# 結婚式前の秘密
朝の光がカーテンの隙間から差し込み、ホテルのスイートルームに柔らかな輝きを落としていた。陳雪は鏡の前に立ち、真っ白なウェディングドレスに腕を通す。シルクの感触が肌に冷たく触れ、彼女の指が微かに震えた。
「お姉ちゃん、綺麗だよ。」
不意に背後から聞こえた声に、陳雪の肩が跳ねた。振り返ると、弟の陳逸がドアにもたれかかり、口元に意味ありげな笑みを浮かべている。彼はスーツ姿だが、ネクタイはだらりと緩んでいた。
「逸…どうしてここに?今は立ち入り禁止のはず…」
「花嫁に挨拶しに来ちゃ悪い?」
陳逸はゆっくりと歩み寄る。革靴が大理石の床を叩く音が、部屋に不気味に響いた。彼の目線は姉のドレスよりも、その下に隠されたものに注がれていた。
「確認しとかなきゃな。」
突然、彼はかがみ込み、ドレスのスカートをたくし上げた。陳雪の太ももには、肌色のガーターベルトが巻かれ、その内側に小型のローターが密着している。コードは見えず、完全にワイヤレス仕様だった。
「ちゃんと付いてるね。」
陳逸が本体に触れると、微かな振動が伝わる。陳雪は慌ててスカートを押さえたが、彼の手はそれを許さなかった。
「やめてよ…もうすぐ式が始まるんだから…」
声は震えていたが、その眼差しの奥に一瞬の期待がよぎるのを、陳逸は見逃さなかった。
「今日はお客さんも大勢来てるし、どこで声が出ちゃうか分かんないよな?」
彼はポケットから小さなリモコンを取り出し、指でそっと操作する。ローターが低い音を立てて回転を始めると、陳雪の体は自然に弓なりになった。
「ひぁっ…!」
「まだ準備運動だよ。本番はこれからだ。」
陳逸の笑みが深くなる。彼はリモコンを一度停止させると、姉の耳元に顔を寄せた。
「誓いの言葉を言うときに、変な声出したらどうなるか分かってるよな?」
「そんなこと…しない…!」
「誓約書、覚えてるか?声を出したら夜に倍の罰。今からその約束を実行してもらうぞ。」
陳雪の顔が一瞬で真っ赤に染まった。彼はすでに、この結婚式を自分たちの遊びの舞台に変えるつもりなのだ。しかし、抗うことはできない。いや、抗いたくない自分がいることも、彼女はよく知っていた。
「さあ、リモコンは俺が預かってる。いつでもお前をイかせてやれる準備はできてる。」
陳逸はリモコンをスーツの内ポケットにしまい、姉の頬に手を当てた。その手のひらの温もりに、陳雪は思わず瞳を閉じる。
「行ってくるな。いい花嫁でいろよ。」
彼が背を向けて部屋を出て行くまで、陳雪は動くことができなかった。ドアが閉まる音と共に、彼女はゆっくりと鏡の前に戻る。映る自分は、花嫁の装いをしながらも、どこか淫らな輝きを帯びているように思えた。
唇を噛みしめながら、彼女はドレスの裾を整える。心臓は高鳴り、太ももに貼り付いたローターの感触が、まだ生々しく残っていた。緊張と期待が入り混じり、彼女の指先を震わせる。
もうすぐ、式が始まる。その瞬間、彼のリモコンが作動する。それを思うだけで、陳雪は自分がどんどん深い快楽の沼に沈んでいくのを感じていた。