不知道是什么

站点:NovelAI.one内容:前8章在线试读ID:3e91fe82更新:2026-06-12 22:29
# 第一章 修真界は広大無辺、中原の大地には無数の王朝が林立し、数多の仙門が各地に点在していた。皇朝と仙門は互いに従属せず、対等の立場でこの天地に君臨している。朝廷の権威も、宗門の霊力も、それぞれが独自の秩序を戴き、干渉することなく共存していた。 中原の奥深く、雲霧に包まれた群山の間。人里離れた深山幽谷に、雲衍宗はひっ
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章节 1

# 第一章

修真界は広大無辺、中原の大地には無数の王朝が林立し、数多の仙門が各地に点在していた。皇朝と仙門は互いに従属せず、対等の立場でこの天地に君臨している。朝廷の権威も、宗門の霊力も、それぞれが独自の秩序を戴き、干渉することなく共存していた。

中原の奥深く、雲霧に包まれた群山の間。人里離れた深山幽谷に、雲衍宗はひっそりと構えていた。小さな門派でありながら、その門規は苛烈を極める。門内の者はわずか五指にも満たぬが、皆が男子の身でありながら、純陰の体質を宿していた。外界にはほとんど知られることのない、隠世の宗門である。

宗中の者たちは皆、純陰の功法『玄陰経』を修めていた。そのためか、彼らの風貌は清冷にして出塵、幽玄の気を纏いながら、どこか妖しい艶を帯びている。肩は狭く、腰は柔らかにくびれ、胸はかすかに膨らみ、臀部の線は長く優美に伸びる。その姿は見る者を惑わせ、雌雄の境を曖昧にした。まさに雌姿、人を圧する凄絶な美しさであった。

しかし、誰も知らなかった。この『玄陰経』が、正統な功法では決してないことを。それは炉鼎のための雌媚功法の一片に過ぎず、純陰の身を雌鼎と化し、純陽の根を借りて双修するための、淫らな秘法であることを。

私はその宗主、蘇慕離。

清冷絶塵、心性は鋼のように剛毅で冷徹。修為も深厚、若くしてこの地位に就いた。しかし、生まれついての妖しき女相。風姿は世に絶し、見る者の魂を奪う。肌は滑らかな脂のごとく、白く細やかで。身体の線は起伏に富み、肩は狭く、腰は柔らか。胸はわずかに膨らみ、そこはかとなく固く、雪のように白い尻は丸みを帯びて、つんと上向きに反っている。絶世の佳人がそのまま立ち現れたかのような、あまりある美しさだった。

『玄陰経』を修める者には、七日に一度、寒毒の蝕みが訪れる。その苦しみは骨の髄まで凍えさせる。

私は蔵書を渉猟し、古い記録を辿った。すると、『玄陰経』が最も古くに現れた地は、中原の外、蛮荒の黒域であるという伝承を突き止めた。その真偽を確かめるため、私は門弟たちの必死の制止を振り切り、単身でこの凶険の地へと足を踏み入れた。

蛮荒。その言葉が示す通り、法の及ばぬ野性の地。

何とか地の利を得て、方角を定めた私は、初めのうちは順調に道を進んでいた。しかし、土地を巡るうちにすぐに気づいた。この地の黒人たちが、中原の人間に対して底知れぬ敵意を抱いていることを。排斥し、蔑み、目には殺意が潜んでいる。

さらに探りを入れて、私は事実を知った。この地に足を踏み入れた中原の男は、軽ければ捕らえられて奴隷にされ、重ければその場で殺される。ただ一人、女人だけは自由に往来を許されるのだと。

時間はない。

『玄陰経』の秘密を探るためには、この掟に従わねばならない。心の奥底で歯噛みしながら、私は市場へと向かった。そして、恥辱を噛み締めて手に取ったのは、あまりにも薄く、あまりにも肌の露出の多い、丈の短い女装の衣だった。平素、清冷を旨とする私にとって、それは耐え難い屈辱だった。

それでも、背に腹は代えられぬ。

衣桁にかけられた衣服を見つめると、全身が総毛立つ思いがした。布地は薄く、透けそうなほどだ。丈は短く、太腿の付け根すら覆いきれない。下着もまた、薄手の一枚布のようなものだった。私は目を背けたくなったが、目を逸らすわけにはいかない。

震える指で衣服を手に取り、肌に触れる。ひんやりとした感触が、身の内に染み入る。私は唇を噛み、ゆっくりとそれを身に纏った。

布が肌を這う。露出した肩に、風が冷たく触れる。

鏡の前に立つ。

そこに映るのは、清冽な宗門の主ではなく、一介の妖しい女だった。肩は露わになり、布地の上からでも凡その身体の線が透けて見える。胸の膨らみは薄布の下にくっきりと浮かび上がり、腰のくびれと、尻の丸みが、あでやかに強調されている。私は男だ。そう己に言い聞かせても、鏡の中の姿はあまりに淫らで、あまりに美しかった。

男の尊厳が、足元で踏みにじられる。

羞恥が全身を駆け巡る。頬が火のように熱くなるのを感じた。歯を食いしばり、拳を握りしめる。心の内は、怒りと屈辱と、それから——言葉にできない何かで満ちていた。

私は深く息を吸い、面紗で顔を覆った。これで少しは、顔が隠せる。

外に出る。

歩くたびに、布が擦れ、肌がさらされる感覚。風が首筋を撫で、露出した腕を冷やす。誰もが私を見る。中原の男たちが奴隷のように扱われるこの地で、私は女として、自由に歩いているのだ。

視線。

熱い視線が肌に刺さる。痩せ細った黒人の男たちが、路傍から、家の戸口から、私を凝視する。彼らの目には欲望の炎が灯っていた。見慣れぬ中原の美しい女——いや、彼らは私をそう見ているのだ。獲物を品定めするような、あからさまな視線が、私の身体を舐め回す。

耳元で、下卑た笑い声が聞こえた。

「おい、見ろよ……あの女」

「何だ、中原の女か。あの身体つき……たまらねぇな」

「布一枚で隠せてねぇじゃねぇか。あの尻、あの胸……堪らねぇな」

声は濁っていた。欲望にまみれている。

私は足を速めた。俯き加減で、唇を噛み締める。顔が熱い。羞恥で、怒りで、それから——心の奥で蠢く何かで。

私は男だ。なのに、今は女として扱われ、女として見られ、意淫されている。雪白の肌を曝し、妖しい女の姿で、黒人たちの欲望の対象にされている。その事実が、私の自尊心を徹底的に踏みにじる。

けれど、それでも前に進むしかない。

『玄陰経』の秘密を、この地で暴くまでは。

章节 10

翌朝、蘇慕離は微かに目を覚ました。全身の骨という骨が軋み、肌肉の一つ一つが鉛のように重く、昨夜のあの焼けつくような情熱は跡形もなく消え去っていた。代わりに、身体の奥底に澱のように沈む、やり切れないほどの倦怠感と鈍痛が彼を支配していた。

薄く開いた瞼の奥底で、冷徹な怒りが燻る。彼はゆっくりと首を巡らせ、隣で未だ深い眠りに落ちている二つの巨躯を見やった。ドレイクとラリー。この蛮族どもが、昨夜、己の体を…いや、己という存在そのものを蹂躙したのだ。見れば見るほど、腸が煮えくり返るような憎悪が込み上げてくる。しかし同時に、その記憶の断片が甘やかな疼きとなって下半身を蘇らせるのも感じていた。

昨夜の熱に浮かされたような感覚は嘘のように消え、今はただ、酷使された後の鈍い痛みと不快感だけが残っている。特に後ろの場所は、焼けるように熱を持ち、坐っているだけでも存在を主張してくる。彼は奥歯を噛み締め、込み上げる嘔吐感を必死に飲み下した。憎い。この屈辱を与えた男たちも、そして、この辱めに抗えなかった己自身も。

蘇慕離はゆっくりと上体を起こした。全身の筋肉が悲鳴を上げる。彼は痛みを堪え、乱れた衣を手早く整え始めた。指が震える。それは怒りのせいか、それとも残滓のような恐怖のせいか。彼は自分の体に染み付いた異国の汗と精の匂いに顔を顰めた。

「待っていろ…」

掠れた声で、彼は呟いた。その瞳には、冷たく研ぎ澄まれた決意の光が宿っている。今は耐えるのだ。この屈辱も、この痛みも、すべては『玄陰経』の秘密を手に入れるため。その時こそ、この恩恵を…いや、この恨みを、思い知らせてやる。

彼はよろめきながら立ち上がり、足を引きずるようにして部屋を後にした。一歩踏み出す度に、後ろの裂けるような痛みが走る。その痛みが、昨夜の記憶を鮮明に蘇らせ、彼の自尊心を深くえぐる。彼は唇を噛み締め、無理やり痛みを無視して歩を進めた。宿の廊下はひどく静かで、自分の足音と荒い息遣いだけが虚ろに響く。

ようやく自室へと戻ると、彼はまず桶に湯を張らせた。湯気が立ち込める浴室で、彼はゆっくりと衣を脱ぎ捨てた。鏡に映る自分の姿は、昨夜とは全く別人のようだった。肩や胸元に残る赤い痕。鬱血した跡。それらはすべて、あの蛮行の証だった。彼は湯に身を沈めると、全身を力強く擦り始めた。この汚らわしい記憶を、感触を、すべて洗い流したかった。

「くそ…!」

湯が跳ねる。彼は拳を握り締め、湯船の縁を叩いた。屈辱と憎悪が渦巻き、心の中は嵐のようだった。しかし、その嵐の中で、一つの確かな決意が固まっていく。『玄陰経』の秘密。それを必ずや手に入れる。そして、あの二人の蛮族を…必ず、この手で屠ってみせる。

それからの数日間、蘇慕離は自室に閉じこもり、ほとんど外に出ることもなかった。食事もそこそこに、ただぼんやりと天井を見つめたり、あるいは必要以上に何度も身を清めたりして過ごした。しかし、どんなに体を洗っても、あの夜の記憶は彼の中にまとわりついて離れなかった。ドレイクとラリーの荒い息遣い、野獣のような熱、そして、己の体を貫くあの悍ましい感覚が、繰り返し脳裏に蘇る。

特に夜が怖かった。静寂が訪れると、様々な思いが頭の中を渦巻き、眠りへと導いてくれない。そして、あの夜から二日と経たない内に、またしても体に異変が現れ始めた。

昼間は何とか理性を保っていられる。しかし、夜の帳が下り、部屋が静寂に包まれる頃、彼の身体は再び、説明し難い熱を帯び始めるのだ。最初はほんのりとした温もりだったのが、やがて全身を焦がすような熱へと変わり、特に後ろの場所が、むずむずと疼き出す。昨日まではなかった感覚だ。あの夜、黒い巨根に抉じ開けられた後孔が、まるでその感触を忘れまいと記憶しているかのように、熱を持って甘やかに疼く。

「うっ…」

蘇慕離は掛け布団を握り締め、歯を食いしばった。全身が火照り、心臓が早鐘を打つ。どうしてだ。なぜ、あんな屈辱的な記憶が、今になってこんなにも…。

彼は必死に理性を保とうとした。あの男たちのことを思い出せ。己に与えられた辱めを、憎しみを忘れるな。そう自身に言い聞かせる。しかし、脳裏に浮かぶのは、あの日の熱に浮かされたような快感と、自分を支配したドレイクの雄々しい体躯、そして彼の昂ぶりの大きさだった。

「いや…だ…」

掠れた声が漏れる。後ろの疼きが、手足の震えとなって現れる。身体の奥が、何かを求めて切なく疼く。あの悍ましい感覚を、もう一度味わいたいと、理性とは別の部分が囁いているのだ。

「馬鹿な…!」

蘇慕離は自分の思考に嫌悪した。自分は男だ。雲衍宗の宗主だ。何故、蛮族に蹂躏された屈辱を、悦びとして反芻しているのか。

しかし、抗えば抗うほど、身体の疼きは増していく。彼は布団の中で身悶えしながら、震える手を自らの下半身へと伸ばした。衣の上から、熱を持った自身の中心に触れる。瞬間、甘い痺れのようなものが走り、彼の口からは小さな吐息が漏れた。

「はぁ…っ」

その反応に、彼はさらに自己嫌悪を深めた。だが、もう止められなかった。彼は衣の下に手を入れ、自らの後孔へと指を這わせた。まだ少し熱を持ち、昨夜の刺激に敏感になっているそこは、彼の指が触れるだけでひくひくと蠢いた。

「ん…っ!」

指が後孔に触れた瞬間、蘇慕離の理性は完全に崩壊した訳ではなかった。しかし、その刺激で、あの夜の記憶がより鮮明に蘇り、身体は勝手に快感を求めて動き始める。彼は歯を食いしばりながら、ゆっくりと指を後孔に差し込んだ。狭い入り口が指を拒むが、彼は無理やり押し込む。ぬるりとした感触が指先に絡みつき、体内に指が飲み込まれていく。

「あ…ああ…!」

彼の口から、抑えきれない声が漏れる。同時に、もう片方の手が自分の胸へと移動した。僅かに膨らみ始めたそこは、昨夜の無理な愛撫と、得体の知れない変化の兆しを見せていた。彼はその柔らかくなった感触に戸惑いながらも、自身の指で揉みしだく。

「う…んんっ」

自身の指で後ろを掻き回しながら、胸を弄る。その卑猥な行為に、脳が焼け付くような羞恥を感じる。しかし、身体は正直だった。後孔は彼の指を締め付け、胸の先端は固く尖り、全身が甘い痺れに支配され始めていた。

そして、彼の思考は再び、あの黒い巨根へと引き寄せられる。あの熱。あの太さ。あの悍ましいまでの質量。あれに貫かれ、満たされた時の、あの絶頂感。

「もっと…」

無意識に言葉が漏れる。もっと奥まで。もっと太いものが欲しい。あの黒い棒で、この火照る場所を、掻き毟って欲しい。そう願う自分がいる。何度も果てさせられ、意識を失うまで淫らに犯された、あの脳髄まで蕩けさせる快感が忘れられない。

「あっ…あっ…!」

指の動きが激しくなる。後孔はぐちゅぐちゅと音を立て、彼の指を淫らに濡らす。彼は夢中で自らを慰めた。指では足りない。もっと深く、もっと強く、掻き混ぜて欲しい。あの蛮族たちの熱い体液で、この熱い腸の奥まで満たされたい。

そして、彼は絶頂を迎えた。自分でも驚くほど、あっけなく。身体が弓なりに反り返り、白濁した精が、自身の腹の上に飛び散った。

「はぁ…はぁ…」

荒い息が部屋に響く。急速に冷めていく快感。そして、それと同時に襲い来る、自己嫌悪と虚無感。彼は自分の手を見た。指先はぬらぬらと光っている。自分の体液で汚れている。昨夜と同じ匂いだ。

「俺は…なんてことを…」

声が震えた。自分は確かに男だ。雲衍宗の宗主だ。なのに、さっきまで脳裏に浮かべていたのは、自分を蹂躙した蛮族の男たちの姿だった。自分の手で、己の後孔を弄りながら、彼らに犯されることを夢想していた。

あまりの愚かさに、彼は笑いすら出なかった。代わりに込み上げてくるのは、激しい自己嫌悪と、どうしようもない虚しさだけだった。

「下賤な…俺は…」

呟きは、夜の闇に吸い込まれた。この欲望は、修行で制御できるものではない。もはや、これは単なる身体の反応ではない。彼の精神そのものが、蝕まれているのだ。

それから十日ほどの月日が流れた。蘇慕離の身体には、彼自身が最も恐れていた変化が、確実に現れ始めていた。

まず、鏡を見るのが怖くなった。最初は気のせいだと思いたかった。しかし、日に日に、鏡に映る自分の姿が変わっていくのを認めざるを得なくなった。

あれほど清冽だった目元が、いつの間にか柔らかな曲線を帯び、その奥には仄暗い熱を帯びたような艶が宿っている。男らしさの象徴だった頬のラインは、次第に丸みを帯び、口元はふっくらとした色香を湛え始めた。肌はますます白く滑らかになり、触れれば吸い付くような柔らかさだ。

そして何より、身体のラインが変わった。以前は衣服の上からでも分かる程度だった胸の膨らみが、確かな曲線を描き、手で掴めるほどの柔らかな盛り上がりを見せている。腰は細く、しかし臀部は丸みを帯びて豊かに隆起し、腰から尻にかけての曲線は、もはや完全に女性のそれだった。

体つき全般から、男らしさは完全に失われ、代わりに蠱惑的なまでの女体の魅力が、彼の周囲に漂い始めていた。

ある日、彼は勇気を振り絞って、全身鏡の前に立った。そして、その姿に絶句した。

そこに立っていたのは、あの冷徹な宗主の面影は、微塵も残っていなかった。鏡の中にいるのは、見るものを惑わすような妖艶な美女だった。流れるような黒髪、潤んだ大きな瞳、形良い鼻筋、そして薔薇色に色づいた唇。着物の上からでも分かる、なだらかな胸の膨らみ、細く締まった腰、そしてふっくらと盛り上がった尻。そこにあるのは、完全なる「女性」の姿だった。

「違う…違う…」

蘇慕離は自分の頬に手を当てた。鏡の中の美女も、同じ動作をする。柔らかな感触。女性の肌だ。彼は着物の襟元を掴み、胸元をまくり上げた。鏡の中に、こんもりと盛り上がった双丘が映る。形は美しく、乳輪も小さく整っている。男の胸ではない。完全に、女の乳房だった。

「いや…!」

着物をはだけさせ、腰を見る。くびれはくっきりとし、臍から下は、滑らかな曲線を描いていた。男の象徴は、確かにそこにある。しかし、その存在感すら、この女性的な曲線の中に埋没し、小さく頼りなく見えた。

身体が、女に変わっている。たった一度の、蛮族の男たちによる陵辱で、自分の身体は、女の形へと変貌を遂げていた。

「俺は…男だ…! 雲衍宗の宗主だ…!」

彼は叫んだ。しかし、その声は掠れ、震え、女性の悲鳴のように高く響いた。鏡の中の美女も、唇を震わせ、大きな瞳から涙を零している。

あまりの衝撃に、彼はその場に崩れ落ちた。膝から力が抜け、床に手をつく。着物の裾が乱れ、白い太腿が露わになる。それすらも、美女の姿だった。

「何故…何故だ…」

声にならない声で、彼は呟いた。たった一度の陵辱で、なぜここまで身体が変わってしまうのか。それほどまでに、あの蛮族たちの精が、彼の身体に深く刻み込まれてしまったのか。

それとも、これは、自分が求めてしまった結果なのか。あの夜、ドレイクの巨根に貫かれ、快楽の渦に呑み込まれた時、心のどこかで、この変化を望んでしまったのではないか。

「違う…そんなはずは…!」

彼は頭を振った。しかし、否定すればするほど、思い出されるのはあの夜の快感と、そして、今のこの身体だ。まるで、自分が元からこうあるべきだったかのように、身体は見事に「女」としての形を完成させている。

「俺は…本当に…」

彼は自分の両の胸を掴んだ。柔らかな感触が手のひらに広がる。乳房だ。女の胸だ。その事実が、彼の精神をさらに押し潰す。

「こんな…こんな姿で、俺は…」

涙が止まらない。この姿を見られれば、誰もが女だと誤認するだろう。雲衍宗に戻れば、弟子たちはどう思うか。宗主が、そんな姿になって帰ってきたと知れば、宗門の面目は丸潰れだ。

何より、この姿は、あの蛮族たちに陵辱された証だった。自分が、男でありながら、女のように扱われ、女のように快楽に溺れた証だった。この身体は、彼の屈辱の象徴であり、そして、彼の新たな姿そのものだった。

「く…そ…」

彼は鏡の前に跪き、震える手で自分の顔を覆った。

(俺は、これからどうすればいいんだ…)

その問いは、虚空に消えた。しかし、彼の心の奥底では、もう一人の自分が囁いていた。

『認めろ。お前の身体は、もう女だ。そして、お前はあの男たちに、心も体も征服されたのだと…』

その言葉に、彼は激しく抗いたかった。しかし、鏡に映る、蠱惑的な美女の姿は、その言葉が幻想ではないことを、雄弁に物語っていた。

蘇慕離は、唇を噛み締めた。このままではいられない。『玄陰経』の秘密を掴み、元の姿に戻る方法を探さねば。しかし、そのためには、あの蛮族たちの下へ再び赴かねばならない。そして、恐らくは、また同じ辱めを受けることになるだろう。

その想像に、彼の身体は震えた。恐怖と、そして、それとは別の、甘やかな疼きが、彼の内側で蠢き始めているのを感じながら、彼はただ、鏡の中の自分の姿を見つめ続けることしかできなかった。

章节 11

# 第十一章

夜が明けた。帳の中から差し込む淡い光が、私の横たわる身体を照らし出す。意識が浮上するにつれ、昨夜の自慰の記憶が鮮明に蘇る。あの黒い巨根を思い浮かべながら、触器で後孔をかき回し、淫らに身をよじらせていた己の姿が脳裏に焼き付いている。

「はぁ……」

深い息を吐き、ゆっくりと上体を起こす。寝具が擦れる音とともに、自分の身体から漂う甘やかな雌の匂いが鼻を衝く。この十日間、私は幾度となく自慰に耽った。あの日、蛮族の黒い巨根で後孔を貫かれ、辱められながらも、自ら腰を動かして快楽を貪った己の淫らな姿が、夢の中にまで現れる。

「くっ……また、俺は……」

布団の上に座り込んだまま、両手で顔を覆う。掌に伝わる体温が熱い。身体の芯がまだ疼いている。あの感触を忘れられない。あの太く熱い黒い肉が後孔を埋め尽くし、最奥を穿つ感覚が、骨の髄まで染み込んでいる。

心の奥底で、男としての誇りが警鐘を鳴らす。だが、それ以上に強く響くのは、もう一度あの快楽を味わいたいという純然たる欲求だった。

「何故だ……何故、俺は……」

指の隙間から漏れる光が、細かく震える。羞恥と欲望がせめぎ合う。しかし、やはり抗えない。身体が、あの快楽を覚えてしまった。一度味わってしまえば、もう元には戻れない。禁断の果実を口にしてしまった者の如く、私は淫らな快楽の虜となったのだ。

私はゆっくりと立ち上がり、鏡台の前に歩いていく。昨夜、乱暴に脱ぎ捨てた薄衣が床に散らばっている。それを拾い上げ、改めて己の姿を鏡に映す。

そこに映るのは、果たして私か。それとも、もう一人の別人か。

鏡の中の私は、長く艶やかな黒髪を肩から背中に流し、細くしなやかな腰つきに、豊かに膨らんだ胸元。薄衣が透けて見える、なめらかな白い肌。確かにそこにいるのは、男の骨格を持つ存在でありながら、あたかも絶世の美女と見紛うばかりの妖しい魅力を放つ存在だった。

「これが……俺か」

指先で頬を撫でる。柔らかな感触が返ってくる。かつては鋭く引き締まった頬のラインは、今はもう女のように丸みを帯びている。まろやかな曲線を描く顎のライン。潤んだ黒い瞳。桜色の唇は、ほんのりと濡れている。

昨日も自慰を行った。今日もまた、身体が疼いている。前回の自慰で後孔を広げ、今日はその感触をより鮮明に味わいたいという欲求で、指先が自然と脚の間に伸びていく。

「……やめておけ」

私は手を引っ込め、代わりに新しい衣を取り出す。屈辱だが、今の私はこの姿でしか蛮族の地を歩くことが許されない。男としての誇りは、ここでは無意味だ。それよりも《玄陰経》の秘密を探ることこそが優先事項だ。

衣箱の中から、薄くて軽い絹の衣を選び取る。それは、蛮族の女たちが好んで着るような短いスカートのものだ。膝上までしかない布地は、俺の長く細い脚を露わにする。上は胸元が大きく開き、肩や背中を大胆に曝け出す仕様になっている。

「くそ……こんなもの……」

歯を食いしばりながら、衣を身に纏う。布地が肌に張り付く感覚が、羞恥をさらに掻き立てる。だが、これしかない。この格好をしなければ、蛮族の地を自由に歩けないのだ。

鏡の前に再び立つ。薄い絹の衣の上からでもわかる、くびれのある腰つき、太腿のライン、ふくらみのある胸元。胸の先端は薄い布地の上に浮き上がり、ハッキリと形がわかる。

「……」

何も言えず、ただ鏡の中の自分を見つめ続ける。美しい。妖しい。淫らな。そんな言葉が次々と浮かんでくる。そして、それらすべてが自分自身であることを認めざるを得ない。

「《玄陰経》……きっと、この先に答えがあるはずだ」

自分に言い聞かせるように呟き、私は深く息を吸う。胸が上下に動く。胸の先端が、布地に擦れて小さな刺激が走る。一瞬、身体が震えた。

「集中しろ……今はそれどころじゃない」

私は薄い外衣を取り、肩から羽織る。それは、丈の短いものだったが、それでも幾分かは身体を隠すことができる。フードを深くかぶり、顔を影に隠す。

「さて……行くか」

私は決意を新たに、扉へと向かう。だが、身体の奥底からは、別の声が響いている。

あの黒い巨根を、もう一度味わいたい。

耳の奥で、そんな淫らな囁きが聞こえる。私は首を振り、その声を振り払う。だが、否定すればするほど、その欲望は強く燃え上がる。

「ダメだ……まだ、俺は……」

俺は自分自身に言い聞かせながら、扉を押し開ける。外の空気が一気に流れ込む。熱く、乾いた空気が肌を撫でる。汗ばんだ肌に、塵埃が張り付く感覚が不快だ。

蛮族の集落の中を、私は歩き始める。フードで顔を隠しているものの、その体つきは隠しきれない。道行く蛮族の男たちの視線が、容赦なく突き刺さる。

「おい、見ろよ、あの嬢ちゃん。身体つきがたまらねぇな」

「ああ、あの腰。抱きしめたら壊れちまいそうだ」

「フードを取らせてみろよ。きっと可愛い顔してるぜ」

耳に届く卑猥な囁き。それらが直接、私の心を切り裂く。男であることを知られてはいない。ただ、女として見られている。その事実が、屈辱と同時に奇妙な快感を生み出す。

「くっ……」

唇を噛み締め、歩調を速める。足音が地面に響く。下生えの草が、素足のくるぶしを擦る度に、小さな刺激が走る。

「徳瑞克は……どこだ」

私は辺りを見渡す。蛮族の小屋が建ち並ぶ集落の中、特に大きな小屋の一つが、彼の住処だ。その入り口には、粗末な彫刻が施された柱が立っている。

足を向ける。小屋の前に着く頃には、息が上がっていた。暑さのせいか、それとも緊張のせいか。汗が背中を伝い、薄衣に染みる。

「……いるか」

小声で呼びかける。返事は無い。もう一度、少し大きな声で呼ぶ。

「徳瑞克、いるなら返事をしろ」

すると、中からゴソゴソと物音がした。重い足音が床板を踏み鳴らし、入り口の皮幕が開かれる。

「おや、これはこれは……俺の可愛い花が来てくれたのか」

現れたのは、ガタイの良い男。黒い肌、短く刈り込んだ髪、鋭い目つき。唇の端に浮かぶ、意地の悪い笑み。それが徳瑞克だった。

「用がある。邪魔をするぞ」

私はそう言って、無理やり小屋の中へと入る。暗い室内は、外の暑さと違ってひんやりとしている。目が慣れるまでに、少し時間がかかる。

「《玄陰経》について、何か知っていることはないか」

私は単刀直入に尋ねる。徳瑞克は、私の背後に立ち、ゆっくりと小屋の戸を閉めた。暗がりの中、彼の目がギラリと光る。

「《玄陰経》ねぇ……あんた、あれを探してたのか」

「そうだ。何か知っているなら、教えてくれ」

「知ってるよ……だが、タダで教えると思うか?」

彼はゆっくりと私に近づく。その身長差は歴然で、見上げる形になる。彼の影が私を覆い隠す。

「何が欲しい」

「お前だよ」

短い言葉。その言葉が、私の心臓を掴む。

「あんた……まさか」

「ああ、俺はお前を手放す気はない。それに、《玄陰経》の秘密は……俺たちの部族だけが受け継いでいる禁忌の知識だ。そう簡単に、他部族の者に明かせるものじゃない」

「禁忌……?」

「そうだ。それは、我らが先祖代々守り続けてきた秘密。外の者に明かすには、それ相応の代償がいる」

彼の手が伸び、私のフードを剥ぐ。露わになった顔を、彼はじっくりと眺める。

「ふっ……やっぱり、綺麗だな。中原の男とは思えない美しさだ」

「……ふざけるな」

「ふざけてなんかいないさ。俺は本気だ。お前が欲しい。身体も、心も、全部くれ。そうすれば、《玄陰経》のことを教えてやる」

私は歯を食いしばる。手のひらに爪が食い込む。

「……その条件、飲めと言うのか」

「飲むべきだな。お前にとっては、悪い話じゃない。俺はお前を大事にする。そう約束しよう」

彼の目は、真剣そのものだった。いや、狡い目だ。本当に《玄陰経》のことを知っているのか。それとも、私を欺くための嘘か。

「……考えさせてくれ」

「考えるまでもない。お前は、もう俺のものだ。違うか?」

彼の手が、私の頬を撫でる。その手のひらは分厚く、熱い。指先が耳のラインをなぞる。

「やめろ……!」

「やめないさ。俺はお前を諦めない」

彼の腕が回され、私は彼の胸に抱き込まれる。分厚い胸板。荒い呼吸。男の匂い。

「離せ! 離してくれ!」

「離すわけがない。お前は、俺の花だ」

彼の唇が、私の首筋に触れる。息がかかる。熱い。

「《玄陰経》……その秘密を知る方法は、他にもある」

私は必死に抵抗しながら、言葉を紡ぐ。

「ほう?」

「俺は……俺の身体を捧げる代わりに、その秘密を知る。それが条件か」

「そうだ」

「ならば……一つだけ、約束してほしい」

「何だ?」

「俺を……傷つけるな。俺の尊厳を、完全に奪うな」

「……わかった。約束する」

彼の腕の力が、少し緩む。私はその隙に、彼の腕から逃れようとするが、彼の力は強く、逃げ切れない。

「もう、逃げられないぞ」

彼の声は、低く響く。私の運命は、決まったのかもしれない。

「……《玄陰経》のことを、教えてくれ」

私は観念し、身を委ねる。彼は満足げに笑い、私の手を取る。

「付いて来い」

彼に連れられ、小屋の奥へと進む。暗闇の中、地面に敷かれた獣の皮の感触が足裏に伝わる。奥に、一段高い場所がある。そこに、彼は腰を下ろす。

「座れ」

私は指示に従い、彼の前に座る。彼の目が、じっくりと私を見つめる。

「《玄陰経》か……あれは、我々の部族が代々語り継いできた、伝説の書物だ」

「伝説……?」

「そうだ。あれは、中原の練気法を基にしながらも、我々蛮族の肉体の強化法を組み合わせた、独自の修行法が記されていると言われている」

私は食い入るように彼の言葉を聞く。

「その書物は、今どこに?」

「…………この集落の、奥深くに隠されている。部族の長だけが、その在処を知っている」

「ならば、部族の長に会わせてくれ」

「無理だ。長は、もうこの世にいない」

「何……?」

「長は、数年前に病死した。そして、その座を継いだのが……俺だ」

彼の目が、より深く輝く。

「俺が部族の長だ。だから、《玄陰経》の在処を知っているのは、俺だけだ」

私は息を呑む。まさか、彼が部族の長だったとは。

「ならば、その書物を見せてくれ」

「見せる前に……お前は、俺のものになるんだ」

彼は立ち上がり、私の前に立つ。彼の影が、私を覆い尽くす。

「約束は、守る。だが、先に、俺にお前を差し出せ」

彼の指が、私の顎を捉える。上を向かされ、彼の顔が近づく。

「……うっ」

唇が、重なる。荒い息が口の中に流れ込む。舌が、侵入してくる。強い力で、私の口の中をかき回す。

「んっ……んんっ……」

抵抗しようとするが、体が言うことを聞かない。膝が震える。腰が抜けそうになる。

「ふっ……お前の口の中は、甘いな」

彼の唇が離れた後、彼は私の耳元で囁く。

「今夜、俺のものになるがいい」

彼の声は、低く響く。

「いや……今日は、まだ……」

「今日でいい。もう待てない」

彼の手が、私の衣の襟に触れる。その指が、布地を引っ張る。

「やめてくれ……まだ、心の準備が……」

「心の準備などいらぬ。身体が、お前を求めてる。それはお前も同じだろう」

彼の指が、肩の布地を押し下げる。露わになった肩に、彼の唇が触れる。

「あっ……」

小さな声が漏れる。その声が、さらに彼を興奮させる。

「やはり、お前の肌は柔らかい。まるで絹のようだ」

彼の指が、首筋をなぞる。その指が、鎖骨のラインを伝い、胸元へと進む。

「やめて……!」

「やめない」

彼の指が、胸の先端に触れる。布地の上からでも、その固さがわかる。

「こんなに固くなってる。お前も、感じてるんじゃないか」

「違う……これは……」

「嘘をつけ。お前の身体は、正直だ」

彼の指が、わざと強く押す。その刺激に、身体がビクッと震える。

「くっ……」

「やっぱりな。お前は、もう俺の女だ」

彼の言葉が、私の心に突き刺さる。

「違う……俺は男だ……」

「男? そんなことを言っても、その身体は、もう完全に女だ。わかってるんだろう? お前は、もう後戻りできない。自分の身体が、女としての快楽を覚えてしまったことを」

彼の指が、さらに胸を弄る。その指の動きは、巧みで、私の身体は勝手に反応してしまう。

「はぁ……はぁ……」

息が荒くなる。脚の間が、熱くなる。

「感じてる。この胸も、すごく敏感だ。触られるだけで、こんなに反応する」

彼の手が、胸の先端を摘まむ。その刺激に、腰が抜けそうになる。

「やめて……!」

「やめないさ。今夜は、たっぷりとお前を味わう」

彼の手は、さらに激しくなる。

「俺のものになれ。それが、《玄陰経》への道だ」

彼の言葉に、私は抵抗を諦める。もう、逃げられない。そう悟った瞬間、身体の中の何かが、崩れ落ちる。

「……わかった」

小さく、そう呟いた。

「いい返事だ」

彼は満足げに笑い、私の衣をさらに脱がせていく。露わになる、白い肌。なめらかな曲線。全てが、彼の手中にある。

「美しい……本当に美しい」

彼の声が、暗闇に響く。私はただ、目を閉じ、その言葉を受け入れる。

「《玄陰経》を……見せてくれ」

「約束は守る。今夜の後でな」

彼の手が、私の脚の間に触れる。その瞬間、私は決定的な階段を、一歩、踏み越えたのを感じた。

章节 2

# 第二章

夕陽が沈む。蛮荒の地に広がる空は、燃えるように赤く染まり、やがて暗紫色へと変わっていく。その沈みゆく光芒の下、私はようやく一軒の宿を見つけた。

粗末な造りの宿屋は、土壁と茅葺き屋根でできており、入り口には獣の皮が垂れ下がっている。私はその皮をくぐり、中へと足を踏み入れた。

店内は薄暗く、油の匂いが充満している。隅には数人の黒人が酒を飲みながら談笑していた。彼らの視線が一斉に私に向けられる。

「客か?」

店主らしき男が私を見て、一瞬目を細めた。その目は明らかに私の正体を見抜いていた。そう、この女装した姿の下に隠れた男の本体を。

だが彼は、特に詮索することなく、穏やかな口調で対応した。

「部屋はある。一泊、銀貨二枚だ」

私は黙って頷き、銀貨を差し出した。店主はそれを受け取りながら、私の顔をじっと見つめる。その視線は、表面上は礼儀正しいものだったが、その奥に宿る欲望の色を私は見逃さなかった。

私の全身が粟立つ。この視線が、まるで私の着ている衣を剥ぎ取り、裸体を眺めているかのようだ。

「こちらだ」

店主に案内され、狭い階段を上る。板張りの床は軋み、部屋は狭く、簡素な寝台と机があるだけだった。

「何か必要なものがあれば、下にいる」

店主はそう言い残し、去っていった。だが、その去り際に私の身体を舐めるように見た視線が、心に重くのしかかる。

私は深く息を吐き、拳を握りしめた。爪が掌に食い込み、痛みが走る。

「屈辱だ……」

その言葉は、誰に聞かれることもなく、部屋の中で消えた。

夜が更ける。外からは荒々しい笑い声や酒宴の喧騒が聞こえてくる。蛮荒の地は、夜になるとさらに活気づくのだ。

私は部屋を出た。任務を果たすためには、情報が必要だ。『玄陰経』の在り処を突き止めるためには、この地の習わしや秘密を知らねばならない。

街に出ると、暖かな風が肌を撫でる。空には無数の星が輝き、月明かりが道を照らしていた。土の道には、所々に獣の足跡が残っている。

「お嬢さん、夜の散歩か?」

突然、背後から声がかけられた。振り返ると、一人の黒人が立っていた。大柄な体躯に、白い歯を見せて笑っている。

「この辺りは夜は危ないぜ。特に、あんたみたいな綺麗なお嬢さんはな」

私は警戒しつつも、口元に冷ややかな笑みを浮かべた。

「そうですか。では、あなたは案内してくれるのですか?」

「ははっ!面白いお嬢さんだな。いいぜ、案内してやるよ」

私は彼と共に歩き始めた。周囲には、酒場や商店が立ち並び、多くの人々が行き交っている。彼は見知った顔が多いのか、頻繁に手を振ったり挨拶を交わしていた。

「あんた、どっから来たんだ?こんな辺鄙な場所に、珍しいな」

「東のほうからです。学問のために訪れました」

「学問?へえ、変わった趣味だな。ここには何もないぜ。ただの荒れた土地だ」

私は会話を続けながら、巧みに質問を挟んでいった。

「ところで、この地域には古い書物が伝わっていると聞きました。『玄陰経』というものですが……」

彼の表情が一瞬固まった。その後、口元に笑みを浮かべる。

「ああ、あれか。確かに噂はあるな。でも、そんなもの、ただの伝説だぜ」

「伝説?」

「ああ。奥地の部族に伝わる、古い書物らしい。だが、実際に見た者はいない。見ようとした者も、みんな行方不明だ」

私は内心で注意を促した。だが、彼の話は続く。

「もし、本当に探してるんだったら、もっと奥の部族に行くといい。俺の知り合いがいる部族で、古い言い伝えに詳しい奴がいる」

「教えていただけますか?」

「ああ。でも、その前に一杯どうだ?この近くにいい酒場があるんだ」

私は断る理由もなく、彼の誘いに乗った。

酒場に入ると、煙草の煙と酒の匂いが混ざり合った空気が広がっている。私は彼と共に席に着き、酒を飲みながら話を続けた。

蛮荒黒域の風習、禁忌、部族間の力関係。そして「玄陰経」が最後に現れたとされる場所の情報を、私は少しずつ引き出していった。

彼は酔いが回るにつれて、話が大げさになっていったが、それでも得られた情報は貴重だった。

「感謝します。明日には出発します」

「気をつけろよ。あの辺りは、特に夜は危ない。女一人じゃ、何が起こるかわからん」

彼の言葉に、私は冷ややかな笑みを浮かべた。その目は、私を欲望の対象として見ている。だが、私はそれを無視した。

「ありがとうございます。では、失礼します」

私は店を出た。外の空気が心地よい。冷たい風が、酒で熱った頬を冷ます。

数日後、私は蛮荒の奥地にある一つの部族に辿り着いた。この地は、黒人たちが集い、独自の文化を築いている場所だ。

簡素な小屋を借り、荷物を下ろす。私は周囲を観察するため、すぐに外へ出た。

部族の中は、活気に満ちている。子供たちが走り回り、女たちは洗濯や料理をしている。男たちは武器を手に、狩りの話や酒の話に花を咲かせている。

「おい、見ろよ。あの女、すげえ綺麗じゃねえか?」

「ああ、肌が白くて、滑らかそうだ。中原の女は、やっぱり違うな」

その囁き声が、耳に入る。私は無視を決め込み、歩き続けた。

「お嬢さん!」

突然、声をかけられた。振り返ると、二人の黒人が立っている。一人は体格がよく、筋肉質で、顔には傷跡がある。もう一人は、さらに大柄で、鋭い目つきをしている。

「ようこそ、我らの部族へ。今日、俺たちは篝火の祭りをやるんだ。よかったら参加しないか?」

私は警戒した。が、この機会を逃す手はない。情報を得るためには、部族の内部に入る必要がある。

「喜んで」

私は頷いた。二人は顔を見合わせ、笑みを浮かべる。

「いい返事だ!夜になったら、広場に来い。俺たちが待ってるぜ」

そう言って、彼らは去っていった。私は彼らの背中を見送りながら、内心で警戒心を高めた。

夕方、私は約束通り広場へ向かった。広場の中央には巨大な篝火が焚かれ、周囲には多くの部族民が集まっている。酒や肉が振る舞われ、音楽に合わせて踊る者たちの姿もある。

「お嬢さん、こっちだ!」

先ほどの二人の黒人が手を振っている。私は近づいた。

「座れよ。ここがあんたの席だ」

彼らは私を、男たちの間に座らせた。私は少し躊躇したが、仕方なく従った。部族の習わしでは、女は男と同席するのが決まりらしい。

私は泥の上に腰を下ろした。周囲の男たちが、私を品定めするように見つめている。その視線が、肌を刺すように痛い。

「まずは酒だ。乾杯しよう!」

傷跡のある黒人、ドレイクが酒杯を差し出す。私はそれを受け取り、口をつけた。

「あ、これ……」

酒は甘く、果実のような香りがする。中原の酒とは違い、飲みやすい。

「美味いだろう?これは部族の特製だ。女に人気があるんだぜ」

私は何度か口に含んだ。確かに美味い。アルコールも強くなく、心地よい酔いが訪れる。

「さあ、もっと飲め!」

ドレクが何度も酒を注ぐ。私は断れず、何杯も飲んでしまった。

「で、あんたは何の用でここに来たんだ?」

ドレイクが尋ねる。

「私は……古い書物を探しているんです。『玄陰経』という名前ですが、知っていますか?」

「玄陰経?ああ、あの伝説の書か。知ってるぜ。でも、そんなもの、本当にあるのかどうかもわからん」

「噂では、この辺りの部族に伝わっていると聞きました」

「確かに、うちの部族の古老が昔話で言ってたな。でも、詳しいことは俺も知らん。知りたければ、うちの族長に聞くといい」

「族長に?」

「ああ。でも、族長は気難しいからな。簡単には教えてくれないだろう」

私はその情報を頭に刻み込んだ。そして、また酒を口に含んだ。

「あんた、本当に美人だな。中原の女は、こんなに綺麗なのか?」

突然、ドレイクが私の顔に手を伸ばしてきた。私は反射的に身を引いた。

「やめてください」

「ははっ!恥ずかしがってるのか?大丈夫だ、俺たちは礼儀を知ってる」

だが、その言葉とは裏腹に、彼の目は欲望に燃えている。

私は体に異変を感じ始めていた。体が熱く、心臓が早鐘を打っている。酒に酔っただけではない。何かがおかしい。

「どうした?顔が赤いぞ」

ドレイクが私の頬を撫でる。その指が熱く感じられる。

「だ、大丈夫です」

私は首を振り、自分の心を落ち着けようとした。だが、体は言うことを聞かない。

「もっと飲めよ」

酒杯が差し出される。私はそれを受け取り、また飲んでしまった。喉を焼けるような感触が、全身に広がる。

私は、朦朧とする意識の中で、身を守ろうと必死だった。だが、頭はぼんやりとして、思考がまとまらない。

「どうした、酔ったのか?」

ドレイクが私の肩に手を回す。私は体を強張らせたが、逃げられない。

「大丈夫だ、俺が支えてやる」

耳元でささやく声が、甘く響く。私はその声に抗うことができない。

「あ……」

口から漏れる吐息が、熱い。

「いい声だ」

ドレイクの手が、私の腰に回る。私はそれを振り払おうとしたが、力が入らない。

「おい、ドレイク。あんまりいじめんなよ」

もう一人の男、ライリーが笑いながら言う。

「いじめてなんかねえよ。楽しんでるんだ」

ドレイクは私の体を引き寄せ、自分の膝の上に座らせた。私は身動きが取れず、ただされるがままになっていた。

「や、やめてください……」

かすれた声で言うが、彼は全く意に介さない。

「やめろって?せっかく楽しくやってるのに」

彼の手が、私の衣の下に入り込む。生暖かい手のひらが、素肌に触れる。

「あっ!」

私は思わず声を上げた。その声が、余計に彼を興奮させる。

「いい反応だ」

彼の指が、胸の先端に触れる。そこは、敏感に反応して、固く尖っていた。

「やめろ……!」

私は必死に声を絞り出す。だが、その声は弱々しく、彼には届かない。

「何言ってるんだ。お前の体は、正直だぞ」

彼の指が、乳首を摘まむ。快感が背筋を走り、私は体を震わせた。

「ああ……!」

「ほら、感じてるじゃねえか」

ドレイクは笑いながら、さらに指を動かす。私はその感覚に耐えながら、周囲を見渡した。

すると、同じように女たちが男に抱かれている。皆、私と同じようにだらしなく、恍惚とした表情を浮かべている。

「彼女たちは、皆俺たちの女だ」

ドレイクがささやく。

「最初は抵抗していたが、今じゃすっかりなじんでる」

私はその光景に、何か違和感を覚えた。彼女たちは、元々男だったのではないか?中原から来た修行者たちが、この地で雌にされたという噂があった。

「俺たちは、皆ここで変わったんだ」

ライリーが言う。

「お前も、すぐに慣れるさ」

私は恐怖に震えた。このままでは、自分もあの女たちと同じようになってしまう。

「やめろ……離せ!」

私は必死に抵抗しようとした。だが、体は言うことを聞かない。熱で溶けたかのように、力が入らない。

「無駄な抵抗はやめろ」

ドレイクが、私の耳を舐める。その感触が、全身を痺れさせる。

「あ……!」

私は声を漏らしながら、頭を振った。だが、彼は逃がさない。

「今夜は、たっぷりと楽しませてもらうぞ」

その言葉が、耳に響く。私は、深い闇に飲み込まれていくような感覚に襲われた。

章节 3

宴の席は、薄暗い獣脂の灯りと、酒と汗が混じり合ったむせかえるような熱気に満ちている。私は立ち上がり、震える声で「失礼する」と告げたが、その言葉は周囲の蛮族たちの哄笑と、無数の手に掻き消された。

「どこへ行くというのだ、美しい娘よ」

「宴はまだ始まったばかりだぞ」

「俺たちをもてなすのがお前の役目だろう」

屈強な男たちが口々に叫び、私の腕を掴む。その手のひらの熱さが肌を焼くようだ。私は振り払おうとしたが、身体は薬のせいで思うように動かない。唇を噛みしめ、再び座につくしかなかった。

「そうだ、そうだ。大人しくしていろ」

徳瑞克が私の腰を引き寄せ、その胸板に凭れさせた。彼の逞しい腕が私の細い身体を囲い込み、大きな手が遠慮なく私の胸のふくらみを揉みしだく。

「やめ……やめてくれ……私は男だ」

息を呑んで抗議するが、その声は唇の間から漏れるだけで、わずかに掠れている。彼の指が、布越しに私の乳首を抓み、捻る。甘い痺れが背筋を走り、私は思わず身体を震わせた。

「男だと? そんな柔らかな身体で、男のわけがないだろう」

「そうだ。それに、この顔、この肌。まさに極上の女だ」

頼瑞が私の頬をつまみ、嘲笑う。その視線は露骨に私の身体を舐めまわしている。周囲の蛮族たちも、私の様子を面白そうに見守っている。

私は彼らの嘲笑に晒されながら、徳瑞克の膝の上に座らされた。彼の手はますます大胆になり、私の脚の間へと忍び寄る。私は膝を合わせて抵抗しようとしたが、彼の指は聖に布の隙間を見つけ、ももを撫で上げる。

「本当に柔らかい肌だ……中原の女は違うな」

「いや、女ですらないかもしれない。男か女か、確かめてみよう」

頼瑞が私の腰紐に手をかけようとする。私は慌てて彼の手を払った。

「触るな!」

その声は震えていた。自尊心がバラバラに砕かれる音が聞こえる。私は男だ。雲衍宗の宗主だ。それが今、女の姿で蛮族の膝の上に座り、好き放題に触られている。

だが、その屈辱とは裏腹に、身体は彼の指の感触を求めている。薬のせいだ。そう自分に言い聞かせるが、乳首は硬く尖り、後孔は疼いている。

「おや、顔が赤くなったぞ」

「感じているんだろう。隠すことはない」

徳瑞克が私の耳朶を舐めながら囁く。彼の息が耳にかかり、私は無意識に身を縮めた。だがその仕草すら、彼らには媚びているように映る。

「本当にいやらしい身体だ」

「これで男だというなら、それはそれで面白い」

頼瑞が私の脚を無理やり開き、その手を私の秘部に這わせた。私は息を飲み、慌てて彼の手を押しのけようとしたが、力が入らない。

「やめてくれ……私は男だ……男なんだ……」

懇願にも似た声が唇の間から漏れる。だが、その声は甘く掠れており、私の内面の葛藤とは裏腹に、彼らの欲望を煽るだけだった。

「その声がまたいい」

「もっと啼いてみせろ」

徳瑞克が私の腰を押さえ、そのまま私を彼の股間に押し付けた。彼の腿の間には、明らかに膨れ上がった質量がある。それが何か、理解した瞬間、私は全身が凍りついた。

「どうした。俺のものに触れてみたいか」

「我慢しなくていいぞ」

彼らは私の耳元で囁き、笑う。その声は蜜のように甘く、しかし刃のように私の自尊心を切り裂く。

私は――私は男だ。男として生まれ、男として育ち、男として雲衍宗を統べてきた。その男が、今、女のように扱われている。女の装いをさせられ、女の身体を弄ばれ、女の声で喘ぐことを強いられている。

その事実が、私の心を真っ二つに引き裂く。

だが、それでも身体は正直だ。彼の指が布の上から私の陰茎を撫でると、私はこらえきれずに声を漏らした。

「ん……っ」

その声は、自分の耳にもはっきりと淫らに響いた。

「聞こえたか」

「ああ。感じているんだ」

彼らの嘲笑が耳に突き刺さる。私は恥ずかしさで顔を背けた。だがその仕草もまた、彼らには可笑しいらしい。徳瑞克が私の顎を掴み、無理やり彼の方を向かせる。

「隠すことじゃない。お前のその声、いい声だ」

「もっと聞かせろ」

そう言いながら、徳瑞克が私の胸の先端を指で弾いた。鋭い刺激が走り、私は唇を噛みしめて声を殺そうとしたが、無駄だった。

「ん……ふ……」

甘ったるい吐息が漏れる。私は自分の声にすら嫌悪感を覚えた。これが、私の声なのか。この甘ったるくて、いやらしい声が。

「本当にいい身体だ。肌は滑らかで、胸はふっくらとしている」

「これで男だというのなら、それはそれで価値がある」

頼瑞が私のスカートの中に手を入れ、太腿の内側を撫でる。あまりの刺激に、私は身体を跳ねさせた。

「やめ……頼む……」

私は懇願した。だがその声も、彼らには甘いものに聞こえるのだろう。徳瑞克が私の耳の裏を舐めながら囁く。

「お前のその声が聞きたいんだ」

「我慢するな」

そう言いながら、彼の指が私の後孔の入り口を弄る。まだ布の上からだが、その指の感触が、私の理性をさらに溶かしていく。

私は――このまま、彼らの玩具にされてしまうのか。雲衍宗の宗主として、男として、これまで守ってきたすべてを、この蛮族たちに踏みにじられてしまうのか。

その恐怖と屈辱が、涙となって私の目尻を濡らした。

「泣くな。泣くともっと美しい」

「その涙を見ていると、ますますお前を壊したくなる」

徳瑞克が私の涙を舐めとる。その舌の感触が、私の首筋を伝って胸元へと降りていく。彼は私の衣の合わせを乱暴に引き裂き、露わになった胸のふくらみに顔を埋めた。

「ああ、なんて美しい肌だ」

「まるで絹のようだ」

彼の舌が私の乳首を舐め上げる。私は背中をのけぞらせ、声を上げそうになるのを必死にこらえた。だが、薬のせいか、それとも彼の技がうまいのか、私の身体は彼の愛撫に素直に反応してしまう。

「ん……や……」

唇の間から漏れる声は、今や完全に女のものだ。私はその事実に打ちのめされ、目を閉じた。これ以上、彼らに現実を見せるのが怖かった。

目を閉じると、感覚がより鋭くなる。彼の指が私の乳首を抓み、捻り、引っ張る。そのたびに、私は無意識に腰を動かしてしまう。

「感じているな」

「腰が動いているぞ」

徳瑞克の指が私の陰茎を布越しに撫でる。その刺激に、私は声を上げてしまった。

「ああ……っ」

その声は、明らかに快楽のものだった。私は自分を呪いながらも、彼の指の動きに合わせて腰を動かしている。

「本当に淫らな身体だ」

「男のくせに、女のように感じるのか」

頼瑞の嘲笑が脳裏に響く。私は彼の言葉に傷つきながらも、身体は正直だ。徳瑞克の指が私の陰茎の先端を布越しに押すと、私は腰を震わせ、声を漏らした。

「や……そこは……」

「ここか? ここが気持ちいいのか?」

彼は私の反応を確かめながら、さらに指の動きを速める。私は頭を振って否定しようとしたが、身体は素直だ。彼の指に合わせて腰が動く。

「おまえの身体はよくしゃべるな」

「口では否定しても、身体は正直だ」

そう言いながら、徳瑞克が私のスカートの中に手を入れた。その指が直接、私の後孔の入り口に触れた瞬間、私は声にならない悲鳴を上げた。

「そんな……だめだ……」

「もうこんなに濡れている。お前、俺たちに彼女を抱かれたくて、準備万端だったんじゃないのか?」

彼の指が、私の後孔の周りをぐるぐると撫でる。その刺激に、私は腰を引こうとしたが、逆に彼の指が入りやすくなってしまう。

「入れるぞ」

彼の指が、慎重に私の中に入り込む。その異物感に、私は声を上げた。

「ああっ……!」

「なかなか締め付けがいい」

「男のくせに、こんなに締まるとはな」

彼の指が私の中で曲がり、私の弱い部分を探る。その動きに、私は身体をくねらせた。

「や……そこは……」

「ここか? ここがお前の弱いところか?」

彼の指が、私の最も敏感な場所をこする。私は身体をのけぞらせ、声を上げた。

「あああっ……!」

その声は、周囲の蛮族たちの耳にも届いたらしい。彼らは一斉に私に注目し、嘲笑を浴びせた。

「あの女、もう感じてるぞ」

「あの目、もう正気じゃない」

「完全に雌になっちまったな」

その言葉が、私の心をさらに深く突き刺す。私は、男としての私が完全に死んでいくのを感じた。

「さあ、もっと啼け」

「お前の声を聞かせろ」

徳瑞克が指の動きを速める。私はもう、声をこらえることができなかった。

「ああっ、あああっ……!」

私は叫ぶように声を上げ、そのまま彼の膝の上で果てた。意識が白く染まり、身体が痙攣する。その間も、彼の指は私の中をかき回し続けている。

「まだ終わってないぞ」

「夜は長い」

私は、彼の言葉に絶望しながらも、その声を甘美に感じている自分がいた。

私は――もう、戻れない。

章节 4

第四章

闇色の天幕の中で、蘇慕離の耳に届くのは周囲の荒々しい喘ぎ声と、肉がぶつかり合う湿った音だけだった。かれの白魚のような指が、自分の意志に反して、眼前の黒い巨根をそっと包み込んでいた。肌に触れた瞬間、その熱さと硬さに、かれの体が微かに震える。

「ん……や、こんな……こと……」

唇の間から漏れるのは、かすかな抗議の声。しかし、その声音にはなぜか甘やかな響きが混じっており、自分でも驚くほど艶めかしかった。指が無意識に動き、黒光りする幹を上下に撫で始める。皮膚の感触は固く、血管が浮き上がる様が手のひらに生々しく伝わる。

心の中では「何をしているんだ、私は男だぞ」という理性の声が響いている。だが、体はその言葉を無視していた。指の動きが次第に滑らかになり、先端から染み出る粘液が掌を濡らしていく。その粘つく感触が、なぜか背筋を震わせる甘い痺れに変わった。

「いいぞ、その調子だ。さっきまで嫌がっていたくせに、もうこんなに積極的じゃねえか」

德瑞克の低く笑う声が頭上から降ってくる。その言葉に、蘇慕離の頬が一気に朱に染まった。視線を上げれば、德瑞克と賴瑞が互いに目を合わせ、明らかにからかうような笑みを浮かべている。目尻に刻まれた笑い皺が、かれらの愉悦を如実に物語っていた。

「お嬢ちゃん、手つきがなかなかいいじゃないか。まさか中原の女ってのは、こんなに上手いもんなのか?」

賴瑞が野卑な笑い声をあげ、その視線が蘇慕離の全身を舐めるように這う。その目には欲望と優越感が満ちていた。

「違う、私は……女じゃ……」

言いかけて、蘇慕離は言葉を飲み込んだ。今の自分の格好を思えば、その言葉はただの言い訳にしか聞こえないだろう。指の動きは止められず、むしろより繊細に、より淫らに動いていた。掌の中の巨根がさらに硬さを増し、先端から溢れる汁が手首を伝って滴り落ちる。

「こんなに……大きい……これが……本当に入るのか……」

心の中で呟く。そのサイズは想像を絶していた。長さも太さも、自分の中に収まるはずがない。これで後ろを……と思うだけで、尻の穴が勝手に引き締まる。怖い。しかし同時に、その恐怖が逆に体の奥を疼かせていた。

德瑞克が大きく荒い手を伸ばし、蘇慕離の腰に巻きつける。その手が、布越しに柔らかな肉を揉みしだく。強引な刺激に、蘇慕離の口から「あっ……」と甘い声が漏れた。思わず唇を噛んで耐えようとするが、德瑞克の指が器用に布地の隙間から滑り込み、直接肌に触れてくる。

「あ、やめ……そこは……」

「なんだ、ここが弱いのか? 触られるのが気持ちいいんだろう?」

德瑞克の指が敏感な場所を正確に捉え、弾くように撫でる。そのたびに、蘇慕離の体が跳ね、手の中の黒い幹を握りしめる力が強くなった。理性では拒絶しなければと思いながら、体は正直に快感を拾い、指の動きに合わせて腰が揺れる。

「へへ、德瑞克、こいつもういい感じになってきてるぜ。顔の色見てみろよ、まるで熟れた果実みたいじゃねえか」

賴瑞が顎をしゃくって、蘇慕離の顔を指す。その言葉通り、蘇慕離の美貌の顔は真っ赤に染まり、瞳には涙がにじみ、潤んでいた。冷ややかな気高さはどこにもなく、そこにあるのはただの抗いきれぬ色欲の表情だった。

「ん……わ、私をからかわないで……ください……」

羞恥と怒りが入り混じった声で、蘇慕離はかろうじて言葉を絞り出す。しかし、その声は掠れていて、むしろ誘っているようにしか聞こえなかった。德瑞克の手はさらに深く、多くの場所を探り始める。胸の突起を摘まれれば、腰が浮き上がりそうになった。

「お嬢ちゃん、もうすぐ俺達に抱かれるんだ。準備はできてるか?」

德瑞克が耳元に顔を寄せ、低く囁く。その吐息が耳朶にかかり、ゾクリと背筋が震えた。言っている意味を理解した瞬間、蘇慕離の全身が瞬間的に強張る。

「な……何を言っている……! 私は女じゃないと言っているだろう! 男を……男を抱こうなどと……!」

声を張り上げて怒鳴ろうとしたが、その声は情けなく震えていた。自分でも分かっている。この状況でいくら抗っても、もう逃げられないということを。それなのに、なぜか体の奥から湧き上がる熱が止められない。後ろの蕾は疼き、熱を持ち、何かを待ち望んでいた。

一方、德瑞克は蘇慕離の抗議を鼻で笑い飛ばすと、指でかれの顎を持ち上げた。「そうかよ、なら教えてやろう。この《玄陰經》の秘密ってやつは……お前が知りたいのは、中原の兵法書に載ってない禁術の数々だろう? それには、身心を開かねばならんのだ。特に後ろの穴がな」

その言葉に、蘇慕離の体がピタリと止まった。《玄陰經》——それはかれがこの蛮地に足を踏み入れた目的そのものだった。中原の書庫には記されていない禁じられた経典。それを手に入れれば、修行の大きな進展が期待できる。だが、その代償がこれだというのか。

「お前が女のように身をやつし、俺達の前で雌のように振る舞い、すべてを捧げれば、その秘奥を教えてやってもいいぞ? どうする?」

德瑞克の言葉は、まるで罠のように蘇慕離の心に絡みつく。理性の声は「断れ」と叫ぶ。しかし、体の奥でくすぶる欲が、その言葉を掻き消そうとしていた。

「お、お断りします……私は、そんなために……!」

蘇慕離は首を振り、必死に拒絶の言葉を紡ぐ。だが、その声は弱々しく、自分でも説得力がないと分かっていた。德瑞克が手を離せば、立ち上がって逃げることもできたはずだ。なのに、かれはそのまま座り込み、手の中の巨根を握りしめていた。

「ほんとに嫌なら、なぜお前はまだここに座ってる? なぜその手を離さない?」

德瑞克が嘲笑う。その言葉が、蘇慕離の偽装を見透かすように突き刺さる。そうだ、本当に嫌ならもう逃げているはずだ。なのに、かれはここにいる。自らの意思で、この辱めを受け入れている。

目を閉じれば、周囲から聞こえる喘ぎ声がより鮮明に耳に届く。視線を横に向ければ、他の女達が黒人の膝の上で腰を振り、恍惚とした表情を浮かべている。誰一人として抵抗していない。全員がこの快楽の泥沼に沈み、抗うことを放棄していた。

「こんな……屈辱に満ちた場所で……なのに、なぜ私は……」

蘇慕離は自分の体の熱を感じる。下腹部が重く熱を持ち、後ろの蕾が痙攣している。自分は男だ。それは揺るぎない事実だ。それなのに、今の体はまるで女のようだ。待っている。あの大きなもので貫かれることを、待っている。

「頼もう無理に誘わなくてもいいだろう。こいつ、もう自分から腰を動かしてやがる」

賴瑞が笑いながら言う。その言葉に、蘇慕離は自分が無意識に腰をくねらせていることに気づいた。恥ずかしさで死にそうになりながらも、それでも体の熱は冷めない。

「分かった……分かりました……教えてください……《玄陰經》を……」

蘇慕離の口から、信じられないような言葉が漏れた。理性が「何を言っているんだ」と叫ぶ。しかし、一度口にした言葉は戻せない。德瑞克が満足げに笑い、膝の上で体を起こさせた。

蘇慕離は震える手で、自分の着物の裾を整えた。そして、ゆっくりと腰を浮かせ、德瑞克の方に向き直る。背を向け、両手を床について、四つん這いのような姿勢になる。そして、自分から臀を突き出すようにして、德瑞克の腿の上に腰掛けた。

「自分から……このような姿勢を取るとは……」

自分の行動に、心の中で罵声を浴びせる。だが、体はもう待ちきれないかのように、蕾を露わにしていた。德瑞克の巨大なものが、その蕾の入り口に触れた。熱く、硬い感触が、布越しに伝わる。

「い、いや……やめて……まだ……」

男としての最後のプライドが、小さな抵抗の言葉を紡ぐ。しかし、その声は震えていて、むしろ情けなかった。

「もういいからな、お嬢ちゃん。ここまで来て逃げるなんて、できると思ってるのか?」

德瑞克が笑いながら、腰を少しだけ前に押し付けた。その先端が、蕾の周りを弄ぶように撫でる。その刺激に、蘇慕離の四肢が緊張で硬直した。

「い、痛い……それは……無理です……」

「無理でも、やってみせろよ。お前はもう俺の雌だ。雌は雄を迎え入れるのが当然だ」

德瑞克の言葉が頭に響く。自分の意思に反して、体はすでに屈服していた。羞恥と屈辱と、そして抗いがたい快楽への期待が入り混じる。その中で、蘇慕離は深く息を吸い込み、ゆっくりと腰を落とした。

最初の一瞬、何が起きたのか分からなかった。ただ、蕾が押し広げられる感覚だけが鋭く走る。次の瞬間、激痛が全身を貫いた。後ろの穴が、許容を超える質量に引き裂かれる。

「うぁ……あああっ!」

悲鳴が口から漏れる。視界が一瞬真っ白になった。全身の力が抜け、腕が崩れ落ちそうになる。だが、德瑞克が腰を支え、落ちるのを防いだ。

「おいおい、まだ全部入ってねえぞ」

「こ、こんなの……無理だ……本当に無理だ……」

涙が溢れ出る。痛みで意識が遠のきそうになる。しかし、その痛みの中で、次の瞬間には肉体が異物を飲み込もうと蠕動を始めていた。その生々しい感覚が、かえって恐怖を増幅させる。

「もっと力を抜け。俺に任せろ」

德瑞克の手が腰に回され、少しずつ、少しずつ、巨根を押し込んでいく。そのたびに、肉が裂けるような痛みが走る。だが、痛みの合間には、なぜか不思議な甘さも感じられた。その感覚が、蘇慕離の理性をさらにかき乱す。

「どうした? もう泣いてるのか?」

「う……うう……」

泣き声が漏れるのを止められない。しかし、その涙は苦痛だけからではないことにも気づいていた。自分が今、男に抱かれている。男の体を持ちながら、女のように後ろを開かれている。その事実が、頭の中でぐるぐると回る。

「自分が何をしてるか分かってるのか?」

賴瑞が背後から声をかける。その声には嘲笑が混じっていた。

「はい……分かって……います……」

「分かってるなら、なぜ抵抗しないんだ?」

「……抵抗しても……無駄だと……分かったからです……」

蘇慕離の声はかすれている。自分でも、その言葉が真実だと分かっていた。最初から、抵抗は無駄だったのだ。この場所に来た時点で、自分はこの結果を受け入れなければならなかった。

「なら、大人しく喘げよ。もっと気持ちよくなれるぞ」

德瑞克が腰を押し進める。その圧力に、蘇慕離の体が内側から押し広げられる。痛みと恐怖の中で、だんだんと快楽が混ざり始める。その感覚が、さらに自分を堕落させていく。

「あ……あ……」

声を漏らさないように唇を噛みしめるが、無意識に甘い声が漏れる。その声が、さらに自分の淫らさを自覚させた。

「これからが本番だ。俺達を楽しませてくれよ、お嬢ちゃん」

德瑞克の声とともに、さらなる圧迫が始まる。その刺激が、蘇慕離の全身を震わせた。

章节 5

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章节 6

# 第六章

蘇慕離の意識は、快楽と屈辱の渦の中で揺れ動いていた。

彼は德瑞克の上に跨り、黒く太い男根を臀の深くに飲み込んだまま、腰を揺らしている。その眼前には、同じく逞しい体躯を持つ賴瑞が立ち、黒光りする巨大な肉棒を彼の目前に突きつけていた。

「ほら、口を開けろ。お前の小さな手じゃ満足できん」

賴瑞の低く笑う声が耳朶を打つ。蘇慕離は抗う力もなく、おずおずと唇を開いた。舌先で觸れた先端は熱く、鹽辛い味が広がる。彼が口に含むと、賴瑞の滿足げな吐息が上から降ってきた。

「そうそう、そうやって舌を使うんだ。中原の奴は口だけは達者かと思ったが、お前はそれ以上に役に立つじゃねえか」

一方、德瑞克は彼の腰を掴み、激しく抽送を繰り返している。太い竿が腸壁を擦り上げるたび、蘇慕離の體は痙攣しそうになる。彼は必死に聲を殺そうとしたが、思わず漏れる吐息が部屋に響いた。

「あっ…んっ…」

「どうした、聲を出せ。お前の淫らな聲が聞きたいんだ」

德瑞克の嘲笑を含んだ言葉が、蘇慕離の耳の中で反響する。彼は恥ずかしさで顔を赤らめながらも、口に含んだ賴瑞の肉棒を舌で舐め上げる。その動きが次第に馴染んでくる自分に愕然とした。

「お前、だんだん上手くなってるじゃねえか。最初はぎこちなかったのに、今じゃすっかり慣れたもんだ」

賴瑞がそう言いながら、蘇慕離の頭を軽く押さえ、更深く咥え込ませる。喉の奧に當たる感覚にむせそうになりながらも、蘇慕離は抗うことをやめた。なぜなら、そうすることで自分の中の男としての誇りが少しずつ削られるのを感じられたからだ。

「ふん、お前みたいな奴は、最初からこうなる運命だったんだろうよ。いくら男の體でも、その顔と體つきは女そのものだ。それに、どうだ? 俺のモノを咥え込んで、満足そうな顔をしてるじゃねえか」

德瑞克の言葉が追撃する。

蘇慕離は心の中で否定しようとした。自分は男だ。雲衍宗の宗主だ。屈辱に耐えているだけで、決してこの快楽に溺れているわけではない。そう言い聞かせようとしたが、腰の動きが自然と早くなっている自分に気づかされる。

「あっ…ああっ…」

口を離して喘ぐと、賴瑞が彼のあごを掴み、再び肉棒を押し込んだ。

「まだ続けるぞ。舌を動かせ」

蘇慕離は従うしかなかった。彼の手は賴瑞の太腿に觸れ、全身で二人の男に奉仕している。その姿はもはや、中原の宗主としての面影を全く殘していなかった。

一方、德瑞克の抽送はますます激しさを増している。彼の手が蘇慕離の腰を強く掴むたび、臀に食い込む爪の痛みが快楽に変わっていく。

「どうだ、俺のモノは気持ちいいか? 男同士の交わりがこんなに気持ちいいなんて、中原の奴は教えなかっただろうな」

德瑞克が嗤う。その聲には、明らかな優越感が込められていた。

蘇慕離は何も言い返せない。なぜなら、彼の體が正直に快楽を訴えていたからだ。腸壁が收縮し、德瑞克の男根を締め付ける。その感覚に、自分でも驚くほどの快感が走る。

「ああっ…あっ、そこっ…」

思わず漏れた聲に、蘇慕離は顔を赤らめた。賴瑞がにたりと笑い、肉棒を口から引き拔いた。彼は蘇慕離の顔を覗き込むようにして言った。

「どうやら気持ちいいところがあるようだな。德瑞克、そこを責めてやれ」

德瑞克は頷き、斷続的に腰を打ちつける。そのたびに蘇慕離の體は跳ね上がり、耐えきれない聲が漏れる。

「いっ…ああっ、やめっ…!」

「やめるだと? お前の聲はそう言ってないぞ。もっと欲しがってるんだろう」

德瑞克の指が蘇慕離の胸の突起を抓む。同時に、賴瑞が彼の玉莖を握り、ゆっくりと扱き始めた。

「こんなに硬くなってる。やっぱりお前は女と同じだな」

賴瑞の言葉が蘇慕離の心を抉る。男としての自分を否定される屈辱が、しかしなぜか快楽を増幅させる。彼はあられもない姿で聲を上げ続けた。

「あっ、ああっ、私…私は男だ…っ」

「男だって? そんなことで男を主張できると思ってるのか? 今のお前はどう見ても牝そのものだ。それに、こんなに気持ち良さそうに聲を上げてる男がどこにいる?」

德瑞克の嘲笑的言叶が畳みかける。蘇慕離は唇を噛みしめ、抗うように視線を逸らそうとしたが、體は正直に快楽を求めて動く。

腰を揺らすたび、德瑞克の肉棒が奧深くに屆く。その感覚が痺れるような快楽を呼び起こし、蘇慕離は聲を押し殺せない。

「あっ…あっ…」

「お前、聲がだんだん大きくなってるぞ。恥ずかしくないのか?」

賴瑞が低く笑う。蘇慕離は恥ずかしさで死にそうだったが、それでも快楽を止められない。

「私…私は…っ」

「何だ、言いたいことがあるなら言ってみろ」

德瑞克が腰の動きを緩めた。蘇慕離は一瞬の沈默の中で、自分が何を言おうとしていたのか迷う。そして、唇を震わせながらも、ついに言葉を紡いだ。

「私…もっと…」

「もっと何だ?」

賴瑞が顏を寄せて問い詰める。蘇慕離は恥ずかしさと快楽に頭が混濁し、ささやくように言った。

「もっと…動いてほしい…」

その言葉を聞いた德瑞克と賴瑞は互いに顔を見合わせ、けたけたと笑い始めた。

「どうやら本当に堕ちたようだな。中原の宗主様が、こんな簡単に俺たちの虜になるとはな」

「お前のその顔、本當に淫らだ。もう自分を抑えきれなくなってるんだろう」

德瑞克の言葉に、蘇慕離は唇を噛みしめた。しかし、彼の體は早くも次の快楽を待ち望んで疼いている。彼は目を閉じ、自分を慰めるように心の中で言い聞かせた。

(私は…私はただ、生き延びるためにこうしているだけだ。だが…)

その言い訳はすぐに崩れ去る。なぜなら、彼の體はあきらかに快楽を求めていることを示していたからだ。腰が自然に揺れ出し、臀が德瑞克の腰を受け入れようと動く。

「おいおい、自分から動いてるぞ」

德瑞克が意地悪く言う。蘇慕離は恥ずかしさで身を縮めながらも、それでも腰の動きを止められない。

「ああっ…あっ…」

「お前、本當にすごいな。俺のモノにこんなにぴったり絡みついてくるなんて、最初から女の體を作られていたんじゃないかと思うぜ」

賴瑞が彼の胸をつまみながら言う。その刺激に、蘇慕離はさらに聲を上げる。

「あっ、やめっ…そこはっ…」

「ここが敏感なんだろ? 女みたいに聲を上げるから、やっぱりお前は牝なんだよ」

賴瑞の言葉が心に刺さる。蘇慕離は否定しようとしたが、口から漏れるのは淫らな喘ぎだけだった。

「あっ…もう…ああっ…」

自分がどんどん深みにはまっていくのがわかる。男としての矜持が音を立てて崩れていく。それなのに、なぜかその崩壊に快楽を感じている自分がいた。

(私は…本当に淫らなのかもしれない。男でありながら、おとこに…、それも黒い男たちに犯されることに、この上ない喜びを感じている…)

そう思った瞬間、蘇慕離の體が一層熱くなった。彼は自ら腰を動かし、德瑞克の男根を深くまで迎え入れる。同時に、賴瑞の肉棒を再び口に含み、舌を動かし始めた。

「おっ、自分から動き始めたぞ」

賴瑞が感心したような聲を上げる。德瑞克も笑いながら、蘇慕離の腰を掴んでさらに激しく突き上げた。

「どうやらお前、本當に牝の才能があるようだな。こんなに熱心に奉仕するなんて、最初っから俺たちに抱かれるために生まれてきたんじゃないのか?」

德瑞克の言叶に、蘇慕離の心に一瞬の痛みが走る。しかし、その痛みはすぐに快楽に消されてしまった。彼は目を閉じ、ただ快楽に身を任せる。

(私は…私は…)

自分が誰なのか、何をしているのか、考えれば考えるほどわからなくなる。ただ、今この瞬間だけは、快楽に飲み込まれていたいと思った。

「あっ、ああっ、あっ…」

「そうだ、もっと大きな聲を出せ。お前のその淫らな聲が聞きたいんだ」

賴瑞が彼の頭を押さえ、肉棒をさらに喉の奧まで押し込む。蘇慕離はむせそうになりながらも、舌を動かして奉仕を続けた。

その間も、德瑞克の腰は休むことなく動いている。腸壁を擦り上げるたびに甘い痺れが全身に広がり、蘇慕離は自分を抑えきれなくなる。

「ああっ、そこだっ…あっ!」

「ここか? ここがいいのか?」

德瑞克が意地悪くその場所を突き上げる。蘇慕離の體は跳ね上がり、賴瑞の肉棒を口から離してしまった。

「おい、途中で止めるなよ」

賴瑞が不満そうに言う。しかし、その口調には明らかな愉しさが含まれていた。

「すみません…っ、でも…あっ…!」

「でも何だ? 気持ちいいから聲を上げたんだろ?」

德瑞克がさらに激しく突き上げる。蘇慕離はもう言葉すらまともに話せない。ただ、喘ぎ聲を上げるしかできなかった。

「あっ、ああっ、あああっ…!」

「さっきまで恥ずかしがってたのに、今じゃすっかり雌の聲だな」

賴瑞が冷やかすように言う。しかし、蘇慕離にはそれに反論する余裕すらない。彼の意識は快楽に飲み込まれ、ただこの瞬間を生きているだけだった。

(私は…もう、戻れないのかもしれない…)

そう思いながらも、彼の體はさらに快楽を求め、腰を揺らし続けた。