初回検査の日、蘇婉児は制服の襟を正し、奴隷管理局の実習監督員として初めて単独任務に臨んでいた。朝の光がオフィスの窓から差し込み、机の上に積まれた書類の山を照らしている。先輩から渡された検査リストを手に、彼女は目的地である高級住宅街の一角へと向かった。
タクシーを降りると、そこは白亜の豪邸が並ぶ静寂の街だった。蘇婉児は門扉のインターホンを押し、身分証を掲げる。「奴隷管理局の監督員です。定例検査のため参りました。」しばらくして、厳めしい執事が現れ、彼女を中へと導いた。
邸内は絢爛たる装飾が施され、大理石の床が冷たく光っている。執事は応接間ではなく、奥まった私室の前で立ち止まった。「ご主人様が中でお待ちです。」そう言うと、彼は重厚な扉を開けた。
部屋の中、燭台の灯りが揺れる薄暗い空間で、蘇婉児は息をのんだ。床には一人の女奴隷が四つん這いの姿勢で跪き、首輪から伸びる鎖が壁の金具に繋がれている。彼女の前には、ソファに悠然と腰掛けた主人がいた。女奴隷は犬のように主人の股間に顔を寄せ、その性器を丹念に舌で舐めていた。
蘇婉児は書類を胸に抱え、一瞬たじろいだ。しかし、訓練で身につけた職業的な冷静さを装い、声をかけた。「失礼します。定例の奴隷登録状況を確認に参りました。」
主人は軽く手を上げ、女奴隣の頭を撫でながら応じた。「ああ、監督員か。構わん、続けてくれ。」
蘇婉児はクリップボードを取り出し、ペンを走らせ始める。その間も、女奴隣の動作は止まらない。唾液が混じった湿った音が部屋に響き、彼女の耳に直接叩きつけられる。彼女は視線を書類に落とそうとしたが、どうしてもその光景から目が離せなかった。
主人が突然、女奴隷の髪を掴んで顔を上げさせた。「おい、監督員に見せてやれ。お前がどんな状態か、ちゃんと記録してもらえ。」そう言うと、彼は女奴隣の尻を叩き、両脚を開かせた。膣口が露わになり、そこは薄く光る潤みで濡れていた。
蘇婉児は息を飲み、手が震えた。ペン先が紙の上で微かに踊る。彼女は必死に冷静を保ちながら、検査項目を一つずつチェックしていく。しかし、その陰部を見た瞬間、自分の内腿が熱を持つ感覚を覚えた。恥ずかしさと共に、その熱は彼女の下腹部に広がっていく。
「……異常なし、と。」蘇婉児はようやく声を絞り出し、書類に印を押した。主人は満足げに笑い、女奴隷を再び作業に戻させた。彼女は必要な書類にサインをもらい、早足でその場を去った。
オフィスに戻ると、蘇婉児は自分のデスクに座り、しばらく呆然としていた。先輩が近づいてきて、肩を叩いた。「どうだ、初めての独り任務は?」彼女は曖昧に笑い返すだけで、答えることができなかった。
その夜、自宅のベッドで蘇婉児は目を閉じた。しかし、瞼の裏にあの光景が鮮明に浮かぶ。犬のような姿勢の女奴隷、濡れた陰部、主人の冷徹な視線。そして、自分がそれを記録している時の、胸の内に湧き上がった妙な高揚感。
彼女は自分の手が、無意識に腿の間に伸びていることに気づいた。慌てて手を引っ込めたが、心臓は早鐘を打っている。「何を考えているの、私……」呟きながらも、その感覚は消えず、むしろ彼女の思考に深く根を下ろしていった。
翌朝、オフィスで先輩が女奴隷クラブの話を同僚としているのを耳にした時、蘇婉児は耳をそばだてた。先輩の言葉の一つ一つが、彼女の内なる何かを揺さぶる。彼女は書類の山を睨みつけながら、昨日の検査結果を何度も読み返した。字は乱れており、心の乱れをそのまま映しているようだった。