百名の兵士は全員が地に伏した。死んだ者はいないが、全身の骨が砕かれ、立ち上がることすらできなかった。

「くそっ…くそっ…」

一人の兵士が、地に伏しながらもなお、這って加藤一郎に迫ろうとしていた。その目には憎悪が燃えている。

加藤一郎はその兵士の頭を踏みつけた。

「抵抗するからだ。お前たちが素直に降伏していれば、こんな目には遭わなかった」

そう言って、彼は周囲を見渡した。反乱軍三百名のうち、戦闘不能になった者は二百名以上。残りは約八十名の「降伏兵」と、数名の気絶した者たちだった。

「さて、太子殿。どうする?降伏するか?それとも、このまま死ぬか?」

加藤一郎は足を離し、李軒の前に立った。

李軒は這うようにして立ち上がった。彼の顔には泥と血が混ざり、太子としての威厳はほとんど失われていた。

「私は…大夏の太子だ…降伏など…」

「ふん、頑固だな」

加藤一郎は手を伸ばし、李軒の首を掴んで持ち上げた。

「お前の義姉、女帝の李蓉も、今頃は我が天皇陛下の足元にひれ伏しているだろう。お前のような小僧が、何ができる?」

「姉上は…そんなことは…」

李軒は首を絞められながらも、必死に言葉を絞り出した。

「黙れ」

加藤一郎は軽く李軒を地面に叩きつけた。その衝撃で、李軒の鎧が砕け、彼の口から血が溢れた。

「お、太子様!」

その時、一人の女性の声が響いた。振り返ると、太子妃の未児が、侍女たちに支えられて立っていた。

「未児…なぜここに…なぜ逃げなかった…」

李軒は苦しげに声を絞り出した。

「私は太子の妻です。夫と共に戦うのは当然です」

未児の声は震えていたが、その目には強い決意が宿っていた。

「おや、これはこれは。太子妃殿までご丁寧に…」

加藤一郎は不気味な笑みを浮かべて近づいていった。

「お前のような野蛮人に、私の妻を…触れさせるな!」

李軒は必死に立ち上がろうとした。しかし、その体はもう動かなかった。

「おとなしくしていろ」

加藤一郎は軽く李軒を蹴り、彼の体を転がした。そして、未児の前に立った。

「美しい姫だな。しかし、残念だ。我が天皇陛下は、反逆者の妻など興味お持ちにならないだろう。ならば、俺がいただこうか?」

「やめて…!」

未児が後退する。侍女たちが必死に守ろうとするが、加藤一郎が手を振ると、侍女たちは吹き飛ばされた。

「未児!」

李軒は叫んだ。その声は絶望と怒りに満ちていた。

そこに、新たな足音が近づいてきた。

「加藤一郎、手を出せ」

冷ややかな声が響く。それは、日出の天皇その人の声だった。

「天皇陛下」

加藤一郎は直ちに片膝をつき、頭を垂れた。

日出天皇は、悠然とした足取りで現れた。その後ろには天后の桜子が従い、さらに多くの側近たちが連なっている。

「李軒太子、反逆の罪は重いぞ」

天皇は李軒を見下ろしながら言った。その声には、一切の感情が込められていなかった。

「お前たち日出に…我々の国を…好き勝手させてたまるか…」

李軒は這いながら、天皇に向かって言葉を吐いた。

「面白い。しかし、その志も、力が伴わねば無意味だ」

天皇は手を上げる。すると、周囲の空間が歪み、数十本の光の槍が現れた。

「これが俺の力だ。お前たちの大夏には、これに対抗できる者などいない」

「そんなことは…」

李軒の目に、絶望の色が浮かんだ。

「だが、お前には選択肢を与えよう。死ぬか、それとも我が奴隷となるか」

「私は…死を選ぶ!」

李軒は叫んだ。その声には、太子としての誇りが込められていた。

「ほう…」

天皇は微かに笑った。そして、手を振ると光の槍が一斉に李軒に向かって飛んだ。

「李軒!」

その時、未児が李軒の前に飛び出した。

「未児!駄目だ!」

李軒の叫びも虚しく、光の槍は未児の体を貫いた。

「ぐう…」

未児は口から血を吐きながら、李軒の胸に倒れ込んだ。

「なぜ…なぜだ…」

李軒の目から涙が溢れた。彼は震える手で未児を抱きしめた。

「私は…あなたの妻ですから…」

未児はかすかな声でそう言い、そして、動かなくなった。

「未児!未児!しっかりしろ!」

李軒は叫んだ。しかし、未児はもう応えなかった。

「悲しいな。しかし、これが現実だ」

天皇は冷たく言い放った。そして、手を上げると、残っていた反乱軍の兵士たちを一掃するように指示した。

「全員捕らえよ。反逆の見せしめとして、市中引き回しの上、処刑する」

「はっ」

加藤一郎が答え、残りの兵士たちを鎖で繋いでいった。

三百名の反乱軍は、二百八十名が捕らえられ、二十名が戦死した。そして、太子妃の未児は命を落とした。

「これで、大夏の反逆の芽は摘んだ」

天皇は満足気に呟いた。

「しかし、まだ李蓉がいる。あの女帝はなかなか手ごわい」

「陛下、ご心配には及びません」

桜子が優雅に微笑んだ。その目には、冷酷な光が宿っている。

「李蓉も、結局は我々の手中にある玩具に過ぎません。彼女の誇りも、やがては打ち砕かれましょう」

「そうだな」

天皇は頷き、李軒を見下ろした。

「連れて行け。この太子は、特別に生かしておいてやる。いつか、彼が自らの無力さを思い知る日が来るだろう」

「はっ」

兵士たちが李軒を拘束し、引きずっていった。

その夜、大夏の都・天京城に、新たな支配者の絶対的な力が示された。そして、李軒の反乱は、あまりにも無残な結末を迎えた。

太陽が昇る頃、宮殿の庭には、三百名の反乱軍の痕跡が残っていた。彼らの血が石畳を赤く染め、鎖の跡が地面に刻まれていた。

「さあ、新しい時代の始まりだ」

天皇は、昇る太陽を見ながら呟いた。

「この地は、日出のものとなる。誰の反逆も、もはや意味をなさない」

その言葉に、周囲の者たちは一斉に頭を下げた。

そこには、絶対的な支配者と、服従する者たちの姿があった。

しかし、遠く離れた宮殿の奥で、一人の女帝がまだ戦い続けていた。李蓉は、夫の孫沫と共に、最後の抵抗を試みようとしていた。

彼女たちの戦いは、これから始まるのだ。

一郎の夫婦奴

# 第八章 一郎の夫婦奴

宮殿の偏殿は金銀の装飾に彩られていたが、今やその華やかさは見る影もなかった。加藤一郎は玉座にだらりと腰掛け、盃の酒を一口含んでは、周囲に跪く大夏の面々を嘲笑混じりに見渡していた。

「李軒、お前の妻は実に見事なものよ」

一郎の声が冷たく響く。彼の目は未児に向けられていた。未児は青ざめた顔で震えながら、李軒の後ろに隠れようとする。

「どうした、近う寄れ」

一郎が指を鳴らすと、二人の衛士が未児の腕を掴んで引きずり出した。

「いや…離して…殿下!」

未児の悲鳴が偏殿に響く。李軒が立ち上がろうとするが、一郎の鋭い一瞥に釘付けにされる。

「李軒、お前はそこにいろ。妻がどのようにして夫に仕えるか、よく見ておくがよい」

一郎は立ち上がり、未児の前に立つ。彼の手が未児の頬に触れ、その細い顎をぐいと上向かせた。

「泣くな。これから良いことを教えてやる」

未児の着物が一郎の手によって乱暴に引き裂かれる。白い肩が露わになり、細い肢体が震えた。李軒は拳を握りしめ、歯を食いしばる。目からは血の滴るような悔しさがにじみ出ていた。

「止めろ…一郎…!」

「止めろだと? お前が止められるものなら止めてみよ」

一郎は嘲笑いながら、李軒の前に歩み寄る。そして突然、李軒の頭を掴み、自分の足元に押し付けた。

「舐めよ。妻の辱めを見たくないのなら、私の足を舐めて許しを乞え」

李軒の顔が屈辱で歪む。しかし彼に抗う術はない。ゆっくりと、李軒の舌が一郎の足の甲に触れた。一郎は高笑いする。

「そうだ、それでよい。犬のように、もっと丁寧に舐めよ」

その間にも、未児は衛士に押さえられ、床に組み敷かれていた。彼女の細い足が無理やり開かれ、一郎の臣下たちが嘲笑の視線を浴びせる。

「さあ、未児。お前の夫は今、私の足を舐めているぞ。お前も私のものをしっかりと受け入れよ」

一郎は李軒を足蹴にして離れると、未児の前に再び立った。彼の衣の下から巨大な男性器が露わになる。未児は恐怖のあまり声も出せず、ただ涙を流すだけだった。

「初めてであろう? 安心せよ、一郎様が優しく教えてやる」

一郎は未児の腰を掴み、自らの欲望を彼女の柔らかな入口に押し当てた。未児の体がびくんと跳ねる。

「い、いや…痛い…」

「痛いか? すぐに気持ちよくなる」

一郎は腰を一気に突き入れた。未児の口からか細い悲鳴が漏れる。しかし一郎の動きが速まるにつれ、未児の声は次第に嬌声へと変わっていった。

「おお…こ、これは…」

未児の体が初めての感覚に震える。破瓜の痛みの中で、知らぬ間に快感が芽生えていた。一郎の大きなものが彼女の奥を満たし、初めての男を知る感触が全身を駆け巡る。

「どうだ、未児。夫よりは私の方が良いであろう?」

一郎は腰を激しく動かしながら、未児の耳元で囁く。未児は首を振りたいのに、体は正直に反応してしまっていた。

「李軒、お前も来い」

一郎の命令に、李軒が這うように近づく。一郎は未児を抱えたまま、李軒に言い放つ。

「射精競争だ。お前の妻を誰がより長く楽しめるか、試そうではないか」

李軒は未児の隣に立たされ、自らの衣を解く。彼の手が未児の口に自身の男性器を押し込んだ。未児は夫のものを口に含みながら、一郎の激しい抽送に体を揺さぶられる。

三度、李軒が精を放つ。その度に一郎は嘲笑う。

「もう終わりか? 弱すぎるぞ、大夏の太子は」

一郎はなおも未児の体内で硬さを保ち、ゆっくりと腰を動かし続ける。未児はすでに意識が朦朧とし始めていた。快感と苦痛の坩堝の中で、彼女は初めての絶頂を何度も迎えていた。

「さて、そろそろ終わりにしよう」

一郎は最後の一突きを深く入れると、未児の膣内に大量の精を放った。未児の体が仰け反り、白目をむく。

「李軒、舐め清めよ」

一郎は未児から抜き出すと、李軒に命じる。李軒は震える手で未児の股間に顔を埋め、一郎の精と未児の愛液が混ざり合ったものを舌で舐め取った。

「どうだ? 自分の妻の味は」

一郎の言葉に、李軒は何も答えられない。ただ涙が床に落ちる音だけが、静かな偏殿に響いていた。

未児は横たわったまま、かすかに嗚咽を漏らす。彼女の目は虚ろで、夫を見ることもできなかった。そこにはかつての愛も信頼もなく、ただ辱めの残滓があるだけだった。

一郎は満足げに衣を整え、玉座に戻る。彼の目には、屈服した夫婦の姿が愉悦に映っていた。

「これより毎夜、私の遊びに付き合え。良く励めば、命だけは助けてやろう」

李軒は頭を下げたまま、呟くように答える。

「…はい、仰せのままに」

彼の胸の内で、復讐の炎が静かに燃え盛っていた。しかし今は、その炎を隠し、犬のように従うしかなかった。妻の辱めを見ながら、自らの無力さを噛み締めて。