天阙奴痕

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# 天阙奴痕 ## 第一章 試しの始まり 夜の帳が下りた頃、天宮の寝宮には沈香の甘やかな香りが漂っていた。 雲澈は玉座に座り、手にした巻物に目を落としていたが、その瞳は何も捉えてはいなかった。彼の耳は、奥の間から近づいてくる衣擦れの音に、無意識のうちに研ぎ澄まされていた。 「宮主様、今夜はお休みになられませぬか?」 蘇
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試しの始まり

# 天阙奴痕

## 第一章 試しの始まり

夜の帳が下りた頃、天宮の寝宮には沈香の甘やかな香りが漂っていた。

雲澈は玉座に座り、手にした巻物に目を落としていたが、その瞳は何も捉えてはいなかった。彼の耳は、奥の間から近づいてくる衣擦れの音に、無意識のうちに研ぎ澄まされていた。

「宮主様、今夜はお休みになられませぬか?」

蘇媚児の声は、絹のように滑らかで甘やかだった。彼女は薄紅色の寝衣を身にまとい、その柔らかな肢体を包むように、白い絹の帯が幾重にも絡まっていた。

雲澈は顔を上げ、冷たい視線を向ける。「まだ政務が残っている」

「まあ…」蘇媚児は唇を歪めて微笑む。「それならば、妾が宮主様の疲れを癒して差し上げましょう」

彼女は優雅な足取りで近づき、雲澈の背後に回った。その指先が、彼の肩にそっと触れる。雲澈の身体が微かに強張った。

「触れるな」

「嫌でございますか?」

蘇媚児の手は止まらない。彼女の指は、雲澈の肩から首筋へ、そして胸へと滑り落ちていく。そして、何気ない振りで、手にした絹の帯を彼の手首に巻き付けた。

雲澈の息が止まった。

「何をしている」

「ただ…宮主様をもっとお楽にさせたく存じまして」

蘇媚児は優しく、しかし確かな手つきで絹の帯を締めていく。それは抵抗すれば簡単に解けるほど緩い結びだったが、それでも彼の両手首は確かに束ねられていた。

雲澈の目に、一瞬の動揺が走る。しかし、その奥には——期待の光が微かに宿っていた。

蘇媚児はそれを見逃さなかった。彼女の紅い唇が、より深く歪む。

「抵抗なさらないのですね」

「…くだらぬ遊びだ」

「そうでしょうか」

彼女はゆっくりと寝衣の裾を引き上げ、露わになった玉の足を雲澈の胸に載せた。冷たく滑らかな足裏が、彼の胸板を優しく押す。

雲澈の呼吸が、わずかに乱れた。

「蘇媚児…」

「何か?」

彼女の足は徐々に下へと滑り落ちていく。腹筋の上を、ゆっくりと、ゆっくりと——そして、股間の膨らみに触れた。

雲澈の身体が、反射的に震えた。

「ほう…」

蘇媚児の足の指が、布越しにその形を確かめるように動く。雲澈は歯を食いしばり、声を殺した。

「もう…やめよ」

その言葉とは裏腹に、彼の息遣いは確かに荒くなっていた。蘇媚児はその変化を確かめると、さらに足の指を器用に動かし、膨らみの先端を軽く弾いた。

「ッ…!」

雲澈の喉から、かすかな嗚咽が漏れた。しかし、彼は依然として文句の一つも言わなかった。ただ、己の反応を必死に隠そうとするように、壁に向かって顔を背ける。

蘇媚児は満足げに微笑みながら、足を引いた。

「床に跪きなさいませ」

雲澈は一瞬ためらった。しかし、彼女の瞳に宿る強い光を見て、ゆっくりと玉座から立ち上がり、床の前に膝をついた。

蘇媚児は彼の前に立ち、再び足を上げた。今度は、その絹のような足裏で、彼の頬を踏みつける。

「宮主様の頬は、思いの外柔らかいのですね」

雲澈は何も言わず、ただ頭を垂れたまま、その屈辱を受け入れた。

蘇媚児は、どこからか細く柔らかな鞭を取り出した。それは絹を編んで作られたもので、打っても肉を裂くことはなく、しかし微妙な痛みを与えるためのものだった。

「さて…」

彼女は鞭を振りかざし、雲澈の尻を軽く打った。パシリ、という乾いた音が、静かな寝宮に響く。

「ッ…!」

雲澈の身体が強張る。しかし、彼は逃げようとはしなかった。

二度目、三度目。同じ箇所を打たれ、その肌には薄紅の跡が浮かび上がる。

「う…く…」

彼の唇から、くぐもったうめき声が漏れた。それは抑えきれない苦痛の声であり、同時に——喜びの声でもあった。

蘇媚児は鞭を置き、そっと雲澈の耳元に顔を寄せた。甘やかな吐息が、彼の耳朶を撫でる。

「これで終わりではございませんよ」

彼女の声は、闇夜に溶けるように甘く、そして冷たかった。

「これは…始まりに過ぎません」

雲澈の肩が微かに震えた。彼は顔を上げ、蘇媚児の笑顔を見た。その瞳には、抑えきれない狂気の光が宿っていた。しかし、彼はそれに抗うことなく、再び深く頭を垂れた。

蘇媚児はその姿を見届けると、優雅に身を翻し、闇の中へと消えていった。

寝宮には、沈香の香りと共に、彼女の残り香が漂っていた。雲澈は跪いたまま、ただ一人、己の高鳴る鼓動を聞いていた。

その手首には、絹の帯の痕が、薄く赤く残っていた。

聖女降臨

# 第二章 聖女降臨

天宮の奥深く、誰も立ち入ることを許されない密室があった。白露は聖女としての威厳を纏いながら、その重厚な鉄の扉を押し開けた。

「雲澈宮主、あなたの体内に巣食う邪念を浄化して差し上げます」

彼女の声は鈴のように澄んでいたが、その瞳の奥には冷たい光が宿っていた。雲澈は無言でうなずいた。彼の顔には宮主としての威厳が保たれていたが、心臓は早鐘を打っていた。

密室の中は薄暗く、壁には幾本もの鉄鎖が吊るされていた。中央には石造りの台座があり、その周囲には奇妙な器具が並べられている。白露は優雅な仕草で鉄鎖を手に取り、雲澈の両手首と両足首にそれを巻き付けた。

「少し苦しいかもしれませんが、我慢なさってください」

金属の冷たさが雲澈の肌に触れる。鉄鎖が締め付けられるたびに、彼の四肢は強制的に広げられていった。やがて彼は大の字に固定され、微動だにできない状態となった。

白露は満足げにその様子を眺めると、机の上に置かれた陶器の瓶を手に取った。

「これは聖水です。あなたの罪深き肉体を清めましょう」

彼女が瓶を傾けると、透明な液体が雲澈の胸元に滴り落ちた。しかしその瞬間、雲澈の全身に焼けるような痛みが走った。

「うっ!」

彼の体が激しく痙攣する。それは聖水などではなかった。唐辛子を混ぜた苛烈な液体だった。白露は無表情のまま、特に彼の股間に集中して聖水を注ぎ続けた。

「あなたの邪念は深く根付いていますね。より強力な浄化が必要です」

雲澈の陰部に液体がかかるたび、彼は悲鳴を上げそうになるのを必死にこらえた。しかし、その痛みの中に、彼は自分でも認めたくない快感が混ざっていることに気づいていた。

白露は瓶を置くと、今度は蝋燭を手に取った。火をつけると、揺らめく炎が密室に不気味な影を落とす。

「では、経典の教えに従い、あなたの肉体に神の烙印を押しましょう」

彼女は蝋燭を傾け、溶けた蝋を一滴、雲澈の乳首に垂らした。

「ああっ!」

熱い蝋が敏感な部分に付着し、雲澈の体が跳ねる。しかし白露は構わず、経文を唱えながら次の一滴を落とした。

「一切皆是苦……」

二滴目が彼の亀頭に落ちる。雲澈は唇を噛みしめ、声が出るのを必死に抑えた。

「諸行無常……」

三滴目、四滴目。蝋燭の火が揺れるたびに、新しい蝋が彼の最も敏感な部分を焼いた。白露の声は無機質で、まるで儀式の一部であるかのようだった。

やがて蝋燭が半分ほどになると、白露はそれを机の上に置き、自身の履物を脱ぎ始めた。

「次は、神の足であなたを浄めましょう」

彼女の足は白く、絹のように滑らかだった。その足がゆっくりと雲澈の腹の上に乗せられ、さらに下へと滑り降りていく。

「あなたの罪は、ここに最も集まっている」

白露の足が彼の陰茎を捉えた。絹のストッキングに覆われた足の裏が、敏感な部分を優しく、しかし確実に刺激していく。

「んっ……くっ……」

雲澈の呼吸が荒くなる。彼女の足の動きは巧みで、時には強く踏みつけ、時には優しく撫でるように動いた。特に睾丸の上を足の指で転がすように刺激されると、彼の全身に電流が走った。

「どうやら、浄化の効果が出てきたようですね」

白露は冷たく微笑みながら、さらに強く踏みつけた。雲澈の体が弓なりに反る。苦痛と快感が同時に押し寄せ、彼の理性は崩壊しそうになった。

数分後、白露は足を降ろし、今度は床に茨の輪を置いた。

「這って、この輪をくぐりなさい。私の足元まで来て、罪を懺悔するのです」

鉄鎖が解除され、雲澈の四肢に自由が戻った。しかし彼の体は痛みと疲労で震えていた。

「早く」

白露の声に促され、雲澈は四つん這いになり、茨の輪に向かって進み始めた。鋭い棘が彼の膝と手のひらに突き刺さる。

「ううっ……」

血がにじみ出る。一歩進むごとに、新しい傷ができる。それでも彼は進み続けた。輪をくぐる時、彼の背中にも棘が食い込んだ。

やっとの思いで白露の足元にたどり着くと、彼は額を床に擦り付けた。

「お……お許しください……」

白露は満足げにそれを見下ろしていたが、突然懐から小刀を取り出した。

「罪には罰が必要です。あなたの体に、永遠の戒めを刻みましょう」

彼女は雲澈の体をひっくり返し、彼の尻を露わにした。冷たい刃が肌に触れる。

「奴の烙印」

そう言うと、彼女は迷いなく刃を走らせた。鋭い痛みが走り、雲澈の口から悲鳴が漏れる。

「い、いやあああ!」

しかし白露は構わず、一文字一文字を丁寧に刻んでいく。血が彼の太ももを伝い、床に滴り落ちた。

刻み終えると、彼女は壺から塩を取り出し、傷口に振りかけた。

「浄化の完了です」

「ぎゃああああ!」

雲澈の悲鳴が密室にこだました。あまりの痛みに彼の意識は遠のきかけた。

白露は血で汚れた小刀を布で拭きながら、優雅に立ち上がった。

「今日の浄化はこれで終わりです。明日も続けましょう」

彼女は振り返りもせずに密室を去っていった。重厚な鉄の扉が閉まる音が響く。

雲澈は一人、陰影の中に取り残された。彼の体は傷と血にまみれ、激しく震えていた。しかしその震えは、苦痛だけによるものではなかった。

自分でも理解できない感情が、彼の心の奥底で渦巻いていた。それは恐怖であり、屈辱であり、そして――確かな悦びでもあった。

闇の中で、彼はただ震え続けた。いつ終わるとも知れない、甘美で苦しい浄化の始まりを予感しながら。

妖女夜戯

# 第三章 妖女夜戯

夜深け、天宮の回廊は静まり返っている。雲澈は書斎で龍文の巻物を広げていたが、ふと芳しい香りが鼻腔をくすぐった。

「宮主様、夜分に失礼いたします」

声とともに現れたのは、薄紅色の紗衣を纏った夜姫だった。彼女の手には精巧な漆器の箱があり、口元には妖しい微笑みが浮かんでいる。

「何用だ」

雲澈は顔も上げずに問うた。

「先日入手した珍しい薬草を、宮主様に献上しようと存じまして」

夜姫は優雅に歩み寄り、書斎の奥にある薬室へと続く扉を示した。「ぜひご覧いただければと存じます」

雲澈はわずかに眉をひそめたが、立ち上がった。夜姫の後ろについて薬室に入ると、既に香炉から立ち上る白煙が部屋中に漂っていた。

「これは…」

「安神の香でございます。宮主様の疲れを癒そうと」

夜姫の声が妙に艶めいて聞こえる。雲澈は頭がぼんやりとし始めるのを感じた。普段落ち着いている自分が、なぜか体の奥底から熱が立ち上るような感覚に襲われる。

「この箱を開けてご覧くださいませ」

夜姫が漆器の蓋を開けると、中には赤黒い粉末が入っていた。しかし雲澈の目にはそれがぼやけて映る。手足の力が抜け、ふらりとよろめいた。

「何を…した…」

「ただの香と薬草でございますよ、宮主様」

夜姫の笑い声が、遠くから聞こえるようだ。雲澈は壁に手をつこうとしたが、腕が言うことを聞かない。そのまま床に崩れ落ちようとした瞬間、夜姫が素早く動いた。

絹の帯がするりと雲澈の両手首に巻き付く。彼女の手際はあまりに鮮やかで、抵抗する暇もなかった。そのまま帯は梁に通され、雲澈の体は釣り上げられるようにして吊るされた。

「なにを…やめろ…」

雲澈の声は掠れていた。腕は頭上に固定され、体はわずかに浮いた状態で揺れる。夜姫はゆっくりと彼の周りを歩きながら、その足取りは獲物を弄ぶ獣のようだった。

「宮主様はいつも偉そうでいらっしゃいますが、今夜ばかりはどうでしょう」

夜姫は優雅に履物を脱ぎ、真紅のハイヒールを履き替えた。靴底は細く尖り、月光に照らされて冷たく光る。

「お許しを…私を下ろしてくれ…」

雲澈の声には震えが混じっていた。その弱々しい姿に、夜姫の瞳が愉悦の光を帯びる。

「許しを乞うのはまだ早うございます」

そう言うと、彼女は鋭いハイヒールのつま先を、雲澈の股間に正確に振り下ろした。

「ぐあっ!」

激痛が走る。雲澈の体が弓なりに反り返り、悲鳴が薬室に響いた。

「一」

夜姫は楽しげに数を数える。二度目、三度目と、蹴りのたびに雲澈の体ががくがくと震えた。

「た、頼む…もう…」

涙が雲澈の頬を伝う。彼の高慢な表情は跡形もなく消え、ただ痛みに歪むだけの顔になっていた。

「まだ七つでございますよ、宮主様」

夜姫の声は優しいが、その目は冷たく輝いている。八度目、九度目、そして十度目。最後の一撃が最も強く、雲澈の喉からは引きつった悲鳴が漏れた。

「ひっ…ひいっ…許して…ください…もう…許して…」

雲澈の体はぶら下がったまま、かくかくと震えている。夜姫は満足げにうなずくと、鉄の鉗子を取り出した。

「これからが本番でございます」

冷たい鉄が雲澈の股間に触れる。彼は恐怖で目を見開いた。

「いやだ…やめてくれ…」

しかし夜姫は構わず、鉗子で睾丸を挟み込んだ。ゆっくりと、確実に力を込めていく。

「あああっ!熱い!痛い!」

雲澈の体が激しく暴れるが、縄が手首に食い込むだけで逃れることはできない。夜姫の手は少しずつ、少しずつ力を増していく。

「どうでございます?この感覚は」

「冷や汗が…ひっ…出る…たすけて…」

雲澈の額からは脂汗が流れ落ち、顔色は青白くなっていた。夜姫はしばらくそのまま力を加え続け、彼の呼吸が浅く速くなるのを見届けると、ようやく鉗子を離した。

「さて、次はこちらを」

彼女は椅子に腰かけ、ストッキングに包まれた美しい脚を組み替えた。その足を雲澈の顔の前に差し出す。

「舐めなさい」

「な…にを…」

「私の言葉が聞こえませんでしたか?」

夜姫の目つきが鋭くなる。雲澈は震える唇を開き、舌を伸ばした。ストッキングの繊維が舌に触れる感触に、彼は涙を流しながらも、言われるがままに足の指を舐め始めた。

「もっと熱心に。私の指の間に、あなたの舌を入れるのです」

雲澈は従った。その姿は、嘗て天宮の主として君臨していた面影もない。夜姫は足の裏で彼の顔を踏みつけ、その屈辱をじっくりと味わった。

「よろしい。では次は、これを使いましょう」

彼女は立ち上がり、用意してあった鉄針を火であぶった。先端が赤く熱せられ、部屋に焦げる匂いが立ち込める。

「い、いやだ…それだけは…」

「黙りなさい」

夜姫は熱した針を、雲澈の亀頭に軽く触れさせた。

「ああっ!熱い!熱いです!」

「気持ちいいですか?宮主様」

「は、はい…気持ちいいです…」

雲澈は泣き叫びながら答える。夜姫はさらに針を押し当て、軽く刺すようにしては離す。そのたびに、同じ問いを繰り返した。

「気持ちいいですか?」

「ひっ…はい…気持ち、いい…です…」

十数回の刺突の後、雲澈の体は汗と涙で濡れそぼっていた。夜姫は満足そうにうなずき、今度は小さな瓶を取り出した。

「これを飲みなさい」

「なん…ですか…」

「いいから飲めと言っているのです」

瓶の中身は粘性のある桃色の液体だった。雲澈が口を開けると、夜姫は無理やり流し込む。すぐに体の奥底から熱が湧き上がり、下半身が疼き始めた。

「あ…ああ…」

「おや、もう反応が現れましたか」

夜姫は冷ややかに笑いながら、雲澈の勃起した性器を手で包み込んだ。そして刺激を与え始める。

「もっと…ください…」

「何をくださいと?」

「お願いします…射精させて…ください…」

「いいでしょう」

夜姫は巧みな手つきで雲澈を扱き上げる。彼の呼吸が荒くなり、体が震え始める。

「いきます…いきます!」

その瞬間、夜姫の手がぴたりと止まった。彼女の指が尿道口を塞ぎ、精の放出を完全に阻む。

「な…なぜ…」

「もっと我慢なさい、宮主様」

雲澈の目が血走る。体の奥で爆発しそうな快感が、出口を求めて疼くのに、それが叶わない。じわじわと苦痛に変わる感覚。

「たすけて…許して…もう、耐えられない…」

「まだ許しませんよ」

夜姫はまた手を動かし始める。寸前で止める。また動かす。止める。その繰り返しに、雲澈の意識は朦朧とし始めた。

「お願いします…お願いしますから…」

「何をお願いするのです?」

「射精させてください…あなた様のお許しを…ください…」

夜姫の唇が妖しく歪む。彼女はゆっくりと手の力を緩めた。

「よろしい。許して差し上げます」

その言葉と同時に、雲澈の体が激しく痙攣し、精がほとばしる。しかしその快感も束の間、夜姫は再び尿道口を塞いだ。

「もう一度、いかせてください…」

「明日が楽しみですね、宮主様」

夜姫はそう言い残すと、雲澈を吊るしたまま、優雅に薬室を後にした。残された雲澈は、満たされない欲望と痛みに苛まれながら、夜明けを待つことになる。

彼の口元には、苦痛の中にもわずかな悦びが浮かんでいた。そのことに気づいている者はいない。

侠女の怒り

凌霜は長剣を鞘から抜き放つと、その切っ先を雲澈の喉元に突きつけた。彼女の目には冷たい怒りの焔が宿っている。

「雲澈、お前の罪は決して許されるものではない。」

彼女は長剣を一閃させ、雲澈の上着を胸元から裾まで真っ二つに切り裂いた。裂けた布地が床に落ち、彼の逞しい上半身が露わになる。凌霜はさらに剣を振るい、彼の帯を断ち切ると、そのまま彼を石の拷問台に押し倒した。

「お前の傲慢な態度、私の師門を滅ぼしたこと、すべて思い知らせてやる。」

彼女は太い麻縄を取り出し、雲澈の手首と足首を拷問台の四隅にしっかりと縛り付けた。雲澈は身動き一つせず、ただ黙って彼女の行動を見つめている。その瞳の奥には、かすかな期待の色が浮かんでいた。

凌霜は壁から鞭を取ると、長くしなる革の鞭を一度空に打ち鳴らした。鋭い音が地下牢に響き渡る。

「お前の罪は数え切れない。一つ一つ、この鞭で刻み込んでやる。」

第一撃。鞭は彼の尻を正確に捉え、皮膚の上に真っ赤な筋を残した。雲澈の体がわずかに震える。

「これは、お前が私の妹を辱めた罪だ。」

第二撃。今度は太腿の内側を打つ。痛みが電気のように走る。

「これは、お前が無辜の民を虐殺した罪だ。」

第三撃、第四撃と続く。鞭が打つたびに、凌霜は彼の罪を一つ一つ数え上げた。雲澈の尻と太腿はすぐに無数の赤い筋で覆われ、ところどころ皮が破れて血が滲み始めた。

「まだ終わらないぞ。」凌霜の声は冷たく、まるで冬の風のようだ。

彼女は鞭を置くと、雲澈の前に立ち、右膝を思い切り彼の股間に打ち上げた。鈍い音とともに、雲澈の口から苦悶の声が漏れる。一撃、二撃、三撃。三度目の膝蹴りで、雲澈は口から血を吐き出した。鮮血が拷問台の上に飛び散る。

凌霜は動じず、腰から革袋を取り出して中から三本の鉄の釘を取り出した。釘の先端は鋭く研ぎ澄まされている。彼女は一本目の釘を雲澈の左腿の内側に当てると、拳で一気に打ち込んだ。

「うあああ!」

痛みに雲澈の背中が弓なりに反る。凌霜は間を置かず、唐辛子ペーストの壺から指ですくい取り、釘の周りの傷口に丹念に塗り込んだ。灼熱の痛みが腿の内側から全身に広がる。

二本目、三本目も同じように打ち込まれ、そのたびに唐辛子ペーストが傷口に塗り込まれた。雲澈の腿は三本の釘で貫かれ、周りの肉は赤く腫れ上がり、粟粒のような泡が浮いている。

凌霜は縄を解き、雲澈を拷問台から引きずり下ろした。彼の体は床に崩れ落ちる。

「這え。犬のように這え。」

彼女はブーツの底で雲澈の背中を踏みつけながら命じた。雲澈はよろよろと四つん這いになり、一歩一歩這い始める。凌霜はその後を歩きながら、時折彼の背中を踏みつけ、バランスを崩させる。

やがて壁際に着くと、凌霜は火鉢から真っ赤に焼けた火箸を取り出した。先端が白熱している。彼女は雲澈を仰向けに転がすと、火箸で彼の左の乳首を挟んだ。

「どうだ、この熱さは?」

彼女は火箸をゆっくりと回しながら、乳首を引っ張り上げた。焼けるような臭いとともに、雲澈の口から悲痛な叫びが上がる。彼の体が激しく痙攣し、目の前が真っ暗になる。数秒後、彼は気を失った。

凌霜は冷めた目で見下ろすと、傍らの桶から冷たい水を汲み、一気に彼の顔にかけた。冷水の衝撃で雲澈は咳き込みながら意識を取り戻す。

「まだ終わっていないぞ、雲澈。」

彼女は再び皮鞭を手に取った。今度は、より細く、先端に小さな金属の重りが付いた鞭だ。彼女は雲澈をうつ伏せにさせると、その鞭で彼の尻の割れ目を正確に打ち始めた。

一打ごとに、鋭い痛みが神経を直接刺激する。十を超えたあたりで、皮膚が破れ、血が飛び散った。二十を超え、彼の尻の割れ目は無残に裂け、肉が逆剥けになっている。

凌霜の腕が疲れるまで、鞭は容赦なく振り下ろされ続けた。雲澈の意識は何度も途切れかけ、そのたびに痛みで引き戻された。地下牢には鞭の音と、抑えきれないうめき声だけが響いていた。

女帝権謀

# 第5章 女帝権謀

地下牢の石段を下りるたび、水滴の音が反響する。慕容雪の靴音は規則正しく、まるで行進曲のようだ。彼女の後ろについて歩く雲澈の足取りは重い。

「宮主、こちらです」

慕容雪の声は柔らかく、まるで客を招くようだった。しかし彼女が開いた鉄の扉の向こうには、天井から垂れた幾本もの鎖、壁に並んだ奇怪な道具たちが待っていた。

「交渉と聞いたが」

雲澈の声は平静を装っていた。だが慕容雪は微笑みだけを返し、彼の手首を掴むと、慣れた手つきで鉄枷をはめた。

「これも交渉の一環ですよ」

彼女の指が彼の首筋を撫でる。ひやりとした金属の感触が首を囲んだ。四肢にも同様の枷がはめられ、鎖が天井の滑車を通って引っ張られる。

ぎしり、と鉄の軋む音。雲澈の体が宙に浮く。足の指がようやく床に触れるか触れないかの高さだ。

「慕容雪…!」

彼が叫ぶよりも早く、彼女のブーツが彼の股間を捉えていた。華やかな刺繍の施された革の靴底が、睾丸を容赦なく踏みつける。

「女帝と呼ばれた者に、宮主ごときが声を荒げるとは、教育が足りませんね」

彼女の体重が徐々に乗せられる。かかとが回転しながら、柔らかい部分を押し潰す。雲澈の息が詰まった。苦痛と、それ以上に抗いがたい何かが彼の内側で渦巻く。

「あ、ああ…っ」

「246発。まずはこれで口の利き方を覚えましょう」

慕容雪は鞭を手に取った。先端を塩水の入った瓶に漬け、ぱたぱたと余分な水を落とす。革紐が床に水滴の跡をつけた。

「1」

鞭が空気を裂く鋭い音。熱い衝撃が陰茎を襲う。雲澈の体が痙攣した。

「2」

また一打。亀頭を正確に捉えた鞭先が、焼けるような痛みを走らせる。数えるたびに、慕容雪の声は楽しげになっていく。

「57、58…まだ半分にも達しておりませんよ、宮主」

雲澈の呼吸は荒くなっていた。陰茎は鞭打たれているにも関わらず、奇妙な熱を帯びて膨張し始めている。彼自身もその反応を止められない。慕容雪の目がそれを見逃すはずがなかった。

「ほう、お仕置きを楽しんでいるのですか?」

彼女の笑みが深くなる。鞭を置くと、今度は彼の後頭部を掴んで、自分の足元へと押し付けた。

「跪きなさい。そして、私のブーツを口で脱がせなさい」

雲澈の首が無理やり下げられる。彼の歯が革の表面に触れた。屈辱が脳髄を焼く。しかし同時に、指で触れる代わりに口を使うという命令が、彼の中の何かを満たしていく。

噛みつくようにして、彼はブーツの留め金を歯で外した。革が剥がれ、現れた白い足が彼の顔の前に差し出される。

「よくできました」

慕容雪の足が彼の顔面を踏みつける。足指が彼の鼻を押し潰し、口を開けさせた。爪の間からほのかに汗の匂い。

「これが権力の味ですよ、雲澈宮主」

彼女の声は優しい。まるで愛撫するかのようだ。しかし彼女の手は、男の最も弱い部分を正確に狙っていた。

雲澈の陰茎が、彼女の足の裏に擦りつけられる。思わず洩れる吐息。慕容雪はそれを嘲るように笑った。

「さて、次のおもちゃを試しましょうか」

彼女が引き出しから取り出したのは、細長い銀色の棒だった。先端に二つの小さな球がついている。スイッチを入れると、青白い火花が走った。

「これはね、電流を流す器具です。強さは調節できますよ」

彼女の手が雲澈の股間に伸びる。冷たい金属が陰茎に触れた瞬間、全身に激しい痺れが走った。

「ああああっ!」

「静かに。まだ始まったばかりです」

電流棒が彼の会陰を這う。肛門の襞に沿って滑り、最後に睾丸の裏側を撫でた。雲澈の全身が弓なりに反り返る。鎖がガチャガチャと音を立てた。

「30秒ごとに強さを上げていきます。あなたがどれだけ耐えられるか、楽しみですね」

実際、慕容雪の目は玩具を見つめる子供のように輝いていた。彼女は何度もスイッチを押し、雲澈の痙攣する様を観察する。

「あ、まだ…まだ耐えられる…」

「立派な精神力です。でもね」

彼女の手が電流棒を離す。代わりに取り出したのは、細い麻紐だった。

「これでお仕置きの続きです」

麻紐が陰茎の根元に巻きつけられる。ぎちぎちと締め上げられ、先端が紫に変色していく。もう一端は、鉄の架台に結ばれていた。

「このまま限界まで引っ張りますよ」

慕容雪がゆっくりと紐を手繰る。陰茎が無理やり前方へ引っ張られ、根元から引き剥がされるような痛みが走る。

「ひ、ひぃっ…!」

「まだですよ。もっと伸びます」

彼女の手がさらに引く。雲澈の腰が浮き、全体重がその一点に掛かった。悲鳴すら出ない。ただ喉の奥で空気が震えるだけ。

「さあ、最後の仕上げです」

慕容雪が蝋燭に火を灯す。灯りが揺らめき、溶けた蝋が垂れ始める。彼女はそれを、鞭で作られた傷口の上に傾けた。

「これが権力の味だ」

熱い蝋が傷口に滴る。皮膚が焼ける匂い。雲澈の意識が白く飛んだ。

「覚えておきなさい。あなたは今、私の所有物です」

慕容雪の声が遠くで響く。彼女の足が再び彼の顔を踏みつけた。しかし雲澈は、その痛みの中に、抗いがたい甘美さを感じている自分に気づいていた。

羅刹刑芸

# 第六章 羅刹刑芸

地下の刑室は薄暗く、壁に掛けられた油灯が揺らめく光を投げかけていた。空気には鉄錆の匂いと、かすかな血の香りが混じっている。

羅刹はゆっくりと皮の手袋をはめながら、中央に据えられた拷問椅子の前で立ち止まった。その椅子は黒鉄で造られ、背もたれには無数の鉤爪が仕込まれている。手摺りと足置きには、錆びついた鉄環が備え付けられていた。

「宮主様、毒味の儀にご協力いただけますか?」

羅刹の声は低く、鈴のように澄んでいたが、その目は冷たく光っていた。彼女は優雅に一礼し、長い黒髪が肩から流れ落ちた。

雲澈は無言で椅子に向かった。彼の足取りは安定していたが、心臓は早鐘を打っていた。この恐ろしい瞬間を、彼はどこかで待ち望んでいたのだ。

羅刹が彼の手首を鉄環に通す。冷たい金属が肌に触れた瞬間、雲澈の全身に震えが走った。続いて足首も固定される。彼は完全に身動きが取れなくなった。

「毒見と申しましたが…」

雲澈の声はかすれていた。

「ええ、毒見ですとも」

羅刹は微笑み、テーブルから一本の小さなナイフを取り上げた。刃渡りは三寸ほどで、柄には赤い宝石が埋め込まれている。彼女はそれを灯りの下にかざし、刃の輝きを確かめた。

「まずは、宮主様の反応を確かめさせていただきます」

彼女は跪き、雲澈の衣の前をはだけさせた。冷たい空気が彼の肌を撫でる。羅刹の指が彼の下腹部に触れ、ゆっくりと下へ滑っていく。

「何を…」

雲澈の抗議の言葉は、鋭い痛みに阻まれた。ナイフの刃が、彼の亀頭の先端に細い線を刻んでいた。一筋、二筋、三筋—羅刹の手は驚くほど正確で、まるで絵を描くように線を引いていく。

「んっ…!」

雲澈は歯を食いしばった。痛みは鋭く、焼けるようだったが、同時に何か奇妙な感覚が彼の中で目覚め始めていた。

羅刹は一本の線を引くごとに、小さな筆で蜂蜜を塗りつけた。甘い香りと傷口の痛みが混ざり合い、雲澈の意識をかすませる。

「美しい…」

羅刹は呟き、彼の秘部に刻まれた模様を眺めた。線は規則正しく並び、まるで古代の文様のようだった。

次に彼女は立ち上がり、火鉢から一本の鉄棒を取り出した。先端が真っ赤に焼けており、熱気が彼女の顔に当たる。

「これは…火炙りの刑具ですか?」

雲澈の声が震えた。

「違います。これは…芸術です」

羅刹は鉄棒を、雲澈の睾丸のすぐ近くに近づけた。熱が彼の皮膚を焦がす。彼が体をよじると、鉄環がガチャガチャと鳴った。

「動かないでください。さもなければ、痕が残ります」

彼女の声は優しかったが、その目は笑っていなかった。鉄棒がゆっくりと彼の肛門に向かって移動する。その熱が、彼の最も敏感な部分をかすめた。

「ああっ!」

雲澈は悲鳴を上げた。焼けるような痛みが走るが、それ以上に—彼の中で何かが崩れていく感覚があった。

羅刹は満足げに微笑み、鉄棒を火鉢に戻した。そして、ゆっくりと自分のストッキングを履き直す。その動作は優雅で、まるで舞を踊るようだった。

彼女は裸足になり、椅子の前に立った。つま先が、雲澈の半勃ちになった陰茎に触れる。

「まだ元気がありますね」

彼女は足の指で、彼の陰茎を挟み込んだ。器用な動きで上下に扱き始める。ストッキングの感触が、彼の敏感な部分を刺激する。

「やめ…」

雲澈の抗議は、無意識に漏れた喘ぎ声に変わった。彼の体は正直で、快感に反応し始めていた。半勃ちだった陰茎が、次第に硬くなっていく。

「おや? お喜びですか?」

羅刹の声は冷たく、嘲るようだった。彼女は足の動きを速め、同時に空いた手で鞭を取った。

パシン!

鞭が彼の胸を打った。赤い筋が浮かび上がる。次の瞬間、彼女の足が彼の股間を蹴り上げた。

「うあっ!」

痛みと快感が混ざり合い、雲澈の意識は白く染まった。鞭が連続して彼の腹、太腿、内腿を打つ。そのリズムはまるで音楽のように規則正しく、羅刹の足の動きもそれに合わせて踊るようだった。

「羅刹…お前…」

「黙りなさい」

彼女の声には力がこもっていた。鞭の一打ちが、彼の睾丸をかすめる。雲澈は激しく喘ぎ、全身を震わせた。

羅刹は鞭を置き、蝋燭を取り出した。火をつけると、溶け始めた蝋が垂れ始める。彼女はそれを雲澈の尿道口に注いだ。

「何を…!」

「静かに」

温かい蝋が、彼の体内へと流れ込んでいく。やがて固まり、尿道を完全に塞いだ。雲澈は尿意を催しながらも、排出することができない。苦痛に彼の顔が歪む。

「これで終わりではありませんよ」

羅刹はゆっくりと蝋を引き抜いた。一瞬の解放感の後、猛烈な尿意が彼を襲う。彼の意思に反して、黄金色の液体が噴き出した。

「ああっ…!」

彼は失禁した。自分の尿が腿を伝い落ちていく感覚が、彼のプライドを粉々に砕く。

羅刹は満足げにそれを見下ろしていた。彼女の目には、狂気にも似た輝きが宿っている。

「本日の毒味は、異常なしと認めます」

彼女は優雅に一礼し、刑室を後にした。雲澈の嗚咽だけが、薄暗い部屋に響き渡っていた。

衆妃連手

# 第七章 衆妃連手

天宮の大殿は、いつもと違う静寂に包まれていた。七本の燭台が灯す仄かな光が、大理石の床に長い影を落としている。中央に立つ銅柱は、冷たく鈍い輝きを放ち、まるでこれから始まる儀式を待ちわびているかのようだった。

「お連れしなさい」

蘇媚児の優雅な声が響く。彼女は玉座に腰掛け、他の六人の妃たちを従えていた。白露は聖女らしい白装束をまとい、手に水晶の杯を持っている。夜姫は深紅の長衣に身を包み、唇に毒々しい笑みを浮かべていた。凌霜は剣を佩き、壁に寄りかかって冷たい視線を送る。慕容雪は元女帝らしい威厳を保ちながらも、その目には獲物を狙う光が宿っていた。そして羅刹は、革のエプロンの下に無数の道具を隠し持っている。

雲澈が二人の侍女に連れられて現れた。彼はまだ抵抗の意思を瞳に宿していたが、妃たちの姿を見た瞬間、わずかに肩を震わせた。

「宮主様、今日は特別な催しを用意いたしました」

蘇媚児が立ち上がり、ゆっくりと雲澈に近づく。彼女の指先が彼の頬を撫で、そして衣の襟元に触れた。

「お脱ぎになりませんか? 皆様、お待ちかねですよ」

雲澈は歯を食いしばった。しかし、夜姫が背後に回り、耳元でささやく。

「抵抗なさるなら、侍女たちにも手伝っていただきますわよ。あなたの尊厳が、どこまで保たれるか試してみたいものです」

その言葉に、雲澈は諦めたように目を閉じた。彼自身も認めたくはなかったが、この屈辱の予感に、身体の奥で何かが疼いているのを感じていた。

侍女たちが手際よく雲澈の衣を剥ぎ取る。白い肌が燭台の光に照らされ、筋肉の隆起が影を描いた。彼は何も纏わず、銅柱の前に立たされた。

「手錠を」

蘇媚児の合図で、侍女たちが雲澈の両手を頭上で縛り、鎖で銅柱に繋ぎ止めた。足首にも重い鉄枷が嵌められ、彼の身体は柱にぴったりと固定された。

「よくお似合いですよ」

夜姫が笑いながら、ハイヒールの靴音を響かせて近づく。彼女の指が雲澈の胸を這い、乳首を軽く摘まんだ。

「さあ、始めましょうか」

蘇媚児が玉座に戻り、優雅に足を組んだ。彼女は絹の靴を脱ぎ、裸足になると、ゆっくりと雲澈の前に立った。

「まずは、私から」

彼女の右足が上がり、柔らかな足裏が雲澈の股間を押さえた。陰茎はまだ萎えたままだったが、彼女の足の動きに合わせて少しずつ形を変えていく。

「あ…」

雲澈の口から思わず声が漏れる。蘇媚児の足の感触は絹のように滑らかで、しかし彼女の動きは確実に快感を引き出そうとしていた。

「宮主様、もう少し力を入れてみましょうか」

彼女の足の指が陰茎の先端を挟み、軽く捻る。雲澈の身体が震え、鎖が音を立てた。

「蘇媚児、私にもやらせて」

白露が前に進み出た。彼女の手には水晶の杯があり、その中には清らかな水が満たされている。

「聖水で清めて差し上げますわ」

白露は杯を傾け、水を雲澈の睾丸に注ぎ始めた。冷たい水が滴り落ち、彼の陰嚢を伝って床に落ちる。

「う…っ」

雲澈は歯を食いしばった。聖女の手によるこの行為が、彼に奇妙な屈辱感を与えていた。

「清められて感謝なさい」

白露の声は優雅だが、その目は狂気の光を宿している。彼女は杯を置くと、今度は手で睾丸を揉み始めた。

「よろしい。次は私の番ですわ」

夜姫が前に出る。彼女のハイヒールは鋭い金属の先端を持っていた。

「痛いのは好きですか? 宮主様」

彼女は軽く跳ねるように足を上げ、かかとで雲澈の股間を蹴り上げた。

「ぐあっ!」

雲澈の身体が反り返る。睾丸に鋭い痛みが走り、彼は息を呑んだ。

「あら、まだまだ」

夜姫はもう一度、今度は強く蹴りを入れた。陰茎が跳ね、赤くなっていく。

「次は凌霜ね」

蘇媚児の言葉に、凌霜は無言で前に出た。彼女は武術に長けており、その膝は鋼のように硬い。

「覚悟はいいか」

凌霜は冷たく言い放つと、膝を高く上げ、雲澈の股間に打ち込んだ。

「うおおっ!」

雲澈の叫びが大殿に響く。睾丸が押し潰されるような衝撃に、彼は意識が飛びそうになった。

「まだ終わらないわよ」

慕容雪がブーツの音を響かせて近づく。彼女のブーツは戦闘用で、かかとは硬く尖っていた。

「かつては私も帝王だった。お前の苦しみは、私の快楽だ」

彼女は足を上げ、ブーツの底で雲澈の陰茎を踏みつけた。体重をかけ、ゆっくりと押し潰す。

「ああっ…たすけ…」

雲澈の声は途切れ途切れだった。彼の陰茎は完全に萎え、痛みに震えている。

「まだイかせてあげないわよ」

羅刹が前に出る。彼女は鉄の鉗子を持っていた。

「乳首を可愛がってあげましょう」

鉗子が雲澈の右乳首を挟み、締め付ける。同時に、彼女の鞭が尻の割れ目を打った。

「ぎゃああ!」

二重の痛みに、雲澈は悲鳴を上げた。鉗子がさらに強く締まり、乳首が紫色に変色していく。

「まだまだこれからよ」

羅刹は鞭を置き、今度は蝋燭を手に取った。溶けた蝋が彼の胸に滴り落ち、焼けるような痛みが広がる。

「あちっ…あちっ…」

雲澈の身体が痙攣する。蝋が固まり、彼の肌に張り付いた。

「火炙りもいいわね」

夜姫が火のついた棒を手に取り、雲澈の股間にかざす。熱気が彼の肌を焼き、陰茎が縮み上がる。

「電気も忘れずに」

白露が雷石を手にしている。彼女はそれを雲澈の睾丸に当てると、微弱な電流が流れた。

「うううっ…!」

雲澈の身体が激しく震える。電流が全身を駆け巡り、彼の意識が混濁し始めた。

「可哀想に。でも、まだ終わらないよ」

蘇媚児の声は優しい。

「火の輪をくぐっていただきましょう」

侍女たちが床に火の輪を設置した。輪の中は炎が燃え盛り、それをくぐるたびに股間を蹴られる仕組みになっている。

「這って進め」

凌霜が雲澈の鎖を外し、彼を床に落とした。雲澈は手と膝をつき、這い始める。

最初の火の輪に差し掛かった時、夜姫のハイヒールが彼の股間を蹴った。

「ぐうっ!」

痛みに身体がよじれるが、彼は前に進まなければならない。次の輪の前で、慕容雪のブーツが睾丸を踏みつける。

「ああっ!」

涙が溢れ出る。彼は必死に這い続けるが、一歩進むごとに誰かの足や膝が彼の股間を襲う。

「もう…やめて…ください…」

雲澈の声はかすれていた。彼の股間は腫れ上がり、陰茎も睾丸も真っ赤に痛んでいる。

「まだよ。全部で十二の輪があるわ」

羅刹が彼の耳元でささやく。

雲澈は歯を食いしばり、這い続けた。四つ目の輪で彼は意識が遠のき始め、五つ目の輪で完全に気を失った。

「あら、お気絶なさったわ」

蘇媚児が笑いながら、侍女に水をかけさせる。冷たい水が雲澈の全身を濡らし、彼は激しく咳き込んで目を覚ました。

「まだ終わりじゃないわよ」

白露が聖水を彼の股間に注ぐ。冷たさと痛みが混ざり、雲澈は泣き叫んだ。

「続けましょう」

蘇媚児が合図を送り、妃たちは再び雲澈の股間を責め始めた。

大殿には、雲澈の悲鳴と妃たちの笑い声が、いつまでも響き続けた。

下克上

# 第八章 下克上

雲澈の体が地面に叩きつけられた。鞭痕が生々しく刻まれた背中が、石畳の冷たさを感じる。五人の妃たちが彼を取り囲み、その瞳には嗜虐的な愉悦が浮かんでいた。

「どうした?もう終わりか?」蘇媚児が優しく囁くように言いながら、細長い鞭の先で雲澈の顔を持ち上げた。

しかし、その瞬間だった。

雲澈の全身から、一瞬にして圧倒的な霊力の奔流が噴き出した。空気が震え、庭園の灯籠が一斉に揺れ動く。妃たちが驚愕の声を上げる間もなく、衝撃波が彼女たちを吹き飛ばした。

「な、何が...!」

白露が体勢を崩した隙に、雲澈は跳ね起きた。目は血走り、口元には狂気じみた笑みが浮かんでいる。「よくも...よくも俺をここまで辱めてくれたな」

最初に狙ったのは蘇媚児だった。彼女が立ち上がろうとするより早く、雲澈はその華奢な肩を掴み、無理やり地面に押し付けた。

「きゃっ!」

「黙れ、この淫婦め」

雲澈は蘇媚児の腰に巻かれていた絹の帯を一気に引き抜いた。彼女の抵抗を無視して、両手を背後に回し、帯で幾重にも巻きつけて縛り上げる。絹の帯が食い込んで、白い手首に赤い跡が残る。

「跪け」

有無を言わさぬ声音で命じると、雲澈は蘇媚児の後頭部を掴み、地面に押し付けた。彼女の美しい顔が石畳にこすれる。

「私の足を舐めろ」

蘇媚児の瞳に一瞬の恐怖が走った。しかし、何かを考え直したように、彼女はゆっくりと口を開け、雲澈の靴に舌を伸ばした。土と汗の味が彼女の口の中に広がる。

その光景を見て、白露が立ち上がろうとした。しかし雲澈は素早く振り返り、足を振り上げて彼女の顔面を踏みつけた。

「うっ!」

白露の鼻血が飛び散る。彼女の聖女らしい清らかな顔が、土と血で汚れていく。

「お前にも教えてやろう、誰が主人かということを」

雲澈は壁に掛かっていた鞭を手に取った。それは先ほどまで自分が打たれていたものだ。その鞭を一閃させると、白露の豊かな尻に鋭い痛みが走った。

「ああっ!」

「声を上げるな。恥知らずの聖女め」

鞭は正確に白露の尻を打ち続けた。五度、六度、七度。そのたびに白露の体が痙攣し、声にならない悲鳴を漏らす。布地の下で、無数の赤い筋が浮かび上がっていた。

雲澈の視線が、壁際に縮こまっている夜姫を捉えた。

「お前だ、夜姫」

「い、いいえ、私は...」

「来い」

雲澈は夜姫の髪を掴み、引きずるようにして中央に連れ出した。彼女の足には、細く鋭いハイヒールが履かれている。

「自分で、そのヒールで自分の股間を蹴れ」

「馬鹿な!そんなこと...」

「やらなければ、もっと酷いことをする」

雲澈は夜姫の手を無理やり掴み、自分の股間へと導いた。彼女の震える手が、ハイヒールの先端に触れる。恐怖に歪んだ顔で、夜姫はゆっくりと足を持ち上げた。

「ああっ!」

かかとが自身の最も柔らかい部分に突き刺さった瞬間、夜姫の体が激しくのけぞった。涙がぼろぼろと零れ落ちる。

「もう一度だ。三度蹴るまで止めるな」

雲澈の冷徹な命令に、夜姫は泣きながら二度目、三度目の蹴りを自らの股間に浴びせた。彼女の脚の内側を、血が伝い始める。

「お前たち...よくも...」

低い怒りの声が聞こえた。振り返ると、凌霜が青ざめた顔で立ち上がっていた。彼女は剣を抜こうとする。

しかし雲澈の動きはさらに速かった。炉端に置かれていた火箸を掴むと、真っ赤に焼けた先端を凌霜に向けた。

「動くな」

「ちっ...」

凌霜が後退した瞬間、雲澈は飛びかかり、彼女の胸元を引き裂いた。露わになった双丘の頂点に、熱せられた火箸が近づく。

「やめろ!」

「やめてほしければ、自分から懇願しろ」

雲澈は微笑みながら、火箸を凌霜の左の乳首に触れさせた。焼ける音と共に、肉の焦げる匂いが漂う。

「ああああっ!」

凌霜の悲鳴が庭園に響き渡った。彼女の体が激しく震え、汗が全身から噴き出す。

「許してくれ!もう二度と逆らわない!」

「もっと大きな声で」

「許してください!雲澈様!私が悪かった!」

凌霜の誇り高き声が、涙に濡れて震えていた。雲澈は満足げに火箸を引き抜き、彼女を地面に蹴り倒した。

残るは慕容雪と羅刹だけになった。二人は互いに見合い、恐怖に顔を強張らせている。

「さあ、お前たちは互いに平手打ちをし合え」

「なにを...」

「やれ」

雲澈の一声に、慕容雪が震えながら手を上げた。ぱしん、と乾いた音が響き、羅刹の頬が赤く染まる。

「しっかりやれ。俺が見ているぞ」

羅刹も手を上げ、慕容雪の頬を打ち返した。最初は弱々しかった平手打ちが、次第に激しさを増していく。二人の頬は腫れ上がり、口の端から血が滲んだ。

「よし、今度は四つん這いになって、この庭を一周這い回れ」

「そんな辱め...!」

「言うことを聞け」

雲澈の鞭が空気を切る音に、二人は黙って地面に手をついた。美しいドレスが土で汚れていく。高貴な女帝と残酷な暗殺者が、犬のように這いずり回る姿は、狂気の絵画のようだった。

雲澈は深く息を吸い込んだ。快感が全身を駆け巡る。ついに、ついに俺が...!

しかし、その瞬間だった。

体の内側から、何かが崩れ落ちるような感覚が襲った。霊力が、急速に枯渇していく。膝から力が抜ける。

「な、に...」

視界が歪む。妃たちの姿が、ぼやけて見える。

「ふふ...」

蘇媚児の笑い声が聞こえた。いつの間にか、彼女の手首の帯は解かれていた。

「やっぱりね、宮主様。あなたの霊力暴走は、長くは続かないわ」

雲澈の体が、がくんと膝をついた。目の前が暗くなる。

「今回は...ちょっと驚かされたけど」

白露が立ち上がり、汚れた顔を拭いながら言う。

「その分、後でたっぷりお仕置きしてあげるからね」

夜姫が痛む股間を押さえながら、にやりと笑った。

地面に倒れ込む雲澈の耳に、妃たちの足音が近づいてくる。次に待ち受けるものへの予感が、彼の体を震わせた。それは恐怖なのか、それとも...期待なのか。

雲澈は自分でも分からないまま、暗闇に飲み込まれていった。