# 第一章: 恐怖の根源
午後の日差しがカーテンの隙間から差し込む部屋で、林浩は机に向かっていた。ペンを持つ手が微かに震えている。またあの夢を見たのだ。幼い頃の記憶が、まるで昨日のことのように鮮明に蘇る。
「浩、宿題は終わったの?」
あの声が頭の中に響く。八歳の夏、従姉の蘇晴が家に遊びに来た日のことだ。彼女は十三歳で、既に大人びた雰囲気を漂わせていた。林浩がリビングでテレビを見ていると、突然後ろから抱きつかれ、耳元で囁かれた。
「浩の小さなペニス、見せてごらん」
恐怖で体が硬直した。無理やりズボンを下ろされ、彼女の冷たい指が触れる。笑い声が部屋中に響いた。
「ちっちゃくて可愛いね。でも、これじゃあ女の子は満足させられないよ」
その日から、林浩は蘇晴を見るたびに逃げ出したくなるようになった。彼女の視線を感じるだけで、心臓が早鐘を打つ。
現在、彼は十五歳。蘇晴は二十四歳の警察官として、同じ街に住んでいる。両親が出張で家を空けることが多い林浩の世話を、叔母である王丽华に頼まれているのだ。
スマートフォンが振動した。画面に表示された名前を見て、林浩の顔色が変わる。
「蘇晴……またか」
メッセージにはこう書かれていた。
「浩、今日は早く帰れるから、夕飯を一緒に食べよう。私が作るから、大人しく待っててね」
断る勇気などない。彼女に逆らった時の報復を、林浩はよく知っていた。
午後六時、玄関のチャイムが鳴る。林浩は全身の筋肉を緊張させながらドアを開けた。
「お邪魔します」
蘇晴は制服のまま立っていた。警察官の制服が彼女のスタイルの良さを一層引き立てている。黒いストッキングに包まれた長い脚、磨き上げられたハイヒール。彼女は全てを掌握しているかのような微笑みを浮かべている。
「宿題は終わったの?ちゃんとやってる?」
「は、はい」
「偉いじゃない。でも、最近私から逃げてない?何か隠してるんじゃないの?」
鋭い目つきで林浩を射抜く。彼は俯いたまま、首を振ることしかできなかった。
蘇晴がキッチンで料理を始める間、林浩は自室にこもった。しかし、何をするにも彼女の存在が気になって集中できない。彼はベッドに横たわり、無意識のうちにズボンに手をやった。
最近、自分の体に変化が起きていることに気づいていた。特に陰茎の成長が異常だ。クラスメイトと比べても明らかに大きい。それがもう一つの悩みの種だった。
静かな夜。蘇晴がリビングでテレビを見ている音が聞こえる。林浩は自分の部屋で、抑えきれない衝動に駆られていた。
彼はそっとズボンを脱ぎ、自分の陰茎を撫で始めた。勃起したそれは驚くべき大きさで、彼自身も扱いに困るほどだ。目を閉じて、快感に身を委ねる。
しかし、その瞬間——。
ドアが音もなく開いた。
「浩、タオル貸して——」
蘇晴の声が途中で止まった。彼女の視線は、林浩の股間に釘付けになっている。
時が止まったかのようだった。林浩は青ざめ、慌ててズボンを引き上げようとしたが、蘇晴が素早く近づいて彼の手を掴んだ。
「……何それ」
彼女の声は震えていた。興奮か、驚きか、あるいはその両方か。
「ゆ、許して……姉さん……!」
「まさか……こんなに大きいなんて」
蘇晴の目が爛々と輝いている。彼女はゆっくりとしゃがみ込み、林浩の勃起した陰茎をまじまじと見つめた。
「これ……本当に十五歳のもの?」
「ち、違うんです……これは……」
「黙って」
彼女の声に含まれた命令的な響きに、林浩は逆らえなかった。蘇晴はしばらくの間、それを観察するように見つめていた。
「面白い……本当に面白いわ」
彼女は立ち上がり、意味深な笑みを浮かべた。
「浩、今夜のことは誰にも言わないで。でも、これからは私の言うことをちゃんと聞くのよ。分かった?」
林浩は涙目で頷くしかなかった。
その夜、蘇晴は帰宅後、自分の部屋でスマートフォンを操作していた。彼女は匿名のアカウントを作成し、あるソーシャルアプリにログインする。
「浩を支配する方法……もっと確実なものが欲しい」
彼女はネットで「催眠薬」について調べ始めた。警察官としての知識を活かせば、入手は容易だ。しかし、それだけでは不十分だ。彼に自らの意志で服従させるためには、慎重な計画が必要だった。
蘇晴はアプリで新しいアカウントを作成する。アイコンは美しい女性の写真——もちろん偽物だ。プロフィールには「23歳、OL、秘密の関係を求めています」と書いた。
そして、林浩のアカウントにフレンドリクエストを送信した。ユーザー名は「秘密の蝶」。
「これで始まるのよ、浩。あなたの本当の姿を、私が引き出してあげる」
彼女の口元に、危険な微笑みが浮かんだ。