林浅は古びたマンションの廊下に立ち、三つの段ボール箱を足元に置いて、深呼吸をした。春先の生暖かい風が埃っぽい空気を運んでくる。彼女はメイクの薄い顔を上げ、錆びた郵便受けに貼られた部屋番号を確認した。302号室。ここが、これからの棲家だ。
インターホンを押すと、ガチャリと荒い音を立ててドアが開いた。現れたのは、Tシャツに短パンというラフな格好の男だった。がっしりとした体つきで、目つきは少し鋭い。彼は林浅を一瞥すると、ニヤリと口元を歪めた。
「お前が新しい同居人か。荷物、入れてやるよ。」
張磊が段ボール箱をひょいと抱え上げ、ずかずかと奥へ進む。その背中を見ながら、林浅は胸の奥が微かに震えるのを感じた。期待と、それに似た何か。彼女はヒールの低いパンプスを脱ぎ、玄関に上がった。
リビングには、もう二人の男がいた。ソファに寝転んでスマホをいじっていたのは王浩で、彼は優しげな笑みを浮かべて顔を上げた。もう一人、窓際に立って黙って外を眺めていたのは李強だった。彼は振り返りもせず、ただ無言で頷くだけだ。
「林浅さんだよね?ようこそ。俺は王浩。こっちは李強。張磊はもう会ったか。」
王浩の声は柔らかく、聞く者を心地よくさせる。林浅は軽く会釈をし、部屋を見渡した。古いソファ、安物のテーブル、散らかった雑誌。男たちの匂いが染みついた空間だ。彼女はその空気を吸い込み、そっと唇を舐めた。
「よろしくお願いします。」
彼女の声は控えめで、一見するとおとなしい女性に映る。しかしその瞳の奥には、獲物を狩るような光がちらついていた。彼女はこの三人に出会う瞬間を、ずっと待っていたのだ。
荷物を自分の部屋に運び終え、一息ついたところで、リビングから声がかかった。
「林浅、ちょっと来い。」
張磊の声だった。彼女は整えたばかりの髪を直し、スカートの裾を整えてから、ゆっくりとリビングへ向かった。
張磊はソファにだらりと腰掛け、両脚を広げていた。彼は林浅を指で招き寄せる。
「近くに来い。」
林浅はおとなしく歩み寄った。心臓は高鳴っていたが、それを悟られないように、俯き加減で立つ。
「初日から悪いが、俺は遠回しな言い方をするのが嫌いなんだ。お前、俺の相手をしろ。」
あまりに直接的な物言いに、林浅は一瞬息を呑んだ。だが、それは予想通りの展開でもあった。彼女は顔を上げ、張磊の目をまっすぐに見つめた。
「……嫌ですよ、初めて会ったばかりなのに。」
彼女の声は震えていたが、拒絶の言葉を口にすることで、かえって興奮が増す。張磊は立ち上がり、林浅の手首を掴んだ。
「嫌なら、この部屋を出て行け。お前、金もないんだろ?家賃はどうするつもりだ。」
彼の手は力強く、林浅はその拘束に逆らわなかった。むしろ、その力加減に安堵さえ覚える。彼女は弱々しく首を振る。
「……わかった。でも、優しくしてよ。」
その言葉は、同意の合図だった。張磊はニヤリと笑い、林浅をソファに押し倒した。彼女の背中がクッションに沈み、スカートが捲れ上がる。張磊は彼女の太腿に手を置き、抵抗する間もなく下着に指をかけた。
「優しくしてやるさ。でも、てめえの身体は正直だぜ。」
彼の指が彼女の秘部に触れる。林浅は唇を噛みしめた。最初は嫌がる素振りを見せるべきだ。そうしなければ、このゲームの面白みが半減する。
張磊は彼女の両脚を押し開き、自分の腰を割り込ませた。そして、躊躇なく自身を押し込んだ。林浅の体内に、熱くて硬いものが侵入してくる。彼女は「あっ」と短い悲鳴を上げた。痛みと同時に、強烈な快感が脊髄を駆け上がる。
「はっ、もう濡れてやがる。」
張磊は彼女の耳元で囁き、嘲笑う。林浅は顔を赤らめ、視線をそらした。彼の腰の動きが徐々に激しくなる。ソファのスプリングが軋み、部屋に卑猥な水音が響く。林浅は無意識にシートを掴み、身体を彼に委ねた。
「ダメ……そんなに激しくされたら……」
「うるせえ。黙って受け入れろ。」
張磊の手が彼女の胸を揉みしだく。彼の荒い息遣いが耳元で聞こえる。林浅の身体は彼の動きに合わせて波打ち、快感が少しずつ積み重なっていく。
その時、ドアのところに人影が現れた。王浩だった。彼は壁に寄りかかり、腕を組んで二人を見ていた。
「おやおや、もう始めてるのか。林浅さん、張磊のやつは手荒だからな。大丈夫か?」
その声はからかうように、しかしどこか優しげだ。林浅は喘ぎながら、彼を見上げた。
「王浩さん……見てないで、助けて……。」
その言葉は半分演技で、半分本心だった。王浩はゆっくりと近づき、彼女の髪を撫でた。
「助けてほしいのか?それとも、もっと味わいたいのか?」
彼の指が彼女の頬を伝い、顎を捉える。林浅はその瞳に吸い込まれそうになりながら、かすかに頷いた。
張磊が腰を引くと、王浩が代わりに林浅の前に立つ。彼は余裕たっぷりにズボンを下ろし、自身を露わにした。林浅は彼の先を見つめ、口元を緩めた。王浩のものは、張磊よりも細く、長かった。
「口を開け。」
彼の指示に従い、林浅は素直に唇を開いた。王浩がゆっくりと彼女の口の中に自身を差し込む。彼女は舌を使って彼を包み込み、リズミカルに頭を動かした。王浩は気持ちよさそうに息を吐き、彼女の後頭部を撫でる。
「うまいな。初めての相手じゃないだろう。」
林浅は答えず、ただ動きを続けた。張磊はその後ろから彼女の腰を抱き、再び後ろから侵入してくる。二人の男が同時に彼女を犯す。前からと後ろから。彼女の身体は二つの快楽の狭間で震え、声が漏れる。
「んっ……んんっ……!」
唾液が口の端から垂れ、彼女の顔は淫らに濡れていた。それでも、彼女はやめたくなかった。むしろ、もっと欲しい。
その場の空気がさらに濃くなる。窓際から足音が聞こえ、李強がゆっくりと歩いてきた。彼は黙ったまま、林浅の前に立ち、自分の股間を指して見せた。
「……もう、ダメだ。入れてくれ。」
林浅は彼の目を見た。無口なその奥に、燃えるような欲望がある。彼女は王浩のものを口から離し、張磊に押し込まれたままの姿勢で、李強の前に膝をついた。
「全部、入れてください……。」
その言葉に、三つの男の笑みが重なった。
李強は彼女の口に自身を押し込んだ。彼のものは太く、林浅の喉の奥を圧迫する。彼女は吐き気をこらえながら、舌で彼の先端を舐めた。同時に、張磊が後ろから激しく突き上げる。王浩は彼女の顔を両手で挟み、自分のものも口元に押し付けた。
「交代だ。こっちもくわえろ。」
林浅は二本のものを口に含み、必死に動いた。三人の男たちのリズムが合い、彼女の身体は絶え間なく快感に浸される。頭が真っ白になり、何度目かの絶頂が彼女を襲う。身体が弓なりに反り返り、声にならない叫びを上げた。
それでも、男たちは止まらない。張磊が彼女をソファにうつ伏せに押さえつけ、背後から再び突き入れる。王浩が彼女の顔を上向かせ、口に自身を押し込む。李強は横から彼女の手を掴み、自分のものを握らせた。
「全部、俺たちのものだ。」
張磊の声が遠くで聞こえる。林浅は感覚が麻痺し始めていたが、それでも悦楽の波が次々と押し寄せる。彼女は自分がただの玩具になったような気がして、それがたまらなく心地よかった。
ようやく男たちの動きが収まり、彼らは息を切らせて林浅を見下ろした。彼女はソファの上でぐったりと横たわり、全身に汗と体液がべっとりとついていた。
「終わったか。」
王浩がそう言うと、張磊は冷蔵庫からペットボトルを取り出し、何やら中に尿をためた。そして林浅の前に立った。
「飲め。俺たちのをもっと味わいたいんだろ?」
その言葉に、林浅はゆっくりと起き上がった。彼女の目は虚ろで、しかしどこか満足げだった。彼女はペットボトルを受け取り、一息に飲み干した。温かくて、塩っぱい液体が喉を伝う。その味に、彼女は異様な幸福感を覚えた。
「……美味しいです。」
彼女はそう言って、三人を見上げた。その瞳には、自らの堕落を喜ぶ光が宿っていた。三つの男たちは互いに顔を見合わせ、嘲笑とも称賛ともつかない笑い声を上げた。
窓の外では、街灯が朧げに光っている。林浅は自分の身体に染みついた男たちの匂いを感じながら、この部屋がまさに自分が望んだ地獄であることを確信した。
これでいいのだ。彼女はそう思いながら、再び深い快楽の沼へと沈んでいった。