蘇婉児は初めて単独での奴隷登録状況検査を任された。実習監督員としての任務だが、今日ばかりは先輩も上司も同行しない。胸の奥に不安と期待が入り混じる。奴隷管理局の制服に身を包み、ID端末を携えて指定された豪邸へと向かった。
邸宅は都心から少し離れた高級住宅街にあった。門をくぐると、巨大な芝生の庭が広がり、白亜の洋館がそびえている。蘇婉児はインターホンで来意を告げ、使用人に通された。内部は絢爛な装飾で彩られ、シャンデリアが煌めいている。しかし、空気には異様な匂いが漂っていた。甘く、かすかに汗と何か別の体液の混じった匂いだ。
応接間のドアが開かれ、蘇婉児は足を踏み入れた。そこで目にした光景に、一瞬、息が詰まった。
床には一人の女奴隷が四つん這いになっていた。いや、正確には犬のように両手両膝をつき、顔を主人の股間に埋めている。主人は応接ソファにだらりと腰掛け、片手で女奴隷の頭を押さえつけていた。女奴隷は口を大きく開け、主人の陰茎を啜っていた。唾液が糸を引き、床に滴る。
蘇婉児は立ちすくんだ。教材で学んだことはあったが、実際の光景は想像をはるかに超えていた。女奴隷の首には革製の首輪が嵌められ、鎖が主人の手に繋がれている。目は虚ろで、一切の感情が感じられない。ただ機械的に舌を動かし、主人の欲望を満たしていた。
主人は蘇婉児に気づくと、にやりと笑い、「検査か?どうぞ、ご自由に」と言った。彼は立ち上がり、女奴隣をそのままの姿勢で床に留まらせた。
蘇婉児は端末を起動し、登録情報を確認する。女奴隷の名前、年齢、健康状態、所有者の情報が表示される。しかし、目の前で繰り広げられる光景に、指が震える。
「この奴隷、最近登録したばかりでな。まだ調教が足りん。」主人は得意げに言い、女奴隷の髪を掴んで顔を上げさせた。「口を開けろ。監督官に見せてやれ。」
女奴隷は従順に口を開いた。舌の上には白濁した液体が絡みついている。蘇婉児は思わず顔を背けたが、同時に胸の奥が熱くなるのを感じた。
「次は後ろを見せろ。」主人の命令に、女奴隷は体の向きを変え、臀部を蘇婉児に向けた。主人はそのまま指を差し入れ、膣口を広げて見せた。「ここも検査したまえ。どうだ?よく締まるだろう。」
蘇婉児は手が震えた。だが、任務として記録を取らねばならない。彼女は機械的に端末を操作し、異常なしと入力した。その間、主人は女奴隷の尻を叩き、肛門も露出させた。
そこに同僚の一人が現れた。「ああ、検査中か。俺も少し手伝おう。」同僚は笑いながら女奴隷に近づき、自らのズボンを下ろした。主人は何も言わず、ただ見守っている。
同僚は女奴隷の膣に自身の陰茎を挿入した。女奴隷は短く悲鳴を上げたが、抵抗はしなかった。同僚は腰を打ち付けながら、蘇婉児に向かって言った。「おい、記録はちゃんと取れよ。この程度なら減点対象にはならん。」
蘇婉児は頷いたが、視線はその光景から外せなかった。同僚の動きに合わせて女奴隷の体が揺れ、無機質な声が漏れる。その音が、蘇婉児の耳に異様に響いた。自分の体が熱くなり、腰の奥が切なくなるのを感じた。
続いて同僚は肛門に移った。女奴隷は顔を歪め、涙を流し始めた。それでも主人は何の制止もせず、むしろ面白そうに眺めている。
蘇婉児は動悸が速まり、指先から汗が滲む。彼女は必死に任務を遂行しようとしたが、思考は混乱していた。この光景を、自分はなぜ記録しているのか。そしてなぜ、こんなにも興奮しているのか。
検査が終わり、蘇婉児は事務所に戻った。同僚は先に帰っており、彼女は一人デスクに座り込んだ。端末の画面には女奴隷のデータが残っている。何度も見返すうち、あの光景が頭の中で繰り返し再生された。
女奴隷の無力な表情。主人の傲岸な笑み。同僚の乱暴な動き。そして、そのすべてが蘇婉児の脳裏に焼き付いて離れない。
もっと見たい。もっと知りたい。あの女奴隷のように、あの場所にいてみたい――?
蘇婉児は両手で顔を覆った。自分の考えが恐ろしかった。しかし、それ以上に、その考えに抗えない自分がいることを自覚していた。
彼女は端末を閉じ、深く息を吐いた。だが、鼓動は収まらず、耳の奥であの女奴隷の声がこだましている。
――今夜は眠れそうになかった。