第10章
夜の帳が降り、小竹峰の静かな洞府の中、陸雪琪は深い眠りに落ちていた。月明かりが窓を通して薄く差し込み、彼女の清らかな寝顔を照らし出す。しかしその静けさの裏で、彼女の意識の奥底では別の世界が広がっていた。
夢の中、陸雪琪は見知らぬ場所に立っていた。周囲は薄暗く、ぼんやりとした光が漂うだけだ。空気にはかすかな薬草の香りが混じり、どこか甘美な気配を帯びている。彼女の前に、平然の姿があった。いつもの柔和な笑みを浮かべ、目は深い闇のように見つめる。
「師姉、今日は新しいことを覚えましょう」
平然の声は夢の中で一層柔らかく、魅惑的だ。陸雪琪の心はなぜか抵抗感を覚えながらも、体は言われるままに動いた。まるで糸に引かれる操り人形のように、彼女の足は自然と平然の前に進んだ。
平然は彼女の手を優しく取り、自分の腰帯を解く動作を導いた。陸雪琪はぼんやりとした意識の中、何かがおかしいと気づきながらも、その手を止められない。心の奥底で何かが目覚めつつあった。それは彼女本来の意志とは別の、従順で欲望に満ちた第二の人格だ。
「そう、そのまま。口を開けて」
平然は彼女の顎に指をかけ、ゆっくりと開かせた。陸雪琪は抵抗できない。その唇が平然の熱く硬いものに触れた瞬間、彼女の全身に電流のような衝撃が走った。夢とは思えぬリアルな感触。舌の上に広がる塩と男の匂い。
「深く。喉の奥まで受け入れなさい」
平然の声が優しくも絶対的な命令として響く。陸雪琪の意識が揺らぐ。彼女は自分が跪き、懸命に頭を前後に動かしているのを感じた。唾液が溢れ、苦味が喉を満たす。時折、えずくような感覚が襲うが、平然の手が彼女の後頭部を押さえ、逃げ場を奪う。
「うまくできているよ、師姉。もっと深く、そう……そのまま飲み込んで」
平然の吐息が荒くなる。陸雪琪の口の中は平然のもので満たされ、彼女の第二人格はそれを奉仕として受け入れ始めていた。本来の尊厳や恥辱は霧のように消え去り、ただ平然の快楽のための道具としての自分がそこにあった。
繰り返し、何度も。平然は彼女に深喉の技術を教え込む。呼吸の仕方、舌の使い方、喉の痙攣を抑える方法。夢の中の時間は無限に続き、陸雪琪の第二人格は少しずつそれに慣れていった。
やがて平然が大きく身震いし、熱い液体が陸雪琪の喉の奥に放たれる。彼女は自動的に飲み下した。その味は苦く、生暖かく、妙に胸を焦がす。平然は満足げに彼女の髪を撫でた。
「いい子だ。これから毎晩、これを続けよう。そして目覚めたとき、君はこの味を思い出し、もっと渇望するようになる」
そう言って、平然はゆっくりと彼女の口から引き抜いた。陸雪琪の唇は赤く腫れ、顎には唾液の跡が光っていた。
翌朝、鳥のさえずりとともに陸雪琪は目を覚ました。体に異変はない。喉の痛みも、舌のしびれもない。ただ、口の中に何か甘やかな記憶がかすかに残っているような気がした。彼女は首を振った。夢だ。ただの悪い夢だと自分に言い聞かせる。
しかし、その日一日、彼女の口の中は常に渇きを覚え、何か特定のものを欲している感覚があった。特に水を飲むとき、その水の味が物足りなく感じられた。もっと濃厚で、塩気のある、生々しい味が欲しい。
夕方、修行の合間、ふと陸雪琪は平然の姿を思い浮かべた。その瞬間、彼女の口の中に唾液が溢れた。彼女は慌てて手で口を覆う。何だ、これは。胸の奥で、第二人格が小さく笑った気がした。
平然は大竹峰の庭で、遠く小竹峰の方角を見つめながら微笑んでいた。彼の掌には、昨夜の夢の中で陸雪琪に与えた暗示の玉が残っている。それは微かな光を放ち、彼女の第二人格が順調に成長していることを示していた。
「師姉、もうすぐ君は完全に私のものになる。君のその清らかな仙姿の下で、どんなに淫らな欲望が渦巻いているか、私だけが知っている」
彼は玉を握りしめ、新たな暗示を送り込む。それは「味への渇望」。平然自身の味を渇望する、抗いがたい衝動を彼女の無意識に刻み込むものだった。
夜が再び訪れる。陸雪琪は寝台に横たわりながら、なぜか今夜の夢を待ち望んでいる自分に気づく。その感情を恥じる一方で、彼女の第二人格はすでに薄く笑い、舌なめずりをしていた。
進行度、35%。まだまだ道のりは長い。平然の手中で、儚き仙奴は徐々にその美貌を濁らせていく。