JK彼女堕落記

站点:NovelAI.one内容:前8章在线试读ID:e06b938f更新:2026-07-09 20:53
# 第一章:初めての出会いと暗流 高校の入学式から始まったすべては、今や朱希锐の心の中で歪んだ形で育ちつつあった。 あの日、満開の桜の下で、白いセーラー服を着た夏可可は、まるで一枚の絵のように美しかった。彼女の黒くて長い髪は風に揺れ、純粋な笑顔が朱希锐の心を一瞬で捉えた。同じクラスになった二人は、席が隣同士だったことが
原创 剧情 爽文 架空 热门
JK彼女堕落記 提供 前8章在线试读,可直接在线阅读。你也可以前往“最新小说”“热门小说”“发现小说”继续浏览站内内容。
当前页面收录可公开展示内容,以下为前 8 章试读:

初めての出会いと暗流

# 第一章:初めての出会いと暗流

高校の入学式から始まったすべては、今や朱希锐の心の中で歪んだ形で育ちつつあった。

あの日、満開の桜の下で、白いセーラー服を着た夏可可は、まるで一枚の絵のように美しかった。彼女の黒くて長い髪は風に揺れ、純粋な笑顔が朱希锐の心を一瞬で捉えた。同じクラスになった二人は、席が隣同士だったことがきっかけで、自然と距離を縮めていった。放課後一緒に図書館で勉強し、週末には公園を散歩し、高校三年間、彼らの関係はクラス中が羨むカップルだった。

「希锐、見て、この桜、すごく綺麗だよ」

大学一年生になった今も、夏可可の笑顔はあの頃と変わらず純粋だった。彼女は今日も白いブラウスに紺のスカートという清楚なJKの装いで、大学のキャンパスで初めて出会ったときと同じように微笑んでいる。

「うん、綺麗だね」

朱希锐はそう答えながらも、その目は彼女のスカートの裾から覗く白い太ももに釘付けになっていた。そしてすぐに、罪悪感が胸をよぎる。彼は頭を振って、嫌な思考を追い払おうとした。

「今日は何を食べたい?お昼ご飯、一緒に行こう」

「うーん、学食でいいよ。昨日のバイトで疲れちゃって、今日はゆっくりしたいの」

そう言って彼女は朱希锐の腕に自分の腕を絡めた。その温もりが、彼の心の闇を一時的に忘れさせてくれた。

しかし、夜になると、朱希は一人の部屋に籠り、スマートフォンの画面に釘付けになった。暗い画面の中では、見知らぬ女性たちが様々な姿で映っている。彼の指は無意識にスクロールを繰り返し、心臓は早鐘を打っていた。

それは彼が密かに見つけた「寝取られサイト」だった。見知らぬ男たちが、自分の彼女や妻を他の男に奪われる様子を撮影した動画が無数にアップロードされている。最初はただの好奇心だった。しかし、次第にそれは中毒へと変わっていった。

毎晩、彼はサイトを閲覧し、コメント欄で男たちの興奮した言葉を読み漁った。そして、自分の彼女である夏可可が、もしこんな姿を見せたらどうなるだろうか――そんな想像が頭から離れなくなった。罪悪感と興奮が入り混じり、彼の心は少しずつ蝕まれていった。

ある日、彼は夏可可の靴下が洗濯籠にあるのを見つけた。白いニーソックスには、彼女の柔らかい足の形がうっすらと残っていた。朱希は震える手でそれを持ち上げ、顔を近づけた。彼女の優しい香りが、彼の理性をさらに曖昧にしていく。

「ごめん、可可……でも、やめられない……」

彼は靴下を握りしめ、自分の欲望に負けた。その夜、彼はまた一つのタブーを越えてしまった。罪悪感はあるが、それ以上に強い快感が彼を支配していた。

そして、さらなる深みへと彼を誘うように、あのサイトのフォーラムには「彼女を捧げたい」というスレッドが立っていた。朱希はそこに、夏可可の情報を書き込んだ。

「名前:夏可可。年齢:19歳。大学一年生。性格:純粋で無邪気。好きなもの:猫、甘いもの、ロマンチックな映画。彼氏募集中?」

その投稿はすぐに多くの返信を集めた。中でも特に目を引いたのは、「王肥肥」というハンドルネームのユーザーだった。

「面白い子だね。もっと詳しく話を聞かせてくれないか?」

そのメッセージには、何かを企むような不気味な雰囲気が漂っていた。しかし、朱希はその罠に気づかず、むしろ心が高鳴るのを感じていた。

彼はリプライを返した。

「何を知りたいですか?」

数分後、スマホが震えた。王肥肥からの返信だった。

「彼女の写真を見せてくれ。特に制服姿のものがいい」

朱希はためらった。しかし、その興奮が彼の理性を上回っていた。彼は夏可可の写真アルバムを開き、先週撮ったばかりの彼女の写真を選んだ。白いブラウスに紺のスカート、そして黒いニーソックス。彼女はカメラに向かって無邪気にピースサインをしている。

その写真を送信した瞬間、彼はもう後戻りできない場所に足を踏み入れてしまったことを、まだ知らなかった。

数日後、朱希は夏可可と一緒に駅前のカフェにいた。彼女はいつも通り楽しそうに抹茶ラテを飲んでいる。その隣で、朱希はスマホをいじりながら、王肥肥とのやり取りを確認していた。

「まだ彼女と何もないの?」

「ゆっくりでいいよ。まずは彼女の信頼を得ることだ」

王肥肥からのメッセージには、不気味なアドバイスが並んでいた。しかし、朱希はそれを「正しい道」だと信じ込もうとしていた。

「希锐、どうしたの?最近、なんか様子が変だよ」

夏可可が心配そうに覗き込む。その瞳はまだ何も知らない、純粋な少女のものだった。

「ううん、何でもないよ。ちょっと大学の課題を考えてただけ」

朱希は慌ててスマホをポケットにしまい、作り笑いを浮かべた。しかし、その心の中では、すでに夏可可を「捧げる」快感に酔い始めていた。

その夜、彼はまた一人、部屋の明かりを消して、寝取られサイトを開いた。そして、夏可可の写真がアップロードされ、多くのユーザーがコメントを残しているのを見つけた。

「かわいい子だね。もっと見たい」

「制服姿が最高だ」

「彼氏がいるなら、寝取られ動画も面白いかも」

それらのコメントを読むたびに、朱希の心は興奮と罪悪感の間で揺れ動いた。しかし、彼はもう止まることができなかった。

「これはただのファンタジーだ。実際には何も起きない」

彼は自分にそう言い聞かせながら、サイトの「王肥肥」というユーザーと、さらに深い会話を始めていた。

「彼女をどうしたいんだ?」

王肥肥のメッセージには、奇妙な問いかけが続く。

「わからない……ただ、もっと見たい」

「じゃあ、彼女を変えてみないか?」

その言葉は、朱希の心の奥底にある欲望を刺激した。彼は震える指で、こう返信した。

「どうやって?」

「簡単だ。私に任せればいい」

その瞬間、彼の運命は大きく動き始めた。まだ見ぬ催眠術の達人、王肥肥との危険な関係が、今まさに始まろうとしていた。

催眠指示

王肥肥からの連絡は、ひっそりと静まり返った深夜のチャットルームに届いた。朱希锐はスマホの画面をぼんやりと見つめながら、送られてきたメッセージを二度、三度と読み返す。

「君の願望、叶えてやれる。ただし、代償がある。」

その文面には、彼が以前にこっそりと覗いていた寝取られ系のサイトでしか知り得ない、具体的な妄想の断片が綴られていた。朱希锐の心臓が早鐘を打つ。誰にも言ったことのない、自分だけの秘密の欲望だったはずだ。なのに、この男――名乗りもせず、アイコンは真っ黒なデフォルト画像――は、まるで心の中を覗き見たかのように、核心を突いてくる。

朱希锐は指を震わせながら返信を打つ。

「どういう意味ですか?」

すぐに既読がついた。間髪入れず、次のメッセージが届く。

「会って話そう。場所は駅前の喫茶店。明日の午後三時。一人で来い。」

命令口調だった。しかし、なぜか逆らえる気がしなかった。むしろ、その強引さに奇妙な安心感を覚えていた。朱希锐は短く「わかりました」と打ち込み、スマホを伏せた。

翌日、約束の時間より少し早く喫茶店に着いた朱希锐は、奥の席に座る巨漢の男をすぐに認識した。王肥肥という名だと、後で知ることになる。厚い唇、鈍く光る小さな目、だらりと垂れた頬肉。およそ人の心を操るような知性は感じさせない風貌だった。しかし、一歩近づくたびに、空気の重さが変わった。

「座れ。」

王肥肥が顎で示す。朱希锐は従った。コーヒーも注文しないまま、向かい合う。

「お前の彼女、夏可可だな。制服姿が似合う清楚な子だ。」

画像をスマホで見せられる。それは夏可可が学校帰りに歩いている盗撮写真だった。朱希锐の背筋に冷たいものが走る。

「どうして…」

「知ってるよ。お前が本当に望んでるものもな。奴隷にしたいんだろ? でも自分じゃできない。だから俺が代わりにやってやる。」

王肥肥の声は低く、ぼそぼそとしているのに、耳の奥に直接響くような力があった。朱希锐は言葉を失った。否定したい気持ちと、むしろすべてを委ねてしまいたい衝動が激しくせめぎ合う。

「目を見ろ。」

強く命じられ、朱希锐は反射的に王肥肥の目を見た。その瞳の奥で、何かが渦巻いている。意識がぼやけ始める。抵抗しようとまばたきをするが、まぶたが重い。

「お前の彼女は、俺の前で裸になる。俺に抱かれる。それを今日から、お前の頭の中に叩き込む。わかったか?」

言葉が直接脳を焼く。朱希锐は「はい」とだけ口にしていた。自分の声なのに、遠くから聞こえてくるようだ。王肥肥は満足げにうなずくと、指を一つ鳴らした。

「今から三つ数える。数が終わったら、目覚める。そしてお前は、俺の指示通りに動く。何も覚えてはいないが、体は覚えている。」

カウントが始まる。三、二、一。

朱希锐ははっと顔を上げた。目の前の王肥肥は、コーヒーを啜っている。何の変哲もない光景だった。しかし、何かが変わっていた。記憶は途切れていないのに、体の芯の部分だけが、知らない命令で塗り替えられたような違和感がある。

「大丈夫か? 顔色が悪いぞ。」

王肥肥がにやりと笑う。朱希锐は「大丈夫です」とだけ答え、店を出た。背中にべっとりと汗をかいていた。

その夜、朱希锐は自宅のアパートで夏可可を抱こうとした。いつものようにベッドに横たえ、唇を重ねる。しかし、下半身がまったく反応しなかった。彼女の柔らかな肌に触れても、甘い匂いを嗅いでも、感覚が麻痺しているかのように鈍い。

「どうしたの? 希锐、顔色悪いよ?」

夏可可が心配そうにのぞき込む。その無垢な瞳が見ているのは、勃起すらできない無力な男だ。朱希锐は唇を噛みしめた。

「ごめん、ちょっと疲れてるんだ。」

そう言って彼女の体から離れる。夏可可は一瞬寂しそうな顔をしたが、無理に笑って「ゆっくり休んでね」と頭を撫でてくれた。その優しさが、逆に朱希锐の胸をえぐる。

布団にくるまり、暗闇の中で目を開ける。頭の中に、さっきまでの勃たない焦りとは別の映像が浮かんでくる。夏可可が、知らない男の腕の中にいる。あの王肥肥と呼ばれた巨漢に組み敷かれ、乱れる姿。ゾッとするはずなのに、なぜか心臓が高鳴る。

「違う、俺はそんなこと望んでない…」

自分に言い聞かせる。しかし、体は別の方向へ動こうとしていた。スマホを手に取り、寝取られサイトのブックマークを開く。朱希锐は自分が、抗えない意志の流れに飲み込まれていくのを感じていた。

翌朝、目を覚ますと、ベッドの横に置いたスマホにメッセージが届いていた。王肥肥からだ。

「次の指示は、今夜。彼女と一緒に、俺のところへ来い。」

朱希はそのメッセージを、何度も読み返した。返信する指は震えているのに、拒否の文字は打てなかった。代わりに、彼は「わかりました」と、従順な返事を送った。

隣の部屋から、夏可可の楽しげな鼻歌が聞こえてくる。その無垢な音が、朱希锐の鼓膜を滑稽に震わせた。

夜間の癖

夜は更け、月明かりが寮の建物を銀色に染めていた。朱希锐は心臓の鼓動を必死に抑えながら、女子寮の裏手に回る細い通路を歩いていた。彼の手には、百均で買った小さなビニール袋が握られている。中には何も入っていないが、今夜の「収穫」を入れるためのものだ。

彼は何度も周囲を確認し、誰もいないことを確かめてから、女子寮の一階にある共用の下駄箱に近づいた。鍵はもちろんかかっていない。この時間帯、女子学生たちは皆部屋に戻っており、外に出てくる者はほとんどいない。朱希锐はその隙を狙っていた。

彼は慎重に下駄箱の扉を開けた。中には十数足のローファーが整然と並んでいる。黒い革製のもの、茶色のもの、中には汚れが目立つものもある。朱希锐の目はそれらの靴に釘付けになった。彼の指が震えながら、一足の黒いローファーに触れた。誰かの体温がまだ残っているかのように、ほのかに温かい。

「これだ…」

彼はつぶやきながら、そのローファーを引き抜いた。靴底には砂利が付着しており、一日中履かれた証拠だった。朱希锐はそれを鼻に近づけ、深く息を吸い込んだ。汗と皮脂、そしてどこか甘酸っぱい女の子の匂いが混ざり合った独特の芳香が彼の鼻腔をくすぐる。彼の下半身が即座に反応した。

彼は堪らず、その靴をビニール袋に詰め込んだ。続いてもう一足、今度は白いソックスが敷いてあるローファーを選んだ。そのソックスは少し湿っており、かかとの部分にはうっすらと黄ばみが見える。朱希锐の呼吸が荒くなった。彼はそのソックスを摘み上げ、自分の顔に押し当てた。

「はあ…はあ…」

彼の息遣いが夜の闇に溶け込む。理性が崩れ去る感覚。彼はもう止まれなかった。三足目、四足目…次々とローファーを袋に詰めていく。その間も、彼の手は自分の股間に伸びていた。ジッパーを下ろし、既に硬くなったそれを取り出す。彼は袋から一足のローファーを取り出し、その靴底を自分の性器に擦りつけ始めた。

「んっ…ああ…」

低く、獣のようなうめき声が漏れる。彼の腰が無意識に動く。靴に擦れるたびに、彼の脳裏には夏可可の顔が浮かんだ。しかしそれは彼女の清楚な姿ではなく、見知らぬ男たちに抱かれ、よがる彼女の姿だった。朱希锐はその想像でさらに興奮した。

「可…お前は…みんなのものだ…」

彼はそうつぶやきながら、ローファーの靴底に精液をぶちまけた。白濁した液体が黒い靴の表面を伝い、革の細かい溝に染み込んでいく。彼はもう一足、さらに一足と、次々に同じことを繰り返した。ビニール袋の中は異臭を放つ液体でべとべとになっていた。

彼は満足げに笑いながら、ジッパーを上げた。そして盗んだ靴を元の位置に戻そうとした。しかし、その時だった。

「希锐…?」

背後から聞き覚えのある声がした。朱希锐は体を硬直させ、ゆっくりと振り返った。そこには、パジャマ姿の夏可可が立っていた。彼女の顔には困惑と疑念が混ざっていた。

「何してるの?」

夏可可は朱希锐の手に握られたビニール袋と、その周りに散らばったローファーを交互に見つめた。朱希锐の顔色が一瞬で青ざめた。

「こ、これは…その…」

彼は必死に言い訳を探した。しかし、彼の手はまだ震えており、声もうまく出せない。

「君が女子寮に忍び込んで、靴を…?」

夏可可の声が震えていた。彼女は自分の目を疑っていた。自分の彼氏が、こんな夜中に女子の靴を盗んでいるなんて。

「違うんだ!これは…俺のストレス発散の方法で…」

朱希锐は慌てて言い訳を始めた。彼の額からは冷や汗が流れ落ちている。

「最近、レポートが多くてさ、眠れなくて…それで、夜に散歩してたら、つい…」

「つい…靴を盗んだの?」

夏可可の目に涙が浮かんでいた。彼女は一歩後ろに下がった。

「違う!ちゃんとすぐに返すつもりだったんだ!ちょっと…触ってみたいだけだったんだ…」

朱希锐は手を伸ばそうとしたが、夏可可是非にその手を振り払った。

「触る?そんな風に?あの袋の中は何?変な匂いがする…」

彼女の鼻が微かに動いた。異様な匂いが袋から漂っていた。朱希锐の精液の匂いだ。しかし、その時はまだそれが何かは分からなかった。

「ただの…汗だよ。運動した後の汗で…」

朱希锐は嘘を重ねた。しかし、その目は泳いでいた。

夏可可はしばらくその場に立ち尽くしていたが、やがて深く息を吸い込み、落ち着きを取り戻そうとした。

「分かった…もう帰って。明日また話そう。」

彼女はそう言って、背を向けて寮の方へ歩き出した。その背中は張りつめており、明らかに傷ついているのが分かった。

朱希锐はその後ろ姿を見送りながら、拳を強く握りしめた。彼は自分の行為が夏可可を傷つけていることを理解していた。それでも、彼は止まれなかった。むしろ、彼女の反応こそが彼をさらに興奮させるのだ。

「もっと…もっと深くまで沈んでいく…」

彼はそうつぶやきながら、盗んだローファーを一つだけポケットに忍ばせ、残りは元の位置に戻した。今夜もまた、彼の歪んだ快楽が続いていく。

その一部始終を、隣の建物の屋上から一人の男が双眼鏡で見つめていた。王肥肥はにやりと笑いながら、手に持ったスマートフォンを操作した。

「いいぞ…そのまま堕ちていけ…」

彼の指先が、次の標的となる夏可可のSNSアカウントを開いた。彼女のプロフィール画像には、制服姿で無邪気に微笑む彼女の姿があった。王肥肥はその画像をじっくりと見つめながら、次のシナリオを頭の中で描いていた。

「催眠の準備は整った…」

彼の目が、夜の闇の中で不気味に光った。

催眠の初試み

# 第四章: 催眠の初試み

放課後の校門前、夏可可はスマホを見つめながら立っていた。朱希锐からのメッセージには「カウンセリングの予約を入れたよ。今日の4時から」と書かれている。

「心理カウンセリングか...正直、必要ないと思うんだけどな」

彼女はそう呟きながらも、彼氏の提案を断れずにいた。最近の朱希锐は何かと彼女の行動を気にしすぎる。服装や友人関係、SNSの使い方まで、細かく指示してくるようになっていた。

指定された住所は駅から徒歩10分の場所にある古びたマンションの一室だった。エレベーターで4階に上がり、部屋番号を確認する。ドアの横には「王心理相談室」という小さなプレートがかかっていた。

ノックをすると、間もなくドアが開かれた。

「やあ、君が夏可可さんかい? 待っていたよ」

現れたのは、だぶだぶのシャツを着た肥満体の男だった。顔には脂が浮き、髪は整えられていない。それが心理カウンセラーだというのだから、夏可可は一瞬戸惑った。

「あの...朱希锐の彼女の、夏可可です」

「おお、そうかそうか。入って入って」

部屋の中は驚くほど整然としていた。白を基調とした空間には、柔らかいソファと机、そして本棚が置かれている。窓からは西日が差し込み、部屋全体を暖かく照らしていた。

「座ってくれ。楽にして」

王肥肥はにこやかな笑顔を浮かべながら、向かいのソファに腰を下ろした。

「それで、希锐君から話は聞いているよ。最近ストレスが溜まっているそうだね?」

「ええ、まあ...少しだけ」

夏可可是非と答えながら、彼女は部屋の中を見渡した。本棚には心理学の専門書が並び、机の上には水晶のペンダントが置かれている。それが妙に目を引いた。

「学校のこと、彼氏との関係、将来のこと...何でも話してくれていいんだよ」

王肥肥の声は低く、落ち着いていた。それが不思議と心をリラックスさせる。

「実は...最近、彼が変なんです」

夏可可はゆっくりと話し始めた。朱希锐が自分の服装に過敏になっていること、SNSをチェックすること、友人関係に干渉すること。そうした不満が言葉となって次々と溢れ出した。

王肥肥はただ黙って頷きながら耳を傾けている。

「なるほどね。彼は君を大切に思っているんだよ。でも、その想いが強すぎて、制御できなくなっているんだね」

「そうなんですかね...」

「もちろんだ。しかし、君自身も少し変わった方がいいかもしれない」

王肥肥の言葉に、夏可可は首をかしげた。

「変わった方?」

「そうだ。もっと自由になることだよ。自分の欲望に正直になって、自分を解放するんだ」

王肥肥は立ち上がり、机の上から水晶のペンダントを手に取った。

「ちょっとしたリラックス法を試してみないかい? 催眠療法と言ってね、深いリラックス状態に入ることで、心の奥底にある本当の自分に出会うことができるんだ」

「催眠...ですか?」

夏可可の声には少しの不安が混じっていた。

「大丈夫、怖いものじゃないよ。ただ目を閉じて、僕の声に耳を傾けるだけでいい。君を傷つけることは何もしない」

王肥肥の声はさらに優しくなり、まるで子守唄のように耳に響いた。

「ソファに深く寄りかかって、目を閉じてくれ」

夏可可は少し迷った後、言われるままに目を閉じた。

「いい子だ。では、ゆっくりと呼吸をしよう。吸って...吐いて...吸って...吐いて...」

王肥肥の声が部屋の中に響く。夏可可の呼吸は次第に深くなり、全身の力が抜けていく。

「さあ、ペンダントを見てくれ。ただ見つめるだけでいい」

彼女が目を開けると、目の前で水晶のペンダントがゆっくりと揺れていた。光を反射して、きらきらと輝いている。

「とても綺麗ですね...」

「そうだ、そのまま見つめていてくれ。目が離せなくなる...ペンダントに意識を集中させるんだ」

王肥肥の声はますます低くなり、言葉の一つ一つが夏可可の意識に直接浸透していくようだった。

「君の目は重くなっていく...まぶたが重くなって、閉じたくなる...」

実際に、夏可可の目は自然に閉じていった。抵抗する気持ちはどこにもなかった。

「いい子だ。完全にリラックスした。今から、僕の言うことがすべて、君の深層意識に刻み込まれる」

王肥肥の声が、直接脳内に響いているかのようだった。

「君はこれから、自由になることを学ぶ。自分を隠す必要はない。自分の体を誇りに思うこと。露出のある服を着ることは、恥ずかしいことではない。むしろ、それを楽しむべきなんだ」

夏可可の表情が微かに動いた。しかし、彼女は何も言わない。

「君はもっとセクシーになる。美しい下着を身につけ、ストッキングを履き、自分の体を人に見せることに喜びを感じるようになる。それが本当の君なんだ」

「本当の...私...」

夏可可の口から、かすかな声が漏れた。

「そうだ。君は自由になる。他人の目を気にせず、自分の欲望に従って生きるんだ。いいね?」

「はい...」

「これを聞いたら、目を覚ます。目を覚ました後も、この暗示は君の心に深く刻まれ続ける。日常生活では普通に振る舞える。しかし、特定の合図を聞いた時、または露出のある服を着た時、その暗示が強まる」

王肥肥は手を打ち鳴らした。

「さあ、目を覚ませ」

夏可可の目が開いた。彼女はぼんやりと周囲を見回した。

「あれ...私、寝てました?」

「ちょっとした催眠体験だったよ。気分はどう?」

「不思議な感じです...すごくリラックスしました」

夏可可は立ち上がり、自分の体を見下ろした。何かが変わったような気がした。しかし、それが何なのかはわからない。

「今日はこれで終わりにしよう。また来週も来てくれるかい?」

「はい...ありがとうございました」

夏可可は部屋を後にした。帰り道、彼女はふと駅前のショーウィンドウに目を留めた。そこには美しいランジェリーが飾られている。今までは気にも留めなかったのに、なぜか今日は心惹かれるものがあった。

「あれ...私、こんなの興味なかったはずなのに」

首をかしげながらも、彼女はショーウィンドウの前を離れられなかった。

その夜、朱希锐のアパートで。

「どうだった? カウンセリング」

朱希锐は早口で尋ねた。夏可可が変わることを期待しつつも、それがどういう変化なのか、自分でもよくわかっていなかった。

「うん、なんか変な感じ。でも悪くなかったよ」

夏可可はバッグから小さな包みを取り出した。

「これ...買っちゃった」

包みを開けると、そこには黒のストッキングが入っていた。繊細なレースの装飾が施されている。

「ストッキング? 君が?」

朱希锐は驚きと興奮が入り混じった声を出した。夏可可はこれまで絶対にストッキングを履こうとしなかった。学校指定のもの以外は、すべて拒否していたのに。

「なんかね、今日はすごく履きたい気分なの」

夏可可は照れくさそうに笑いながら、ストッキングを取り出した。彼女は椅子に座り、ゆっくりとストッキングを履き始めた。

足先から徐々に上がっていく黒い布地が、彼女の白い肌を包み込む。その仕草は無意識のうちに艶めかしく、朱希锐は息を呑んだ。

「似合ってるよ...」

朱希锐の声は震えていた。一方で興奮が湧き上がる。しかしその一方で、「このまま彼女が変わっていく」という予感が彼の心に不安を投げかけた。

「本当? ありがとう」

夏可可は立ち上がり、鏡の前で自分の姿を確認した。彼女の目には、以前とは違う光が宿っていた。何かが目覚めつつある。それは彼女自身も気づかないほどの微かな変化だったが、確実に彼女の内側で蠢いていた。

その夜、彼女は初めてストッキングを履いて寝た。翌朝、目を覚ました時も、そのまま履き続けていた。何かを渇望するように、自分の足を見つめながら。

朱希锐はその光景を見て、複雑な感情に苛まれた。彼が望んだ変化が、ようやく始まったのだ。しかし、それは同時に彼女が自分の手を離れていく始まりでもあった。

王肥肥の部屋で、男はスマホの画面を見ながら、にやりと笑った。

「順調だな。次の段階に進もう」

彼の指が、次のメッセージを打ち始めた。宛先は朱希锐。内容は、来週のカウンセリングの予約確認だった。

しかし同時に、そのメッセージにはこんな一文が添えられていた。

「彼女はだんだん変わっていくよ。もっと深いところまで、俺が導いてやるからな」

それに気づかない朱希锐は、ただ画面を見つめながら、彼女の変化を待ち望んでいた。

ストッキングの誘惑

夏可可がストッキングを履き始めたのは、先週の木曜日からだった。

朱希锐が部屋でスマホをいじっていると、彼女が無言でクローゼットの引き出しを開け、新品の黒いストッキングを取り出した。包装を破る微かな音が、静かな部屋にやけに響いた。

「......履いてみようと思って」

彼女はそう言って、ベッドの縁に腰掛け、ゆっくりと片足を伸ばした。くるぶしからふくらはぎへ、ふくらはぎから膝上へと、黒い繊維が彼女の肌を包み込んでいく。指先で丁寧にシワを伸ばす仕草は、まるで儀式のようだった。もう片方の足も同じように、滑らかで艶やかな黒に覆われる。

朱希锐は息を飲んだ。彼女の足が、ストッキング越しにほのかに透ける肌色が、視線を釘付けにした。今まで何百回と見てきた彼女の脚が、まるで別物のように見えた。

「どうかな?」

夏可可が立ち上がり、スカートの裾を整える。少しはだけた膝上まで伸びるストッキングの縁が、彼女の白い太ももにくっきりとラインを描いていた。清楚なJK制服とのコントラストが、朱希锐の脳裏に焼き付いた。

「......似合ってる」

喉の奥から絞り出した声は、自分でも驚くほど掠れていた。彼は無意識に股間を押さえていた。しかし、そこに応えるものはなかった。何も感じない。あれほど興奮しているというのに、体が全く反応しなかった。

勃起不全は、日に日に悪化していた。以前は彼女の一挙手一投足にすぐに反応していたのに、今ではどんなに煽られても、そこは沈んだまま動こうとしない。代わりに、別の欲求が彼の中で膨れ上がっていった。

夜、夏可可がシャワーを浴びている間、朱希锐はそっと彼女の靴箱を開けた。買ったばかりのローファーが、きちんと揃えて並べてある。彼は手を伸ばし、一足を取り出した。革の匂いが鼻を突く。彼はそれを顔に近づけ、深呼吸をした。ほのかに残る彼女の足の匂いが、頭の中を痺れさせる。

「はぁ......っ」

彼はローファーを抱え込み、ベッドの下に潜り込んだ。そこにはすでに数足のスニーカーやパンプスが隠してあった。彼の秘密のコレクションだ。どれもこれも、夏可可が履いていたものだ。彼はそれらを並べ、一足ずつ顔に押し当てた。革、布、プラスチック、それぞれの質感が彼の頬を撫でる。そこに残る彼女の体温や足の跡に、彼は恍惚とした表情を浮かべた。

「......朱希锐?」

浴室のドアが開く音がして、彼は慌てて靴を元の場所に戻した。心臓が激しく打ち鳴る。見つかってはいけない。これだけは、絶対に見られてはいけないものだった。

スマホが震えた。王肥肥からのメッセージだった。

「次の段階だ。可可にもっと煽る制服を着せろ。スカートはもっと短く、ブラウスはもっと開けろ。お前が彼女を励ませ。お前の言葉なら、彼女も聞くだろ」

朱希锐の指が震えながら、画面をスクロールした。さらにメッセージが続く。

「その代わり、お前にはご褒美をやる。新しい靴を用意してある。今夜のうちに、彼女の足の写真を送れ」

「......はい」

朱希锐はためらいもせずに返信した。彼の心はすでに、自分の意思では動かなくなっていた。王肥肥の命令が、彼の全ての行動基準になっていた。

翌朝、朱希锐は夏可可の前に立った。

「可可、その制服、ちょっと短すぎない?」

彼はわざと不満そうな口調で言った。夏可可はスカートの裾を気にする仕草をした。

「そう......かな?でも、皆こんな感じだよ」

「いや、俺は好きだ。もっと短くてもいいと思う」

彼は彼女の耳元に顔を寄せて、囁くように言った。夏可可の頬がほんのり赤くなった。

「でも、学校で」

「大丈夫だよ。俺の彼女が一番可愛く見えるのが一番だ」

その言葉に、夏可可は小さく頷いた。彼女はクローゼットから、さらに短いスカートを取り出した。布地は先週のものより明らかに少なかった。彼女がそれを履くと、太もものほとんどが露出した。黒いストッキングの縁が、スカートの裾から覗いている。

「これでいい?」

彼女がくるりと一回転する。スカートがふわりと舞い上がり、ストッキングに包まれた太ももが眩しく光った。

朱希锐は唇を噛んだ。その光景に、彼はひどく興奮しているのに、体はやはり何も感じなかった。代わりに、彼の頭の中には、昨夜の靴の感触が甦っていた。

「ああ、最高だ......」

彼の声は震えていた。夏可可は嬉しそうに笑った。

「希锐が言うなら、学校でもこれで行くね」

彼女が通学バッグを持ち、玄関に向かう。ローファーを履く瞬間、彼女の足が靴に滑り込む。その動きが鮮明に朱希锐の目に焼き付いた。

「行ってくるね」

彼女が振り返り、手を振る。スカートが揺れ、ストッキングの輝きが一瞬部屋を照らした。ドアが閉まり、足音が遠ざかっていく。

朱希锐はスマホを取り出した。王肥肥に写真を送らなければならない。彼は急いで玄関に走り、まだ彼女の足跡が残る床にしゃがみ込んだ。カメラを向ける。そこには、先ほどまで彼女の脚を包んでいたストッキングの跡が、うっすらと残っていた。

「ご主人様、写真を送ります」

彼は送信ボタンを押した。すぐに返事が来た。

「よくやった。今夜、新しい靴を持っていく。可可が寝たら、俺のアパートに来い」

朱希锐はその文字を何度も読み返した。彼の顔には、歪んだ笑みが浮かんでいた。彼の彼女は少しずつ変わっていっている。だが、それ以上に変わっているのは、自分自身だった。彼はもう、元の自分には戻れないことを、心の奥底で理解していた。

その日の放課後、朱希锐は学校の裏門で夏可可を待っていた。彼女が現れた。スカートは確かに短くなっていた。周りの男子たちの視線が一斉に彼女の脚に釘付けになる。彼女は恥ずかしそうにうつむきながらも、その視線を楽しんでいるようにも見えた。

「帰ろう」

朱希锐が手を差し出すと、彼女は素直にその手を取った。二人の指が絡み合う。その手が、以前よりも冷たく感じられたのは、気のせいだろうか。

帰り道、彼らは駅前の雑貨店に立ち寄った。夏可可がふと足を止め、店先に並んだストッキングのコーナーを見つめた。

「ねえ、次のも買おうかな。色違いのが欲しい」

彼女の言葉に、朱希锐は心臓が跳ねるのを感じた。

「どんなのが欲しい?」

「うーん......これとかどうかな?」

彼女が指さしたのは、網目のストッキングだった。脚をすっぽり覆うやや刺激的なデザイン。清楚なJK制服とのギャップに、朱希锐は頭がくらくらした。

「それ、買おう」

「いいの?」

「ああ、もちろん」

彼は迷わず財布を取り出した。夏可可が嬉しそうにストッキングを手にする。彼女はその感触を確かめるように、指先でなでた。

「ありがとう、希锐。大事にするね」

彼女がそう言って微笑む。その笑顔は以前と変わらず無邪気だった。しかし、朱希锐の目には、その笑顔の裏に何か別のものが潜んでいるように映った。

夜。夏可可が先に寝た。朱希锐は彼女の寝顔をじっと見つめた。規則正しい呼吸が、暗い部屋に微かに響いている。彼は立ち上がり、静かに部屋を抜け出した。

王肥肥のアパートの前で、彼は深く息を吸い込んだ。そしてインターホンを押した。

「入れ」

短い応答とともに、ドアが開いた。中に入ると、王肥肥がソファにだらりと座っていた。彼の手元には、新品のスニーカーが置いてあった。

「これがご褒美だ。可可の明日の靴だ」

王肥肥がスニーカーを投げてよこした。朱希锐はそれを両手で受け止めた。革の匂い、新しいゴムの匂いが混ざり合う。彼は震える手でそれを抱きしめた。

「ありがとうございます、ご主人様」

「これからも、俺の言う通りにしろ。可可がもっと、お前の欲望を満たしてくれるものに変わる」

王肥肥の声には、冷たい愉悦が含まれていた。朱希锐は頷くことしかできなかった。彼の世界は、もう完全に王肥肥の手中にあった。

その日の夜、朱希锐は部屋に戻り、新しいスニーカーを何度も何度も撫でた。そして、その靴に顔を埋めて、深く息を吸い込んだ。そこにはまだ、誰の匂いもしなかった。しかし、明日、夏可可がこれを履けば、この靴は彼女の一部になる。

彼は笑った。暗闇の中で、それは不気味な笑い声だった。彼の目には、まだ蕾のような彼女が映っている。だが、彼はその花が、確実に咲き誇っていくのを感じていた。そして、その花を摘むのは、いつか来るその時まで、彼は待ち続けるのだ。

制服の変化

朝の光がカーテンの隙間から差し込む。夏可可は鏡の前で制服のスカートを履き、裾を引っ張ってみた。丈が明らかに短くなっている。以前は膝が隠れていたのに、今は指三本分も短い。彼女は首をかしげて鏡の中の自分の太ももを見つめ、不思議な胸の高鳴りを感じた。

「どうしたの?」朱希锐が背後から彼女を抱きしめ、耳元でささやいた。

「スカート、なんか短くなった気がする」夏可可は振り返り、無邪気な目で彼を見上げた。

「そんなことないよ。最近ダイエットして足が細くなったんじゃない?」朱希锐は軽く笑いながら、手を伸ばしてスカートの裾をさらに数センチまくり上げた。「むしろ、このくらいの長さのほうが可愛いと思う」

夏可可の頬がほんのり赤くなった。彼女はスカートを押さえようとしたが、なぜか手が止まった。そのままスカートを整えずに、かばんを手に取った。

教室に着くと、クラスメートの視線が一瞬で彼女の脚に集中した。男子の目が彼女の太ももを這うように舐めていく。夏可可は無意識にスカートの裾を引っ張ったが、指先が太ももの肌に触れた瞬間、かえって何かを期待しているような感覚に襲われた。

昼休み、彼女はトイレで制服のスカートを調べた。ウエストのボタンが確かにゆるんでいて、スカートが自然にずり落ちているのだ。しかし、なぜ自分がわざわざベルトをきつく締め直さなかったのか、彼女には理解できなかった。

「可可、今日のスカートめっちゃ短いね」友達の林雪が軽く肘でつついた。

「うん…最近ちょっと変わったかな」夏可可は曖昧に笑った。

「でも似合ってるよ。足がきれいだから」林雪は言った。

その言葉に、夏可可の中である感情が芽生えた。褒められているのは分かっているのに、なぜか胸の奥がざわつく。同時に、朱希锐が毎日こっそり彼女の写真を撮っていることに気づいていた。何も言わず、ただスマホを向けるだけ。彼女もそれに抵抗しなかった。

放課後、二人で街を歩く。夏可可の足元はローファーではなく、つい買ってしまった黒のパンプスだった。五センチのヒールが彼女の歩き方を変え、腰が自然に揺れる。道行く男たちの視線が彼女に突き刺さるが、彼女はその視線に酔いしれるように、逆に胸を張った。

「ヒール、慣れた?」朱希锐が訊いた。

「うん。こっちのほうがきれいな歩き方になるでしょ?」夏可可は笑いながら、わざと足を交差させて歩いてみせた。

その夜、朱希锐は一人で部屋のパソコンを開き、ブックマークしてある寝取られサイトにアクセスした。最新の投稿を開き、今日撮った夏可可の写真をアップロードする。スカート姿の全身写真、太ももが強調されたアングル、何げなくスカートの裾を直している瞬間。タイトルには『今日の彼女、スカート短め』と書いた。

数分もしないうちに、コメントがつき始める。「いい太ももだな」「もっと短くしろよ」「穿き替えの動画はないのか」。朱希锐は一つ一つのコメントをなめるように読み返し、下腹部が熱くなるのを感じた。

ページを更新すると、通知が鳴った。システムが「王肥肥があなたの投稿にいいねをしました」と表示している。朱希锐の心臓が跳ねた。王肥肥。あの催眠サイトで見かけた常連のハンドルネームだ。何度かメッセージをやり取りしたこともある。

すぐにプライベートメッセージが届いた。

「写真、いいね。彼女はいい感じに育ってる。スカートはもう少し短くできるんじゃないか? もっと見たいものがある」

朱希锐は指を震わせながら返信した。「明日、新しい写真を撮ります」

王肥肥からは「待ってるよ」とだけ返ってきた。

その夜、夏可可はベッドで寝返りを打ち、今夜の朱希锐の様子を思い出していた。彼は異常なほど興奮していた。彼女のスカートをめくり、写真を撮り、しかもその写真をどこかに送っているように見えた。

「何してるの?」彼女は聞いた。

「何でもないよ。ただ、お前が可愛くてさ」朱希锐はそう言いながら、スマホをしまった。

夏可可は何かがおかしいと感じていたが、それを言葉にする勇気はなかった。それどころか、彼のそういう執着心が、かえって彼女を安心させていた。少なくとも、彼は自分を必要としている。彼の目に映る自分は、ただの清楚な彼女ではなく、何か別のものになっている。そして、その「何か」になることに、夏可可は少しずつ惹かれ始めていた。

翌朝、彼女が制服に着替えると、昨日よりさらにスカートが短くなっていた。ウエストのボタンが外れかけており、スカートが自然にずり落ちていく。彼女はためらいながらも、ボタンを留め直さなかった。代わりに、ベルトをさらに二段階ゆるめた。

そして、靴箱からスニーカーを取り出すことなく、昨日買ったばかりのヒールのパンプスを履いた。鏡の前でくるりと一回転し、短くなったスカートがひらりと舞い上がる。白い太ももが一瞬露わになる。

玄関で待っていた朱希锐は、彼女の姿を見て満足そうに微笑んだ。彼はスマホを取り出し、彼女の全身を一枚撮った。

「今日もかわいいよ」

夏可可は笑顔で返したが、心のどこかで自分が本当は誰の目を意識してこの格好をしているのか、もう分からなくなっていた。

学校への道すがら、風がスカートをめくり上げる。彼女は慌てて押さえようとしたが、途中で手を緩めた。そうして道行く人の視線を浴びながら、彼女の足取りは確かに、以前より軽くなっていた。まるで何かから解き放たれるように。

汚い言葉の初登場

王肥肥はカフェの個室で、スマホの画面越しに夏可可の様子をじっと見つめていた。彼女は学校帰りで、まだ制服姿だった。白いブラウスに紺色のスカート、清楚なリボンがかわいらしさを強調している。王肥肥は指先でテーブルを軽く叩き、口元に微かな笑みを浮かべた。

「さあ、始めようか」

彼はスマホのアプリを操作し、特別な音声信号を送信した。それは先週、夏可可に無断で仕込んだ催眠トリガーだった。彼女の深層意識に直接働きかける言葉の鍵。

カフェの入り口で、夏可可は突然立ち止まった。目が一瞬虚ろになり、頭を軽く振ったが、すぐにいつもの明るい表情に戻った。彼女は朱希锐との待ち合わせ場所へ向かって歩き始めた。

朱希锐は駅前のベンチで彼女を待っていた。遠くから白い制服が近づいてくるのを見て、自然と顔がほころぶ。しかし、夏可可が近づくにつれて、何か違和感を覚えた。彼女の歩き方が、どこかだらしなく見えた。以前はあんなに背筋の伸びた歩き方をしていたのに。

「希锐、遅くなってごめんね」

「いや、気にしないで。今日はどこ行く?」

そう言いながら朱希锐が立ち上がると、夏可可は突然、近くを歩いていたサラリーマンに向かって小さく舌打ちをした。

「ちっ、邪魔だな、このクソ野郎」

その言葉は明瞭で、決して小さくはなかった。サラリーマンは驚いて振り返ったが、何も言わずに足早に去っていった。朱希锐は一瞬息を呑んだ。

「可可、今の……」

「え?何が?ああ、あの人ね。道塞いでたからつい」夏可可はけろりとして、何も悪いことをしていないような顔で笑った。「で、どこ行くの?焼肉?それともラーメン?もうお腹ペコペコなんだから」

彼女の口調は相変わらず明るいが、数分前までそんな言葉を使う子ではなかった。朱希锐は複雑な気持ちで彼女を見つめた。心のどこかで、嫌悪感が湧き上がる。同時に、そのギャップに胸の奥が熱くなるのを感じていた。

二人は駅前のラーメン店に入った。店内は混雑しており、カウンター席に並んで座った。注文を終えると、夏可可は突然、隣の席で喧嘩をしているカップルに向かって声をかけた。

「うるせーな、てめえら。ラーメン食いに来たんだよ、痴話喧嘩なら外でやれ」

カップルは一瞬静まり返り、男が夏可可を睨んだ。「何だお前、関係ないだろ」

「関係あるね。お前のデカい声でスープの味が落ちたわ。このクソチンカス」

周りの客が一斉にこちらを見た。夏可可は全く動じず、ニヤリと笑って前を向いた。朱希锐は顔が真っ青になり、彼女の腕を引いた。

「可可、やめろよ、こんなところで……」

「何?あのカスどもが悪いんだよ。私、間違ったこと言った?」夏可可は無邪気な顔で首を傾げた。「希锐は優しすぎるんだよ。もっと強気にならないと、周りに舐められるよ」

朱希锐は何も言い返せなかった。彼女の口調は明らかに変わりつつあった。以前の夏可可は、そんな汚い言葉を口にすることなど絶対になかった。授業中に後ろの席の男子が下ネタを言っただけで耳を塞いでいたような娘だ。

食事中も、夏可可は立て続けに汚い言葉を吐いた。ラーメンの麺が箸から滑り落ちると「くそったれ」、スープが熱すぎると「死ねクソスープ」、店員の対応が遅いと「このボケ店員、さっさとしろや」。すべての言葉に別の人間に変わったかのような自然さがあった。

朱希锐は目の前のラーメンに手をつけられず、ただ箸を置いて彼女を見つめていた。胸の奥で、二つの感情が激しくせめぎ合っていた。一つは「何が起きているんだ」という純粋な困惑と嫌悪。もう一つは、清楚な彼女の口から聞くことのなかった淫らな言葉の数々への、歪んだ興奮。

「どうしたの?食べないの?じゃあ私がもらうね」

夏可可は朱希锐のラーメンを取り上げ、音を立てて啜り始めた。その仕草には、以前のかわいらしい女の子の面影は微塵もなかった。まるで、別の魂が彼女の体に入り込んだかのようだった。

店を出ると、夏可可は突然スマホを取り出し、動画を撮り始めた。通りすがりの人を無作為に撮影し、あからさまな悪態を次々と発した。

「このデブ、歩くだけで邪魔。ブタが街を歩いてるみてえ」

「うわ、このババア、化粧濃すぎてキモいわ。顔に塗るなよ、壁に塗れ」

「お、金持ちそうなオッサン発見。どうせ愛人に金使ってるんだろ?このクズが」

言葉の一つ一つが、朱希锐の心に深く刺さった。彼は彼女の腕を強く掴み、静かな路地へと引きずり込んだ。

「可可、正気に戻れ!お前、何言ってるんだ?」

「正気?」夏可可は彼の手を振り払い、冷笑した。「私、すごく正気だよ。今までずっと、いい子ぶってただけ。ああ、言いたいこと言うって、こんなに気持ちいいんだね」

彼女は朱希锐の胸に手を当て、顔を近づけた。その瞳は、かつての優しい光を失い、狂気じみた輝きを宿していた。

「希锐も、もっと素直になったら?お前の心の中の、あの歪んだ欲望、全部私にぶつければいいじゃん」

朱希锐は言葉を失った。彼女は知っているのか?自分がネットで見ているあの緑帽動画のことを。彼女の変貌を密かに望んでいた心の闇を。

「何を言ってるんだ……お前は……」

「私は夏可可だよ。お前の彼女だよ。でもね、これからは、もっと違う私を見せてあげる」

そう言うと、彼女はくるりと背を向け、楽しそうにスキップしながら歩き出した。スカートの裾がひらりと舞い、一瞬、太ももが露わになる。朱希锐はその後ろ姿を呆然と見つめながら、同時にズボンの前がきつくなっているのを感じた。

嫌悪と興奮。二つの感情が彼の中で絡み合い、消えることのない渦を作り出していた。彼はスマホを取り出し、王肥肥にメッセージを送った。

「何をしたんだ?可可が……変わってしまった」

すぐに返信が来た。

「まだ始まったばかりだよ。これから彼女は、もっと自由になる。お前のための最高の作品になるのさ。見ていろ」

朱希锐はスマホを握りしめ、遠ざかる夏可可の背中を見つめた。彼女は小さな橋の上で立ち止まり、川に向かって何かを叫んでいる。聞こえなかったが、おそらくまた汚い言葉の類だろう。

彼は一歩を踏み出した。追いかけるべきか、それとも逃げるべきか。答えは出なかった。ただ、胸の奥の歪んだ火が、少しずつ燃え上がっていくのを感じていた。

悪毒の芽生え

夏可可の変化は、誰の目にも明らかだった。かつては清楚で愛らしい笑顔を見せていた少女は、今や教室で同級生の石川さんに近づくと、無造作にその筆箱を床に叩きつけた。中からペンや消しゴムが飛び散り、周りの生徒たちが驚いて振り返る。石川さんは涙目で「何するのよ!」と叫んだが、夏可可は冷めた目で一瞥し、口元に薄い笑みを浮かべるだけで何も言わなかった。そして、自分の靴で散らばったペンを踏みつけ、確かにヒビが入る感触を楽しむかのように床を擦った。

朱希锐は遠くの席からその光景を見ていた。彼の心臓は激しく鼓動し、手のひらに汗が滲む。「やめろ、可可…」と声が出そうになるが、喉の奥で言葉が詰まる。同時に、頭の中に響くあの指令が彼を縛りつける。「見ているだけでいい。彼女の新たな姿を楽しめ。」王肥肥の声が、記憶の奥から蘇るようだった。彼は拳を握りしめ、目を伏せた。自分が止めるべきだと理性は告げるが、体はまるで鉛を詰められたように動かない。むしろ、彼女のその大胆な仕草に、胸の奥で歪んだ熱が疼くのを感じてもいた。

昼休みになると、夏可可は朱希锐の制止を無視して、校内の購買部へと足を運んだ。彼女は無造作に棚から菓子パンや飲み物を掴み、ポケットにねじ込む。店員の女性が気づいて「ちょっと、お客さん!」と声を上げたが、夏可可は振り返りもせず、スニーカーで陳列ケースの端を蹴飛ばした。ガシャンという音と共に、ケースが傾き、中に入っていた小包装の菓子が床に散乱した。彼女はそれを見て、くすくすと笑い、何事もなかったように店を出て行った。

朱希锐はその後を追いかけた。廊下で彼女の腕を掴むと、「可可、どうしてそんなことをするんだ!もうやめよう!」と声を荒げた。夏可可は振り返り、彼の手を振りほどきながら、無邪気な笑顔を見せた。「だって、面白いんだもん。それに、王さんが言ってたよ――俺たちはもっと自分を解放すべきだって。」その瞳には、かつての純粋さはなく、どこか危険な輝きが宿っていた。朱希锐は言葉を失い、ただ彼女の後ろ姿を見送ることしかできなかった。

その日の放課後、夏可可は商店街を一人で歩いていた。彼女はある雑貨店の前で立ち止まり、店先に並べられた陶器の置物を無造作に手に取り、地面に落とした。割れた破片が飛び散る音に、店の主人が飛び出してくる。「何だ、君!何てことを!」主人は怒りに震えたが、夏可可はにこやかに笑って「ごめんね、わざとじゃなかったんだ」と言い、まるで無実を装ったように目をぱちぱちさせた。しかし、彼女の心は高揚していた。壊す快感、周りを慌てさせる愉悦――そのすべてが、催眠で植え付けられた欲望をかきたてた。

朱希锐は偶然その場に通りかかり、彼女の行動を目撃した。彼は駆け寄り、店の主人に頭を下げて弁償を申し出た。しかし、その背後からひょっこりと王肥肥が現れた。「朱君、何をしているんだ?」王肥肥はにこやかな笑顔を浮かべ、朱希锐の肩に手を置く。「可可の行動は、悪なんかじゃない。彼女はようやく自分の本性を受け入れたんだ。それを止めるのは、逆に彼女を不幸にするだけだよ。」その声は温かく、まるで慈愛に満ちた教師のように聞こえたが、朱希锐の耳には呪いのようにこだました。

その夜、朱希锐はアパートの部屋で一人、頭を抱えていた。夏可可はソファに座り、盗んできた菓子を食べながらスマホで動画を眺めている。「ねえ、希锐、見てよ。今日、私がいじめている動画、結構バズってるんだよ。」彼女は楽しそうに笑い、画面を見せる。そこには、転校生の女子生徒の教科書を隠し、泣く様子を撮影した映像が映っていた。朱希锐は吐き気を覚えながらも、目をそらせなかった。そして、頭の奥で王肥肥の声が反響する。「それでいい。君はただ見ていればいい。それこそが、君たちの幸福への道だ。」

翌朝、夏可可はさらに悪質な行動に出た。校内の花壇に植えられたパンジーを根こそぎ引き抜き、自分のスニーカーで踏みにじった。その様子を見つけた担任の教師が「夏可可、何をしている!」と叱りつけるが、彼女は笑顔で「枯れてたから、取ってあげたんだよ」と言い返す。教師は困惑し、彼女の異変に気づき始めていた。朱希锐は教室の窓からその光景を眺め、唇を噛みしめた。心の中で「助けてくれ」と叫んだが、その声は誰にも届かない。

王肥肥はその昼、学校の裏庭で夏可可と朱希锐を呼び出した。彼は夏可可の髪を撫でながら、優しい口調で「よくやった。お前は本当に素晴らしい。その自由な精神こそが、お前の真の姿だ」と褒めたたえる。夏可可は目をキラキラさせて「ありがとう、王さん!もっといっぱい、楽しいことしたいな」と答える。朱希锐はその光景を見ながら、胸が締め付けられるような痛みと、同時に彼女が輝いているように見える錯覚に襲われた。そして、自分自身がどんどん深い闇へと落ちていくのを感じた。