武陵城の門前に差し掛かった時、玄罰の手にある二本の狗綱が微かに震えた。
林巧心と離雀は、四つん這いになって地面を這いながら、首に嵌められた革製の項輪につながれていた。二人の裸体は一糸まとわず、朝日を受けてもなお白く輝く肌に、無数の鞭痕と昨日の責めによる赤黒い痣が生々しく浮かんでいる。特に臀部は、先日の打擲で腫れ上がった痕がまだ完全に癒えておらず、歩くたびにその部分がひくひくと痙攣していた。
「あらあら、今日もいいお天気ですね、ご主人様」
林巧心が振り返り、無邪気な笑顔を浮かべる。その目は少し潤んでいるが、それでも彼女は笑っていた。
離雀は何も言わず、ただ黙って前に進む。しかし彼女の頬はわずかに紅潮し、何かを必死にこらえている様子だった。
——そう。二人の体内には、今朝玄罰が自ら仕込んだ“仕掛け”が残されていた。すりおろした生姜の汁に、唐辛子の粉末を混ぜたものを、肛門から流し込まれたのだ。それは既に腸内で熱を持ち始め、二人が這うたびに内臓を灼くような痛みと刺激が走る。
「んっ……!」
離雀が思わず声を漏らす。彼女は歯を食いしばり、必死に耐えていた。肛門の奥から這い上がってくるような、焼けるような痛み。それは排泄欲にも似ていたが、それ以上に我慢のできない刺激だった。
「……楽しいだろう?」
玄罰が冷たく呟く。その口元には、わずかな笑みすら浮かんでいなかった。
「はい……ご主人様のおかげで、最高に気持ちいいです……」
林巧心が震える声で答える。彼女の額には汗が滲み、下腹部がひくつくのが見えた。
街の人々は、この異様な光景に一斉に足を止めた。修道者であろうと、一般の市民であろうと、皆が目を見開いて三人の行列を見つめる。
「……あれが、仙霞派の…」
「本当に裸で、犬のように這わせられている…」
「噂は本当だったのか…」
囁き声が次々と起こる。中には、笑い声を漏らす者もいた。二人の女の裸体に見惚れる男たちもいる。しかし、その視線はどれもが好奇と嘲笑を含んでいた。
玄罰はそんな周囲の反応を意にも介さず、ゆっくりと街を進む。狗綱を引く手を時折強く引き、強制的に二人の首を引っ張った。そのたびに項輪が食い込み、林巧心は軽く咳き込んだ。
——もう一つ。街の反対側からも、別の狗綱が引かれてきていた。
「……沈夢月、こちらだ」
玄罰が声をかけると、道の角から一人の裸女が四つん這いで姿を現した。その背中には昨日の責め傷が生々しく残り、臀部はまだ腫れが引いていない。しかしそれ以上に——彼女の体を縛る狗綱を引いているのは、自分の弟子である仙霞派の若い女修者だった。
「…うっ…」
沈夢月は、唇を噛み締め、涙を必死にこらえていた。
周囲の視線が、まるで刃のように彼女の肌を刺す。修道者として、門派の長として、築き上げてきた全ての尊厳が、この瞬間に音を立てて崩れ去るのが分かった。
——なぜだ。なぜ、私はこんなことを……
目の前の地面だけを見つめながら、彼女の心は叫んでいた。
私は仙霞派の掌門だ。数多の弟子を導き、修練を積み、化神中期の修為を誇った女傑だ。なのに今、私は全裸で街中を這い、首に狗綱をつけられ、見知らぬ者たちの好奇の視線に晒されている。
「ははっ、あれが噂の沈夢月か」
「あの清らかな仙人様が、まさか裸で這い回るとはな」
「いい眺めだ」
男たちの下卑た笑い声が聞こえる。その声が、耳の奥で反響し、脳を焼く。
——殺してやろうか。この場で、全員を。
掌に力が集まる。化神中期の修為なら、この程度の群衆など一瞬で殲滅できる。しかし、その力はすぐに霧散した。玄罰の禁制が、彼女の丹田にしっかりと施されている。霊力は使えず、体はただの凡人のように動かされるだけだ。
「…師叔…申し訳ありません…」
自分の弟子が、涙を堪えながら謝る。彼女は師である沈夢月に狗綱をつけ、街中を引きずっている。それも、玄罰の命令で——否、玄罰の前では、誰も逆らえなかった。
沈夢月は何も言わなかった。ただ、地面に這いながら、ゆっくりと前に進む。その背中に、無数の視線が突き刺さる。道端の石畳が、いつもより酷く硬く感じられた。
やがて、三本の狗綱は武陵城の中央広場、天罰台へと続く階段の前に集まった。この天罰台は、武陵城で最も高い場所にあり、街のどこからでも見渡せる。
「登れ」
玄罰が短く命じる。
林巧心と離雀は、嬉々として階段を這い上がり始めた。肛門からの刺激が強まるが、それすらも快感に変えてしまう二人の異常な忠誠心。しかし沈夢月は違った。一段上がるごとに、彼女の心が砕かれていく。
——この階段の上で、私は自分の尊厳の全てを失うのだ。
そう思うと、膝が震えた。
「早く」
玄罰の声に鞭が混じる。彼の手には既に革鞭が握られていた。沈夢月が一瞬躊躇うと、鞭が空を切り、彼女の尻に炸裂する。
「ひあっ!」
悲鳴を上げて、彼女の体が跳ねる。彼女の裸の臀部に真新しい赤い線が浮かんだ。
「登れ」
「…はい…」
涙が一粒、石畳に落ちた。
三人が天罰台の上に辿り着くと、そこは円形に石畳が敷かれた広場だった。周囲には特別に配置された観覧席が設置されており、既に多くの修道者や市民が集まっていた。中央には、三本の柱が円を描くように立っており、その上には鉄製の鎖と——肛に差し込むための、銀色に輝く鉤がぶら下がっていた。
「跪け」
玄罰の命令に、三人は一列に並んで膝をつく。林巧心と離雀はすぐに従ったが、沈夢月はほんの一瞬、抵抗の意志を見せた。しかしそれはすぐに消えた。昨日の責めで、逆らえば更に酷い目に遭うことを骨の髄まで思い知らされたからだ。
三人は顔を地面につけ、体を伏せ、そして——臀部を高く突き上げるように腰を上げた。
林巧心の尻は、まだ若々しい曲線を描いている。昨日の鞭痕が、淡いピンク色に変色していた。
離雀の尻は、筋肉質で引き締まり、美しい弧を描いていた。その表面には無数の古い傷跡と新しい傷跡が重なっている。
沈夢月の尻は、成熟した女性の柔らかさと弾力を兼ね備えた、艶めかしい曲線を描いていた。しかし今はその表面が腫れ上がり、無数の鞭痕が交差している。彼女はこの場所で、最も屈辱的な姿を晒していた。
「聞け、我、玄罰天尊の命により、本日ここに三人の女奴隷を公開で責め立てる。その罪は——俺に逆らったことだ。ただし、俺は約束を守る者だ。この責めを全て受け終えた者には、一週間の休息を与える」
玄罰の声は、天罰台全体に響き渡った。
「ただし——」
彼の声に、三人の体が固まった。
「この責めの中で、俺に従う意志を見せない者には、更なる罰を加える」
そう言って、彼は手を上に掲げた。すると、そこに光が集まり、三枚の木製の板が出現した。それらは天道の力を宿し、自律的に動く。
「天罰、第一段階。天道木板による百叩きの責めを開始する」
木板が三人の尻の上に浮かんだ。
林巧心と離雀は、むしろ期待に目を輝かせていた。自分たちの体が主人の手によって痛めつけられる——その事実が、彼女たちにとっては何よりの喜びだった。
沈夢月は、目を閉じた。
——どうか、これが早く終わりますように。
木板が、一斉に振り下ろされた。
「パァン!!」
乾いた音が、広場全体に響き渡った。それは、まるで雷鳴のような轟音だった。三つの尻が、同時に大きく揺れ、皮膚の表面に真っ赤な跡が浮かび上がる。
「ああっ!」
沈夢月が声を上げた。あまりの痛みに、涙が溢れ出す。
「一」
玄罰が数を数える。
木板が再び振り上がり、次の一撃が振り下ろされる。
「パァン!! パァン!! パァン!!」
三連続で木板が落ちる。林巧心は、体をくねらせながらも笑顔を絶やさない。離雀は、歯を食いしばって耐えている。沈夢月は、もう声も出ず、ただ体を震わせるだけだった。
「十…二十…三十…」
数が増えるごとに、三人の尻はどんどん腫れ上がっていく。最初は淡いピンク色だった痕が、深い紅色に変わり、やがて紫がかった色に変色していく。皮膚の表面には無数の細かい切れ目が入り、そこから血が滲み始めた。
周囲の観客たちは、息を呑んでその光景を見つめていた。中には、これを見たさに遠くからやって来た者もいる。仙霞派の掌門が、裸で這い、尻を叩かれている——その光景は、まさに衝撃的だった。
「四十五、四十六、四十七…」
木板の速度は徐々に上がっていく。三枚の板はまるで生き物のように、三人の尻を正確に、容赦なく打ち据える。
「ふっ…くっ…!」
離雀が、ついに声を漏らした。彼女の肛門から、わずかに白濁した汁が垂れている。それは体内に仕込まれた姜汁が、刺激で漏れ出したものだった。
林巧心は、もう笑っていなかった。彼女の目は虚ろで、ただ機械的に打撃を受け入れている。しかし、その口元にはわずかに笑みが浮かんでいた。
沈夢月——彼女の尻は、もう原型を留めていなかった。皮膚は裂け、肉が露出している場所もある。血が太ももを伝って地面に滴り落ち、その下に小さな血溜まりができ始めていた。
「九十、九十一…」
最後の十回に差し掛かろうとしている。三人の体は、もう立っていることすらままならず、ただ倒れかかるのを必死にこらえていた。
「…九十九!」
「パァン!!」
最後の一撃が、三つの尻に同時に炸裂した。林巧心の尻が大きく弾け、血しぶきが飛ぶ。離雀の尻が完全に裂け、中から脂肪層が見えた。沈夢月の尻——彼女の尻は、もう打撲と裂傷で真っ黒に変色しており、触れるだけでも激痛が走る状態だった。
「百。第一段階、完了」
玄罰が冷たく宣言する。三人は、その場に崩れ落ちた。林巧心と離雀は、それでもまだ意識を保っていた。しかし沈夢月は、一瞬意識を失いかけていた。彼女の視界が、暗転しかける。
「立たせろ」
玄罰の命に、傍らに控えていた天罰台の執行者が三人を再び跪かせる。彼らは、三人の足を強制的に開かせた。
「第二段階。臀縫の鞭打ち、五十回」
玄罰が、手に鞭を持った。それは特別に調律されたもので、細く、しなる鞭。先端には小さな金属の球が取り付けられており、打ち据えると皮膚を抉るように裂く。
「まずはお前からだ、林巧心」
「はい…ご主人様…どうぞ、遠慮なく…」
林巧心が、震える声で答える。彼女の顔には、涙と汗と鼻水が混ざり合っていた。しかしそれでも、彼女は笑っていた。
玄罰が鞭を振るう。鞭は林巧心の臀の割れ目、肛門と膣口を正確に捉えた。
「パシッ!!」
鋭い音と共に、林巧心の体が跳ねた。彼女の肛門の周りに、真っ赤な線が浮かび上がる。
「ひゃああっ!!」
彼女が悲鳴を上げる。最初の木板の痛みとは全く違う、灼けるような痛みが、最も敏感な部分を直撃した。
「二」
玄罰は容赦なく鞭を振るう。
「パシッ!! パシッ!! パシッ!!」
三連続で、林巧心の臀縫を打ち据える。鞭は正確に、肛門の縁、膣口の唇を抉るように打つ。もう彼女の肛門は腫れ上がり、小さな穴だけが確認できる状態だった。
「…十一、十二……」
数が進むにつれ、林巧心の声は掠れていった。彼女の臀縫は、もう原型を留めていない。皮膚は裂け、粘膜が露出し、血が止まらずに滴り落ちている。
「…二十」
「パシィッ!!」
特に強く打たれた一撃で、林巧心の肛門に小さな裂傷ができた。そこから血が噴き出し、彼女の意識が一瞬飛んだ。
「…次、離雀」
「…来い」
離雀が、歯を食いしばって答える。彼女の目には、怒りではなく、むしろ敬意が宿っていた。強い者に服従する——それが彼女の誇りだった。
鞭が、離雀の臀縫を捉える。彼女の肛門は、昨日の責めでまだ完全に癒えておらず、色素沈着して赤黒くなっていた。
「パシッ!! パシッ!! パシッ!!」
離雀は、声を殺して耐えた。しかし彼女の体は正直で、鞭が当たるたびにびくんと跳ねる。
「…三十二、三十三…」
離雀の肛門も、もう完全に腫れ上がっている。膣口も大きく腫れ、そこから粘液が垂れ始めていた。彼女の体は、痛みと快感の境界が曖昧になり始めている。
「…四十」
「パシィッ!!」
最後の十回は、強度が増した。離雀の臀縫が、完全に引き裂かれる。
「…最後、沈夢月」
「っ……」
沈夢月が、恐怖に体を強張らせる。彼女の臀縫は、まだ一度も打たれていない。しかし、その場所——最も恥ずかしい場所を、大勢の前で晒し、鞭で打たれる。その屈辱が、彼女の心を折ろうとしていた。
「お願い…やめて…」
「お前は、一番抵抗した。だから、倍の百回だ」
「そんな…!」
「始める」
玄罰の鞭が、沈夢月の臀縫に襲いかかる。
「パシイィッ!!」
「ひぎいいいいっ!!」
沈夢月の悲鳴が、天罰台に響き渡った。彼女の肛門が、鞭の一撃でぱっくりと割れたように見えた。
「一」
「パシッ!! パシッ!! パシッ!!」
三発続けて打たれる。もう彼女の肛門は、原型を留めていない。粘膜が露出し、血が止まらずに流れ落ちる。膣口も腫れ上がり、その形すらも歪んでいた。
「十五…二十…三十…」
数が進むごとに、沈夢月の意識は朦朧としていく。しかし、痛みだけははっきりと彼女の感覚を貫いた。
「…五十…六十…」
周囲の観客は、もう声も出せずにこの光景を見つめていた。中には、気分を悪くして顔を背ける者もいた。しかし、多くの者は、その凄惨な光景から目を離せずにいた。
「…九十、九十一…」
沈夢月は、もう泣くことすらできなかった。涙は枯れ果て、ただ無意識に震えるだけだった。彼女の臀縫は、完全に破壊されていた。肛門は大きく裂け、膣口も裂傷だらけ。そこからは、血と体液が無尽蔵に流れ出ていた。
「…九十九」
「パシィィィッ!!」
最後の一撃が、彼女の肛門の中心を捉えた。その衝撃で、彼女の体が大きく跳ね上がり、そのまま地面に倒れ込んだ。肛門からは、血が泡立って溢れ出ている。
「百。第二段階、完了」
玄罰が冷ややかに宣言する。三人の女は、もう立つことも這うこともできず、ただ地面に倒れて痙攣していた。
「第三段階。肛鉤吊り」
玄罰が、三本の鉤がぶら下がっている柱を指さした。その鉤は、銀色に輝くS字型の金属で、片方の先端は球状に膨らみ、もう片方は小さな房状の飾りがついている。それは、肛門に差し込み、鎖で吊るすための器具だった。
執行者たちが、三人の女を柱の下に連れて行く。彼女たちはもう抵抗する力もなく、ただされるがままだった。
「まず、林巧心」
執行者が、林巧心の体を持ち上げ、彼女の肛門に鉤の球状の先端を当てた。彼女の肛門は、鞭打ちで大きく腫れ上がり、裂傷も多く、触れるだけで激痛が走る。
「…や、やさしく…」
林巧心が掠れた声で頼む。
「挿入」
執行者が、鉤をゆっくりと彼女の肛門に押し込んだ。
「あああああっ!!」
林巧心の体が大きくのけぞった。鉤が、腫れ上がった肛門を無理やり押し広げ、内部の腸壁を擦りながら進む。その度に、焼けるような痛みと、何かが体内を犯される感覚が走る。
「…くっ…うっ…」
彼女の肛門が、鉤を拒絶しようと収縮する。しかし、それも虚しく、鉤はどんどん深く侵入していく。やがて、球状の先端が直腸に達し、そこに引っかかるように固定された。
「…完了」
執行者が、鉤の上部に鎖を取り付ける。そして、ゆっくりと鎖を巻き上げる。
「う、あ、ああっ!」
林巧心の体が、鎖に吊られて宙に浮いた。彼女の体重が鉤に掛かり、肛門が大きく引き裂かれるような感覚が走る。彼女の肛門からは、血が滴り落ち、銀色の鉤を赤く染めていた。
「次、離雀」
離雀は、無言で鉤を受け入れた。彼女の肛門は、挿入の瞬間だけ少し震えたが、後は静かに固定された。自分を責めるための器具を、まるで褒章のように受け入れる。彼女の目には、むしろ誇りのような感情が浮かんでいた。
鎖が巻き上げられ、彼女の体が宙に浮く。肛門からは、やはり血が滴ったが、彼女は顔を上げ、まっすぐ前を見ていた。
「最後、沈夢月」
「…や、やめて…お願い…」
沈夢月が、わずかな力で首を振る。しかし、執行者はそれを無視し、彼女の肛門に鉤を当てた。
「いやあああっ!!」
鉤が、彼女の裂傷だらけの肛門に押し込まれる。その瞬間、彼女は絶叫した。鉤が体内に入る感覚は、彼女にとって何よりも屈辱的だった。自分の尊厳の全てを、この器具によって貫かれた気がした。
「…やめて…私を…こんな…」
鉤が直腸に達し、固定される。そして鎖が巻き上げられ、彼女の体が宙に浮いた。
「あああああっ!!」
彼女の体重が完全に鉤に掛かる。肛門が、引き裂かれそうなほどの痛みが走る。彼女の肛門からは、血が滴り落ち、鉤は真っ赤に染まった。
三人は、三本の柱に吊るされた。足は地面から数十センチ浮き、体は完全に無防備に晒されている。股間は大きく開かれ、腫れ上がった肛門と膣口が、誰の目にもはっきりと見える位置にあった。
「これより、一週間、天罰台に吊るして晒す。食い物と水は、最低限与える。ただし、下ろすことはない」
玄罰が宣言する。その声には、一切の同情や情けが含まれていなかった。
「ご主人様…ありがとうございます…」
林巧心が、震える声で感謝の言葉を口にする。彼女の顔には、涙と笑顔が混ざっていた。
「…主に、尽くすことが…何よりの誇りです」
離雀も、声を振り絞って言った。
沈夢月は、何も言えなかった。ただ、吊るされたまま、涙を無尽蔵に流し続けるだけだった。その涙は、天罰台の石畳に落ち、やがて夜露と混ざり合った。
天罰台は、武陵城の象徴として、誰の目にも晒されることとなった。三日で林巧心は意識を失い、五日で離雀も限界を迎えた。しかし、玄罰は誰一人として下ろさなかった。
沈夢月は、七日の間、一度も目を閉じることができなかった。肛門の鉤が、彼女の尊厳と理性を少しずつ削り取っていく。そして、七日目の朝——彼女の精神は、完全に折れていた。
「もう…降参します…」
掠れた声で、彼女は言った。
「何でもします…どうか…この責めから…」
「一週間はまだ終わっていない」
玄罰が、冷たく言い放つ。
「あと、三時間だ」
その三時間が、沈夢月にとっては永遠よりも長く感じられた。そして、ついに鉤が抜かれた時——彼女は、ただ泣きじゃくるだけの、一人の女に成り果てていた。