# 第1章: 転送と異変
林薇は自分の寝室で眠りにつこうとしていた。窓の外からは街灯の淡い光がカーテンを通して差し込み、いつもの夜と同じ静けさが部屋を包んでいた。彼女は深く息を吸い込み、一日の疲れを解放しようとしたその瞬間――
世界が白く染まった。
痛みはなかった。ただ、全身を包み込む温かな光の中に、自分が溶けていくような感覚だけがあった。何が起こっているのか理解できず、彼女は無意識に目を閉じた。体が浮遊し、空間が歪む感覚。そして、急激な落下。
「ぅ……っ」
背中に衝撃が走り、林薇は息を詰まらせた。ゆっくりと目を開けると、見上げた空は薄暗い曇り空で、見慣れた自宅の天井ではない。彼女は体を起こそうとし、その場に倒れ込んだ。周囲には崩れかけた建物が立ち並び、割れたアスファルトの隙間からは雑草が伸びていた。
「ここ……どこ?」
声はかすれて響いた。誰もいない。いや、遠くで何かが動いている。目を凝らすと、痩せ細った野良犬が数匹、ゴミの山をあさっていた。さらに奥では、豚が地面に鼻を擦りつけている。
廃墟の街だった。かつて人が住んでいたであろう痕跡はあちこちにあるが、人の気配はまったくない。林薇は立ち上がろうとしたが、足が震えてうまく力が入らない。そして――
違和感に気づいた。
体が熱い。内側からじわじわと熱が湧き上がってくるような、妙な感覚が全身を支配していた。特に下腹部が酷く、何かが疼くように熱を持っている。彼女は自分の脚の間が濡れていることに気づいた。パジャマのズボンに、粘つく液体が染み出している。指で触れると、糸を引くような透明な液が指先に絡みついた。
「なに……これ……」
嫌な予感がした。体が、自分のものではないような感覚。熱と共に、彼女から何かが放たれている。そう確信した瞬間、恐怖が背筋を走った。甘ったるい、それでいて獣を引き寄せるような匂いが、彼女自身の体から漂っている。
遠くで犬が吼えた。
林薇は顔を上げた。野良犬たちがいつの間にかこちらを見ている。目が、獲物を狙うように鋭く光っている。そして豚も。耳をピンと立て、鼻をひくつかせながら、ゆっくりと彼女の方へ歩いてくる。
「来ないで……」
彼女は後ずさった。しかし体は思うように動かない。熱で頭がぼんやりとし、思考がまとまらない。足の間からはさらに液体が溢れ出し、太ももを伝って地面に滴り落ちた。その匂いが、空気中に広がっていく。
突然、地面が震えた。
「うっ……!」
巨大な影が、彼女の視界を覆った。体長は優に二メートルを超える、巨大な雄豚だった。全身が黒い剛毛に覆われ、口元からはよだれが垂れている。しかし何より彼女の目を引いたのは、その股間にぶら下がる異常に長く太い生殖器だった。豚の通常のものとは比べ物にならないほど肥大化し、先端からは粘液が光っている。
「いや……やめて……!」
林薇は必死に立ち上がり、逃げ出そうとした。しかし足がもつれ、数歩走っただけでバランスを崩した。その隙に、豚は彼女の背後に回り込んでいた。
「ぁあ……!」
巨大な前脚が彼女の肩を押さえつけた。体重がのしかかり、抵抗する間もなく地面にうつ伏せに倒される。硬いアスファルトが頬に擦れ、痛みが走った。腕をバタつかせても、豚の力は圧倒的だった。
「やめ……っ、離して……!」
彼女の叫びは虚しく空気を震わせた。豚は彼女の腰に覆いかぶさり、下半身の衣服を牙で引き裂いた。布が破れる音が響き、冷たい空気が露出した肌に触れる。そして――
熱い、肉の塊が彼女の太ももの間に押し当てられた。
「い……や……」
林薇の体が硬直した。恐怖で視界が歪む。しかし豚の巨根は躊躇なく彼女の濡れた入口を探り当て、一気に貫いた。
「があああっ……!」
激痛が走った。人間のそれをはるかに超える太さと長さが、彼女の内臓を押し広げ、無理やり奥まで侵入してくる。抵抗する間もなく、彼女の小さな体は豚の雄の欲望を全て受け入れさせられた。内壁が引き裂かれるような感覚と共に、豚の腰が激しく動き始める。
「やめ……て……おねが……い……」
涙が頬を伝った。しかし、豚は構わず抽挿を繰り返す。激しい動きに合わせて、林薇の体は地面に打ちつけられ、痛みと衝撃が全身を支配した。しかし、その最中に何かが変わった。
痛みの奥から、かすかな快感が芽生え始めていた。
「な……に……これ……」
林薇は混乱した。自分の体が、この暴力的な行為に反応している。抵抗すればするほど、内壁が締まり、豚の欲望を深く招き入れている。粘液がさらに溢れ出し、結合部からはぐちゅぐちゅと淫らな音が響いた。
「あ……っ……ああ……!」
知らず知らずのうちに、彼女の口から甘い声が漏れていた。羞恥と恐怖が入り混じる中で、体は快楽を貪っていた。豚の巨根が彼女の子宮口を何度も叩き、その度に背筋が痺れるような感覚が走る。
そして――
「ぶもおおおっ!」
豚が大声で鳴いた。同時に、彼女の奥深くに熱い液体がほとばしった。大量の精液が子宮内に注がれ、林薇の腹の奥がじんわりと熱くなる。彼女はその衝撃に耐えながら、全身を痙攣させた。
しばらくして、豚が彼女の上から離れた。林薇は動けず、その場にうつ伏せに倒れたままだった。全身が傷だらけで、下半身からは精液と自分の体液が混ざった液体が垂れ続けている。
「あ……あ……」
掠れた声しか出ない。しかし、その直後、異変はさらに加速した。
彼女の腹部が、急速に膨らみ始めたのだ。
「え……?」
自分の腹を見下ろすと、みるみるうちに膨れ上がっていく。皮膚が張り裂けそうに伸び、その重みで体を起こすことすら困難になる。内側から何かが蠢いているのがわかる。無数の命が、彼女の中で芽生えている。
「妊娠……した……の?」
信じられなかった。たった一度の交尾で、しかも異種の動物と。人間の常識ではありえないことが、彼女の体の中で起こっている。しかし、腹部の重みは確かだった。腹の中では、豚の子が次々と成長している。
痛みと快感が交錯する。彼女の意識は朦朧とし、視界がぼやけた。廃墟の街の空気が冷たく肌を撫でる中、林薇はただその場に横たわり、自らの運命を受け入れるしかなかった。
人間の世界はもう遠い。
ここは、獣たちの巣。
彼女はその中で、獣欲を満たすための苗床となるべく、汚され、孕まされたのだ。
遠くで、また別の豚の鳴き声が聞こえた。そして、野良犬の息遣い。彼女の匂いが、さらに多くの獣を引き寄せている。
林薇は閉じかけた目を無理やり開け、曇り空を見上げた。
「もう……いいや……」
何でもいい。もう、どうなっても。
恐怖は麻痺し、絶望は日常へと変わり始めていた。