盛夏の潮汐

站点:NovelAI.one内容:前8章在线试读ID:a4d7eb35更新:2026-06-08 11:24
長沙市第一中学の高三十四組の教室は、夏の湿気と鉛筆の匂いが混ざり合っていた。窓の外から注ぐ夕日が黒板の上に止まったままの時計を照らし、秒針が一歩ずつ試験へと近づいていた。 路舒然は自分の席に座り、俯きながらカバンを整理していた。白い制服の胸元が、彼女の豊かな体つきを余すところなく形取っていた。前のボタンがぎりぎりのとこ
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試験前の暗流

長沙市第一中学の高三十四組の教室は、夏の湿気と鉛筆の匂いが混ざり合っていた。窓の外から注ぐ夕日が黒板の上に止まったままの時計を照らし、秒針が一歩ずつ試験へと近づいていた。

路舒然は自分の席に座り、俯きながらカバンを整理していた。白い制服の胸元が、彼女の豊かな体つきを余すところなく形取っていた。前のボタンがぎりぎりのところで耐えていて、生地には微かな緊張の皺が寄っている。彼女が少し身をかがめるたびに、窓から差し込む光がその輪郭を強調した。

彼女はちらりと後ろの席を盗み見た。康沛锴はそこに座っていた。彼はいつも通り、軽く本をめくりながらも、その視線だけは——路舒然はその視線が自分の背中に貼りついているのを感じていた。彼の目は彼女の背中のホックに釘付けで、その視線は制服の布地すらも通して彼女の肌を撫でているようだった。

康沛锴の喉仏がゆっくりと上下に動いた。彼は息を飲み込んだのか、それとも何かを必死に抑え込んでいるのか、自分でもよく分からなかった。指先で本の端を擦りながら、彼女がもう一度かがむのを待った。

路舒然は席の上で不器用に体を動かした。ブラジャーのアンダーワイヤーが、暑さと緊張で張りつめた肌に食い込んでいた。窮屈で仕方がない。彼女はさりげなく肩に手をやり、肩ひもをずらそうとしたが、周りの目が気になってすぐに手を引っ込めた。心臓が早鐘を打っていて、その鼓動が制服の胸のあたりで微かに震えているのが自分でも分かった。

彼女は息を整えるふりをして、もう一度後ろを振り返った。康沛锴は相変わらず本を読んでいる顔をしていたが、その目尻には何か——彼女を捕まえているような、深い光が宿っていた。

路舒然は唇を噛んだ。この教室の中で、自分が誰よりも彼に見られていることに、胸の奥がなぜか熱くなった。

第一試験

七月の朝の日差しが、教室の窓から斜めに差し込んでいる。エアコンの冷気がかすかに肌を撫でるが、それでも路舒然の手のひらにはうっすらと汗が滲んでいた。彼女は自分の席に座り、前の座席の背もたれに視線を固定していた。今日は大学入試の初日。すべてが普段通りでなければならない。

薄い白のTシャツの下に、彼女は新しい思春期ブラジャーを身につけていた。綿の生地は柔らかく、しかし彼女の成熟しつつある体をしっかりと包み込んでいる。背中のホックは小さな突起となり、Tシャツの布地の下でかすかに浮き上がっていた。彼女は自分の背中がどれだけ後ろの人物の目に触れているか、想像もしていなかった。

康沛锴はその後ろの席に座っていた。彼の目は問題用紙の上を走っていたが、その視線は無意識のうちに前方の背中に吸い寄せられていた。路舒然のTシャツの下のラインが、彼の思考を乱す。彼はペンを握りしめ、草稿用紙の上で無意味に線を引き始めた。ペン先は紙に深く食い込み、小さな穴を開けてしまう。

「落ち着け。」彼は心の中で呟いた。しかし、彼の目は彼女の背中のわずかな動きを追い続けている。彼女がかすかに身じろぎするたび、背中のホックがTシャツの下でかすかに動く。その光景が彼の喉を渇かせた。

試験時間が半分を過ぎた頃、路舒然はゆっくりと顔を上げた。問題をすべて解き終えたわけではないが、彼女の心は別のことに奪われていた。彼女はそっと背中を伸ばすふりをして、両腕を頭上に上げた。その動作で、彼女の胸のラインがTシャツの下で鮮明に浮かび上がった。布地が引き伸ばされ、豊かな曲線が揺れる。彼女は無意識のうちに、後ろの康沛锴の視線を意識していた。

康沛锴は一瞬、息を止めた。彼のペンが草稿用紙にさらに深い跡をつける。彼は顔を上げ、彼女の背中の動きを直視した。その瞬間、彼の心の中で何かが音を立てて崩れた。彼は答えを書く手を止め、ただ彼女の曲線を見つめ続けた。

試験官の足音が近づいてくる。路舒然は慌てて腕を下ろし、再び問題用紙に目を落とした。しかし、彼女の頬はほんのり赤く染まっていた。康沛锴はその赤みを目にし、彼の胸の内で熱い何かが膨れ上がるのを感じた。彼は唇を噛みしめ、再びペンを動かし始めた。しかし、彼の思考はもう試験には戻っていなかった。彼の心は、この後、二人だけの時間に思いを馳せていた。

洗面所の誘い

最終試験の終了を告げるチャイムが、キャンパスに鈍く響き渡った。路舒然はペンを置き、深く息を吐いた。答案用紙が回収される間、彼女の指先は微かに震えていた。机の上には使い古した消しゴムのカスが散らばり、窓から差し込む夕日がそれらを金色に染めている。

教室を出ると、廊下には解放感に包まれた生徒たちのざわめきが満ちていた。路舒然は目を凝らし、人混みの中に康沛锴の姿を探す。彼は数人のクラスメートに囲まれ、いつもの爽やかな笑顔で何かを話していた。彼の白いワイシャツの襟元が、夕日に透けて少し浮かび上がっている。

彼女の胸の奥で、何かが熱く膨れ上がるのを感じた。試験のプレッシャーから解放された反動か、それとも長い間抑え込んできたものが堰を切ったのか。路舒然は唇を噛みしめ、自分のスカートの裾をぎゅっと握った。心臓が早鐘を打ち、耳の奥で血が騒ぐ。

「康沛锴くん」

声が裏返りそうになるのを必死に抑えながら、彼女は呼びかけた。彼が振り返り、少し驚いた表情を浮かべる。周りのクラスメートも何事かと視線を向けるが、路舒然はそれに構っていられなかった。

「ちょっと、いい?」

彼女の頬は茹でたように真っ赤に染まり、声は震えていた。康沛锴が首をかしげ、軽く眉をひそめる。

「どうしたの、路さん? 何か用?」

路舒然は彼の手首を掴んだ。彼の温かい体温が指先に伝わり、全身に電気が走るような感覚が広がる。彼女はそのまま彼を引きずるようにして、廊下の先へと歩き出した。

「ちょっと、待って、どこに——」

康沛锴の戸惑いの声が背後で聞こえるが、路舒然は振り返らなかった。彼女の足は迷わず三階の女子トイレへと向かっていた。周りの生徒たちの視線が突き刺さるが、それすらも遠くの出来事のように感じられた。

トイレのドアを押し開け、中が無人であることを確認する。彼女は康沛锴を引っ張り込み、後ろ手にドアを閉めて鍵をかけた。金属がカチリと音を立て、二人だけの空間が生まれる。

狭い個室の中は、消毒液の匂いと、互いの吐息が混ざり合う。路舒然は背中をドアに預け、荒い息を整えようとした。胸が激しく上下し、制服のブラウスの第二ボタンが今にも弾けそうだ。

「ちょっと、路さん、ここ女子トイレだよ? 何考えて——」

康沛锴が困惑した声で言いかけたその瞬間、路舒然は背伸びをした。彼女の唇が、彼の薄く開かれた唇に重なる。柔らかく、熱い感触が広がる。彼の息が一瞬止まったのを感じた。

路舒然は自分の大胆さに頭の芯が震えていた。何をしているんだろう、この私が——。しかし、一度火がついた衝動は止まらなかった。彼の肩に手を置き、さらに深く唇を押し付ける。彼の口の中から、ほのかにミントの味がした。

康沛锴の体が一瞬硬直し、そしてゆっくりと弛緩していく。彼の手が、路舒然の腰に回された。その力強い抱擁が、彼女の心臓をさらに激しく打ち鳴らす。

「……これが、君の言いたかったこと?」

康沛锴が唇を離し、低く囁いた。その声には、もう戸惑いはなかった。代わりに、何か危険な熱を帯びた響きが混じっている。

路舒然は答えず、ただ彼の胸に顔を埋めた。コンクリートの壁に押し付けられた背中が冷たく、前身は彼の熱で灼けそうだった。窓の外から、夏の終わりの蝉時雨が遠くに聞こえていた。

制御不能の初めて

# 第四章 制御不能の初めて

放課後の校舎は静まり返っていた。三階の女子トイレ——路舒然は康沛锴の手を引いて、一番奥の個室に入った。

彼女の心臓は激しく打ち鳴り、喉の奥まで詰まるような緊張が全身を包み込む。しかし、それ以上に強かったのは、朝からずっと彼女を苛み続けていた渇きだった。授業中、数学の先生が黒板に書き連ねる公式の列を見つめながら、彼女は康沛锴の指の感触を想像していた。彼がノートに書き込む時、偶然触れた彼女の手首。あの一瞬の接触だけで、彼女の内腿は湿った。

「本当にいいのか?」

康沛锴の声が低く響く。彼の瞳には抑えきれない熱が宿っていた。

路舒然は答えず、背後にあるタイルの壁に背を預けた。冷たい感触が背中を伝う。彼女は自分の手で制服のスカートのホックを外した。指が震えていた。ファスナーが下りる音が、やけに大きく響く。

「…見せてくれ」

そう言う康沛锴の手が、彼女の腰から下着の中へと滑り込む。彼の指は微かに震えていた——緊張か、興奮か。

彼の指先が触れた瞬間、路舒然の体が一瞬固まった。しかし、次の瞬間には自然と彼の指を迎え入れるように腰が動く。自分でも驚くほどに、体が欲しがっていた。

「濡れてる…」

康沛锴の囁きが耳元で響く。彼の指がゆっくりと動き始める。路舒然は唇を噛みしめて声を殺した。この薄っぺらいドアの向こうに誰かがいるかもしれない。その危険が、彼女の興奮をさらに高める。

「もっと…」

自分からねだる自分の声が、他人事のように聞こえた。路舒然は康沛锴の制服の襟を掴み、彼の体を引き寄せる。彼の指が深く差し込まれるたびに、膝の力が抜けそうになる。

「俺も…出したい」

康沛锴の声には切羽詰まった響きがあった。彼の手が自身のズボンの前を開ける音が聞こえる。そうして、彼は自分を彼女の足の間へと押し当てた。

「入れるよ」

その言葉と同時に、彼の先端が彼女の入り口に触れた。路舒然は息を呑み、無意識に彼の肩に爪を立てた。痛みとうねるような快感が同時に襲う。

彼が一気に突き入れた。

「あっ…」

声が出そうになるのを、路舒然は自分の手のひらで口を押さえて堪えた。彼の太く熱い質量が、彼女の内壁を押し広げる。その圧迫感が、彼女の理性を少しずつ溶かしていく。

康沛锴は動きを止めず、狭い個室の中で彼女の腰を掴んで激しく打ち付けた。彼の呼吸は荒く、耳元で途切れ途切れの言葉が漏れる。

「…きつい…気持ちいい…」

タイルの壁に背中を擦りつけながら、路舒然は彼の首に腕を絡ませた。彼が突き込むたびに、彼女の体が波打つ。下腹部の奥深くで何かが溜まっていく感覚——それは自分だけの自慰では決して得られない、他人に満たされる感覚だった。

「中に…出していいか?」

康沛锴の声が震えていた。路舒然は頷くしかなかった。もう、自分では何も考えられなかった。ただ、彼の熱を、彼の精を、自分の中に受け止めたい——その欲望だけが彼女を支配していた。

「出すぞ…!」

その言葉と同時に、彼の体が硬直し、腰が深く押し付けられる。彼女の中で彼の脈動が伝わってくる。熱い液体が次々と彼女の最奥に注がれる。

路舒然は彼の肩に噛みついた。痛みが、自分の叫び声をかき消す。彼の肩に残った歯形が、後に青あざになることを知りながら、彼女は噛む力を緩めなかった。

やがて康沛锴の息遣いが落ち着き、彼がゆっくりと体を離す。彼女の太腿を伝って、ぬるりとした感触が流れ落ちる。

「…すごかった」

彼がそう言って、彼女の髪を撫でた。路舒然は自分の乱れた制服を整えながら、鏡に映る自分の頬が、信じられないほど赤く染まっているのを見つめた。

誰かに見られるかもしれない。妊娠するかもしれない。そうした不安が頭をよぎるが、それ以上に強く残っているのは、彼に満たされた充足感だった。

自分の体が、こんなにも他人を欲しがる臓器の塊だったなんて——その事実に、路舒然は少しだけ恐怖を覚えた。

スーパーでの試み

夕方の日差しがまだ少し残る午後六時過ぎ、路舒然は康沛锴の制服の袖をぎゅっと掴みながら、学校の裏門にある小さなスーパーの前に立っていた。ガラスの引き戸には「24時間営業」とシールが貼ってあり、中から冷房の冷たい空気が漏れ出している。彼女の喉がごくりと鳴り、汗で湿った手のひらを制服のスカートの裾でそっと拭った。

「入ろうか。」康沛锴の声は低く、耳元に落ちてくるようだった。

路舒然はこくんと頷き、彼の後ろに隠れるようにしてスーパーの中へ足を踏み入れた。店内の照明は真っ白で、棚は整然と並び、入口には飲み物とスナックが陳列されている。レジには中年の女性店員が一人、スマートフォンをいじりながらあくびをしている。BGMにはのんびりしたJ-POPが流れていた。

彼女の視線は奥の棚へと泳いだ。生理用品や洗面用具が並ぶ隣の列——そこに目的のものがあると、こっそり調べてあった。康沛锴は何も言わず、ただ彼女の手をそっと握ると、そのままその方向へ歩き出した。

足取りは異様に重かった。心臓は胸の奥で激しく打ち、耳の奥で血が騒ぐ音が聞こえるようだった。一歩、また一歩と進むたびに、自分の息遣いがますます荒くなるのがわかった。

目的の棚の前に立った瞬間、路舒然は思わず息を飲んだ。整然と並ぶ小さな箱たち——様々なブランド、様々な色、全てが透明なプラスチックの包装に包まれている。彼女の視線は無意識のうちに「デュレックス」のロゴを追い、棚の中央にある金色の箱に釘付けになった。超薄型、と書いてある。三枚入り。

手が震えた。

「どれにする?」康沛锴が耳元でささやき、その吐息が彼女の耳たぶを撫でた。

路舒然は唇を噛んだ。顔全体が火照るように熱くなり、耳の先は血が滴りそうなほど赤くなっていた。彼女は深呼吸を一つして、震える手を伸ばした。指先が箱の表面に触れた瞬間、ビリッとした静電気のような感覚が走り、全身が粟立った。

箱を手に取った。体重はほとんどなく、指で押すと中身の感触がかすかに伝わってくる。路舒然はそれをぎゅっと握りしめ、箱の角が手のひらに食い込む痛みを感じながら、どうにか平静を装って康沛锴の方を向いた。

彼の瞳は暗く、口元にはかすかな笑みが浮かんでいる。彼女はごくりと唾を飲み込み、うつむいたままレジへ向かった。

レジの前で中年女性が顔を上げ、彼女の手にあるものを見て一瞬目を大きく見開いたが、すぐに何事もなかったかのようにバーコードを読み取った。ピッという電子音が店内にやけに大きく響く。

「980円です。」

路舒然は慌ててスカートのポケットから財布を取り出そうとしたが、指が震えてチャックがうまく開かない。そこへ康沛锴の手が伸びてきて、千円札を一枚レジに置いた。そしてそのまま、彼女の震える手をそっと包み込んだ。

彼の手のひらは大きくて温かく、彼女の指をしっかりと絡め取る。「お釣りはいりません。」店員にそう言って、彼は彼女の手を引いてスーパーを出た。

外に出ると、夕暮れの空気がまだ熱を帯びていた。路舒然の顔は茹でたエビのように真っ赤で、地面に穴が開いて入りたい気持ちだった。康沛锴は彼女の手を離さず、むしろ指を絡めながら、風呂敷に包まれた小さな箱を彼女の手から受け取った。

「君の家?」

たった一言。声はかすれて低く、確信に満ちていた。

路舒然は俯いたまま、蚊の鳴くような声で「うん」と答えた。

心臓が壊れるほど激しく打っていて、体中の血が一気に頭に上ったような感覚だった。彼の手のひらの温度が手の甲から全身に広がり、足が竦んでしまいそうだった。

康沛锴は何も言わずに歩き出した。彼女の手を引いて、夕暮れの街を横切る。路舒然は彼の後ろ姿を見つめながら、自分の手が彼に引かれていく感覚に、現実とは思えなかった。さっきまで教室で問題を解いていたのに、今はスーパーでコンドームを買い、これから自分の部屋に彼を連れて行こうとしている。そのギャップに、頭がくらくらした。

信号待ちの間、康沛锴が振り返り、彼女の慌てた様子を見て、軽く笑った。「緊張してる?」

「ち、違うよ……」路舒然は首を振ろうとしたが、声が裏返ってしまった。

彼は手を伸ばし、彼女の髪をひと房そっと撫でた。「大丈夫。俺も初めてだから。」

その言葉に路舒然の心臓がさらに激しく跳ねた。彼の指が髪を離れるとき、かすかに震えていたのは、気のせいだろうか。

信号が変わり、二人は歩き出した。路舒然の家は学校から徒歩十分の古びた団地で、エレベーターもない五階建て。彼女の家は四階だった。

階段を上る間、康沛锴は彼女の手を離さず、その後ろを歩いていた。路舒然は鍵を取り出そうとカバンを探りながら、背中に彼の視線を感じて、指がうまく動かなかった。何度も鍵を落としそうになりながら、ようやく鍵穴を見つけて差し込んだ。

ガチャリという軽い音と共にドアが開いた。

玄関には誰もいなかった。両親は今夜、共に夜勤で帰りが遅い。路舒然は靴を脱ぎ、スリッパを履きながら、心の中で言い聞かせた——これは自分が選んだ道だと。

彼女が振り返ったとき、康沛锴はもう靴を脱いでいた。手にはあの金色の小さな箱。目が合うと、彼は微かに口元を歪めた。

「部屋、どこ?」

寝室の罠

路舒然の寝室は、夕暮れの薄明かりに包まれていた。カーテンの隙間から差し込む橙色の光が、床に長い影を落としている。彼女は震える指で机の引き出しを開け、奥に隠してあった小さな箱を取り出した。包装紙が擦れる音が、静寂の中にやけに大きく響く。

康沛锴はベッドの端に腰掛け、両手を後ろについて彼女を見下ろしていた。その瞳には、かすかな笑みと熱が混ざっている。シャツの襟元が乱れ、彼がここに来る前に二人で交わした長い口づけの痕跡が、彼の唇にまだ残っていた。

「……こっちにおいで」

路舒然の声は掠れていた。彼女は床にひざまずくと、スカートの裾がひざの裏に張り付くのを感じた。手のひらに汗がにじみ、箱の表面が少し湿る。糊付けされた封を慎重に剥がそうとするが、指が思うように動かない。何度も試みてようやく開いた箱から、アルミの小袋が一つ転がり出た。

彼女はそれを拾い上げ、震える手で封を切った。中から現れたゴムの輪が、掌の上で頼りなく滑る。どうやって装着するのか、頭では理解しているつもりでも、実際に彼の前で行うとなると、全ての動作がぎこちなくなった。

「緊張してる?」

康沛锴が低く笑った。その声には、からかうような優しさが混じっている。彼は身体を少し前に傾け、路舒然の細い指先を見つめた。彼女の真剣な横顔——眉根を寄せ、唇を引き結んで、全ての集中を手元に注いでいる——が、彼の胸の奥に奇妙な満足感を呼び起こす。

「違う……ちょっと、やり方がよくわからなくて」

路舒然は顔を上げ、潤んだ瞳で彼を見た。その目は、助けを求めるようにも、自分から挑むようにも見えた。彼女はコンドームを彼の先端に当て、ゆっくりと巻き下ろそうとした。皮膚の温もりがゴム越しに指先に伝わる。

康沛锴は何も言わず、ただ彼女の様子を観察していた。だが、彼女が一番集中している瞬間を見計らい、右手の人差し指と親指をそっとゴムの先端に這わせた。爪の先で、目には見えない程の小さな傷を二つ、三つ。ゴムは一瞬微かに歪んだが、路舒然は気づかなかった。彼女はようやく装着が終わり、ほっと息をついた。

「できた……」

彼女が顔を上げた時、康沛锴は何事もなかったように手を引っ込め、代わりに彼女の頬をそっと撫でた。指の腹が彼女の熱を持った肌をなぞる。

「偉いね」

その言葉に、路舒然は顔を赤らめた。彼女は立ち上がり、スカートの裾を両手でつかんで、ゆっくりと腰を下ろした。彼の硬い熱が、ゴム越しに彼女の柔らかさを押し開く。自分から動くという行為は、初めての時よりもずっと恥ずかしかった。だが、その羞恥が逆に彼女の内側に火をつける。

深く沈み込んだ瞬間、何かが違うと感じた。ゴムが破れる感触——収縮と共に、熱い液体が直接彼女の内壁に注がれる感覚。路舒然は一瞬、疑問の色を浮かべたが、その直後に訪れる強烈な快楽に思考がかき消された。

康沛锴は彼女の腰を両手でつかみ、さらに深く押し込んだ。自分の体液が彼女の中に広がっていくのを感じながら、彼は満足げな笑みを唇の端に浮かべた。彼女の内部を自分のもので満たす——その感覚が、彼の最も原始的な欲求を満たす。

「……っ、あ……」

路舒然の身体が痙攣し、彼女は彼の肩にしがみついた。意識が遠のくような快感の波が、全身を駆け巡る。その熱の中で、さっきの違和感はすっかり忘れ去られた。

彼女の耳元で、康沛锴が囁く。

「もっと深く、全部、俺のものにしたい」

その言葉が、路舒然の内側に残った彼の証と共に、彼女の中で深く刻まれた。

二度目と秘密

部屋には、まだ微かに汗の匂いが混じった空気が漂っていた。路舒然はシーツの上に横たわり、荒い呼吸を整えようとしていた。全身の力が抜け、指の一本すら動かす気になれなかった。しかし、ぼんやりと天井を見つめる彼女の瞳に、突然、焦りの色が走った。

視界の端で、康沛锴が使用済みのコンドームを処理しようとしているのが見えた。その瞬間、彼女は飛び起きた。

「ちょっと待って!」

彼女の声は掠れていたが、鋭かった。康沛锴の手が止まり、彼は怪訝そうに振り返った。路舒然は彼の手からコンドームを奪い取ると、震える指でそれを確かめた。先端が裂けている。はっきりとした破れ目が、彼女の瞳孔を針のように刺した。

「破れてる……これ、破れてるじゃん!」

彼女の声は高くなり、顔色が一瞬で青ざめた。頭の中を、ありえない可能性が駆け巡る。受験を控えた今、もし妊娠でもしたら――考えるだけで背筋が凍った。

だが、康沛锴は全く動じていなかった。彼はゆっくりと彼女の前に膝をつき、両手で彼女の頬を包み込んだ。そして、焦る彼女の唇にそっと口づけを落とした。優しいキスだったが、彼の瞳は危険な光を宿していた。

「大丈夫だよ」

彼の声は低く、甘く、囁くようだった。

「むしろ、これでよかったんだ。だって……僕の方が、君のこと好きだから」

路舒然は言葉を失った。彼の言っている意味が理解できなかった。しかし、康沛锴はその隙に彼女の体を再びベッドに押し倒すと、顔を彼女の胸元に埋めた。彼女の柔らかい膨らみに頬を寄せ、ブラジャーの生地に深く鼻を埋める。彼はゆっくりと息を吸い込み、その香りを肺の隅々まで取り込んだ。

「中学の時、覚えてる?」

彼は彼女の耳元で囁いた。その声には、少しばかりの悪戯っぽさが混じっていた。

「君が教室でペンを落として、かがんで拾った時……あの時、もう見えてたんだ。あの日からずっと、君の匂いが忘れられなかった」

路舒然の体が硬直した。顔が一瞬で真っ赤に染まり、羞恥心が全身を駆け巡った。まさか、あの頃から彼にそんな目で見られていたなんて――信じたくなかったが、心臓は激しく打ち鳴り、体の芯から熱が湧き上がるのを感じた。

彼女は恥ずかしさに耐えかねて、ぎゅっと目を閉じた。しかし、閉じた瞼の裏では、彼の言葉が反響する。あの日、教室でかがんだ瞬間、確かに彼と同じクラスだった。まさかあの何気ない動作が、彼の欲望の引き金になっていたとは。

目を閉じれば閉じるほど、他の感覚が鋭くなる。康沛锴の吐息が耳元にかかる。彼の指が、彼女の背中のホックを外す。ブラジャーがゆるみ、彼の手が直接彼女の肌に触れた瞬間、彼女の体は電気が走ったように震えた。

「やめて……まだ、怖い……」

言葉とは裏腹に、彼女の声は掠れて弱々しく、拒絶の力は微塵もなかった。康沛锴は笑みを浮かべると、彼女の耳たぶを軽く噛んだ。

「嫌ならちゃんと俺を押しのけてみろよ」

彼の言葉には余裕があった。路舒然は彼の胸を押し返そうとしたが、腕には力が入らず、かえって彼の首にしがみつくような格好になってしまう。彼女の理性は必死に抵抗を叫んでいたが、体は正直に彼の温もりを求めてしまっていた。

もう二度目だ。それでも、初めての時と同じくらい、いやそれ以上に、彼女はこの背徳感に溺れようとしていた。

夜の三度目

路舒然の背中がシーツに沈む。康沛锴の指が彼女の脇腹を這い、ひやりとした感触が肌を焼く。彼は上半身を起こし、彼女のブラジャーのフロントホックを指先で弄ぶ。一瞬の隙に、彼女の胸を覆うレースの布が上へと押し上げられた。彼の唇がその縁に触れ、ゆっくりと擦る。唇の熱がレース越しに彼女の肌へと伝わり、乳首が固く尖る。

「康沛锴……まだ、するの……?」

彼女の声は掠れていた。一度目の快楽の余韻がまだ体に残っている。彼は答えず、代わりに舌先でレースの端を舐め、その感触を確かめるように唇を動かす。彼の指が彼女の背中に回り、ブラジャーのホックを外す。布がずれ落ち、彼女の豊かな双乳が露わになる。彼はそれを見下ろし、息を呑んだ。

「もう一回だけ。」

その言葉は彼女の耳に届く前に、彼の指が彼女の陰核を探り当てる。路舒然は体を震わせ、両手で彼の肩を掴む。彼女の呼吸が荒くなる。部屋の空気は汗と性の匂いで満ちていた。時計の針は夜の十二時を回っている。窓の外からは雨の音がかすかに聞こえるが、二人だけの世界では無視されていた。

彼女は体を起こし、彼の胸に手をついた。自ら脚を開き、彼の上に跨る。彼女の汗ばんだ首筋がライトの光にきらめく。彼の太腿の上で彼女の腰が揺れ、結合部が密着する。彼女はゆっくりと腰を落とし、彼のペニスを受け入れた。彼の指が彼女の腰を掴み、動きを誘導する。彼女の汗が彼の腹に落ち、小さな水溜まりを作る。

「自分で動くの……気持ちいい?」

彼は彼女の耳元で囁く。彼女は答えず、代わりに首を振りながら腰を動かす。彼女の両手が彼の肩に置かれ、爪が食い込む。彼の顔が彼女の胸に埋まる。彼の舌が彼女の乳首を舐め、歯を立てる。彼女の体が弓なりに反る。汗が彼女の首筋から胸の谷間へと伝い、彼の舌がそれを追う。

「あっ……そこ……強い……」

彼女の声が部屋に響く。彼は腰を突き上げ、彼女の動きに合わせる。彼女の髪が乱れ、顔に張り付く。彼の手が彼女の尻を撫で、さらに深くへと押し込む。彼女の体が震え、快楽の波が押し寄せる。彼女は彼の首に腕を絡め、顔を彼の肩に埋めた。

三度目の行為は、彼女の体を完全に消耗させた。彼女の四肢はシーツの上に投げ出され、指一本動かす力もない。彼の上に横たわり、その胸で荒い呼吸を繰り返す。彼の手はまだ彼女の腰を撫でていたが、彼のペニスはまだ彼女の中に硬いまま収まっている。

「もう……無理……」

彼女の声は涙で濡れていた。彼は顔を上げ、彼女のぼんやりとした目を見つめる。彼の指が彼女の下腹部を撫で、彼女の体を反応させる。彼は腰を少し押し出し、彼女の内壁を刺激する。

「まだ終わらないよ。」

彼の声は低く、暗い欲望を帯びていた。彼女の体が緩く痙攣し、彼の動きに抗う力さえもない。彼は彼女を仰向けに押し倒し、その脚を担ぐ。彼女の汗で濡れた髪がシーツに広がる。彼は腰を再び動かし始める。彼女の口からは小さな声だけが漏れ、意識が遠のきかける。彼の支配の愉悦が部屋の中に満ち、彼女の脱力した体はそれをただ受け入れるだけだった。夜はまだ深く、終わりを見せない。