# 初回検査
朝の光が奴隷管理局の窓から差し込む中、蘇婉児は緊張した面持ちで机の上の書類を整理していた。今日は実習監督員として初めての現場検査。先輩たちと共に、登録された奴隷の状態を確認する任務だ。
「蘇さん、準備はいいか?」
振り返ると、先輩の同僚が立っていた。彼の名は知っているが、普段からあまり会話はない。いつも忙しそうに動いている人だ。
「はい、準備できています」
蘇婉児は立ち上がり、書類を胸に抱えた。心臓が早鐘を打っている。この仕事に就いて三ヶ月、初めての実地検査。先輩たちは慣れた様子で廊下を歩いていく。
管理局の車に乗り込み、向かう先は市内の高級住宅街。依頼主は政府高官の一人で、三人の公認奴隷を所有しているという。車中、先輩は何気なく蘇婉児に話しかけた。
「初めてだからな、驚くこともあるだろうが、冷静に対応しろ。これが我々の仕事だ」
「はい、心構えはできています」
しかしその言葉とは裏腹に、蘇婉児の手は微かに震えていた。
豪邸に到着すると、中年の男が玄関で出迎えた。主人らしい。彼はにこやかに挨拶し、私たちを応接間へと案内した。
「すぐに準備させます。少々お待ちください」
そう言って奥へ消えた主人。数分後、三人の女性が連れられてきた。全員が首輪を着け、目は虚ろだ。彼女たちは主人の合図で床にひざまずいた。
蘇婉児は目の前の光景に息を呑んだ。三人の女奴隷は犬のように四つん這いになり、主人の足元に擦り寄っている。
「検査を始めます。まずは基本状態の確認から」
先輩が淡々と言い、一人の女奴隷を指さした。彼女は若く、二十歳前後に見える。先輩が近づくと、女奴隷は震えながらも頭を下げた。
「口を開けろ」
先輩の指示に従い、女奴隷が口を開ける。先輩は指を入れ、歯や舌の状態を調べた。蘇婉児はその様子を書類に記録しながら、心の中で動揺を隠せなかった。
「次は身体検査だ」
そう言って先輩は女奴隷のスカートをまくり上げた。彼女は何も身につけていない。陰部が露わになる。先輩は何の躊躇もなく、指を彼女の膣内に挿入した。
「うっ…」
女奴隷が微かに声を漏らす。先輩は無表情のまま、指を動かしながら内部の状態を確認している。
「記録しろ。膣内に異常なし、潤滑状態良好。次は肛門だ」
蘇婉児は震える手でペンを握り、先輩の言葉を書き留めた。先輩が肛門に指を挿入する。女奴隷の身体がびくびくと震えた。
「異常なし。問題ない」
先輩はそう言って手を引き抜き、次の女奴隷へと向かった。蘇婉児は自分の顔が熱くなっているのを感じた。下腹部が微かに疼く。まるで自分がされているかのような感覚。
三人の検査がすべて終わる頃には、蘇婉児の額には汗が浮かんでいた。先輩は最後の女奴隷を検査しながら、何気なく言った。
「蘇さんもやってみるか?」
「え?」
「実際に触ってみないとわからないこともある。初めてならなおさらだ」
先輩の目が真剣だ。蘇婉児は迷ったが、仕事だと自分に言い聞かせ、震える手を伸ばした。女奴隷の膣口に触れる。温かく、湿っている。恐怖で硬直しているようだ。
「奥まで入れてみろ」
先輩の声に従い、蘇婉児は中指をゆっくりと挿入した。女奴隷が息を呑む。内部はぬめりと温かく、指に絡みついてくる。蘇婉児は自分の手が淫らなことをしているという自覚と、それに混ざる奇妙な興奮を感じていた。
「異常なし…」
蘇婉児は震える声でそう言い、手を引き抜いた。書類に記録を書きながら、手のひらに残る感触が消えない。
すべての検査を終え、管理局に戻る車中、蘇婉児は無言だった。窓の外を流れる景色を見ながら、頭の中はあの光景でいっぱいだった。女奴隷たちの虚ろな目、先輩の指が膣内に消えていく様子、自分の指に伝わった温かさ。
その夜、蘇婉児は一人のアパートの部屋で、ベッドに横たわりながら天井を見つめていた。目を閉じると、あの場面が鮮明に蘇る。自分があの女奴隷の立場だったら…と考えてしまい、慌てて首を振る。
だが、その思考を止められない。あの日見た光景が、頭の中で何度も再生される。先輩の指の動き、女奴隷の反応、そして、自分が触れた感触。
蘇婉児は知らず知らずのうちに、自分の手を下腹部に持っていっていた。これはただの仕事だ。そう自分に言い聞かせながらも、心のどこかで別の感情が芽生え始めているのを感じていた。
あの女奴隷たちのように、すべてを委ねる快楽。それがどんなものか、蘇婉児は想像せずにはいられなかった。