山奥深く、人跡未踏の古洞の中。洞壁には夜明珠が嵌め込まれ、青白い光が石室を照らし出している。石室の中央には黒曜石で彫られた台座があり、その上に古ぼけた竹簡と獣皮の巻物が数巻置かれている。林淵は台座の前に立ち、細長い指でゆっくりとその中の一枚の肖像画をなぞっていた。画には一人の女修が描かれている——彼女は白い衣をまとい、雲の上の仙女のように気品があり、眉目は冷たく、まるで月の宮殿の嫦娥のように世俗を超えている。
林淵の唇の端に冷たい笑みが浮かぶ。「瑶池……天下第一の高手、玄妙宗の宗主か。ふん、よくもそんな虚名を十年以上も保ってきたものだ。」彼は手を引いて肖像画を置き、ゆっくりと傍らの獣皮の巻物を手に取った。巻物には古い篆書体で「抽魂換魄淫呪」と記されている。
「抽魂換魄……肉を切り、骨を入れ替える。これは神が羨む技だ。」彼は低く呟き、目に一瞬狂おしい輝きが走った。「瑶池よ、お前の清らかで孤高な魂が、いったいどれほど俺様の前で淫らに悶えるのか、俺は見てみたいものだ。」
彼は巻物を置き、豹のように素早く回り込んで石室の奥へ進んだ。そこには精巧な供物台があり、その上には衣服の切れ端と一束の黒く艶やかな髪の毛が置かれている。それらはすべて瑶池のものだ。林淵は何ヶ月もかけて、これらのものを少しずつ集めてきたのだ。
「たかが髪の毛と衣服の切れ端……それでも十分だ。」彼は両手で印を結び、口の中ではっきりと聞こえない呪文を唱えた。供物台の上の衣服の切れ端と髪の毛が突然、青い光を放ち始めた。光はゆっくりと立ち上り、空中に複雑な陣形を描く。林淵は目を閉じ、全身全霊でこの力を感じていた。彼の周囲に無形の波紋が広がり、洞窟の中の空気すらも歪んでいるように見えた。
「玄妙宗の宗主よ、お前の魂がどれほど強いか。この抽魂換魄淫呪、お前に味わわせてやる。」彼の声は石室の中でこだまし、死の宣告のように陰冷だった。
その時、千里も離れた玄妙宗の宗主の居室。瑶池は突然、夢から覚めたかのように目を見開いた。彼女は体を起こし、額に冷や汗が滲んでいた。窓の外からはひぐらしの鳴き声が聞こえ、室内はひっそりと静まり返っている。彼女は自分の体をまさぐったが、異変は何も感じなかった。
「変だ……なぜ急にあんなに落ち着かない気分になるんだ?」瑶池は小声でつぶやき、眉をひそめた。彼女は右手を上げて印を結び、全身の霊力を巡らせた。丹田の中の霊力は滑らかに流れ、少しの滞りもない。彼女は深く息を吸い込み、奇妙な不安を無理やり抑え込んだ。
「まさか閉関の後の感覚が鈍っているのか?」彼女は首を振り、自嘲するような笑みを浮かべた。「ふん、多分考えすぎだ。この世で、私に害を加えられる者などいるはずがない。」彼女は再び横になり、目を閉じた。しかし、心の奥底で、何かが確かに変わったような気がしてならなかった。
玄妙宗の夜は、いつも通り静かで平和だった。しかし、この静けさの中で、変化の種はすでに密かに芽吹いていた。林淵は古洞の中に立ち、口元に冷たい笑みを浮かべていた。彼は知っていた——すべては彼の計画通りに進んでいると。