# 第一章:奢华围墙下的好奇之心
桜雲国際学校の正門に立った瞬間、張琳はそのあまりにも非現実的な光景に、しばらく呆然と立ち尽くした。
高さ五メートルはあろうかという白亜の壁が、視界の限り続いている。その上には有刺鉄線ではなく、精巧な装飾が施された鉄柵が設置され、まるで中世の城塞のような威容を誇っていた。壁の向こうからは、幾何学的に配置された塔の先端や、ガラス張りの近代的な建物が顔を覗かせている。古典と現代が融合したその光景は、まさに異世界への入り口と呼ぶにふさわしかった。
「こちらです、張琳様」
黒のスーツに身を包んだ中年男性が、恭しく頭を下げる。彼の胸には銀色の徽章が輝いていた。
張琳は無言で首を振った。彼女の手に握られているのは、金に輝く特別な徽章——この学校で最も上位の階級を示す証だった。しかし、彼女はそれを無造作に鞄の中へと押し込んだ。
「通常の入校手続きで構いません」
「しかし、あなた様は金徽章の……それに特別交換生としての」
「だからどうしたというの?」
張琳の冷淡な声に、男性は一瞬言葉を詰まらせた。彼女の瞳には、この国に対する軽蔑と、どこか投げやりな諦めが混ざっていた。中国の名門家系に生まれながら、家族との確執から自ら望んでこの交換留学を選んだ。父は激怒し、母は泣き、姉は嘲笑った。
「見せてもらいましょう。この国の教育の粋とやらを」
彼女はそう呟き、校門へと歩を進めた。
校門をくぐると、まず目に飛び込んできたのは、手入れの行き届いた広大な庭園だった。人工の小川が静かに流れ、そのほとりには桜の木々が並んでいる。季節外れの花が咲いているのが不思議だったが、それもこの学校の技術の一端なのだろう。さらに奥には、風光明媚な人工湖が見えた。その水面には白鳥が優雅に浮かび、湖畔にはテラス席のカフェが設営されている。
「ここはまるで……リゾートね」
思わず漏れた言葉に、案内役の男性が微かに笑みを浮かべた。
「はい、この学校の設備は国内でも最高級と評されております。プール、ジム、図書館、劇場、さらにはプライベートビーチまでございます」
「プライベートビーチ?」
「ええ、校内に人工の海水浴場が完備されております。もちろん、金徽章の方のみの利用となりますが」
その言葉に、張琳の眉が微かに動いた。
「金徽章のみ? 銀や銅は?」
「銀徽章の方も一部施設の利用は可能ですが、制限がございます。銅徽章の方は、基本的に学習と課外活動に専念していただく形になります」
なるほど——と張琳は内心で呟いた。この学校は、明確な階級制度によって成り立っているらしい。金徽章は最上位。銀徽章は中間。そして銅徽章は最下位——いわば、この学校の歯車として働く存在。
歩きながら、彼女は周囲の生徒たちを観察した。
金徽章を胸に着けた生徒たちは、優雅で余裕のある態度で闊歩している。高級ブランドのバッグを手に、友人と談笑しながら、まるでこの世界の主であるかのような振る舞いだ。彼らは校舎の中央に位置する特別棟へと吸い込まれていく。その校舎は大理石で造られ、エントランスにはシャンデリアが輝いていた。
銀徽章の生徒たちは、金徽章ほど派手ではないが、品の良い服装でまとまっている。彼らは金徽章の領域には入らず、やや控えめな校舎へと向かう。その表情には、金徽章に対する羨望と、銅徽章を見下す優越感が入り混じっていた。
そして銅徽章——彼らは明らかに違った。制服は簡素で、どこか使い古された印象を与える。彼らは金徽章や銀徽章の生徒が通る道を避け、壁際を歩き、目を合わせようとしない。その背中には、常に緊張が張り詰めていた。
「銅徽章の生徒は、ほとんどが特別奨学生ですね」
案内役の男性が説明を加える。
「授業料無料、寮費無料、さらに毎月の生活費も支給されます。卒業後は、この学校のスポンサー企業への就職も保証されています」
「それは魅力的な条件ね」
張琳は皮肉を込めて言った。
「しかし、その代償として——」
「はい、四年間の完全服従が条件となります。校則の遵守、教師の指示への絶対服従、そして秘密の保持。これらすべてに同意した者のみが、銅徽章として入学を許されます」
秘密の保持——その言葉に、張琳の好奇心が刺激された。この学校には、表に出せない何かがある。それは、彼女がこの国に来た理由の一つでもあった。
「興味深いわね」
彼女はそう呟き、さらに歩を進めた。
やがて、案内役の男性は一棟の建物の前で立ち止まった。それは他の校舎とは一線を画す、無機質で機能的なデザインの建物だった。窓は少なく、外から内部を窺うことはできない。
「こちらが、新入生のための入学手続き棟です。通常のフローをご希望なら、こちらで手続きを進めます」
「結構」
張琳は迷わず建物の中へと足を踏み入れた。
内部は、外観から想像していたよりも清潔で整然としていた。白を基調とした廊下が一直線に伸び、両側にはいくつものドアが並んでいる。消毒液の匂いが微かに漂い、病院を連想させた。
受付には、若い女性職員が座っていた。彼女の胸には銀徽章が輝いている。張琳を見るなり、彼女は一瞬驚いた表情を浮かべたが、すぐにプロフェッショナルな笑顔を取り戻した。
「いらっしゃいませ。こちらで入学手続きを承ります。まずは書類のご提出をお願いします」
張琳は渡された書類に目を通した。そこには、氏名、国籍、経歴など、一般的な個人情報の記入欄が並んでいる。しかし、最後のページに目をやったとき、彼女の手が止まった。
「——これは?」
そこには、こう書かれていた。
「私は、桜雲国際学校の規則に従い、以下の事項に同意します。第一に、学校の指示に絶対服従すること。第二に、学校内でのいかなる出来事も外部に漏らさないこと。第三に、年に一度の健康診断(全身検査を含む)を受けること。第四に、校則違反があった場合、所定の罰則を受けること。第五に——」
張琳は読み進めるうちに、次第に顔色を変えていった。
「——裸体での健康診断? それに、身体測定や……婦人科検診まで?」
その疑問は、彼女の口から自然と漏れた。
受付の女性は変わらぬ笑顔で答えた。
「はい、これは銅徽章の生徒全員に義務付けられているものです。学校の健康管理の一環として、年に一度の徹底した検査が必要とされています」
「しかし、これは普通の健康診断ではないわ」
「もちろん、通常の健康診断とは異なります。しかし、銅徽章の生徒たちは、この学校で最高の教育と環境を提供されているのです。その代償として、この程度の負担は当然とお考えください」
負担——張琳はその言葉を反芻した。確かに、銅徽章の生徒たちは無料で教育を受けられる。生活費も支給される。卒業後の就職も保証されている。しかし、その代償として、これほどまでにプライバシーが侵害されるのか。
「金徽章や銀徽章の生徒は、このようなことはないの?」
「金徽章と銀徽章の生徒は、任意の健康診断のみとなります。ただし、彼らにも年に一度の通常の健康診断は義務付けられていますが、内容は一般的なものに限られます」
つまり、この屈辱的な健康診断は、銅徽章だけが受けるもの——。
張琳の中で、怒りと同時に、ある種の好奇心が芽生え始めていた。この学校は、いったい何を隠しているのか。その秘密を暴くためには、まず銅徽章の立場にならなければならないのかもしれない。
「銅徽章の手続きをしたいのだけれど」
彼女の言葉に、受付の女性は驚いた顔をした。
「しかし、あなた様は金徽章の——」
「それはキャンセルして。私は通常の交換生として、この学校に入学したいの」
「で、ですが、それは——」
「できないの?」
張琳の強い視線に押され、女性は慌てて内線電話を取った。短い会話の後、彼女は張琳に向き直った。
「お待ちください。担当の者を呼びます」
数分後、一人の男性が現れた。彼は三十代半ばといったところだろうか。スーツの胸には、銀徽章ではなく、特別なデザインのブローチが輝いていた。その顔立ちは整っていて、どこか研究者のような知的な印象を与える。
「初めまして。私は入試部長の藤原浩と申します」
彼は丁寧に頭を下げたが、その目には、張琳を値踏みするような冷ややかな光が宿っていた。
「金徽章の特別交換生を、銅徽章で入学したいと?」
「手続き上、問題があるのでしょうか」
「問題はありませんが……なぜ、そのような選択を?」
「興味があるの。この学校の、本当の姿に」
藤原は一瞬、目を細めた。そして、微かに笑みを浮かべた。
「なるほど。それは興味深いですね。しかしながら、銅徽章としての入学には、先ほどお見せした同意書へのサインが必要です。内容はご確認いただけましたか?」
「ええ、目は通したわ」
「それでは、その内容に同意されるのですか?」
張琳は一瞬、躊躇した。確かに、その内容は常軌を逸している。しかし、彼女の中にある好奇心が、それを上回っていた。
「同意するわ」
その言葉に、藤原は満足げに頷いた。
「それでは、こちらへどうぞ」
彼に案内されて、張琳は建物の奥へと進んだ。廊下は迷路のように入り組み、いくつもの扉が並んでいる。その先で、異様な光景が広がっていた。
そこには、一際大きな扉があった。その表面には、医療のシンボルである蛇と杖が描かれている。扉の横には、「特別健康管理センター」というプレートが掲げられていた。
「こちらが、銅徽章の生徒のための健康診断施設です。よろしければ、実際の診断の様子を見学されますか?」
藤原の提案に、張琳は驚いた。
「見学? そんなことが許されるの?」
「もちろんです。あなたは金徽章の権利をお持ちですから。ただし、一度中に入ったら、最後まで見ていただくことになります。途中退室は認められません」
その言葉に、張琳は一瞬迷った。しかし、好奇心が勝った。
「見せてください」
藤原は扉を開けた。
中は、予想以上の広さだった。白い壁と床が続く廊下の両側には、いくつもの診察室が並んでいる。廊下の奥からは、微かに機械音と、くぐもった声が聞こえてくる。
「こちらです」
彼が案内したのは、一際大きな部屋だった。その部屋の中央には、一台のベッドが置かれている。その周りには、様々な医療機器が並び、壁際には大きなモニターが設置されていた。
「現在、一人の生徒が診断を受けています。ご覧になりますか?」
張琳は頷いた。
部屋の中に入ると、まず目に入ったのは、一人の若い女性だった。彼女は、銅徽章の制服を着ている。年齢は十八歳くらいだろうか。黒い長い髪が、顔の両側に落ちている。その顔立ちは清純で、どこか儚げな印象を与える。
「石島小雪さん。本日、入学前の健康診断を受けています」
藤原の説明が、無機質な声で続く。
「まずは、衣服の脱衣から始まります」
その言葉と同時に、小雪はゆっくりと制服のボタンを外し始めた。彼女の手はわずかに震えている。その表情には、羞恥と恐怖が入り混じっていた。
張琳は、その光景をじっと見つめた。彼女の心臓が、早鐘を打ち始めている。自分がなぜ、こんなものを見ているのか。その理由は、自分でもよくわからなかった。
小雪の制服が、床に落ちる。次にスカートが。ブラウスが。そして、下着が。
彼女が完全に裸になったとき、張琳の喉が微かに鳴った。
小雪の肌は白く、陶器のように滑らかだった。まだ成熟しきっていない少女の体は、しかしどこか蠱惑的な魅力を放っている。その乳房は、小さく形の良いものだった。その中心にある乳首は、淡いピンク色をしている。
「次に、身体測定を行います」
医師らしき人物が、小雪に近づいた。彼の手には、キャリパーのような器具が握られている。
「まずは身長です。まっすぐ立ってください」
小雪は、言われた通りに立ち、体を伸ばした。医師は彼女の体に触れることなく、器具を使って測っていく。
「百六十二センチ。次に体重」
体重計に乗せられた小雪は、羞恥に顔を赤らめている。その体が、わずかに震えていた。
「四十八キロ。標準的な体型ですね」
医師は淡々と記録を取る。
「次に、乳房の計測をします」
その言葉に、小雪の体が硬直した。
「か、かんべんしてください……それは……」
「規則です。従ってください」
医師の声には、一切の感情が込められていない。小雪は、それ以上抗うことができず、医師の前に立った。
医師は、キャリパーの先端を小雪の乳首に当てた。そして、そのサイズを測り始める。
「乳輪径は……三センチ。乳頭径は……〇・八センチ。左右とも同じです」
その測定は、まるで物体を測るかのようだった。小雪の体は、羞恥と恐怖で震えている。しかし、医師の手は容赦なく進む。
「次に、三周の測定です。まずはバスト」
医師は、ピンク色の柔らかい布製のメジャーを小雪の胸に巻きつけた。その布が、小雪の乳首に触れるたびに、彼女の体がびくびくと震えた。
「バスト……八十二センチ。次にウエスト」
メジャーが、小雪の腰に巻きつく。
「ウエスト……五十八センチ。次にヒップ」
「ヒップ……八十五センチ。標準的な数値です」
医師は、検査結果を基に、淡々と記録を取る。その様子を、張琳はじっと見つめていた。
彼女の内腿に、微かな湿り気を感じ始めていた。
「次に、婦人科検診に移ります」
その言葉に、小雪の顔が一瞬で青ざめた。
「婦人科……? そんなの、聞いてません!」
「規則です。銅徽章の生徒は、全員受けることになっています」
医師は、冷たく言い放った。そして、彼は小雪に台の上に横になるよう指示した。
小雪は、嫌々ながらも、台の上に仰向けに寝た。医師は、彼女の両足を開かせ、内部を調べ始めた。
「内部の状態は……正常です。子宮の位置も問題ありません。処女膜は、まだ確認できます」
医師の声は、機械的だ。その様子を、張琳は唇を噛みしめながら見つめていた。
彼女の心の中では、怒りと興奮が入り混じっていた。この少女が受けているのは、明らかに常軌を逸した扱いだ。しかし、同時に、彼女の体の奥底から、ある種の快感が湧き上がってくるのを感じていた。
「次に、肛門の検査をします」
医師の手が、小雪の肛門に触れた。小雪の体が、激しく震える。
「い、嫌です……」
「辛抱してください」
医師の指が、ゆっくりと内部に入っていく。小雪の口から、抑えきれない悲鳴が漏れた。
「嫌あああああ!」
その叫び声は、部屋中に響き渡った。しかし、医師の手は止まらない。
「括約筋の状態は……良好です。内部に異常はありません」
医師はそう言うと、ゆっくりと指を抜いた。小雪の体は、その行為の衝撃で震えが止まらない。
「次に、耐性テストを行います」
医師は、鞭のような器具を取り出した。それは、細い革で編まれたもので、先端がいくつにも分かれている。
「鞭打ちに耐えられるかどうかのテストです。十回、お尻を打ちます」
医師は小雪に四つん這いの姿勢を取らせた。そして、鞭を振りかざす。
「一」
鞭が、小雪の白い肌を打った。その衝撃で、肌が赤く染まる。
「二」
また鞭が振り下ろされる。小雪の体が、激しく震える。
「三」
「四」
「五——」
鞭の回数が増えるにつれて、小雪の肌はどんどん赤くなっていく。しかし、彼女は歯を食いしばり、声を殺している。
「六」
「七」
「八」
「九」
「十」
最後の一振りが、小雪の尻に当たった。彼女の体は、その衝撃で崩れ落ちそうになった。しかし、彼女は何とか耐え抜いた。
「耐性レベル……五。平均的な数値です」
医師の言葉に、小雪の体から力が抜けた。
しかし、張琳はまだその光景から目が離せなかった。彼女の体は、熱く燃え上がっていた。自分の体の変化に、彼女自身が驚いていた。
「これで終わりですか?」
張琳の声は、少し掠れていた。それに気づいた藤原が、微かに笑みを浮かべた。
「いいえ、まだ続きがあります。次は、感度テストです」
その言葉に、張琳の心臓が大きく跳ねた。
医師は、小さな機器を取り出した。それは、先端が電極のようになっているものだった。
「クリトリスに微弱電流を流し、反応を見ます」
小雪の顔が、恐怖で歪む。
「そんなの……おかしい!」
「規則です」
医師は、小雪の両足を大きく開かせた。そして、下腹部にジェルを塗り、電極を当てる。
「電流を流します」
スイッチが押された瞬間、小雪の体が大きく震えた。
「あ……!」
「今の電流は一ボルトです。反応は——」
医師の言葉が続く。
「今度は二ボルト」
小雪の体が、さらに大きく震える。彼女の口から、甘い声が漏れ始めていた。
「あ……ああ……」
「三ボルト」
「あああああ!」
小雪の体が、激しく痙攣した。彼女の脚が、無意識にピンと伸びる。そして、そのまま——
「あっ……!」
彼女の体が、大きく跳ねた。それは、明らかな絶頂の兆しだった。張琳は、その光景に一瞬息を飲んだ。
医師は、機械の数値を確認する。
「感度レベル……最高値です。この感度なら、将来有望ですね」
その言葉は、まるで商品を評価するかのようだった。
小雪は、その言葉を聞いた後、そのままぐったりと動かなくなった。彼女の体は、汗でびっしょりと濡れている。その股間からは、透明な液体が垂れていた。
張琳は、その光景を見て、自分の体がさらに熱くなるのを感じた。彼女は、いつの間にか自分の体を抱きしめるようにしていた。
「——いかがでしたか?」
藤原の声が、彼女を現実に引き戻した。
「どうでしたか? 銅徽章の健康診断の実態に、ご満足いただけましたか?」
張琳は、一瞬言葉を失った。そして、ゆっくりと口を開いた。
「私も……体験したい」
その言葉に、藤原の顔が一瞬驚きで歪んだ。
「体験、とおっしゃいますと?」
「この診断を、私も受けてみたい。今すぐ」
「しかし、あなた様は金徽章の——」
「それでも構わないわ。私は、この学校のルールを体験したいの。それが、この学校の本当の姿を知る唯一の方法でしょう?」
藤原は、しばらく考え込むように黙っていた。そして、ゆっくりと頷いた。
「わかりました。ただし、一度始めたら、最後まで続けていただくことになります。途中でやめることはできません」
「わかっているわ」
張琳は、そう言うと、ゆっくりと服を脱ぎ始めた。
最初に上着を脱ぎ、次にブラウスを。その下には、高級なレースの下着が光っている。それを一枚ずつ、ゆっくりと剥がしていく。
しかし、彼女の手は、次第に震え始めていた。本当にこれをしていいのか。このまま進んでいいのか。
「お待ちください」
藤原の声が、彼女を止めた。
「何か問題でも?」
「いえ、健康診断の前に、まずは入校手続きを済ませていただく必要があります。こちらにサインを」
彼が差し出したのは、先ほど見た同意書だった。その内容は、先ほどと同じものだ。しかし、それに加えて、一枚の用紙が追加されていた。
「こちらは、本日の健康診断に特化した同意書です」
張琳は、その内容に目を通した。そこには、先ほど小雪が受けた検査の内容が詳細に記されていた。そして、その最後には、「私はこれらの検査に進んで同意します」という一文があった。
張琳は、一瞬迷った。しかし、すぐにペンを取った。
「——サインするわ」
彼女は、一息にサインをした。その瞬間、何かが決定的に変わったような気がした。
「ありがとうございます。それでは、健康診断を始めましょう」
藤原の言葉に、張琳はゆっくりと服を脱ぎ始めた。
最初にジャケットを脱ぎ、次にスカートを。そして、ブラウスを脱ぎ、下着だけになった。
「全部、脱いでください」
張琳は、一瞬ためらったが、言われた通りに下着も脱いだ。彼女の裸体が、冷たい空気にさらされる。
「こちらにいらしてください」
医師に促され、彼女は台の上に立った。その体は、小雪よりも少し成熟している。胸は豊かで、ウエストは細く、ヒップは丸みを帯びている。
「まずは衣服の廃棄です」
医師は、彼女の服を一枚ずつ、近くの炉に投げ入れた。炎が、一瞬で服を包み込む。
「これは……!」
「銅徽章の生徒の衣服は、すべてここで処分されます。代わりに、学校指定の制服をお渡しします」
張琳は、その光景に一瞬怒りを覚えたが、すぐに飲み込んだ。
「次に、身体測定です。まずは身長」
医師の手が、彼女の体に触れる。その感触が、彼女の肌を冷たく刺激する。
「百六十五センチ。次に体重」
「五十二キロ。次に乳房の計測」
医師の手が、彼女の胸に触れた。彼女の乳首が、その刺激で硬くなる。
「乳輪径は……四センチ。乳頭径は……一・二センチ。左右とも同じです」
その声に、張琳は顔を赤らめた。
「次に三周の測定です」
医師は、メジャーを彼女の体に巻きつける。
「バスト……八十八センチ。ウエスト……六十二センチ。ヒップ……九十センチ。均整の取れた体型ですね」
その言葉には、どこか賞賛の色が含まれていた。
「次に、婦人科検診です」
その言葉に、張琳の体が強張った。
「こちらに横になってください」
医師に促され、彼女はゆっくりと台の上に横たわった。その体は、震えている。
医師の手が、彼女の両足を開く。そして、内部を調べ始める。
「内部の状態は……良好です。子宮の位置も正常です。処女膜も確認できます」
「次に、肛門の検査です」
その言葉に、張琳の体がさらに強張る。しかし、医師の指は、容赦なく彼女の肛門に触れた。
「リラックスしてください」
その言葉に、張琳は必死に体の力を抜こうとした。しかし、緊張でうまくいかない。
「痛い……」
「辛抱してください」
医師の指が、ゆっくりと内部に入る。張琳の口から、思わず声が漏れた。
「あっ……!」
「括約筋の状態は……良好です。内部に異常はありません」
医師は、そう言うと、ゆっくりと指を抜いた。張琳の体は、その行為の衝撃で震えている。
「次に、耐性テストです」
医師は、鞭を取り出した。張琳は、その姿に恐怖を覚えた。
「四つん這いになってください」
張琳は、嫌々ながらも、四つん這いの姿勢を取った。彼女の尻が、空中に突き出される。
「一回目です」
鞭が、彼女の尻を打つ。
「あっ!」
その衝撃で、彼女の体が跳ねる。
「二回目」
「ああっ!」
「三回目」
「うっ……!」
そのたびに、彼女の体は震え、声が漏れる。
「四回目」
「五回目」
「六回目——」
鞭の回数が増えるにつれて、彼女の尻はどんどん赤くなっていく。しかし、なぜか、その痛みが快感に変わっていくのがわかった。
「十回目です」
最後の一振りが、彼女の尻に当たった。その瞬間、彼女の体に電流が走ったような感覚が走った。
「耐性レベル……八。非常に高い耐性をお持ちですね」
医師の言葉に、張琳は自分の体が驚くべきことに気づいた。
「次に、感度テストです」
医師は、電極を取り出した。張琳の心臓が、大きく跳ねる。
「こちらに横になってください」
張琳は、仰向けに横たわった。医師は、彼女の両足を大きく開かせ、下腹部にジェルを塗った。
「電極を当てます」
冷たい金属が、彼女の最も敏感な部分に触れる。その瞬間、彼女の体が震えた。
「電流を流します。一ボルト」
微かな電流が、彼女の体を駆け抜ける。その感覚に、彼女の口から甘い声が漏れた。
「あっ……!」
「二ボルト」
さらに強い電流が流れる。彼女の体が、大きく震える。
「ああっ……!」
「三ボルト」
その瞬間、彼女の体が激しく痙攣した。そして、そのまま——
「あああああ!」
彼女の体が、大きく跳ねた。それは、今までに感じたことのない強い絶頂だった。その衝撃で、彼女の意識が一瞬飛んだ。
「感度レベル……最高値です。この体は、まさに生まれながらの——」
医師の言葉が、遠くから聞こえる。
「——生まれながらの、雌です」
その言葉に、張琳の心が一瞬で冷めた。しかし、同時に、彼女の体はその衝撃でまだ震え続けている。
医師は、記録を取り終えると、一枚の用紙を張琳に差し出した。
「あなたの体の評価です」
それには、こう書かれていた。
「性奴隷適性報告書
対象者:張琳
評価:S級
特性:高感度、高耐性、性的興奮の誘発が容易
コメント:この体は、性的調教に極めて適しています。今後の成長が期待されます。生まれながらの雌として、最高の環境で育成されるべきです」
張琳は、その内容に呆然とした。そして、その紙を握りしめた。
「——これで終わりですか?」
彼女の声は、震えていた。
「はい、お疲れ様でした。こちらに、新しい制服が用意されています」
医師に促され、張琳はゆっくりと立ち上がった。彼女の体は、まだ余韻に震えている。
そこには、金徽章の制服が用意されていた。彼女は、ゆっくりとそれを身に着けた。制服の感触が、彼女の体を包み込む。
「あなたは、特別交換生として、金徽章のままこの学校で学ぶことになります」
藤原の声が、彼女に告げる。
「先ほどの体験は、あくまで参考までに。あなたは、金徽章としての立場を保持されます」
張琳は、その言葉に一瞬ほっとしたが、同時に何か物足りなさを感じていた。
「——あなたに、一人紹介したい人がいます」
藤原は、そう言うと、呼び鈴を鳴らした。数分後、一人の若い女性が部屋に入ってきた。
彼女は、銅徽章の制服を着ていた。その顔立ちは、どこか張琳に似ていた。黒い長い髪、整った鼻筋、一重の目元——すべてが、彼女を連想させた。
「初めまして。石島桜雪と申します。本日より、あなたの世話をさせていただきます」
その声は、小雪と同じくらい清らかだったが、どこか深い諦めを含んでいた。
「私の世話?」
「はい。あなたは特別交換生ですので、専属の世話役がつくことになっています。彼女がその役目を務めます」
藤原の説明に、張琳は小雪をじっと見つめた。彼女の目は、どこか虚ろだ。しかし、その奥には、かすかな光が宿っているように見えた。
「よろしくお願いします、お嬢様」
小雪は、深々と頭を下げた。その姿は、完璧な使用人のそれだった。
張琳は、しばらく小雪を見つめていた。そして、ゆっくりと口を開いた。
「——あなたも、あの健康診断を受けたの?」
その質問に、小雪の肩が微かに震えた。
「はい……入学時に」
「どんな感じだった?」
その問いに、小雪は一瞬言葉を詰まらせた。そして、小さな声で答えた。
「……屈辱的でした。でも、それ以上に——」
彼女は、そこで言葉を切った。
「——それ以上に?」
「……自分の体が、思っていた以上に敏感だったことに、驚きました」
その言葉に、張琳の心臓が大きく跳ねた。
「そう……私も同じだったわ」
二人の間で、何かが通じ合ったような気がした。
「それでは、私はこれで失礼します」
藤原は、そう言うと、二人を残して部屋を去った。その足音が遠ざかっていくのを聞きながら、張琳は小雪に向き直った。
「あなた、何か隠しているわね」
その言葉に、小雪の顔が一瞬強張った。
「隠していることなんて、何もありません」
「嘘。あなたの目が、そう言っている」
張琳は、小雪の目をじっと見つめた。その奥には、何か言いたげな光が宿っている。
「——あなたは、この学校のことをもっと知りたいと思っているのでしょう?」
小雪の言葉に、張琳は驚いた。
「なぜ、そう思うの?」
「あなたの目が、そう言っているからです。あの健康診断を見て、あなたは恐怖よりも、好奇心を感じたはずです」
その言葉は、張琳の心の奥底を突いていた。
「——その通りよ」
張琳は、認めるように頷いた。
「私は、この学校の本当の姿を知りたい。あなた、力を貸してくれる?」
小雪は、一瞬迷った。しかし、すぐに頷いた。
「——わかりました。ただし、あなたも覚悟してください。この学校の本当の姿は、あなたが想像している以上に——深い闇ですから」
その言葉に、張琳は恐怖よりも、強い期待を感じていた。
「構わないわ。私は、この目で確かめたい。この学校の、本当の姿を」
二人の間に、強い絆が生まれようとしていた。
その日の夕方、張琳は寮の自室に戻った。窓から見える桜雲国際学校の景色は、昼間とはまた違った顔を見せている。夕日に照らされた校舎は、まるで幻のように美しかった。
しかし、張琳の心の中は、その美しさとは裏腹に、混沌としていた。
彼女は、鏡の前に立った。そこには、完璧な制服を着
(本章内容较长,当前页面已截取部分内容)