# 第一章:幸せな家庭の秘密のゲーム
夜の八時を過ぎた頃、李小偉の家のリビングには暖かな灯りがともっていた。窓の外には春の冷たい風が吹いているが、室内は暖房の効いた空気で満ちている。壁には家族写真が飾られ、笑顔の三人が写っている。一見すると、どこにでもある幸せな家庭だ。
「小薇、ご飯の時間よ」
王芳の優しい声が台所から聞こえてくる。彼女はエプロンを着け、長い髪を後ろで束ねている。三十代半ばとは思えぬ若々しさと、母性的な雰囲気を兼ね備えた女性だ。
「はーい、お母さん」
李小偉はそう返事をすると、スカートの裾を整えながら立ち上がった。彼の体は未発達の少女のように小柄で、身長は百五十センチにも満たない。今彼が着ているのは、薄いピンク色のワンピースだ。下には白いブラウスを重ね、足には白いハイソックスを履いている。髪は肩までの長さで、王芳が毎朝丁寧に結んでくれる。顔立ちも幼く、化粧をすれば本物の小学生の少女と見分けがつかない。
李小偉はテーブルにつくと、行儀良く手を合わせた。
「いただきます」
王芳が向かいに座り、微笑みながら彼の食べる様子を見守る。テーブルの上には、肉じゃが、サラダ、味噌汁が並んでいる。どこから見ても、普通の親子の夕食だ。
「今日は学校で何があったの?」
王芳が問いかける。彼女の目は優しいが、その奥には深い支配欲が潜んでいる。
「うん…隣の席の子が、私の髪を引っ張ったの」
李小偉は少女のような口調で答えた。最初は恥ずかしさと抵抗感があったが、今ではこの役割にすっかり慣れてしまっている。それどころか、この「娘」としての自分が、本当の自分のように感じられる瞬間もある。
「まあ、それはいけないわね。でも、お母さんに言う前に、自分でちゃんと言えたの?」
「言えたよ。『やめてください』って」
「偉いわね、小薇は」
王芳は満足そうに頷いた。彼女は夫を「娘」として扱うことに、ある種の快感を覚えていた。最初はただの寝室での遊びだった。夫が女装し、彼女が母親役を演じる。それが次第にエスカレートし、今では日常生活の一部になっている。
夕食が終わると、李小偉は食器を台所に運び、自分で洗い始めた。王芳はソファに座り、その様子を眺めている。
「ちゃんと洗うのよ。小薇はお母さんの手伝いができる、いい子でしょ?」
「はい、お母さん」
李小偉は丁寧に食器を洗い、水気を拭き取って棚に戻した。すべての動作が几帳面で、まるで訓練されたかのようだ。
十時を過ぎた頃、李小偉は自分から寝室に向かった。今日は何があるか、彼はもう分かっていた。月曜日と木曜日は「娘の日」。王芳が母親役として彼を「教育」する日だ。
寝室のドアを開けると、既に王芳がベッドの端に座っていた。彼女の手には細い竹の棒がある。
「さあ、小薇。今日はお母さんと大事な話があるの」
李小偉はおずおずと彼女の前に立った。スカートの裾を指で弄りながら、うつむいている。
「何かしたのかな…お母さん?」
「あなたね、今日の算数のテスト、三問も間違えたでしょう?」
王芳の声は優しいが、どこか冷たさを含んでいる。李小偉は心の中で笑った。実際には彼はすべての問題を正解していたが、テスト用紙をわざと間違えて提出したのだ。それが彼女の望む展開だからだ。
「ごめんなさい…お母さん。私、バカで…」
「バカじゃないわ。でも、ちゃんと復習しなかったのはいけないこと。お仕置きが必要ね」
王芳は立ち上がり、李小偉の手を引いてベッドの上にうつ伏せにさせた。彼女はそっとスカートをめくり上げ、白いショーツの上から手を置いた。
「何回叩くと思う?」
「十回…ですか?」
「そうね、十回。しっかり数えるのよ」
最初の一打が下りた。ぱん、という軽い音が部屋に響く。
「いち…」
李小偉は声を震わせて数えた。しかしその声は、本当の痛みからではなく、興奮から震えていた。彼の体は、この「お仕置き」を待ち望んでいたのだ。
ぱん、ぱん、ぱん…
「さん、し、ご…」
次第に強くなる打撃に、李小偉の声は甘くなっていく。彼の小さな体が震え、ベッドシーツを掴む手に力が入る。
「八…九…十…」
「よくできました」
王芳は竹の棒を置き、優しく彼の頭を撫でた。そして彼の体をひっくり返し、その顔を見つめる。李小偉の目は潤み、頬は上気している。
「お母さん…ごめんなさい…」
「もういいのよ。いい子になりましょうね」
王芳はそう言うと、彼の唇に自分の唇を重ねた。優しい、しかし深いキス。それは母親と娘のそれではなく、夫婦のそれだった。
彼女の手がワンピースの下に滑り込み、ショーツの上から何かを確かめる。そこには、金属製の冷たい感触があった。貞操帯だ。王芳は鍵を取り出し、そっとそれを外した。
「今夜は特別よ。小薇はお母さんの言うことを聞くいい子だから」
李小偉の体が期待に震える。彼は王芳に抱き寄せられ、ベッドの上に横たわった。照明が淡い橙色に変わる。
「お母さんが、小薇に気持ちいいことを教えてあげる」
王芳の手が彼の体を撫で回す。その指は優しく、しかし確実に彼の性感帯を刺激していく。小柄な体はすぐに反応し、甘い声が漏れ始めた。
「あっ…お母さん…そこ…だめ…」
「いいのよ。お母さんに任せなさい」
夜の闇が深まるにつれ、寝室の空気は熱を帯びていく。王芳は自分の服も脱ぎ、裸の体を彼に重ねた。彼女の白い肌が、淡い光の中で輝く。
「今日はね、小薇。ちゃんとお母さんの言うことを聞くのよ」
「はい…お母さん…」
李小偉の声は掠れている。彼の小さな体は王芳の動きに合わせて揺れ、時折びくびくと痙攣する。
「あっ!あっ!お母さん!!」
「しっ、声が大きいわよ。隣の部屋に小宝が寝てるんだから」
王芳はそう言いながらも、彼の口を塞ごうとはしなかった。むしろ、その声を聞くことに快感を覚えている。
李小偉の体は汗で濡れ、髪が乱れている。彼の小さな胸は上下に激しく動き、酸素を求めて息をしている。その姿は、まさに性的な快楽に溺れる少女そのものだった。
「もっと…もっとください…お母さん…」
「欲張りね。でも、そんな小薇が大好きよ」
王芳は彼の腰を抱え、さらに激しく動いた。二人の体がぶつかる音、水の音、そして甘い喘ぎ声が部屋に充満する。
「イくわ…イきそう…お母さん!」
「一緒にイきましょう。お母さんと娘で」
その時だった。
唐突に、ドアの隙間から光が差し込んだ。そして、小さな影が立っていることに気づいたのは、王芳が先だった。
「あっ…」
彼女の声が凍りつく。李小偉もその視線の先に気づき、体を硬直させた。
ドアの隙間。そこに立っていたのは、小学三年生の男の子。李小宝だ。彼はパジャマ姿で、眠そうな目をこすりながら、ベッドの上の光景を見つめていた。
「…お母さん?何してるの?」
無邪気な声が、その場の空気をさらに凍らせた。王芳と李小偉は互いに見合い、一瞬の沈黙が流れる。
「小、小宝…どうして起きてるの?」
王芳は必死に平静を装いながら、シーツを自分と李小偉の体にかけた。しかし、彼女の顔は真っ青になっている。
「トイレに行きたくて…それで、お母さんの声が聞こえたから」
李小宝はまだ半分眠っているような口調だった。彼の視線は、シーツの下の李小偉を見つめている。
「お母さん、お姉ちゃんと何してたの?」
「えっとね…お姉ちゃんがね、悪いことをしたから、お仕置きしてたのよ。もう大丈夫だから、早くトイレに行って寝なさい」
王芳の声は震えていた。李小宝はしばらくその場に立ち尽くしていたが、やがてこくりと頷いた。
「うん…おやすみ」
彼の足音が遠ざかり、トイレのドアが閉まる音がした。そして、再び静寂が戻る。
王芳は深く息を吐き、全身の力が抜けた。李小偉も、冷や汗でぐっしょりと濡れている。
「…見られたわね」
「大丈夫…だよ。まだ小学生だし、何も分かってない」
李小偉はそう言ったが、自分でもその言葉に確信が持てなかった。李小宝の目に、彼らが何をしているのか、理解したかどうか。いや、理解していなくても、あの光景は彼の心に何かを刻み込んだはずだ。
「今夜はもう終わりにしましょう」
王芳はそう言うと、李小偉の体に再び貞操帯を取り付けた。鍵を引き出しにしまい、灯りを消す。
暗闇の中で、二人はそれぞれの思考に浸っていた。しかし、その思考は別々の方向へと向かっていた。王芳は、明日からどうするか。李小偉は、自分の体に刻まれた快楽の痕跡を確かめながら、深い眠りに落ちていった。
一方、廊下の突き当りにある子供部屋では、李小宝がベッドの上に座っていた。トイレに行ったはずが、彼はもう戻ってきていた。そして、自分の部屋のドアを少しだけ開け、両親――いや、母と姉の寝室を見つめていた。
彼の小さな胸の中で、何かが芽生え始めていた。それは、まだ言葉にできない感情。しかし、確かに彼の心に根を下ろし始めている。
「お姉ちゃん…」
彼の唇が、小さく動いた。
夜はまだ深く、この家庭の秘密はさらに深く、ねじれていくのだった。