荒古の天地は静寂に包まれていた。大帝の座に坐す叶凡は、長きにわたる沈思の末、ついに決意を固めた。彼の目には、無数の歳月をくぐり抜けてきた深遠な光が宿っている。
「第七世……これが我が最後の一世となる」
叶凡はそっと息をつき、その声は大殿の中に低く響いた。彼の周囲には、かつて自らが刻んだ大道の痕跡が微弱に輝き、まるで彼の決断に応えているかのようだった。彼はゆっくりと立ち上がり、衣の裾を軽く払った。その動作は、過去六世の輪廻における無数の記憶を伴っていた。
彼は玉座に再び腰を下ろし、両手を膝の上に置いて、目を閉じた。精神は次第に沈静化し、外界のすべての音が遠ざかっていく。彼の意識は、自らの内なる深淵へと向かい、あのすべての生を超えた境地――大夢万古へと向かっていた。
「夢の中にあってなお覚醒し、覚醒の中にあってなお夢を見る。これこそが、我が煉心の道」
叶凡の身体が淡い金色の光を放ち始めた。その光は暖かくもあり、また冷たくもあり、生死の境界を行き来する神秘的な力を帯びていた。彼の呼吸は次第に微かになり、ついにはほとんど感じられなくなった。彼の意識は、現実と虚構の狭間を漂い始めていた。
同時に、九天十地の遥か彼方、宇宙の秘密の領域に、二つの影が静かに立っていた。彼らの視線は虚空を貫き、大帝の座に坐る叶凡にまっすぐに向けられていた。
「彼は、始めた」
帝尊の声は低く、まるで金属の擦れ合う音のようだった。彼の姿はぼんやりと霞んでおり、その真の姿を窺い知ることはできない。しかし、その目の奥には、計算し尽くされた狡猾な光が宿っていた。
不死天皇は軽く笑い、その声には危険な愉悦が混じっていた。「ああ、始めた。そして、これこそ我々の望んだ瞬間だ。彼が最も無防備な時、最も深い夢に沈むその瞬間こそ、我々の仕掛ける場だ」
帝尊はうなずいた。「叶凡は強すぎる。彼の心の道は、すでにほとんど超脱の境地に達している。もしこの第七世を無事に終えれば、彼は真に紅塵を超え、我々の手の届かない存在となるだろう」
「だからこそ、彼を止めねばならない」不死天皇の目に一閃の冷たい光が走った。「彼の夢を歪め、最後の三つの人生を塗り替える。彼に、自らの道を疑わせ、自分が何者かを忘れさせるのだ」
二人の間の空気が一瞬で冷え込んだ。彼らの計画はすでに緻密に練られていた。叶凡が大夢万古に入るこの一瞬は、彼らが長く待ち望んでいた機会だった。
「第一次の人生」不死天皇が口を開いた。「婚礼の夜、彼に女修を差し向けよう。彼の花嫁を盗ませ、自らの身分を忘れさせるのだ」
帝尊は微かにうなずいた。「そして第二次の人生……彼を凡人の少年として生まれ変わらせ、幼い頃から優しい環境に置き、彼の成長の方向性を徐々にねじ曲げる」
「第三次の人生こそが肝心だ」不死天皇の声に一抹の悪意が滲んだ。「彼を直接、女性として生まれ変わらせる。そして、我々の投影分身を送り込み、彼の姿で彼女の前に現れ、彼女に誤った道を歩ませるのだ」
帝尊は口元をわずかに歪めた。「そうすれば、彼が夢から覚めた時、その魂はすでに我々の色に染まっている。彼はもはや、かつての荒古大帝ではないだろう」
二人は互いに視線を交わし、その目にはそれぞれの思惑が宿っていた。彼らは協力していたが、互いに対する警戒も決して解いてはいなかった。しかし少なくとも今この瞬間、彼らの目標は一致していた――叶凡の最後の輪廻を破壊すること。
叶凡の意識は、ますます深い夢の層へと沈み込んでいった。彼の周囲の光は次第に暗くなり、やがて完全に闇に飲み込まれた。あたかも彼は宇宙の始まりへと逆流し、すべての記憶が混ざり合い、再構築されていくかのようだった。
そして、大帝の座に坐る叶凡の最後の一筋の意識も、ついに完全に夢の世界へと沈み込んだ。
その瞬間、帝尊と不死天皇は同時に手を打った。彼らの力は無形の網のように、叶凡が沈んでいく夢の流れの中へと侵入していった。彼らはその流れに干渉し、叶凡が体験するはずの人生の軌跡を歪め、塗り替えていった。
「行け」帝尊が低く呟いた。
不死天皇の目に一筋の暗い光が走り、彼の意志が夢の中へと降りていった。
第一次の人生の婚礼の夜、女修が闖入し、仮面が叶凡の顔に押し付けられた。第二次の人生の清秀な少年が、師尊にこっそりと体の成長方向を調整され始めた。第三次の人生の晨溪が、まだ生まれてもいないのに、すでに彼女の運命は書き換えられようとしていた。
叶凡は夢の中で、すべてに気づかずに、これから待ち受ける歪んだ人生へと向かっていった。
大夢万古、煉心煉道の旅は、まさに始まったばかりだった。