元旦の宴

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元旦の宴 第一章 新年の入浴 湯気が立ち込める浴室は、外の寒さを忘れさせるほど暖かかった。窓の外では、かすかに除夜の鐘の余韻がまだ響いているようだった。シャオユーは湯船の縁に肘をつき、ぬるめのお湯の中でじっとしていた。体はもう十分に温まっていたが、彼はまだ上がろうとしなかった。 湯船のそばの小さな台には、白い陶器のコッ
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新年の入浴

元旦の宴 第一章 新年の入浴

湯気が立ち込める浴室は、外の寒さを忘れさせるほど暖かかった。窓の外では、かすかに除夜の鐘の余韻がまだ響いているようだった。シャオユーは湯船の縁に肘をつき、ぬるめのお湯の中でじっとしていた。体はもう十分に温まっていたが、彼はまだ上がろうとしなかった。

湯船のそばの小さな台には、白い陶器のコップが置かれていた。中にはまだ温かいミルクが注がれており、ほのかに甘い匂いが湯気に混じっていた。シャオユーはそれを手に取り、一口含んだ。舌の上に広がる微かな苦み――それが鎮痛剤の味だった。彼はその味を覚えていた。去年も、その前の年も、そうだった。

「今年も、このミルクを飲むんだなあ」

彼は独りごちた。声は湯気に溶けて、反響しなかった。

ミルクを飲み干すと、コップを台に戻し、そっと湯船の底に手を伸ばした。指先が自分の足の指に触れる。少し冷えた感触がしたが、すぐに温かい湯がそれを包んだ。彼は自分の体をひと通り撫でてみた。腕、肩、胸、腹。どれもまだ子どものままの、柔らかくて頼りない輪郭だった。

「今年で十一歳か」

彼は自分に言い聞かせるように言った。十一歳。家族の伝統にとっては、ちょうど良い歳だ。小さすぎず、大きすぎない。肉付きも良くなってきて、味も一番乗っている頃だとママが言っていた。

シャオユーは立ち上がり、湯船の縁に手をついて、ゆっくりと体を洗い始めた。石鹸を手に取り、まずは腕から丁寧に泡立てる。肘の内側、手首、指の間まで、一箇所も逃さない。次に胸、腹、そして背中。手が届かないところは、タオルを使って擦った。足も丹念に洗う。太もも、ふくらはぎ、足の裏。指の間も、かかとの角質も、すべてをきれいにした。

「今日は特別な日だからな」

彼は自分に言い聞かせた。そう、今日は元旦だ。そして、自分は今夜の年夜飯になる。家族が一年で一番楽しみにしている日。自分がその中心に立つことができる。そのことが、彼の胸を熱くした。

洗い終わると、シャオユーは再び湯船に浸かった。今度は少し熱めのお湯を足して、体を芯から温めた。湯気が立ち上り、天井に溜まって雫となって落ちる。それを眺めているうちに、去年のことを思い出した。あの時は、アニが手伝ってくれていた。彼女は真剣な表情で、自分の腕をしっかりと固定していた。その手が少し震えていたのを覚えている。

「アニは今年も手伝ってくれるのかな」

彼は思った。アニは十三歳になった。もう十分に大人の仕事ができる年齢だ。それに、彼女はいつも自分が食べられるのを羨ましそうに見ている。自分も年夜飯になりたいと、何度も口にしていた。

「でも、アニはまだ早いってママが言ってたな」

彼は湯の中でそっと首を振った。アニの番はまだ先だ。その時まで、自分がしっかりと役目を果たさなければならない。

そう考えているうちに、浴室のドアが静かに開いた。ママが立っていた。白いエプロンを着て、髪をきちんとまとめている。その顔には優しい笑みが浮かんでいた。

「シャオユー、そろそろ時間よ」

ママの声は、いつも通り穏やかだった。シャオユーは湯船から立ち上がり、湯を滴らせながら彼女の方を見た。

「はーい、ママ」

「いい子ね。ちゃんと洗った?」

「うん、きれいに洗ったよ。石鹸もタオルも使って、隅々まで」

「偉いわね」

ママはタオルを取り、シャオユーの体を包むように拭き始めた。優しく、丁寧に。まるで壊れ物を扱うかのように。その手つきに、シャオユーは安心感を覚えた。

「今日は特別な日だからね。あなたは本当に良い子だわ」

ママの言葉が、彼の心に沁みた。自分は家族のために、今夜しっかりと役目を果たす。そのことが、彼のすべてだった。

「ありがとう、ママ」

シャオユーは笑顔で答えた。その目は、確かな輝きを宿していた。

最後の願い

浴室の扉が開き、白い湯気とともにシャオユーが現れた。彼は純白のフリルがふんだんにあしらわれたロリータドレスを身にまとい、腰まである黒髪を後ろでリボンで結んでいる。頬は湯上りのせいかほんのりと赤く染まり、瞳は異様な輝きを放っていた。

「おやおや、今年の年夜飯は随分と可愛らしい格好をしているじゃないか。」

アニは壁に寄りかかりながら、口元に笑みを浮かべた。彼もまた白を基調とした燕尾服を着ており、胸元には血を思わせる赤いカーネーションを挿している。十三歳の少年の細身の身体には少し大きすぎる衣装だが、それもまた彼の嗜好を反映していた。

「アニ兄ちゃんこそ、まるで執事みたいだね。」

シャオユーは軽やかな声で返しながら、スカートの裾を摘んで優雅に一礼した。その動作で少しだけ足が露わになり、太腿に伝う水滴が灯りの下で煌めく。

「そんな格好でパパとママの前に出るのか?興奮して仕方ないんだろ?」

アニはシャオユーのすぐ隣に歩み寄り、耳元で囁くように言った。彼の視線は自然とシャオユーの股間へと向けられる。フリルに隠れてはいたが、明らかにそこは膨らみ始めていた。

「…っ、見ないでよ。」

シャオユーは慌てて手で隠そうとしたが、アニはその手を掴んで止めた。

「見せろよ、俺にも分け前があるんだからな。お前の臓物を食うのは俺の役目だって、パパが言ってたぞ。」

アニの指が、布地の上からそっと触れる。硬く尖ったそれを感じ取って、彼は満足げに笑った。

「ほら、やっぱり。お前は本当に変態だな、シャオユー。自分が食われることに興奮するなんて。」

「アニ兄ちゃんだって、同じじゃないか。去年、自分で自分の腕を切り落とした時の顔、忘れてないよ。」

二人の間に張り詰めた空気が流れる。しかしそれは敵意ではなく、奇妙な共犯関係に基づく緊張だった。

「おい、準備はできたか?」

階段の上からパパの声が響いた。彼は肩に小型のギロチンを担いでいた。刃は昨日、丹念に研ぎ澄まされ、油を塗られていた。真鍮の支柱は年の瀬を飾る赤い布で巻かれていた。

「ああ、今行くよ。」

シャオユーはアニの手を振り払うと、スカートを整えて階段に向かった。アニも後に続く。

リビングルームは、いつの間にか屠殺場に変貌していた。中央には大きな木製の台が置かれ、その上にギロチンが固定されていた。壁には真っ白な布が掛けられ、床には防水シートが敷かれている。ママは台の隣に立ち、エプロンの上から手を拭いていた。

「可愛いわよ、シャオユー。」

ママは微笑みながら言った。彼女の瞳は優しさに満ちていたが、その奥には確かな計算があった。息子を食材として扱うことに何の躊躇もない。

「ママ、ありがとう。」

シャオユーは恥ずかしそうにうつむいたが、その目線はママの胸元に釘付けになっていた。彼女は今日のために、深いVネックのドレスを着ていた。豊かな胸の谷間がはっきりと見える。

「さて、最後の願いを聞こうか。」

パパがギロチンの刃を指でなぞりながら言った。彼の声は穏やかだったが、その指先は確実に刃の鋭さを確かめていた。

シャオユーは一瞬躊躇したように見えたが、すぐに顔を上げた。

「…ママと、したい。」

その言葉に、室内の空気が変わった。アニが口元を押さえて笑いを噛み殺す。パパは一瞬眉をひそめたが、すぐに破顔した。

「そうか、それが最後の願いか。面白い。」

ママは静かにシャオユーに近づいた。彼女の瞳は笑っていたが、どこか哀しみを含んでいるようにも見えた。

「本当にそれでいいの?後悔しない?」

「うん。ママとつながりたい。この身体がママの一部になる前に、もう一度、いや初めて、本当の意味でつながりたいんだ。」

シャオユーの声は震えていたが、その瞳は真っ直ぐにママを見つめていた。

「わかったわ。」

ママはそう言うと、エプロンを外し、床に置いた。そしてシャオユーの手を取ると、隣の和室へと導いた。

「時間をくれないか?これが最後の時間だ。」

パパは黙って頷いた。アニは舌打ちをしたが、口を出そうとはしなかった。

障子が閉められる。和室にはこたつと薄い布団が敷かれていた。外はすでに暗く、遠くで除夜の鐘が聞こえ始めていた。

ママはシャオユーを優しく布団に寝かせると、その上に覆いかぶさった。

「怖くない?」

「怖くないよ。ママに食べてもらえるんだから。」

シャオユーの手が、ママのドレスの背中のファスナーに触れた。ゆっくりと下ろす。彼の手は震えていたが、その動きは確かだった。

「僕ね、ずっとママのこと好きだったんだ。ただの家族としてじゃなくて。」

「知ってたわよ。でも、これは最後のお願いだからね。その後はしっかりと私の血肉になるのよ。」

「うん。約束する。」

ママの唇が、シャオユーの額に触れた。次に目蓋に、頬に、そして唇へと降りていった。

「んっ…」

シャオユーは目を閉じ、ママの温もりと匂いに包まれた。彼の身体は自然と熱を帯び、スカートの下で再び硬くなるものを感じた。

「可愛いわね、シャオユー。本当に可愛い。」

ママはそう囁きながら、ゆっくりと彼の服を剥いでいく。フリルがはだけ、白い肌が露わになる。

「今夜だけは、あなたのすべてを私にちょうだい。」

「…うん。僕の全部をママにあげる。」

彼の声はもう泣き声に近かった。しかしその涙は悲しみではなく、歓喜と献身の涙だった。

ママは彼の身体を一撫ですると、自らの身体を重ねた。柔らかな感触が、少年の細い身体を包み込む。

「あっ…」

シャオユーの身体がびくんと震える。彼の瞳から涙が零れ落ち、畳に染みを作った。

「お利口ね、シャオユー。そのまま動かないで。」

ママの囁きが、彼の耳朶を打つ。彼の意識は快楽と陶酔に溶けていき、やがて自分が何者であるかさえも曖昧になっていった。

除夜の鐘が百八回鳴り終わる頃、和室は静寂に包まれていた。シャオユーはママの胸に抱かれ、穏やかな寝息を立てている。ママは彼の髪を撫でながら、障子の向こうから差し込む新しい年の光を眺めていた。

「いい夢を見てね、シャオユー。これが最後の夢よ。」

彼女の声は優しく、そして冷たかった。

メニューと待機

# 第三章:メニューと待機

夕暮れが台所の窓から差し込み、調理台の上に橙色の光を落としていた。ママはエプロンの紐をきゅっと締めると、冷蔵庫の横に貼られたメニュー表を指でなぞった。

「今夜の献立はね、まず前菜にシャオユーの耳の薄切りポン酢和え。コリコリした食感が楽しめるわ」

シャオユーはソファに横たわりながら、その言葉を一つ一つ噛み締めていた。耳が微かにピクピクと動く。自分の耳が、家族の胃袋に収まる光景を想像すると、背中に甘い痺れが走った。

「メインはもちろん、手の紅焼きね。醤油と砂糖でじっくり煮込んで、とろっと柔らかく仕上げるの。お父さん、あの大きな中華鍋出してくれる?」

パパは戸棚から重そうな黒い鍋を取り出しながら、「ああ、しっかり煮込んで骨からほろりと外れるようにしないとな」と嬉しそうに言った。鍋の底がコンロに置かれ、油の匂いが立ち込め始める。

「それから、唐揚げチンチン。衣は片栗粉と小麦粉を混ぜて、二度揚げするのが私流。カリッと中はジューシーにね」

アニが包丁を研ぎながら、「いいなあ…」と呟いた。その目は焦点が定まらず、どこか遠くを見つめていた。「シャオユー、全部美味しそうに調理されるんだね。私もあの油の音を聞きながら、揚げられたいな」

シャオユーはソファの上でごろりと寝返りを打った。「アニ姉も、そのうちきっと…」

「そうね」とママが割り込んだ。「アニはもう少し太ってからね。今はまだ脂が足りないわ」

台所からは、まな板の上で何かを刻む軽快な音が響いていた。パパがニンニクと生姜を微塵切りにしているのだ。その香りがリビングまで漂ってきて、シャオユーの鼻腔をくすぐる。

「お腹空いたなあ」シャオユーは自分の腹を撫でながら言った。その手は冷たく、血色が悪かった。

「もう少しの辛抱よ」ママが振り返り、優しい笑顔を向けた。「今、お父さんが首を落とす準備をしているからね。一瞬で済むから、怖がらなくていいのよ」

「怖がってないよ。早く食べてもらいたいだけ」

実際、シャオユーの心臓は高鳴っていた。恐怖ではなく、待ちきれない期待で。自分が家族の血肉となる瞬間が、たまらなく待ち遠しかった。

アニが包丁を置き、シャオユーの隣に座った。その指が、そっとシャオユーの腕を撫でる。

「ここ、一番柔らかそうだね。きっと紅焼きにしたら絶品だよ」

「うん。お姉ちゃんに食べてもらいたい」

「食べるよ。一口一口、大事に味わうから」

二人の会話を聞きながら、ママは調味料を次々とボウルに計り入れていた。醤油、酒、砂糖、八角の香りが部中に広がる。パパはまな板の上の肉塊を指で押し、柔らかさを確かめていた。

「そろそろいい頃合いだな」パパが時計を見た。「七時になったら始めよう。それまでに全ての準備を整えておくぞ」

シャオユーはゆっくりと上体を起こした。手足が少し痺れていた。ずっと同じ姿勢で横たわっていたせいだ。首筋に手を当てると、脈がはっきりと感じられた。この脈が止まるのも、もうすぐだ。

「シャオユー、少しだけ水分を取っておきなさい」ママがコップに水を注ぎながら言った。「血の味が薄まらないように、最後の水よ」

差し出された水を、シャオユーは一気に飲み干した。冷たい水が喉を通り、胃に落ちていく感覚が、自分がまだ確かに生きていることを教えてくれた。

アニがガーゼと縄を取り出した。「手足を縛るの、手伝ってあげる。痛くないようにするからね」

「ありがとう、アニ姉」

縄が手首に巻かれる感触。少しきつめに締められ、皮膚に食い込む。足首も同様に縛られ、身動きが取れなくなった。

「目隠しもするよ。最後まで怖くないように」

柔らかいガーゼが目に当てられ、後ろで結ばれる。視界を奪われると、他の感覚が研ぎ澄まされていった。台所から聞こえる油の弾ける音。家族の足音。自分の心臓の鼓動。

「準備完了」パパの声が近くでした。「よく待ったな、シャオユー」

「うん。ありがとう、パパ」

大きな手が、そっとシャオユーの頭を撫でた。その温かさが、目隠しの奥から涙を誘った。

「お前は良い子だ」パパの声が少し震えていた。「誇りに思うよ」

「僕も、こんな家族に生まれて幸せです」

湯が沸騰する音が聞こえてきた。まな板の上で、包丁が最後の研ぎ直しをされている。

アニがシャオユーの耳元で囁いた。「すぐに会えるからね。さよならなんて言わないよ。だって、君は今夜、僕たちの体の一部になるんだから」

その言葉が、シャオユーの心に深く染み渡った。自分は消えるのではない。家族の中で生き続けるのだ。その確信が、全身を幸福感で満たした。

「七時になった」

パパの声が静かに響いた。

屠殺開始

# 第四章: 屠殺開始

ママは台所のテーブルに一枚の紙を広げた。ペン先が紙の上で小さな音を立てる。

「シャオユー、11歳。身長142センチ、体重35キロ。自発的参加——はい」

彼女の声は事務的で、まるでスーパーで食材の産地を確認するかのようだった。しかしその口元にはわずかな笑みが浮かんでいる。

「いい子ね、シャオユー。あなたは今年の年夜飯に選ばれて本当に幸運よ」

シャオユーは裸足で冷たい床に立ち、頬をほんのり赤らめていた。彼の目は潤み、期待に満ちている。

「ありがとう、ママ」

パパがキッチンから出てきた。手には大きなハサミが握られている。刃は最新の研磨を経て、光の下で冷たく輝いていた。

「準備はいいか、息子よ」

シャオユーは静かにうなずいた。彼の小さな手は震えていたが、それは恐怖からではなかった。むしろ、その瞬間を待ち望む緊張だった。

彼はゆっくりと服を脱ぎ始めた。まずシャツを頭から抜き、次にズボンを脱ぎ捨てる。最後にパンツを足首まで下ろし、それを床に置いた。彼の体は痩せ細っており、肋骨がかすかに浮き出ている。唯一残されたのは白いニーハイソックスだけだった。それは彼のふくらはぎにぴったりと張り付き、清潔で純真な印象を与えていた。

「さあ、テーブルに横たわりなさい」とパパが命じた。

シャオユーは冷たい木製のテーブルに仰向けに横たわった。テーブルの表面が彼の背中を冷やし、彼は小さく震えた。両足を少し開き、白いソックスに包まれた足の指をわずかに曲げている。

パパがハサミを握りしめて近づいた。刃が開かれ、その金属音が部屋に響く。

「これは伝統だ、シャオユー。最初の一歩だ」

シャオユーは静かに呼吸を整え、目を閉じた。彼の体は完全に無防備だった。

ハサミの刃が彼の股間に近づく。金属の冷たさが肌に触れた瞬間、シャオユーの全身が緊張した。

「痛くしないでね、パパ」

「大丈夫だ、一瞬だ」

刃が閉じられる。鋭い痛みが走り、次に熱い感触が広がった。シャオユーの口から悲鳴が漏れる。

「あああっ!もう、もうセックスできない!」

彼の声は部屋中に響き渡り、涙が目からこぼれ落ちた。彼の股間からは血が滴り、テーブルの上に赤い染みを作っている。

その時、アニが近づいてきた。彼女の目には欲望の光が宿っている。

「大丈夫よ、シャオユー。後ろからだったら、まだできるわ」

彼女の声は優しく、まるで慰めるようだった。彼女はテーブルの端に立ち、スカートをまくり上げた。彼女の下着は薄いピンク色で、その下には湿った熱が隠れている。

「見せてあげる。私が教えるわ」

アニはシャオユーの体の上に覆いかぶさり、彼の脚を広げさせた。彼女の指が彼の後庭に触れ、ゆっくりと侵入していく。

「んっ…」

シャオユーの声が震える。痛みと快感が混ざり合い、彼の体は痙攣した。

アニは彼の上に乗り、自分の体を彼に合わせた。彼女の腰が動き始める。部屋には湿った音と、二人の息遣いだけが響く。

「もっと…もっと強く…」

シャオユーの声は切実だ。彼の手はテーブルの端を掴み、指の関節が白くなっている。

アニの動きが速くなる。彼女の呼吸は荒くなり、汗が彼女の額に浮かんでいる。

「イくよ…一緒に…」

アニの体が硬直し、彼女の声が高くなる。その瞬間、シャオユーの体も激しく痙攣し、彼の口から甘い悲鳴が漏れた。

「あああっ!」

彼の体が弓なりに反り返り、その後、すべての力が抜けたようにテーブルに崩れ落ちた。

ママが静かに見守っている。彼女の目は冷めていたが、わずかに満足げな色を帯びている。

「よくやった、アニ。次の工程に移りましょう」

パパが肉切り包丁を持って近づいた。刃は幅広く、肉を断つためのものだ。

「両足からだ」

アニはシャオユーの右足を掴み、位置を固定した。パパの包丁が振り下ろされる。

鈍い音と共に、シャオユーの右足が関節から切り離された。白いニーハイソックスがついたままの足は、まるで独立した生き物のように床に落ち、最後の痙攣を繰り返している。

「もう一本」

左足も同様に切り落とされた。二本の足が床に並べられ、白いソックスが血に染まっている。

アニはしゃがみ込み、一本の足を手に取った。彼女の口が白いニーハイソックスに覆われた足の指に近づく。

「これは特別なご馳走ね」

彼女の唇が足の指を包み込み、彼女の舌がソックス越しに指の形を舐め取る。彼女の目は閉じられ、恍惚とした表情を浮かべている。

「ん…まだ温かい…」

彼女の口の中で、足の指が最後の痙攣を繰り返している。その動きが徐々に弱まり、やがて完全に止まった。

シャオユーはテーブルの上で息絶え絶えになっていた。彼の顔色は青白いが、その目は輝いている。

「僕…家族の一部になれたんだね…」

彼の声はかすれていたが、確かな喜びに満ちている。

ママが彼の額に手を置いた。

「もちろんよ、シャオユー。あなたは永遠に私たちの一部よ」

彼女の言葉は優しく、まるで子守唄のようだった。シャオユーの目がゆっくりと閉じられていく。

「いい子ね…おやすみなさい…」

彼の意識が闇に沈んでいく中、彼の耳には家族の笑い声と、調理の準備をする音が聞こえていた。

解体の愉悦

# 第五話 解体の愉悦

冷たい金属の感触が、シャオユーの右手首に触れた。パパが据え付けた最新式の切断機は、まるで巨大な昆虫の顎のように、無機質な光沢を放っている。

「準備はいいか、シャオユー」

パパの声は優しかった。いつもより少し低く、儀式的な響きを帯びていた。

「はい、パパ」

シャオユーは深く息を吸い込んだ。心臓が高鳴る。恐怖ではない。もっと別の、言葉にできない感情だった。それは、この家に完全に属しているという確信であり、同時に自分の存在が家族の一部として消費されることへの陶酔だった。

機械が作動する低い唸りが部屋に響く。パパがレバーをゆっくりと押し下げた。刃が降りる。一瞬の閃光。切断される瞬間、シャオユーは奇妙な感覚に襲われた。

痛みではなかった。むしろ、身体の一部が切り離されることで、自分の存在がより明確になるような不思議な感覚だった。右手が完全に離れたとき、彼の全身に電流のような震えが走った。

「ああ…」

思わず声が漏れる。それは苦痛の叫びではなく、むしろ快楽に近いものだった。

「パパ!もっと!私を殺してください!」

シャオユーは声を張り上げた。自分の声が狂気じみていることはわかっていた。しかし、止められなかった。

「私を丸ごと食べて!私を家族の血肉にしてください!」

ママが優しく微笑みながら、止血用の布を差し出した。

「落ち着いて、シャオユー。順番にやっていくからね」

「まだこんなにあるぞ」

パパは切断された手首を見つめながら、次の工程に移る準備を始めた。機械の位置を調整し、今度は左腕を固定する。

台所に立つアニが、羨望のまなざしで弟を見つめていた。

「いいなあ、シャオユー。私もああやって、みんなに食べられたい…」

彼女のくぐもった声が部屋に響く。しかし誰もそれに答えなかった。

パパは再び機械を操作した。今度は肩の付け根から切断するため、刃の角度を変えている。

「しっかりしていろよ。腕を外すぞ」

刃が沈む。骨を断つ鈍い音。肉が裂ける生暖かい感覚。しかしシャオユーは笑っていた。

「すごい…すごいです、パパ…」

左腕が外れた。続いて両脚。切断面から流れる血は、あらかじめ用意された溝を伝って受け皿に溜まっていく。

「さて、吊るすぞ」

パパは太い鉄製のフックを天井の滑車に通した。両足首にロープが巻かれ、逆さまに吊り上げられる。

逆さまの視界。天井が床になり、床が天井になった。血が頭に集まり、世界が赤く染まっていく。

「アニ、血を取ってくれ」

ママが指示を出す。アニが嬉々として容器を抱え、下に走る。

滴り落ちる血。それは命そのものだった。シャオユーは逆さまになりながら、自分が少しずつ空っぽになっていくのを感じていた。

「全部、全部使ってください…髪も、骨も、爪も…」

その言葉に、パパは静かにうなずいた。

「もちろん、無駄にはしない。これが我が家の伝統だ」

シャオユーの意識は、徐々に混濁し始めていた。しかし、彼の顔には満足げな笑みが浮かんでいた。この瞬間、彼は完全に家族の一部になっていた。食べられることで、最も深いレベルで家族と一体になっていた。

アニが下から見上げて、呟いた。

「次の年夜飯は、私の番かな…」

ママが優しく娘の頭を撫でた。

「順番よ、アニ。順番は必ず回ってくるからね」

ギロチンの前

アニの腕が、血だまりの中でぼんやりと浮かぶシャオユーの身体を受け止めた。四肢は既に失われ、肩と腿の断面からはまだ温かい血が滴り落ちている。彼の瞳はかすんでいたが、それでもアニの顔を認めると、その口元に微かな笑みが浮かんだ。

「アニ……もう少しで、全部、あげられるね」

アニは何も言わず、ただその細い首を支えながら、ゆっくりとギロチンの台へと歩み寄った。彼女の心臓は高鳴っていた。羨ましかった。本当に羨ましかった。シャオユーのように、家族の腹の中に還ることができるなんて。

台の表面は冷たく、血で濡れて滑った。アニは慎重にシャオユーの頭を溝の上に乗せた。首の湾曲がぴたりと半円の窪みに収まる。彼は逆さまになった世界を見ながら、一つ一つの動作に従っていた。

「いい子だ、シャオユー」

パパが太い指でシャオユーの額を撫でた。その指は屠殺の感触を覚えていて、わずかに震えていた。

ママが静かに近づいてきた。手には一本の鉄の棒。磨き上げられたそれは、炉の中で真っ赤に熱せられた後、すでに冷めていたが、まだ微かに熱を帯びていた。ママの目は優しかった。まるで子守唄を歌うように、低く囁いた。

「力を抜いて、お利口さんね」

鉄の棒が肛門に触れた。シャオユーの体が一瞬硬直したが、すぐに自ら腰を浮かせて迎え入れた。ゆっくりと、滑らかに、冷たくて硬い異物が体内へと沈んでいく。腸がその存在を認め、収縮しながらも、逆らわずに飲み込んだ。

「あっ……ああっ……」

声にならない喘ぎがシャオユーの喉から漏れた。その熱い感覚が内側から全身を貫き、手足が無いのに、幻の指先が痙攣するようだった。彼のペニスは再び硬く立ち上がり、先端から透明な液が糸を引いた。

アニが息を呑んだ。彼女はその様子を見つめながら、自分の喉が渇くのを感じていた。

「もうすぐよ」

ママが棒をさらに深く押し込む。骨盤の奥、何かが押し開かれる感触。シャオユーの背中が弓なりに反り、口が大きく開かれたが、声は出なかった。

一瞬の静寂の後、彼の全身が激しく震え、白濁が腹の上に飛び散った。そのまま、糸が切れた人形のように、ぐったりと台に沈んだ。

「よし、終わった」

パパが満足そうに頷いた。アニは震える手で、シャオユーの頬に触れた。彼の目は閉じられ、唇はわずかに開き、まだ微かに呼吸が残っている。

「次は私の番だね」

アニは自分に言い聞かせるように呟いた。その声は、部屋の湿った空気に溶けて消えた。

斬首と精液

# 第7章: 斬首と精液

「絶対に美味しく料理してね!」

シャオユーの声が屠殺場に響いた。首まで固定された彼女の身体は、かすかに震えている。しかし、その震えは恐怖からではない。全身を駆け巡る高揚感と、運命の瞬間を待ち望む期待に震えているのだ。

「もちろんだよ、僕の宝物」

パパはそう言って、彼女の髪をそっと撫でた。その手のひらには、屠殺の重責を担う者としての誇りが満ちていた。

「約束して。一口一口、大切に食べて」

シャオユーの瞳が潤む。彼女の身体はもう丸裸にされ、首の周りには丁寧に巻かれた縄が二重にかけられている。その縄は、頭上に吊るされた大きな刃へと繋がっていた。

「ああ、約束するよ。お前の肉は、一番特別な料理になる」

パパはロープの端を握りしめた。その手は汗で湿っているが、決して震えていない。彼は長年、この瞬間を夢見てきたのだ。

ママが台所から顔を出した。彼女の手には大きな甕が抱えられている。シャオユーの血を受け止めるためのものだ。

「準備はいい?」

ママの声は、優しくも確かだった。

「うん、いつでもいいよ」

シャオユーはそう答え、微笑んだ。その笑顔には一切の迷いがない。

パパがママに合図を送る。ママはゆっくりと近づき、甕をシャオユーの首の下に置いた。

「じゃあ、いくよ」

パパはそう言って、ロープを握る手に力を込めた。そして、一呼吸おいてから、その手を離した。

ロープが空中を滑る音がした。それと同時に、頭上で鈍い金属音が響く。

刃が放たれた。

一切の無駄のない動きだった。刃は一直線に、シャオユーの首を目指して落下する。

風を切る音が、耳障りに響いた。

そして、次の瞬間。

「──」

何かが切れる音がした。それは肉と骨を断つ、湿った音だった。

シャオユーの首が、胴体から離れた。

切断面からは、鮮やかな赤い血が噴き出した。それはまるで滝のように、甕の中に流れ落ちていく。

シャオユーの頭は、刃の勢いそのままに、宙を舞った。そして、くるくると回転しながら、桶の中に落下する。

「──」

桶の中で、シャオユーの顔がかすかに見えた。その瞳はまだ開いており、口元には笑みが浮かんでいる。彼女は最後の瞬間まで、家族に食べられる喜びに浸っていたのだ。

パパは静かに、斬首されたシャオユーの胴体を見下ろした。首のない身体は、まるで生け贄の像のように動かない。

ママは予備の桶を用意していた。それは、後処理のためのものだ。

「おや?」

パパが首をかしげる。シャオユーの身体から、何か液体が流れ出ているのに気づいたのだ。

それは肛門からだった。

透明な、粘り気のある液体が、大腿を伝って滴り落ちている。それは紛れもなく、精液だった。

「まさか……射精していたのか?」

パパは驚きを隠せなかった。斬首の衝撃で、精液が漏れてしまったのだ。シャオユーの身体は、死の瞬間に達していたのだ。

アニがその光景を見つめていた。彼女の瞳には、羨望の色が浮かんでいる。

「あたしも……あたしも、お兄みたいになりたい」

アニはそう呟いた。その声は、祈りのようでもあった。

パパは静かに、シャオユーの身体を桶の中に移した。彼の目には、誇りと感謝の光が宿っている。

「シャオユー……お前は本当に、立派な食材だった」

そう言って、彼は切断面に手を触れた。まだ温かい肉の感触が、指先に伝わってくる。

ママが近づき、パパの肩に手を置いた。

「さあ、料理の準備を始めましょう。今夜は、シャオユーのために最高の宴を開くのよ」

「ああ、そうだな」

パパはうなずいた。そして、桶の中のシャオユーの頭を、そっと撫でた。その瞳は、まだ開いたままだ。

「約束は守るよ、シャオユー。お前の肉は、最高の料理になる」

そう言って、パパは立ち上がった。彼の手は、まだ血に濡れている。しかし、その手は決して震えていない。

アニはその様子を、ただ黙って見つめていた。彼女の心は、来るべき自分の番を待ち望んでいた。

消化と忘却

# 第8章: 消化と忘却

魂は、天井の隅から静かに家族の光景を見守っていた。自分がかつて住んでいた肉体が、今、五つの皿に分けられ、家族の胃袋へと消えていく。その光景は、シャオユーにとって何よりも美しいものだった。

ママがフォークで一口の肉を口に運び、目を閉じて噛みしめる。唇の端から滴る脂を、彼女は優雅に指で拭った。

「柔らかいわね。よく寝かせた甲斐があった」

パパが大きく頷き、骨付きの肉を手で掴んでかじる。骨と歯が擦れる音が、暖房の効いた部屋に響く。

「自分の部屋で飼ってると、肉質が違う。ストレスが少ないんだろうな」

アニは黙って食べている。その目は少し潤んでいたが、それでも箸は止まらない。彼女の小さな喉が肉を飲み込むたび、シャオユーの魂は甘い陶酔に包まれた。

食べられている。家族の一部になっている。

窓の外では雪が静かに積もり、街灯の光を反射している。室内は暖かく、家族の笑い声が絶えない。ママが赤ワインを注ぎ、パパが乾杯を提案する。

「シャオユーに捧げる」

「シャオユーに」

三人のグラスがぶつかる。アニも、水の入ったグラスを掲げた。

シャオユーの魂は微笑んだ。

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食後、パパはシャオユーの頭蓋骨を持って地下室へ向かった。階段を下りる足音が古い木造の家に響く。電球の裸の光が、コンクリートの壁に影を落とす。

地下室の一角には、代々の頭蓋骨が積まれていた。祖父のもの、曾祖父のもの、そしてそのまた前のもの。いくつは黄ばみ、いくつはまだ白い。パパは空いた場所にシャオユーの頭蓋骨をそっと置いた。

「よくやった」

パパはそう呟き、頭蓋骨の頭頂部を優しく撫でる。その感触が、魂にまで伝わってくるような気がした。

地下室の空気は冷たく、静かだ。積まれた骨たちは、まるで互いに語り合っているかのように見える。シャオユーの頭蓋骨は、先輩たちの隣に並び、安堵の息をついた。

ここが、自分の居場所だ。

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二階に戻ると、リビングではアニが食器を片付けていた。ママはソファでくつろぎ、テレビのニュースを眺めている。パパが階段を上がってくる音を聞いて、アニは振り返った。

「パパ」

声が震えている。涙をこらえるような、それでいて何かを決意したような響きだった。

「どうした、アニ」

パパがアニの前に立つ。彼の手にはまだ、肉の脂の匂いが残っていた。

「私も……来年は、私もお願い」

その言葉に、部屋の空気が変わった。ママがテレビから顔を上げ、パパが目を見開く。しかし、その驚きはすぐに歓喜へと変わった。

「本当か?」

「うん。シャオユーが羨ましかった。家族に食べられるって、こんなに幸せなことなんだって、わかったから」

アニの目に涙が浮かんでいる。しかし、それは悲しみの涙ではなかった。期待と、献身の涙だった。

「うちの娘は偉い」

パパが笑い、ママも立ち上がってアニを抱きしめた。三人の笑い声が部屋に弾ける。

「でも、その前に――」

パパの手が、アニの服のボタンに伸びる。彼女は抵抗しなかった。むしろ、自ら腕を上げて、脱がされるのを助けた。

「今年の最後に、一度だけ味見をさせてもらおう」

パパの声は低く、抑揚がなかった。それは屠殺者としての冷静さと、父親としての優しさが混ざった不思議な響きだった。

アニの服が床に落ちる。裸になった彼女の体は、まだ子供の面影を残していた。パパは彼女の肩に手を置き、優しくソファへと導く。

ママはテレビを消し、部屋の電気も半分ほど落とした。薄暗い中、アニの白い肌が浮かび上がる。

「痛くしないでね」

「ああ、優しくするとも」

パパの指が、アニの体をなぞる。彼女の体はわずかに震えていたが、それは恐怖ではなかった。

家族の伝統。それは食べることだけではない。命を育み、それを家族で共有することのすべてを含んでいた。

パパはアニの上に覆い被さり、彼女の耳元で囁く。

「来年は、お前が主役だ」

アニの体が、喜びに震えた。

ママが二人を見守りながら、ワイングラスを傾ける。その顔には満足げな笑みが浮かんでいる。

窓の外では、雪が止み始めていた。年の瀬の静けさが、家の中に満ちる。時折、アニの息遣いが部屋に響き、それに合わせてパパの低い声が聞こえる。

「いい子だ」

「ありがとう、パパ」

「来年、お前を一番美味しく料理する方法を考えておく」

「楽しみ」

アニの声は、確かに幸福に満ちていた。

家の外では、除夜の鐘が遠くから聞こえ始める。古い年が去り、新しい年がやってくる。そして、新たな命が家族の胃袋に迎えられる準備を始める。

シャオユーの魂は天井からその光景を見下ろし、微笑んだ。

家族は続いていく。

自分もアニも、そしてこれからの者たちも、すべて家族の血肉となり、代々受け継がれていく。

それこそが、何よりの幸福だった。

パパがアニの体を抱きしめ、ママがその背中を撫でる。三人の影が一つになり、笑い声が部屋に満ちる。

その笑い声が、静かに、そして確かに、夜の雪景色の中へと溶けていった。