# 第3章:初めての寝取られ
その日の午後、林宇は自宅のリビングでスマートフォンを眺めていた。蘇婉が「ちょっと買い物に行ってくる」と言って出かけてから、すでに二時間が経っていた。彼女の言葉にはいつも裏がある。林宇はそれをよく知っていた。
窓の外では夏の日差しが強く照りつけている。冷房の効いた部屋の中で、彼は何かを待つような落ち着かなさを感じていた。スマートフォンの画面が暗くなり、また明るくなる。通知は来ない。
「ただの買い物のはずがない」
林宇は呟いた。心の奥底で、何かが蠢いていた。不安と、そして別の何か――言葉にできない期待が。
その時、玄関の鍵が開く音がした。
「ただいま」
蘇婉の声だ。しかし、それだけではない。彼女の後ろから、低い男性の声が聞こえた。
「ここが君の家か。なかなかいいじゃないか」
林宇の心臓が跳ねた。立ち上がり、玄関に向かう。そこには蘇婉と、見知らぬ男が立っていた。
「あら、あなた。紹介するわ。この方は張浩さん。今日、カフェで偶然知り合ったの」
蘇婉の目が、林宇を見つめて微笑んだ。その目には、何かを企むような輝きがあった。
張浩はたくましい体格の男だった。林宇よりも明らかに背が高く、がっしりとした肩幅だった。彼は林宇を一瞥すると、軽く顎を上げた。
「よろしく」
その言葉には、一切の敬意が欠けていた。
蘇婉は張浩の腕を取ると、リビングへと導いた。林宇はその後ろを、引きずられるように歩いた。
「ちょっとお茶でも飲んでいこうと思って。いいわよね、あなた?」
蘇婉が振り返って問いかける。それは質問の形をしていたが、その目は答えを既に決めていることを示していた。
「ああ……いいよ」
林宇の声は小さかった。
ソファに座る蘇婉と張浩。林宇はキッチンでお茶の準備をしながら、二人の様子を盗み見た。蘇婉が張浩の太ももに手を置いている。張浩はそれに応えるように、彼女の肩を抱き寄せた。
「お茶をどうぞ」
林宇が茶碗をテーブルに置いた時、蘇婉が口を開いた。
「ねえ、あなた。今日はね、張浩さんに教えてもらいたいことがあるの」
「教えてもらいたいこと?」
「うん。いろいろね」
蘇婉は立ち上がると、林宇の耳元に近づき、ささやくように言った。
「あなたには、ちゃんと見ていてほしいの」
その言葉の意味を理解するのに、数秒かかった。理解した瞬間、林宇の体から血の気が引いた。
「ちょっと……待ってくれ」
「待たないわ」
蘇婉の声は冷たかった。彼女は張浩の手を取ると、寝室へと向かった。ドアが完全に閉まる前に、蘇婉が振り返って言った。
「ドアは開けておくわね。あなたも見たいんでしょ?」
林宇は立ち尽くしていた。足が動かない。しかし、耳が蘇婉の言葉を捉え、脳がそれを処理し、そして――彼の足は自然と寝室へと向かっていた。
寝室のドアは、確かに少しだけ開いていた。林宇はその隙間から、中の様子を覗き込んだ。
蘇婉は既にベッドの上にいた。張浩が彼女の上に覆いかぶさっている。
「なかなかいい身体してるじゃないか」
張浩の声には欲情が滲んでいた。彼は蘇婉のブラウスを乱暴に引きはがした。
「ああっ……もっと、もっとしてください」
蘇婉の声は、林宇と二人きりの時とは全く違っていた。その声は情熱的で、そして何よりも――嬉しそうだった。
林宇の胸が締め付けられた。しかし、同時にその場を離れることができなかった。足が床に貼りついたように動かない。
張浩が蘇婉のスカートをたくし上げ、下着をずらした。林宇の目の前で、見知らぬ男が自分の妻の最もプライベートな部分を露わにしている。
「ああっ……張浩さん……もっと……」
蘇婉の腰が浮いている。彼女は受け入れる準備が既にできていた。
張浩が自分のベルトを外し、ズボンを下げた。彼の肉棒が露わになった。それは林宇のものよりも明らかに大きく、太かった。
「しっかり見ていろよ、旦那さん」
張浩がそう言って、林宇の方を一瞥した。その目は完全に林宇を見下していた。
「い、嫌だ……」
林宇の口から言葉が漏れたが、それは本心の一部でしかなかった。心の奥底で、何かが喜んでいた。その自分に気づいて、林宇はさらに苦しくなった。
張浩が腰を沈めた。蘇婉の口から甘い悲鳴が上がる。
「ああっ! すごい……あなたよりずっと大きい……」
蘇婉の言葉が、刃のように林宇の心臓を切り裂いた。
「どうだ? 自分の妻が他の男に抱かれている気分は?」
張浩の腰が動くたびに、蘇婉の身体が揺れた。彼女の胸が跳ね、彼女の声が部屋に響く。
「気持ちいい……すごく気持ちいい……林宇じゃ味わえない……ああっ!」
林宇はその場に崩れ落ちた。膝が震え、立っていることができなかった。しかし、それでも目だけは離せなかった。
張浩の動きが激しくなる。蘇婉の脚が彼の腰に巻きつく。
「出すぞ……中に出してもいいか?」
「はい……お願いします……中に出してください……私の奥に……」
蘇婉の声は切実だった。彼女は自ら腰を動かし、張浩の肉棒を deeper へと導いている。
「くっ……いくぞ!」
張浩の体が硬直し、そして蘇婉の中で精液を放出した。蘇婉の身体が痙攣し、彼女の口から長い吐息が漏れた。
「ああ……すごい……いっぱい出てる……感じるわ……」
張浩が蘇婉の上から退くと、彼女の秘部から白い液体が溢れ出た。それはシーツに染みを作り、そして彼女の太ももを伝って流れ落ちた。
蘇婉はゆっくりと起き上がり、林宇の方を向いた。その顔には満足げな笑みが浮かんでいる。
「見た? どうだった? あなたの妻が、他の男に中出しされるところを」
林宇は何も言えなかった。喉が詰まり、言葉が出てこない。
「ねえ、あなたも興奮したんじゃない?」
蘇婉が林宇の股間を指さした。そこは、彼の意志とは無関係に、反応を示していた。
「そんな……違う……」
「違わないわよ。あなたはこれが好きなんだ。自分が辱められるのが、妻が他の男に抱かれるのが、好きなんだ」
蘇婉の言葉が、林宇の心の奥底にあった真実を暴き出した。否定しようとしても、身体がそれを証明していた。
張浩が服を整えながら言った。
「面白い夫婦だな。また来てもいいか?」
「もちろんよ。いつでも歓迎するわ」
蘇婉が答えた。林宇はうつむいたまま、何も言えなかった。
張浩が去った後も、林宇はその場に座り込んでいた。蘇婉がシャワーを浴びる音が聞こえる。そして、彼女が戻ってくる気配がした。
「あなた、今日から変わるのよ」
蘇婉の声は優しかったが、その目は冷たかった。
「私の本当の夫は、あなただけじゃない。そしてあなたは、私が他の男に抱かれるのを見ることでしか、満足できないんだから」
林宇は顔を上げた。目から涙がこぼれ落ちた。しかし、その涙は悲しみだけではなかった。それは、自分自身の欲望を受け入れるための、解放の涙だった。
「俺は……俺は……」
「言わなくていいわ。もうわかってるから」
蘇婉が林宇の頭を優しく撫でた。その手の温もりが、かえって彼の心を冷たくした。
その夜、林宇は一人でリビングに座っていた。蘇婉は早々に寝室に引き上げ、彼を一人にした。
頭の中では、昼間の光景が繰り返し再生される。蘇婉の喘ぎ声、張浩の勝ち誇った笑み、そして――自分自身の、高ぶった欲望。
「俺は……これからどうなるんだ……」
呟きは、暗い部屋に吸い込まれて消えた。
しかし、その問いの答えは、既に彼の心の中で芽生え始めていた。もっと見たい。もっと感じたい。もっと辱められたい――その欲望が、彼の理性を少しずつ侵食し始めていた。
蘇婉は知っている。林宇の心の闇を。そしてそれを、自分の欲望のために利用する方法を。
初めての寝取られは、林宇に屈辱と快感の両方をもたらした。その二つは彼の中で混ざり合い、新たな自分を形成し始めている。
それは、彼が本当の自分に出会う、最初の一歩だった。