鳳は龍庭に落ちる

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# 第一章 初めての龍庭 天玄門の山門は雲霧の中にそびえ立ち、千年の霊気が門の前に漂う。この日、外門に一人の凡人が足を踏み入れた。 秦墨染——その名が口伝えに広まるのに、半日とかからなかった。 「聞いたか?外門に新しい雑役弟子が来たらしい。あの美しさは天女のようだと言うぞ」 「修行もせぬ凡人が、なぜ天玄門などに?」 「
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初めての龍庭

# 第一章 初めての龍庭

天玄門の山門は雲霧の中にそびえ立ち、千年の霊気が門の前に漂う。この日、外門に一人の凡人が足を踏み入れた。

秦墨染——その名が口伝えに広まるのに、半日とかからなかった。

「聞いたか?外門に新しい雑役弟子が来たらしい。あの美しさは天女のようだと言うぞ」

「修行もせぬ凡人が、なぜ天玄門などに?」

「さあな。だが、あの顔を見れば何も言えなくなるぞ」

秦墨染は雑役舎の片隅に立ち、聞こえてくる囁きを意に介さなかった。ただ、遠くに見える大殿の方角を静かに見つめていた。あそこに、この宗門の聖主と聖女がいる。

彼女の唇の端に、かすかな笑みが浮かぶ。

---

天玄殿の玉石の床は鏡のように磨き上げられ、空の雲を映している。聖主・蘇清漪は玉座に座し、手元の竹簡を繰っていた。その姿は氷のように冷たく、近寄る者を遠ざける威厳が漂う。

「師尊、今月の霊薬の収穫報告が届きました」

柳如烟が恭しく文書を捧げる。彼女の動作は優雅で、一つ一つの所作に気品が宿っていた。

「うむ」

蘇清漪の指が竹簡の上を滑る。ただそれだけで、大殿の空気が引き締まった。

秦墨染はその日、掃除と称して大殿の外をうろついていた。彼女の目はうつむきながらも、二人の一挙一動を逃さず捉えている。

——なるほど、これが天玄門の頂点か。

彼女は心中でそう呟き、静かにその場を離れた。

---

翌日、秦墨染は機会を作った。

外門の雑役は頻繁に大殿の前を通る。彼女は木材を抱え、蘇清漪がちょうど外に出てくる瞬間を見計らって、わざとつまずいた。

「あっ——」

木材が地面に散らばる。秦墨染もそのまま倒れかけた。

「危ない!」

蘇清漪の反応は速かった。彼女は一歩で秦墨染の前に立ち、その腕を掴んだ。

瞬間、二人の肌が触れ合う。

秦墨染の腕は冷たく、絹のように滑らかだった。蘇清漪は思わず指に力を込めた。

「大丈夫か」

その言葉は、自分でも驚くほど優しい響きだった。蘇清漪は我に返り、手を離そうとした。しかし、秦墨染の腕に触れた指先が、軽く震えている自分に気づいた。

「ありがとうございます、聖主様」

秦墨染はゆっくりと顔を上げた。その瞳は深く、何かを秘めている。

蘇清漪は見つめ返しながら、心臓が大きく跳ねるのを感じた。

——何だ、これは。

彼女は慌てて顔を背け、そのまま大殿へと戻って行った。

---

その夜、柳如烟の部屋に秦墨染が召喚された。

「お前が、あの噂の新人か」

柳如烟は窓辺に立ち、背を向けて問いかけた。

「はい、聖女様」

秦墨染は静かに答える。その声は柔らかく、耳に心地よかった。

「師尊に近づくな。お前のような凡人が、聖主に気安く触れるべきではない」

「近づいた覚えはございません。ただ、助けていただいただけです」

その言葉に柳如烟は振り返った。秦墨染の目には、一片の恐れもなく、むしろ挑戦的な光が煌めいていた。

「お前——」

柳如烟は怒りに唇を噛んだ。しかし、なぜか罰する言葉が出てこない。

「失礼いたします」

秦墨染は深く一礼し、音もなく部屋を辞した。

一人残された柳如烟は、窓辺に手をついた。指先がかすかに震えている。

——あの女、ただ者ではない。

---

数日後、蘇清漪の寝室の外に、一株の花が植えられた。

「これは……何の花だ?」

蘇清漪は匂いを嗅ぎ、眉をひそめた。甘く、かすかに胸が高鳴る香りだ。夜ごとに、その香りが部屋の中に漂い込み、眠りを妨げた。

「明日、あの花を抜け」

侍女にそう命じたが、翌日にはなぜかその命令を忘れていた。

その夜も、蘇清漪は眠れなかった。体の奥がざわつき、何かを求めるように疼く。

彼女は寝室を抜け出し、月光の中を歩いた。

すると、琴の音が聞こえてきた。

それは月下の庭園から響く、清らかで哀愁を帯びた旋律。蘇清漪は思わず音の方向へと足を向けた。

庭園の中央、白い衣をまとった秦墨染が、琴を弾いていた。

月明かりが彼女の横顔を照らし出し、その美しさは幻のようだった。

蘇清漪は立ち止まり、息を呑んだ。

「聖主様、こんばんは」

秦墨染は弾く手を止めず、微笑みながら声をかけた。

「……お前が弾いていたのか」

「はい。聖主様も、なかなかお寝みになれないのですか」

その言葉が、蘇清漪の心の琴線に触れた。

「うむ……少し、物思いにふけっていた」

「よろしければ、お聞きください。この曲は『忘憂』と申します」

琴の音が再び流れ始める。それは優しく、心を包み込むようだった。蘇清漪は自然と目を閉じ、音楽に身を委ねた。

——こんなに落ち着くのは、いつ以来だろう。

彼女は長い間、自らの感情を抑圧してきた。宗門の頂点に立つ者は、弱みを見せてはならない。その信念が、彼女の本性を縛っていた。

しかし今は、この琴の音がその枷を解いていくようだった。

「聖主様」

秦墨染の声で、蘇清漪は我に返った。

「何か御用があれば、いつでもお呼びください。私は、あなたの心の悩みを少しでも和らげたいのです」

そう言って、秦墨染は一枚の白い絹のハンカチを差し出した。

「解憂香を染み込ませてあります。枕元に置けば、安らかな眠りが得られます」

蘇清漪はそれを受け取り、自然と鼻先に近づけた。ほのかに甘い香りが広がり、頭がくらりとした。

「ありがとう……」

その言葉は、かすかに掠れていた。

---

翌日、蘇清漪は自ら秦墨染を呼び寄せた。

「琴を教えてほしい。あの曲をもう一度聞かせよ」

「かしこまりました」

秦墨染は従順に頭を下げた。その瞳には、かすかな笑みが浮かんでいる。

琴室で、二人は向かい合って座る。秦墨染の指が弦を奏でると、蘇清漪もそれに合わせて弾き始めた。

しかし、秦墨染はわざと音を外した。

「ここは、こうです」

蘇清漪は立ち上がり、秦墨染の背後から手を伸ばした。彼女の指が秦墨染の指に重なる。

瞬間、蘇清漪の心臓が大きく跳ねた。

秦墨染の手は冷たく、柔らかかった。その体温が、自分の体に伝わってくるようだ。

「聖主様?」

秦墨染が振り返った。二人の距離は拳一つ分。その瞳には、またあの挑戦的な光が煌めいていた。

「……続けよ」

蘇清漪は慌てて手を離したが、体の震えを止められなかった。

---

その頃、内門の長老師弟・沈玉棠は、不穏な空気を感じ取っていた。

「最近、聖主の様子がおかしい。あの凡人弟子が近づいてから、何かが変わった」

彼は外門の弟子を呼び寄せ、秦墨染を監視するよう命じた。しかし、その報告はどれも「異常なし」だった。

「気のせいか……」

沈玉棠は首を振ったが、胸のざわつきは消えなかった。

---

数日後、秦墨染は宗門の市で、一足の靴を買った。

「氷蚕絲履」——この靴は氷蚕の絲で織られ、触れた瞬間に冷たさが広がる。しかし、その靴底には、目に見えない柔らかい棘が仕込まれていた。

「聖主様、よろしければお試しください」

秦墨染は恭しく靴を捧げた。

蘇清漪はためらいもせず、靴を履いた。その瞬間、冷たい感触が足全体を包み込み、心地よかった。

しかし、歩き始めると、靴底の棘が足裏のツボを刺激する。微かな痛みと、それに伴う不思議な快感が、全身に広がった。

「これは……」

蘇清漪は顔を赤らめ、唇を噛んだ。

「どうですか?歩き心地はいかがですか」

秦墨染の声が、耳元でささやく。

「……悪くない」

蘇清漪はそう答え、そのまま寝室へと戻っていった。

彼女はその夜、氷蚕絲履を履いたまま部屋の中を歩き続けた。一歩ごとに足裏のツボが刺激され、体の奥が熱くなる。その快感が、やめられなかった。

そこに、柳如烟が訪ねてきた。

「師尊、お加減はいかがですか?」

「問題ない」

蘇清漪は答えたが、その声はかすかに震えていた。顔に浮かぶ紅潮は、隠しようもない。

「……そうですか」

柳如烟は部屋を辞したが、胸の不安はますます大きくなった。

——師尊が、変わってしまった。あの女のせいだ。

---

翌日、柳如烟は秦墨染を呼び寄せた。

「お前、いったい師尊に何をした?」

「さあ、何のことでしょう」

秦墨染はとぼけた顔で答える。その手には、一枚の薄い衣が置かれていた。

「それは?」

「これは『雲羅襖衣』。雲錦で織られた、軽くて薄い寝衣です」

秦墨染は布を広げた。それは透けるほど薄く、まるで蝉の羽のようだった。

「よろしければ、お試しください。聖女様にも、きっとお似合いになります」

「ふん、そんなもの——」

柳如烟はそう言いかけて、言葉を止めた。なぜか、その衣を手に取りたくなった。

彼女は黙って雲羅襖衣を受け取り、後で試着してみることにした。

その夜、柳如烟はその衣を着て眠りについた。薄い布が肌に絡みつき、体温が上がるようだ。

そして夢の中で、秦墨染の姿が現れた。彼女は優しく柳如烟の背中を撫で、耳元でささやく。

「聖女様、気持ちよくなりたいですか?」

「やめろ……やめてくれ……」

柳如烟は叫びながら目を覚ました。全身は冷や汗で濡れていた。

——これは夢だ。夢にすぎない。

そう自分に言い聞かせたが、体の震えは止まらなかった。

---

その夜更け、秦墨染は柳如烟の沐浴の時間を狙った。

彼女は音もなく浴室に入り、湯気の中に立つ柳如烟の背中を見つめた。

「聖女様、お背中をお拭きいたしましょうか」

「な——誰だ!」

柳如烟は振り返り、秦墨染を見て顔色を変えた。

「出て行け!誰が許した!」

「師尊のお許しをいただいております。聖主様の命で、聖女様のお世話をさせていただくことになりました」

秦墨染は淡々と言い、布を水に浸した。そして、柳如烟の背中にそっと触れる。

「触るな!」

柳如烟は振り払おうとしたが、秦墨染の指が背骨に沿って滑るように動いた瞬間、全身に電流が走った。

「あ……っ」

思わず声が漏れる。

「どうされました?」

秦墨染の指が、腰のくびれ、肩甲骨の間、そして首筋へと這う。

「やめ……やめろ……」

柳如烟は力を振り絞って秦墨染を押しのけた。水しぶきが上がる。

「もういい。出て行け」

その声は震えていた。

「かしこまりました」

秦墨染はにこやかに一礼し、浴室を辞した。

一人残された柳如烟は、湯船の中で体を丸めた。体がだるく、火照りが収まらない。

——この体は、私のものではないようだ。

彼女はその感覚に、恐怖とともに、甘美な予感を覚えていた。

---

章末。

ある夜、秦墨染は蘇清漪と柳如煙を同時に密室に呼び出した。

「二人の聖主様、聖女様。本日は、秘術をお伝えしようと存じます」

「秘術?」

蘇清漪と柳如煙は顔を見合わせた。

「はい。これは調教の秘術——心を自在に操り、魂を束縛する術でございます」

秦墨染の目が、冷たく輝く。

「もし二人がこの術を学びたいとお望みなら、私がすべてをお教えいたします。ただし——」

彼女は一呼吸置き、口元に深い笑みを浮かべた。

「代償が必要です。その代償とは、あなたたちの誇り。そして、私への服従です」

瞬間、密室の空気が凍りついた。

蘇清漪と柳如煙は息を呑み、秦墨染を見つめた。拒むべきだ。この女は危険だ。しかし——

「……考えてみる」

蘇清漪の口から出たのは、まさかの言葉だった。

「師尊!?」

柳如煙が驚いて叫ぶ。

「黙れ」

蘇清漪の声は冷たかった。しかし、その瞳の奥には、かすかな期待が輝いていた。

「あなたも、考えるべきだ。柳如烟」

秦墨染の声が、柳如煙の耳に刺さる。

「私が——」

柳如煙は唇を噛みしめた。師尊がそう言うなら、従うべきか。しかし——

「三日後、またここで会いましょう」

秦墨染はそう言い残し、密室を辞した。

残された二人の女は、互いに顔を見合わせた。その目には、同じ感情が浮かんでいた。

——この女には、抗えない。

それは、宿命の始まりだった。

玉足の初体験

密室の奥に、秦墨染はゆっくりと柔らかな敷物を几帳面に敷き詰めた。床一面に敷かれたそれは、まるで雲の上を歩くかのような心地よさを約束する。隅の香炉には龍涎香が熾し、煙は細く立ち上り、空気を甘やかで密やかな香りで満たす。調教台の上には、今夜のための道具が整然と並ぶ——一振りの「纏絲玉鞭」と一対の「金鈴足輪」。玉鞭は天蚕絲と軟玉を編み込んで作り、鞭身は透き通りながらもしなやかで、光を受けて微かに虹色に煌めく。足輪は純金を細工し、それぞれに小さな鈴が三つずつ付いている。鈴の音は清らかで、耳を澄ませば微かな震えが伝わるようだ。

やがて、帳が揺れ、蘇清漪が姿を現した。彼女は今夜、月白の長裙をまとい、足には「紫綃繍鞋」を履いている。鞋面には金糸で鳳凰が刺繍され、翼を広げて翔ける姿が見事だ。鞋跟は中空に作られ、中にはほのかに香る香料が詰まっている。歩くたびに、かすかな香りが跡を引く。秦墨染は微笑みを浮かべ、手を挙げて招く。

「聖主様、こちらへ。」

蘇清漪の瞳には一瞬の躊躇がよぎったが、すぐに平静を装い、敷物の上に進み出る。秦墨染は声を低くし、柔らかくも威厳を帯びて命じる。

「跪け。」

蘇清漪は唇を噛み、ゆっくりと膝をついた。裙の裾が畳の上に広がり、紫綃繍鞋の先端だけがわずかに覗く。秦墨染は彼女の前に立ち、自分の玉足を持ち上げて、そっと蘇清漪の肩に載せた。絲履の冷たさが、薄衣越しに肩に伝わる。蘇清漪の身体が微かに震え、顔を上げて秦墨染を見る。その目には複雑な光が揺れていた。

「抵抗しないのか?」秦墨染の声は静かで、嘲笑の色も混じる。

「……しない。」蘇清漪の声は掠れ、自分でも信じられないほどの言葉が口をつく。

秦墨染は満足げに軽く笑い、足を下ろす。そして、調教台から纏絲玉鞭を手に取った。鞭身を指で撫でながら、優しく説明する。

「これは天蚕絲と軟玉で作った。鞭身は柔らかく、打てば無音、痛みは骨にまで届く。聖主様のように高貴なお方には、これくらいがお似合いだ。」

言うや否や、玉鞭を振るう。鞭先が空気を裂き、無音のまま蘇清漪の太腿に当たる。一瞬の衝撃の後、焼けるような痛みが広がる。蘇清漪は唇を噛みしめて声を抑えるが、痛みのあまり身体がこわばり、目尻に涙が浮かぶ。秦墨染は鞭を引っ込め、その様子をじっくりと眺める。

「まだ耐えられるようだ。次はもっと深く行こう。」

秦墨染はしゃがみ込み、蘇清漪の足首を掴む。手際よく紫綃繍鞋の紐を解き、鞋を抜き取った。中から現れたのは、月華絲襪に包まれた玉の足。絲襪は月光蚕絲で織られ、銀色に輝いている。足の形がくっきりと浮かび、指の関節さえも美しい曲線を描いている。秦墨染は感嘆の息を漏らす。

「何と見事な足だ。まさに芸術品だ。」

そのまま、絲足で蘇清漪の脛を軽く蹴った。柔らかな衝撃が走り、蘇清漪は息を呑む。秦墨染は徐々に力を強め、蹴るたびに赤い痕が薄く浮かぶ。蘇清漪は痛みに耐えながらも、身体を引こうとはしない。秦墨染の蹴りが止むと、足輪を取り出して蘇清漪の足首にはめる。鈴が澄んだ音を立て、動くたびに清らかに鳴る。

「これは鎖だ。君の歩みを思い出させるためのものだ。」

その瞬間、帳の外から足音が聞こえ、柳如煙が現れた。青紗の長裙をまとい、足には碧玉屐を履く。屐底には無数の凸状の珠粒が並び、歩くたびに微かなざらつきを感じさせる。彼女の目は一瞥で聖主の姿を捉え、驚愕に凍りつく。秦墨染は笑顔で手を差し伸べた。

「聖女様、お待ちしておりました。聖主様のお隣に跪きなさい。」

柳如煙は一瞬ためらうが、師尊の沈黙と秦墨染の圧力に抗えず、ゆっくりと跪く。秦墨染は彼女の背後に回り、碧玉屐を手に取ると、屐底を柳如煙の背中に押し当てた。珠粒が背中の窪みに食い込み、柳如煙は思わず呻き声を漏らす。

「苦しいか? これは始まりに過ぎない。」

秦墨染は手を伸ばし、指先で柳如煙の腿の内側を撫でる。指先は寸止めの技法で、触れるか触れないかの絶妙な圧力。柳如煙の身体は硬直し、呼吸が荒くなる。しかし、秦墨染はすぐに手を離し、今度は蘇清漪に命じる。

「聖主様、あなたの絲足で、聖女様の臀部を蹴りなさい。」

蘇清漪は一瞬戸惑い、柳如煙の目を見る。そこには怯えと悔しさが交じる。しかし、秦墨染の視線に促され、ゆっくりと足を上げる。月華絲襪に包まれた足の裏が、柳如煙の臀に触れる。軽く蹴ると、柳如煙の身体が震える。蹴るたびに鈴が鳴り、恥辱の音が響く。柳如煙は唇を噛みしめ、声を殺すが、涙がこぼれ落ちた。

蹴りが続くうちに、蘇清漪の絲襪が一部ずり落ち、かかとの白い肌が露わになる。秦墨染は目ざとくそれを見つけ、玉鞭でその足の裏を軽く打った。蘇清漪は敏感な部分を打たれ、思わず笑い声を漏らす。だが、秦墨染は力を強め、笑いはすぐに呻き声に変わる。足の裏が赤く腫れ、痛みと痒みが混ざる。

「面白い反応だ。」秦墨染は鞭をしまい、柳如煙に命じる。「聖女様、今度はあなたの碧玉屐で、聖主様の足の甲を踏みなさい。」

柳如煙は一瞬躊躇するが、秦墨染の冷たい目に逆らえず、立ち上がる。碧玉屐の底を、蘇清漪の足の甲に押し当てる。珠粒が肌に食い込み、蘇清漪は痛みに顔を歪める。二人は向かい合い、互いに傷つけ合う。目が合うたびに、微妙な繋がりが生まれ、苦しみの中で奇妙な連帯感が芽生える。

秦墨染はその様子を満足げに眺め、やがて調教台から火浣炭盆を取り出す。炭火が赤く燃え、熱気が部屋に広がる。秦墨染は炭盆を蘇清漪の背後に置き、ゆっくりと彼女の身体を押し、臀の割れ目を炭火に近づける。

「火浣炭は皮膚を焼かない。だが、熱さは骨の髄まで届く。」

蘇清漪の身体が硬直する。熱が徐々に襲い、最初は温かさを感じるだけだったが、次第に灼けるような痛みに変わる。彼女の臀の割れ目が赤く染まり、耐えきれずに絶叫する。声が部屋に響き渡り、その衝撃に柳如煙は震え上がる。やがて、熱さに耐えかねて少量の失禁をし、液が敷物に染みる。柳如煙はその光景に恐怖と興奮が混ざり、目を背けることができない。

秦墨染は炭盆を引き、代わりに玉鞭を掲げる。「聖女様、あなたの番だ。臀の割れ目に千回の鞭を打つ。」

柳如煙の顔色が一瞬で青ざめる。だが、抗う間もなく、秦墨染の鞭が振り下ろされる。一撃ごとに無音の衝撃が走り、痛みが骨の髄まで届く。十回、二十回と数が増えるごとに、柳如煙は絶叫し、敷物の上を転げ回る。三十回も過ぎると、彼女の矜持は完全に砕け、声を張り上げて許しを乞う。

「もう……許してください……!」

秦墨染は鞭を止め、静かに言う。「許すには代償がいる。互いの足先を舐め合え。」

蘇清漪と柳如煙は顔を見合わせる。恥辱に顔を赤らめながらも、秦墨染の言葉に逆らえず、ゆっくりと互いの足先に口を近づける。舌先が肌に触れる瞬間、二人の身体が同時に震える。舐めるたびに、強制された服従の味が広がる。秦墨染はその様子を満足げに見守り、やがて口を開く。

「今夜はここまでだ。金鈴足輪と碧玉屐は信物として預ける。次の調教を約束しよう。」

蘇清漪と柳如煙はそれぞれ足を引きずり、自らの宮殿へと戻る。心の中ではこの屈辱を拒みながらも、どこかで次の調教を待ち望む自分がいることに気づく。月明かりの下、二人の影は長く伸び、密室の中に龍涎香の香りがなおも漂い続ける。

絲足の刑

後山の奥、天玄門の禁地とされる寒潭の畔に、秦墨染は密やかなる調教場を設けた。潭の水面は鏡のように静まり返り、その冷気は骨髄にまで沁み渡る。岸辺には自らが運ばせた氷晶の椅子が置かれ、透き通るその座面は月光を浴びて幽かな青白い光を放っていた。秦墨染は潭水を掌で払い、その水滴を空中に留めて結晶と化す。瞬く間に、一面の氷鏡が潭の上に浮かび上がり、周囲の景物をありありと映し出した。

「聖主、聖女、お出でになったな。」

秦墨染の声は柔らかく、しかし底知れぬ冷たさを孕んでいる。蘇清漪は絳紅の宮装を身に纏い、その足元には玄鐵高跟靴が鈍く輝いていた。靴跟は錐のように鋭く、靴面に刻まれた符文が微かな光を放つ。彼女の一歩一歩が地面に深い痕を刻み、その足力は驚異的だった。柳如煙は素白の長裙をまとい、足には羊脂玉屐を履く。屐底は滑らかで、氷の上に立つたびに危うげな音を立てた。

「まずは、その靴の威力を見せてもらおうか。」

秦墨染は傍らにあった太い木の杭を指さした。蘇清漪は一瞬の躊躇もなく、玄鐵高跟靴の靴跟でそれを蹴りつけた。鈍い衝撃音と共に、杭は粉々に砕け散る。その破片が氷の上に散乱し、月光を受けてきらめいた。蘇清漪の唇の端には微かな自負の笑みが浮かんでいたが、秦墨染はそれを見て冷たく嗤う。

「成程、足力は確かだ。だが——」

秦墨染は自らの足元に目を落とした。彼女の足は既に黒絲で包まれている。絲襪の名は「夜魅」。暗影蛛絲で織られたそれは、触れれば絹のように滑らかで、視覚には妖しい誘惑を投げかける。秦墨染はゆっくりと足を持ち上げ、その足先で蘇清漪の頬を打った。

ぱしり、と乾いた音が響く。蘇清漪の頬は瞬時に赤く腫れ上がったが、彼女の瞳には悦楽の色が滲んだ。その表情を見て、秦墨染はさらに笑みを深める。

「痛かろうが、これこそが本来の姿だ。」

次に、秦墨染は柳如煙に目を向けた。柳如煙は素白の長裙の裾を引きずりながら、氷の上に跪かされた。その膝下は冷たさに震え、羊脂玉屐の靴底は氷面に吸い付くように滑りやすい。秦墨染は足先で白絲を掌に取り、ゆっくりと履き始めた。絲襪の名は「雪蓮」。天山雪蚕絲で織られたそれは、冷光を放ち、まるで月の光を纏っているかのようだ。秦墨染が指先で絲襪を整えるたび、絲が微かに擦れる音が冷たい空気に溶ける。

秦墨染は白絲の足先で、跪く柳如煙の胸を蹴り上げた。柳如煙の身体が後ろにのけぞり、痛みに顔を歪める。しかし秦墨染はすぐにその足の動きを撫でるように変え、絲の柔らかな感触が柳如煙の胸元を優しく撫でた。柳如煙はその急な変化に戸惑い、息を呑む。

「聖女よ、痛いか? ならばもっと深く味わわせてやろう。」

秦墨染は蘇清漪に命じた。蘇清漪は玄鐵高跟靴を履いた足を振り上げ、容赦なく柳如煙の太腿を踏みつける。鈍い衝撃と共に、柳如煙の皮膚には青痣が浮かび上がった。彼女は歯を食いしばり、声を殺して耐える。その様子を秦墨染は満足げに見つめていた。

秦墨染は腰元から金絲軟鞭を取り出した。鞭身は金絲で編まれ、月光にきらめきながら鋭い音を立てる。彼女は鞭を一振りし、空中で火花が散った。その鞭先は蘇清漪の臀部を正確に打ち据える。黄金の跡が絳紅の宮装の上に浮かび上がり、蘇清漪は声を上げて悲鳴を漏らした。

「数えよ、聖女。五百回に達するまで。」

秦墨染の声は冷たい。鞭はさらに振るわれ、今度は蘇清漪の臀の割れ目を狙った。金絲軟鞭が肉を打つ鋭い音が寒潭の畔に響く。蘇清漪は絶叫し、許しを乞うように秦墨染の足元にすがりつく。柳如煙は震える声で数を数え始めた。

「一、二、三——」

五百回に達した時、蘇清漪の臀部は既に血の滲む黄金の筋で覆われていた。彼女は身体を丸めて喘ぎ、息も絶え絶えだ。秦墨染はその姿を見下ろしながら、さらに追い打ちをかけるように蘇清漪に命じた。

「聖主よ、今度はその靴で聖女の陰部を蹴れ。」

蘇清漪は震える足を振り上げ、玄鐵高跟靴の靴先を柳如煙の股間に向けた。一撃が炸裂し、柳如煙は激痛に全身を丸めて悲鳴を上げる。その声は寒潭の冷気に吸い込まれるように消えた。秦墨染は冷たく嘲るように言葉を投げかける。

「聖女よ、其方は聖主の足で感じるとは、何たる辱めぞ。」

秦墨染は次に、寸止めの手技を用いて柳如煙の陰核を指先で刺激した。指の腹が微かに触れ、柳如煙の身体が痙攣する。絶頂に達しかけたその瞬間、秦墨染は指を離す。柳如煙は声にならない嗚咽を漏らし、その身体は解放されずに震え続けた。

「まだ終わらぬ。」

秦墨染は蘇清漪を寒潭の上に逆さに吊るした。細い絹糸が彼女の足首を縛り、その身体は水面すれすれに揺れる。秦墨染は手にした氷水の器を傾け、冷たい水が蘇清漪の髪を濡らし、その顔面を伝って滴り落ちた。蘇清漪は恐怖に顔を歪めるが、抗う術はない。秦墨染は黒絲の足先を振り上げ、逆さ吊りの蘇清漪の臀部を打ち据えた。その衝撃で蘇清漪の身体が空中で回転し、痛みは倍加する。

「聖女よ、其方も手伝え。」

秦墨染は柳如煙に命じ、羊脂玉屐を履いた足で蘇清漪の腹部を踏ませた。柳如煙は躊躇しながらも、その足を蘇清漪の腹に置く。一歩踏み込むたびに、蘇清漪の腹中が逆流し、吐き気を催す。彼女は口元を押さえ、嘔吐を必死にこらえた。

秦墨染は火浣炭盆を取り出した。炭火は赤々と燃え盛り、熱気が寒潭の冷気とぶつかり合う。彼女は炭盆を蘇清漪の下半身に近づけた。炭火が近づくにつれ、蘇清漪の白い肌が焼けるように熱くなる。彼女は絶叫し、その声は潭の上に響き渡った。やがて、彼女の下半身から失禁が漏れ、湯気が立ち上る。秦墨染はそれを見て、冷たく命じた。

「聖女よ、後始末をせよ。」

柳如煙は恐る恐る近づき、布でその汚れを拭き取る。その手は震えていた。

秦墨染は再び柳如煙の前に立ち、玉指を伸ばした。その指は「陰核弾き」の手技で、柳如煙の陰核を弾き始める。ぱちぱちという乾いた音が規則正しく響く。五百回、その指は容赦なく弾き続けた。柳如煙は声を出すことを許されず、必死に声を殺す。しかし、絶頂に達した瞬間、彼女は悲痛な叫びを抑えきれずに放ってしまった。秦墨染はさらに弾く手を強め、柳如煙の身体が痙攣して床に崩れ落ちる。

その時、遠くの林の陰から微かな物音が聞こえた。秦墨染の耳がピクリと動く。彼女は素早く手を引き、場の空気を一変させた。糸を解き、衣冠を整えるように命じる。蘇清漪と柳如煙も即座に立ち上がり、乱れた衣を直し、顔の表情を平静に戻す。三人はあたかも談笑していたかのように振る舞った。

林の陰から現れたのは、内門長老の沈玉棠だった。彼女は寒潭の周囲を見回しながら、疑わしげな目を三人に向けた。

「三位、夜更けに此処で何をしておられる?」

秦墨染は優雅に微笑み、声を澄ませて答えた。

「いや、聖主と聖女を連れて夜の潭景を楽しんでいたのです。ただし——」

彼女は一呼吸置き、目を細めて沈玉棠を見据えた。

「長老もご一緒に如何ですかな?」

沈玉棠はその言葉に含みを感じ取り、一歩後退した。彼女は三人の衣に浮かぶ微かな皺や、気配の乱れを見逃さなかった。しかし決定的な証拠は掴めず、ただ軽くうなずくだけだった。

「いや、構わぬ。御手を煩わせてはならぬ。」

そう言い残し、沈玉棠は背を向けて去っていく。しかしその足取りは重く、心の内の疑念は消えなかった。秦墨染はその後ろ姿を見送りながら、口元に冷ややかな笑みを浮かべた。

ハイヒールの舞

# 第四回:ハイヒールの舞

天玄門演武場の地下、深さ十丈の密室。秦墨染はゆっくりと壁に刻まれた陣文をなぞる。指先から淡い青い光が溢れ、部屋全体を包み込んだ。音は完全に遮断され、外界の喧騒は一切届かない。彼女は満足げに微笑むと、中央に立つ二人の女に向き直った。

「蘇聖主、柳聖女、準備はよろしいですか?」

蘇清漪は紫金の戦裙を身につけている。腰から膝にかけて、細やかな金糸で鳳凰が刺繍され、動くたびに光がきらめく。そして何より目を引くのは、彼女の足元だ。龍骨を削り出して作られた高跟靴。三寸の高さは、彼女のすらりとした脚をさらに長く見せている。靴の表面には、無数の霊石が嵌め込まれ、歩くたびに星のように瞬いた。

「こんなもので私を試そうというのか?」蘇清漪の口元には冷ややかな笑みが浮かぶ。「凡人の身でありながら、よくもまあ…」

秦墨染は答えず、ゆっくりと自分の足を包むものを整えた。彼女が履くのは「膚脂」という名の肉絲だ。霊蚕絲と特殊な膠質を混ぜ合わせ、第二の皮膚のように足に密着している。肌色のそれは、遠目には素足と見紛うほどの自然さだ。しかし触れれば、ひんやりとなめらかな質感が指を滑らせる。

「さあ、まずは足の力を見せていただきます」秦墨染は部屋の隅に置かれた銅人を指さす。それは人の形を模したもので、全身が青銅でできている。「その龍骨高跟靴で、これを蹴ってください」

蘇清漪は軽く鼻で笑うと、優雅に歩み寄った。高跟靴が石の床を叩く音が、密室に冷たく響く。彼女は銅人の前に立つと、何のためらいもなく右足を振り上げた。龍骨の靴底が銅人の腹部にめり込む。

鈍い音とともに、銅人の表面に明らかな凹みが生じた。周囲には亀裂が走り、中から砂のような破片がこぼれ落ちる。

「驚異的な足力です」秦墨染は静かに拍手を送る。「ですが、まだまだ」

彼女は自分の肉絲に包まれた足先を、蘇清漪の太腿の内側に向けた。一撃。軽やかでありながら、確かな重みを帯びた打撃が、敏感な場所に炸裂する。

「っ…!」蘇清漪の体が跳ねる。彼女は後退しようとしたが、秦墨染の手が彼女の腰を捕らえていた。

「動かないでください。まだ九十九回残っています」

二撃、三撃。足先が太腿の内側を打つたび、蘇清漪の脚は震えた。彼女は逃れようと体をよじるが、秦墨染の握力は驚くほど強く、まったく動けない。足先は的確に同じ場所を打ち続け、皮膚が熱を持ち始める。

「数えながらどうぞ」秦墨染の声は甘く、しかし有無を言わせぬ響きがあった。

「…四十七、四十八…」蘇清漪は歯を食いしばりながら数える。太腿はすでに赤く染まり、内側の柔らかな部分がひくひくと痙攣している。それでも、彼女は逃げ出さなかった。逃げ出せなかった。

一方、柳如煙は碧緑の羅裙に身を包み、足には翡翠屐を履いていた。履物の底には精巧な凸状の雲紋が刻まれている。秦墨染は彼女の前に砕石を撒き散らした。

「跪け」

柳如煙は一瞬ためらったが、師尊である蘇清漪がすでに従っているのを見て、ゆっくりと膝をついた。翡翠屐の雲紋が砕石に食い込み、鋭い痛みが足の裏を貫く。彼女は息を呑んだ。

秦墨染は自分の足を包む新しい絲襪を取り出した。それは金絲と龍鱗粉で織られた「龍鱗」という名のものだ。金色に輝くその絲襪は、まるで龍の鱗のように一枚一枚が規則正しく重なり合っている。彼女が履くと、足全体が神々しい光を放った。

「さて、柳聖女。あなたのその頑なな姿勢を、少し柔らかくしてあげましょう」

金絲の足先が柳如煙の臀部を捉えた。一蹴りごとに、羅裙の下から鈍い音が響く。柳如煙は唇を噛みしめて耐えたが、十回を超えたあたりで声が漏れ始めた。臀部は確実に腫れ上がり、羅裙に張り付くように膨らんでいる。

秦墨染は蹴るのをやめ、今度は足の裏全体で押し付けるように踏みつけた。金絲の足が臀部のふくらみをぐにゃりと変形させる。柳如煙は悲鳴を飲み込み、砕石の上で体を震わせた。

「蘇聖主、あなたも参加してください」秦墨染は振り返る。「その龍骨高跟靴で、柳聖女の乳首を踏みなさい」

蘇清漪の顔に一瞬の躊躇が走る。しかし、秦墨染の視線が冷たく彼女を射抜くと、彼女はゆっくりと柳如煙の前に立った。高跟靴の先端が、柳如煙の胸の膨らみに触れる。ピンポイントで狙いを定めた靴底が、布越しに隆起した乳首を捉えた。

「やっ…!」柳如煙の悲鳴が密室に響く。

踏む力が加わるたび、乳首は布の下で押し潰され、赤く充血する。柳如煙は上半身を反らせて痛みから逃れようとしたが、蘇清漪の足は容赦なく追いかけた。

「もっと強く」秦墨染が命じる。

蘇清漪は歯を食いしばり、体重をかけた。龍骨の靴底が乳首を完全に押し潰し、柳如煙の絶叫が密室を満たす。その声は秦墨染の耳には、まるで子守歌のように心地よく響いた。

「よくできました。では、次に進みましょう」

秦墨染は一枚の戒尺を取り出した。それは玄鐵で作られ、表面には複雑な符文が刻まれている。尺の縁は薄く、打ち下ろせば鋭い痛みを生むだろう。

「蘇聖主、身をかがめてください。あなたのその高慢な臀部を、一千回打ちます」彼女の声には少しの揺らぎもない。「数えなさい。間違えたら、最初からやり直しです」

蘇清漪の顔が青ざめる。しかし、彼女は逆らえなかった。ゆっくりと体を折り、両手で膝を支える。紫金の戦裙が捲れ上がり、白い臀部が露わになった。

一撃目。玄鐵戒尺が臀の割れ目に正確に落ちる。鋭い痛みが走り、蘇清漪の体が跳ねた。

「一!」

「二!」

数えるたびに、戒尺は同じ場所を打つ。十回を過ぎたあたりで、皮膚は赤く腫れ上がった。百回を超えると、腫れは紫色に変わり始める。蘇清漪の声は次第に掠れ、絶叫に変わった。

「四百三十七! 四百三十八!!」

彼女は泣き叫びながらも、数を間違えなかった。秦墨染の手は正確で、リズムも一定だ。千回が終わるころには、蘇清漪の臀部は見る影もなく腫れ上がり、座ることもかなわないだろう。

「お疲れさまでした」秦墨染は優しく微笑む。「しかし、これはまだ序盤です」

彼女は柳如煙を一瞥した。「蘇聖主、今度はあなたが柳聖女の陰部を蹴ります。五百回。龍骨高跟靴で」

蘇清漪はよろよろと立ち上がる。腫れた臀部が痛みで悲鳴を上げるが、彼女は柳如煙の前に立った。開かれた脚の間、翡翠屐の先端が露わになっている。

一蹴り目。龍骨の靴先が陰部を直撃する。柳如煙はのたうち回り、砕石の上で体をよじった。

「一!」蘇清漪が叫ぶ。

「二!」

三回、四回と蹴るたび、柳如煙の陰部は赤く腫れ、痛みで彼女は意識が遠のきそうになる。秦墨染はその様子を冷めた目で見つめながら、言葉を投げかけた。

「柳聖女、あなたはいつも高慢ちきでしたね。自分は天玄門の聖女だと誇っていた。でも今のあなたは、ただの躾けられる犬ですよ」

「違う…!」柳如煙は歯を食いしばって反論しようとしたが、また一撃が陰部に炸裂し、言葉は悲鳴に変わった。

秦墨染は満足げにうなずくと、今度は蘇清漪に近づいた。彼女の指が、肉絲に包まれた足先で蘇清漪の陰核を探り当てる。

「寸止」の手技。秦墨染の指先が、陰核の先端をかすめるように撫でる。蘇清漪の体が弓なりに反った。快感が電流のように全身を駆け巡る。もう一撫ですれば、絶頂に達するだろうーーしかし、秦墨染はそこで手を止めた。

「待って…!」蘇清漪の声は切実だ。

「待ちますよ」秦墨染は微笑む。「あなたが本当に欲しがるまで」

彼女は指を離し、今度は柳如煙の方を向く。梁から一本の縄を垂らし、柳如煙の足首を縛ると、ゆっくりと逆さに吊り上げた。翡翠屐が床から離れ、柳如煙は頭を下にした状態でぶら下がる。羅裙が頭のほうに落ち、下半身が完全に露わになった。

「美しい姿ですね」秦墨染は金絲の足先を柳如煙の胸腹に向けた。

一打。金絲の先端が乳首を打つ。柳如煙の体が空中で揺れた。

二打。三打。胸と腹を交互に打たれ、柳如煙は縄にぶら下がったまま掙扎する。叫び声は次第に弱くなり、代わりにすすり泣きが漏れ始めた。

秦墨染はやがて手を止め、炭盆を取り出した。火浣石で作られたその炭盆には、霊炭がくすぶっている。熱気が部屋に立ち込め、柳如煙の逆さまになった臀部に容赦なく襲いかかる。

「あっ! ああっ!!」

臀部の割れ目に炎の熱が集中する。柳如煙は絶叫し、体を激しくよじった。熱さに耐えきれず、彼女の膀胱は制御を失った。琥珀色の液体が勢いよく噴き出し、床に飛び散る。

「失禁しましたね」秦墨染の声には嘲りが混じっていた。「蘇聖主、舐めなさい」

蘇清漪の顔が歪む。しかし、彼女はゆっくりと床に這いつくばった。舌を伸ばし、自分の聖女が零した液体を舐め取る。その味は塩辛く、苦かった。彼女の目から涙が一筋こぼれ落ちる。

「さて、とどめと参りましょう」秦墨染は蘇清漪の陰核に指を伸ばす。「陰核弾き、一千回。金絲の足先で、です」

彼女の指は正確に陰核を捉え、弾くように撫でる。十、二十、三十。蘇清漪の体は快感に震え、声にならない悲鳴を上げる。彼女は絶頂に達しそうになるが、秦墨染は寸前で手を緩める。それを繰り返すうち、蘇清漪の意識は快感の渦に飲み込まれていった。

千回が終わるころ、彼女は床に崩れ落ち、全身を痙攣させていた。絶頂の波が、彼女の理性を完全に打ち砕いていた。

「蘇聖主、最後にもう一つ」秦墨染は彼女を立たせると、柳如煙の顔を指さす。「その顔を、龍骨高跟靴で踏みなさい」

蘇清漪はよろよろと歩み寄る。高跟靴の底が、柳如煙の頬に押し付けられた。抵抗する力もなく、柳如煙の顔は靴底の下で歪む。

「二人とも、よくできました」秦墨染は優しい声で言う。「では、最後の仕上げです。お互いの足先で慰め合いなさい」

二人は顔を見合わせた。蘇清漪は龍骨高跟靴を履いた足を、柳如煙の股の間に差し入れる。柳如煙はおずおずと、翡翠屐の雲紋が刻まれた足先で、蘇清漪の陰核に触れた。

最初はぎこちない動きだった。しかし、快感が積み重なるにつれ、二人の動きは次第に激しくなる。足と足が絡み合い、擦れ合うたびに室内に湿った音が響く。

「もっと…もっと強く…」蘇清漪の声は掠れていた。

柳如煙はそれに応え、足先の動きを速める。二人は互いに快感を求め合い、やがて同時に絶頂に達した。長い吐息が密室に漏れ、二人の体はゆっくりと床に沈んだ。

秦墨染はその様子を満足げに見守っていた。しかし、突然、彼女の顔が引き締まる。扉の外から、かすかな足音が聞こえたのだ。

音を遮断する陣は機能している。しかし、扉自体には触れた。ノックの音が、鈍く響く。

「秦師妹、中にいるか?」沈玉棠の声だ。「巡視に来たのだ。少し話がある」

秦墨染は素早く動いた。二人の女を立たせ、衣服を整えさせる。彼女自身も淡定した表情を作り、扉を開けた。

「沈師姐、何か御用でしょうか?」

沈玉棠の目が部屋の中を一瞥する。蘇清漪と柳如煙の服装は乱れ、顔には涙の跡が残っている。沈玉棠の目つきが鋭くなった。

「体術を教えていたところです」秦墨染は微笑んで言う。「聖主と聖女には、もう少し基礎を固めていただく必要がありまして」

「体術?」沈玉棠の声には疑念が満ちている。「そのような格好で?」

「汗をかきますから、薄着で。」秦墨染はさらりと答える。「何か問題でも?」

沈玉棠はしばらく三人を見つめていたが、やがて「いや…」と首を振った。「私はただの巡視だ。邪魔をしたな」

彼女は背を向けて去っていった。しかし、歩きながら何度も振り返り、その眼差しはますます深い疑念に沈んでいく。秦墨染は彼女の背中を見送りながら、密かに計画を練り始めた。

「沈玉棠…次はあなたの番かもしれませんね」

彼女の唇に浮かんだ微笑みは、冷たく、そして妖艶だった。

火炙りの刑

丹薬房の密室は、昼なお暗い。壁一面に並んだ薬棚の向こう、中央に据えられた巨大な丹炉が、鈍い熱気を部屋中に満たしている。炉の側面には細かい亀裂が走り、時折、橙色の光が漏れ出る。その熱は、ただの火よりもずっと深く、骨の髄まで焼くような霊気を帯びていた。

秦墨染は炉の前に立っていた。彼女の足元には、黒絲「暗夜」が幽かな光を放ちながら、床の石畳を這う。その絲は暗影蛛絲と黒曜石粉で織られ、動くたびに星空の断片のようにきらめいた。彼女は静かに手を伸ばし、丹炉の蓋に触れる。金属がじゅう、と鳴り、指先が一瞬で赤く染まった。

「清漪、如烟。本日の修行を始める」

その声は低く、甘やかでありながら、刃のように鋭い。蘇清漪は玄黒の長裙を翻し、足元の赤銅高跟靴を鳴らしながら前に進み出た。靴底には火灵石が嵌められており、一歩ごとに火花が散る。彼女の瞳には冷たい光が宿っていたが、その奥にはかすかな震えがあった。

「まず、その靴の力を見せよ。あの鉄床を蹴れ」

秦墨染が指さした先には、人ひとり分の重さがある鉄床が置かれていた。蘇清漪は一瞬ためらったが、やがて腰を落とし、赤銅高跟靴のかかとを鉄床の側面に叩きつけた。

がきん、という鋭い音。鉄床はぐにゃりと歪み、中央が大きくくぼんだ。火花が四方に散り、蘇清漪自身もその衝撃に一歩よろめいた。

「ふふ…驚いたか? お前の足はもう、ただの聖主の足ではない。この靴がお前を、さらに高みへ導く」

秦墨染はゆっくりと近づき、黒絲に包まれた足先を蘇清漪の頬に触れさせた。絲の感触は冷たく、滑らかだった。

「さあ、百回。お前の頬を打つ。泣くなよ」

一撃目。ぱしん、という乾いた音が響き、蘇清漪の頬が赤く腫れ上がる。彼女は唇を噛みしめ、声を殺した。二撃目、三撃目——十撃を過ぎた頃には、彼女の頬は紫色に変色し、涙がこぼれ落ちた。

「…泣くなと言ったはずだ」

秦墨染の足先が、今度は優しく腫れた頬を撫でる。その温もりに、蘇清漪の身体が震えた。痛みと甘美な快感が混ざり合い、彼女の理性を溶かしていく。

「はい…師尊…」

声が掠れていた。

その頃、柳如烟は丹炉のそばに跪かされていた。彼女の火紅の紗裙は炉の熱でひらひらと揺れ、瑪瑙屐の底には炎の模様が浮かび上がっている。秦墨染は彼女の前に立ち、紅絲「烈焰」に包まれた足を差し出した。絲は火蚕絲で織られ、触れると温かく、かすかに赤い光を放っている。

「如烟、お前の胸を見せろ」

柳如烟はおずおずと上衣をはだけた。白い肌が露わになり、炉の明かりに照らされる。秦墨染は紅絲の足先をその胸の頂点に当て、軽く蹴った。

「あっ!」

一撃ごとに、皮膚が赤く焼けていく。柳如烟の身体はのけぞり、声が漏れる。秦墨染は言葉を続けた。

「お前は驕り高ぶっていた。聖女としての誇りを捨て、ただの雌になる時だ。分かるな?」

「…はい…私は…雌です…」

柳如烟の声は震えていたが、その目にはかすかな従順の色が浮かんでいた。

秦墨染は蘇清漪を呼び寄せた。

「清漪、お前の赤銅高跟靴で、如烟の太腿を踏め」

蘇清漪は一瞬ためらったが、やがて靴を振り上げ、柳如烟の太腿に振り下ろした。ずしん、という鈍い音。柳如烟の白い肌が一瞬で焦げ黒くなり、焼けるような臭いが立ち込める。

「い、痛い…! 師尊、お許しを…!」

柳如烟は泣き叫び、太腿を押さえた。しかし秦墨染は冷たく微笑む。

「まだまだ足りぬ。五百まで数えよ。その間、清漪はお前の腿を踏み続ける」

次に秦墨染は、炉の中から火浣鉄鎖を取り出した。鎖は真っ赤に焼け、空気を歪めるほどの熱を放っている。彼女はその鎖を蘇清漪の腰に巻きつけ、さらにその先端を陰核に絡めた。

「ああああっ!!」

蘇清漪の絶叫が密室に響く。鎖が肌に触れるたび、じゅう、という音とともに肉が焼ける。彼女はのたうち回り、床を叩いたが、逃れることはできなかった。

「清漪、お前の臀の割れ目も焼いてやろう」

秦墨染は鎖を振りかぶり、彼女の臀部に叩きつけた。一撃ごとに、肉が焦げ、黒く爛れる。蘇清漪の叫び声は獣のそれに変わった。柳如烟は震える声で数を数え続ける。

「…五十八…五十九…六十…」

「もっと大きな声で数えよ!」

秦墨染の叱咤に、柳如烟は声を絞り出した。彼女の目には涙が溢れ、身体は震えていた。

「次は、清漪。お前の靴で、如烟の陰部を一千回蹴れ」

蘇清漪はよろよろと立ち上がり、赤銅高跟靴を振りかざした。一撃目、柳如烟の陰部に靴がめり込み、彼女は悲鳴を上げてその場に崩れ落ちる。二撃目、三撃目——蹴るたびに、柳如烟の身体は痙攣し、声は次第にかすれていった。

「も、もう許して…師尊…お願い…」

柳如烟の声は消え入りそうだった。やがて、彼女は気を失った。秦墨染は冷たい水を彼女の顔にかけ、無理やり意識を戻させる。

「まだ終わらぬぞ」

秦墨染は今度、手技に移った。紅絲の足先を柳如烟の陰核に当て、寸止めの刺激を与える。指先がかすかに触れ、離れる。その繰り返しに、柳如烟の身体は弓なりに反り返り、痙攣を繰り返した。

「イかせて…ください…!」

「駄目だ。まだお前には早い」

秦墨染は冷たく手を止め、柳如烟の身体を痙攣させたまま放置した。

次に、蘇清漪を逆さに吊るした。丹炉の上に綱をかけ、彼女の足を縛り上げ、頭を下にして炉の真上に吊るす。炉の炭火が彼女の下半身を焙り始めた。

「や、やめて…! 熱い…熱い!!」

蘇清漪は逆さまのまま手足をばたつかせたが、逃げ場はない。炭火の熱が彼女の腿や臀部を焦がし、皮膚がぷつぷつと音を立てて焼けていく。彼女の絶叫はやがて嗚咽に変わり、失禁した。尿が滴り落ち、炭火に触れるとじゅう、と音を立てて蒸発した。

「清漪、このまま一日、ここで焼かれるがいい」

秦墨染は冷たく言い放ち、柳如烟の方へ向き直った。彼女は再び火浣鉄鎖を手に取り、柳如烟の臀の割れ目を打ち始めた。

一、二、三——数えるたびに、柳如烟の臀肉は焦げ、爛れ、裂けた。彼女の叫び声は密室の壁に反響し、やがて掠れて消えた。秦墨染は一千回の打擲を終えると、霊薬を彼女の傷口に塗り込んだ。冷たい薬が焼けた肉に染み込み、柳如烟は一瞬息を呑んだ。

「清漪、次はお前だ」

秦墨染は紅絲の足先を蘇清漪の陰核に当て、弾くように刺激を始めた。五百回、彼女は指先で弾き続ける。蘇清漪の身体は激しく痙攣し、泣き叫びながら許しを乞うた。

「も、もうイく…! イってしまう…!」

「イけ。存分にイけ」

その言葉を合図に、蘇清漪の身体が大きく跳ね、絶頂の悲鳴が響き渡った。彼女の身体は弛緩し、逆さ吊りのままぐったりとした。

「最後だ。清漪、如烟の顔を踏め」

蘇清漪はよろめきながら立ち上がり、赤銅高跟靴を柳如烟の顔に押し当てた。柳如烟は抵抗することなく、その圧力にただ耐えていた。

その時、轟音が響いた。丹炉が突然、激しく爆発したのだ。炎と破片が四方に飛び散る。秦墨染は瞬時に二人をかばい、身体を丸めて衝撃を防いだ。

「…誰か来る」

秦墨染の耳に、遠くから駆け寄る足音が聞こえた。彼女は素早く周囲を整え、三人の衣服を整えた。扉が勢いよく開かれ、入ってきたのは内門長老、沈玉棠だった。

「何事だ! この爆発は…!」

彼の目に飛び込んできたのは、煤けた床と崩れた薬棚、そして三人の乱れた姿だった。蘇清漪は頬を腫らし、柳如烟は跪いたまま顔を上げられない。秦墨染だけが、涼やかな微笑みを浮かべて彼を見つめていた。

「沈長老、ご心配には及びません。丹炉の制御に失敗しただけです。すぐに修理いたします」

沈玉棠は鋭い目で三人を見渡したが、確たる証拠は掴めなかった。彼はしばらく沈黙した後、仕方なく踵を返した。

「…次は気をつけよ」

彼の背中が遠ざかるまで、秦墨染の微笑みは崩れなかった。密室には再び静寂が戻り、ただ炭火の燃える音だけが、耳障りに響いていた。

逆さ吊りの縛め

蔵経閣の最上階は、普段誰も立ち入らぬ禁域である。秦墨染はその密室の中央に立ち、周囲の本棚を巧みに配置して外界の視線を遮断していた。窓からの薄明かりが埃っぽい空気に差し込み、彼女の白い指先が微かに光る。

蘇清漪は青玉の長裙を纏い、足元には銀絲で編み上げられた高跟靴を履いていた。靴は四寸の高さがあり、靴面には真珠が几帳面に嵌め込まれている。彼女が一歩踏み出すたびに、真珠が互いに擦れてかすかな音を立てる。秦墨染はその靴先に目を留め、口元に僅かな笑みを浮かべた。

「聖主様、あの本棚をご覧ください。少し傾いていますね」

蘇清漪は言われるままに振り返る。秦墨染は静かに歩み寄り、彼女の耳元で囁いた。

「あの本棚を、その靴で蹴ってみてください」

蘇清漪の眉が微かに動いた。しかし、彼女は拒まなかった。銀絲高跟靴の先端を本棚の脚部に合わせ、軽く息を吸い込むと、一気に蹴り出した。鈍い音が響き渡る。本棚はまるで紙細工のように倒れ、積まれていた経巻が床に散乱した。木屑が舞い上がる中、蘇清漪は自分の足力を改めて認識し、僅かに驚愕の色を浮かべた。

「さすが聖主様、そのお力は驚異的です」

秦墨染は優雅に歩み寄り、自分の足を上げた。白絲で包まれた足先——霜華という名の氷蚕絲で織られたそれは、触れれば冷たく、まるで雪の結晶のようだった。その足先が、蘇清漪の太腿に触れる。次の瞬間、鋭い打撃が走った。

「あっ!」

蘇清漪の太腿が赤く腫れ上がる。秦墨染はすぐに手を伸ばし、腫れた箇所を優しく撫でながら、低い声で言った。

「聖主様、痛かったでしょう。でも、これでお身体がほぐれました。力を抜いてください」

蘇清漪は唇を噛みしめたが、何も言い返せなかった。

その時、柳如煙が姿を現した。薄黄色の紗裙が風に揺れ、足元には琥珀でできた屐を履いている。屐底には雲紋が刻まれており、歩くたびに軽やかな音がした。秦墨染は彼女に床に散らばった経巻の上に跪くよう命じた。柳如煙は一瞬ためらったが、師尊である蘇清漪が既に従っているのを見て、ゆっくりと膝をついた。

秦墨染は今度、自分の足を金絲で包んだ。流光という名の襪は、金絲と流光石粉で織られており、光を受けると美しく輝いた。その足先で、柳如煙の臀部を蹴り始める。一回、二回——正確に、五百回。柳如煙の身体は震え、臀部は次第に赤く腫れ上がった。声を漏らしそうになるのを必死にこらえる。秦墨染は蹴り終えると、今度は足でその場所を踏みつけた。

「聖女様、耐えてください。まだ始まったばかりです」

秦墨染の声は優しく、しかし断固としていた。次に彼女は蘇清漪に命じる。銀絲高跟靴で、柳如煙の下半身を踏むように。蘇清漪は一瞬躊躇したが、秦墨染の視線に促されて靴を上げた。高跟の先端が柳如煙の柔らかな部分に触れる。力が加わるたびに、柳如煙は痛がって声を上げた。

「師尊……やめてください……」

柳如煙の声は涙で濡れていた。蘇清漪はその声に心が痛んだが、秦墨染が次に取り出したものを見て、自分の運命を悟った。

天蚕絲縄——細く、しかし極めて強い縄だった。秦墨染はそれを蘇清漪の両足に巻き付け、もう一端を梁に投げ渡す。縄が引き絞られ、蘇清漪の身体が逆さに吊り上げられた。青玉の長裙が逆さまに垂れ、長い黒髪が床に触れる。彼女の顔は一瞬で血の気を失った。

「秦墨染……お前……!」

しかし秦墨染は答えず、ゆっくりと歩み寄った。銀絲高跟靴の先端が、逆さ吊りになった蘇清漪の陰部を正確に蹴り上げる。その衝撃で、蘇清漪の身体が空中で回転した。痛みが倍増し、彼女は耐えきれずに叫び声を上げた。

「やめ……許して……!」

「聖主様がお許しを乞うのですか?」

秦墨染の声は冷たく澄んでいた。蘇清漪は泣きながら何度も頷いた。

秦墨染は次に柳如煙を呼び寄せた。琥珀屐を履いた足で、逆さ吊りの蘇清漪の顔を踏むように命じる。柳如煙は震えながら近づいたが、躊躇して足を止めた。

「聖女様、ためらってはいけません」

秦墨染の声が後ろから聞こえる。柳如煙は目を閉じ、ゆっくりと足を上げた。琥珀屐の底が、蘇清漪の頬に触れる。その感触に、蘇清漪が悲鳴を上げた。

「如煙……お前まで……」

「黙っていなさい」

秦墨染が割って入る。今度は彼女の手が柳如煙の陰核に触れた。寸止めの技法——寸前で止める刺激。柳如煙の身体が弓なりに反り返り、全身が震える。しかし秦墨染はそこで手を止めた。

「まだですよ、聖女様」

彼女はそう言って、火浣炭盆を取り出した。赤く燃える炭火が盆の中で揺らめく。それを逆さ吊りの蘇清漪の下に置き、臀部の割れ目を炙り始めた。焦げるような熱気が蘇清漪を襲う。彼女は絶叫し、その衝撃で失禁した。液体が経巻の上に滴り落ちる。

「聖女様、それを舐めてください」

秦墨染の命令に、柳如煙は屈み込んだ。彼女の舌が、濡れた経巻に触れる。苦い味が広がった。

秦墨染はさらに続ける。今度は蘇清漪に命じて、銀絲高跟靴で柳如煙の乳房を踏ませた。高跟の先端が乳首を擦り、傷ができる。柳如煙は痛がって身体を捩ったが、秦墨染は優しく傷口に霊薬を塗った。

「さあ、二人とも。今度は互いの足先で、絲襪の足交をしましょう」

秦墨染の言葉に、蘇清漪と柳如煙はゆっくりと向かい合った。白絲と金絲に包まれた足先が絡み合い、互いの襪の感触を確かめ合う。最初はぎこちなかったが、次第に動きは滑らかになり、二人の目はとろけていった。

その時、階下から足音が聞こえた。

「秦師妹、おるか?」

沈玉棠の声だった。秦墨染は素早く動き、逆さ吊りの縄を解き、散らばった経巻をかき集める。蘇清漪と柳如煙も衣服を整え、普段の姿を取り繕った。

沈玉棠が扉を開けると、三人が床に積まれた経巻を整理している姿があった。

「これは……書物を借りに来たのだが」

沈玉棠は目を細め、部屋の中を見回した。蘇清漪の頬には赤い跡が残り、柳如煙の唇は微かに腫れている。何かが異常だと感じ取ったが、秦墨染が柔和な笑顔で言った。

「申し訳ありません、玉棠姐。ちょうど経巻の整理をしておりました。もう少しお待ちいただけますか?」

沈玉棠は一瞥をくれたが、何も言わずに背を向けた。扉が閉まる音が響く。彼女の心の中では、疑念が三分の確信に変わっていた。

龍庭の乱

沈玉棠は深夜の密室内で、五人の長老と向き合っていた。机の上の灯明が揺らぎ、彼女の影を壁に映し出す。

「この数日、宗門内で異変が起きている。お前たちも感じているはずだ。」

沈玉棠の声は低く、抑えられていた。彼女は懐から一枚の符紙を取り出し、机の上に置いた。符紙には微かな霊気の痕跡が残っている。

「これは秦墨染の部屋の近くで拾ったものだ。普通の凡人がこんな符を扱えるはずがない。」

長老たちは顔を見合わせた。一人が口を開く。

「沈長老、あの秦墨染という女は聖主様が自ら連れて来られた方です。下手に動けば…」

「だからこそ、だ。」沈玉棠は符紙を握り潰した。「聖主と聖女はあの女に惑わされている。我々は宗門の行く末を案じねばならぬ。」

その時、室外から微かな物音がした。沈玉棠は鋭く扉を睨む。

「誰だ!」

だが返事はない。風の音だけが木々を揺らしていた。

一方、その同じ夜。霊泉のほとりに、秦墨染は一人立っていた。月光が泉の水面を照らし、彼女の影を映し出す。彼女は白い指で水面を撫でると、泉の水が鏡のように光り始めた。

「月明かりを集めて鏡と為す。二人が来るのにちょうど良い場所だ。」

背後から跫音が近づく。振り返ると、蘇清漪と柳如煙が月光の中に立っていた。蘇清漪は金鳳のロングドレスを纏い、足には竜鱗が飾られたハイヒールブーツを履いている。ブーツのヒールは五寸あり、靴底には返しが鋭く光っていた。

「秦墨染。こんな夜更けに何の用だ?」

蘇清漪の声にはまだ威厳が滲んでいた。しかし秦墨染は微笑むだけだ。

「聖主様、今日は特別な修行をしていただきます。」

秦墨染は足元の巨石を指さす。その石は人一人分の大きさがあった。

「あの石を、そのブーツで蹴ってみせてください。」

蘇清漪は一瞬ためらったが、秦墨染の視線に促されて足を振りかぶった。竜鱗ハイヒールブーツの先端が風を切り、巨石に命中する。轟音と共に石は粉々に砕け散り、破片が泉に飛び散った。

「見事でございます。」秦墨染は軽く拍手を打った。「聖主様の足の力は、既に頂点に達しました。」

彼女はゆっくりと蘇清漪に近づく。足元で黒いストッキングが幽かな光を放っていた。その名は「深淵」。暗影の蜘蛛の糸と深淵の石粉で織られたそれは、まるで虚空を纏っているかのようだ。

秦墨染は突然、黒いストッキングのつま先で蘇清漪の頬を打った。乾いた音が響く。蘇清漪は驚きの声も上げず、頬を押さえた。そこには赤い跡が浮かんでいた。

「痛いか?」

秦墨染の問いに、蘇清漪は唇を噛んで答えた。

「…痛い。」

だがその目は、狂熱の光を宿していた。

「では、続けよう。」秦墨染は振り返り、柳如烟に目を向ける。「如烟、その紫霞のロングドレスがよく似合っている。だが、それだけでは足りない。」

柳如烟は足元に琉璃屐を履いていた。屐の底には虹模様が浮かび、月光を浴びて七色に輝いている。彼女は秦墨染の命に従い、泉の中に膝まずいた。水が冷たく足を濡らす。

「お前のストッキングは、その紫の糸か。」

柳如烟は頷いた。足には「霞光」という名の紫のストッキングが巻かれていた。紫の蚕糸と霞光の石粉で織られたそれは、微かに紫の光を放っている。

「良い。」秦墨染は足を上げ、紫のストッキングのつま先で柳如烟の胸を蹴った。鈍い衝撃が走り、柳如烟は息を呑む。皮膚の下に青あざが浮き出る。

「聖女様は、この程度の痛みに耐えられないのか?」

秦墨染の言葉は刃のように冷たかった。柳如烟は唇を噛みしめて耐えた。

秦墨染は蘇清漪に向き直る。「聖主様、今度はあの聖女の太ももを、その竜鱗ブーツで踏んで差し上げなさい。」

蘇清漪は一瞬躊躇したが、秦墨染の目を見ると逆らえなかった。彼女はゆっくりと近づき、ブーツの底を柳如烟的の太ももに押し当てる。力を込めると、皮肤が裂ける音がした。柳如烟の悲鳴が霊泉に谺する。

「もうやめてくれ…」

「まだだ。」秦墨染は冷たく言い放つ。「お前たちは、まだ本当の苦しみを知らぬ。」

彼女は腰から玄鉄鎖鞭を取り出した。鞭身は玄鉄の輪が連なり、月光を浴びて鈍く光る。秦墨染は鞭を振るい、蘇清漪の尻の割れ目を打った。鋭い痛みに蘇清漪の身体が跳ねる。鞭が引き抜かれると、そこには深い血痕が残った。

「ああっ!」

「数えろ、如烟。五百までだ。」

柳如烟は涙を浮かべながら、震える声で数え始めた。「一、二、三…」

その声が霊泉に響くたび、秦墨染は鞭を振るった。蘇清漪の尻肉はめくれ上がり、血がロングドレスを染めた。彼女は痛みに耐えかね、ついに許しを乞うた。

「た、助けてくれ…もう耐えられない…」

「許しを乞うなら、もっと深く。」秦墨染は鞭を置き、蘇清漪に命じた。「そのブーツで、如烟の股間を蹴れ。」

蘇清漪は涙に濡れた顔を上げた。しかし秦墨染の目は容赦ない。彼女は力を振り絞り、ブーツの先端を柳如烟的の股間に当て、蹴った。柳如烟は声もなく気を失った。

「ふん。まだ終わっていないぞ。」秦墨染は懐から霊薬を取り出し、柳如烟の口に含ませる。すぐに彼女は息を吹き返し、激しく咳き込んだ。

「さて、次だ。」

秦墨染は蘇清漪に近づき、手技を始めた。彼女の指は寸止めの技で蘇清漪の陰核を刺激する。蘇清漪の身体が痙攣し始めるが、秦墨染はそこで手を止めた。

「ま、まだ…」

「我慢だ。」秦墨染は冷酷な笑みを浮かべる。

次に彼女はロープを取り出し、柳如烟を霊泉の上に逆さ吊りにした。泉の水が彼女の髪を浸し、滴り落ちる。秦墨染は紫のストッキングのつま先で、柳如烟的の顔を打った。乾いた音が繰り返される。

「聖女様のお顔は、これで少しは綺麗になったか?」

柳如烟は涙と血で顔を濡らしながら、言葉も出なかった。

秦墨染は火浣炭の火鉢を持ち出した。燃える炭が赤く光る。彼女は火鉢を柳如烟的の尻の割れ目に押し当てた。皮膚が焼ける音と悲鳴が同時に響く。柳如烟の身体が激しく震え、ついに失禁した。

「聖主様、舐めなさい。」

蘇清漪は跪き、震える舌で地面の液体を舐めた。その味は苦く、彼女の誇りが砕ける音がした。

「最後だ。」秦墨染は蘇清漪に立ち上がらせる。そして自らの黒いストッキングのつま先で、蘇清漪の陰核を弾き始めた。五百回、正確に数えながら。蘇清漪の身体は絶頂に達し、泣き叫びながら許しを乞うた。

「ああっ、もう…もう許してくれ…」

秦墨染は冷たく見下ろす。「お前たちは私のものだ。それだけを覚えれば良い。」

その時、霊泉の入口が破られる音がした。沈玉棠が五人の長老を率いて乱入してきた。彼女の手には符剣が握られている。

「秦墨染!お前の企みは全て見抜いている!」

秦墨染は動じることなく、ゆっくりと振り返った。その微笑みは優雅だった。

「沈長老、それは御無用な御心配です。私はただ、聖主様と聖女様に調教秘術を施していただけのこと。何か問題が?」

その瞬間、蘇清漪と柳如烟が秦墨染の後ろに跪いた。二人の目には、誇りではなく、従順の光が宿っていた。

「秦墨染は我々の師だ。誰が彼女を裁こうというのか?」

蘇清漪の声は、かつてないほど冷静だった。沈玉棠は言葉を失い、長老たちも驚愕の表情を浮かべる。

秦墨染はゆっくりと歩み寄り、沈玉棠の耳元で囁いた。

「沈長老、あなたもいずれ、同じように跪くことになるでしょう。」

沈玉棠の手が震えた。彼女は符剣を握りしめたまま、その場を後退した。

宗門の夜が、新たな支配の幕開けを告げていた。

衆矢の的

沈玉棠が宗門の大殿に立つと、その背後には十数名の内門長老が控えていた。彼女の眼差しは冷たく、大殿の中央に座する秦墨染を見下ろしていた。秦墨染は凡人の身でありながら、少しも怯える様子を見せず、かえってゆったりと茶を啜っていた。

「秦墨染、お前は宗門の乱を引き起こした罪人だ。今日、公開の場で裁きを受けるがよい。」沈玉棠の声は大殿に響き渡り、弟子たちは息を呑んだ。

秦墨染が立ち上がり、ゆっくりと口を開いた。「沈長老、あなたは何をもって私が宗門の乱を引き起こしたと言うのか?私はただ、この宗門の偽善を暴いただけだ。」

「生意気な!」沈玉棠が激怒し、手を挙げて秦墨染に攻撃を加えようとした瞬間、蘇清漪の冷たい声が響いた。

「止まれ。」

大殿の空気が一瞬にして凍りついた。蘇清漪はゆっくりと歩み出て、秦墨染の前に立ち塞がった。「沈長老、秦墨染は私の客人だ。あなたの裁きは間違っている。」

「聖主!」沈玉棠は驚愕して目を見開いた。「あなたはこの凡人のために我々と敵対するおつもりか?」

柳如烟も前に進み出て、秦墨染の隣に立った。「私も秦公子を支持する。彼の言うことは正しい。この宗門は確かに変わる必要がある。」

長老たちの間からざわめきが起こった。「聖女まで狂ったのか?」

秦墨染は微かに笑い、歩を進めて正面に立った。「諸君、私は修行者ではない。しかし、この宗門の腐敗は明らかだ。弟子たちは修行に専念せず、権力争いに明け暮れ、外部からは正義の名を掲げるが、内部では私利私欲にまみれている。これが天玄門本来の姿か?」

その言葉に、何人かの長老がうつむいた。

蘇清漪が大殿の玉座に向かい、ゆっくりと振り返った。「私は今日、聖主の位を退く。この位は秦公子に一時的に譲る。」

大殿が騒然となった。弟子たちは口々に抗議し始めた。「聖主、お待ちください!」「できない!凡人に聖主の位を渡すとは!」

柳如烟は振り返り、声を張り上げた。「静まれ!師尊の決断に異議を唱える者は、私と戦え!」

一部の反対派の長老が前に出ようとしたが、突然体が硬直し、口がきけなくなった。秦墨染の目が一瞬光り、調教の術が発動していた。

秦墨染は淡々と言った。「今のうちに、この宗門を立て直す。不満がある者もいようが、私を阻もうとする者は、その結果を思い知ることになる。」

その夜、密室の中。

秦墨染は蘇清漪と柳如烟を向かい合わせに立たせていた。二人の足元には、彼女たち自身の足に比べてあまりに華麗な「竜鱗ハイヒールブーツ」と「琉璃屐」が置かれていた。

「履け。」秦墨染の声は命令だった。

蘇清漪は歯を食いしばり、ブーツを履いた。柳如烟もそれに従った。ヒールが高く、足が不安定に震えた。

秦墨染は足元に置かれた「黒糸」と「紫糸」を見つめた。それは彼女たちの体に巻き付き、先端で股間を突いていた。

「五千回だ。数えろ。」

最初の一蹴りが蘇清漪の股間に当たった。彼女は悲鳴を上げ、体が激しく震えた。柳如烟も続けて蹴られ、心臓が裂けるような痛みに声を上げた。

「一、二、三……」蘇清漪は必死に数えたが、声は泣き声に変わっていた。柳如烟は足を震わせ、失禁しそうになった。

千回を超えた頃、二人は膝をついて許しを請い始めた。「許してください……もう耐えられません……」

秦墨染は冷たく笑った。「まだ続ける。」

三千回。蘇清漪の股間は紫黒く腫れ上がり、呼吸もままならなかった。柳如烟は涙と汗で顔をぐしゃぐしゃにし、ただ嗚咽を繰り返した。

五千回が終わる頃、二人は完全に崩れ落ち、地面に倒れて指一本動かせなかった。

秦墨染は手に「玄鉄鎖鞭」を持ち上げた。鞭は黒光りし、冷たい輝きを放っていた。「蘇清漪、尻を突き出せ。」

蘇清漪は震えながらお尻を突き出した。秦墨染は鞭を振り下ろし、尻の割れ目を正確に打った。「一。」

「ああっ!」蘇清漪の声が部屋中に響き渡った。最初の一撃で、尻の肉が引き裂かれた。「二、三……」数えるたびに、声は弱くなっていった。

百回を超えた時、蘇清漪の尻は爛れ、肉がよじれて血が滴っていた。彼女は泣き叫びながら許しを請い、床に頭をこすりつけた。

「五百。」秦墨染は冷たく言い放ち、最後の一撃を加えた。蘇清漪は悲鳴を上げ、気を失った。

次に、秦墨染は「火浣炭の火鉢」を取り出した。炭は真っ赤に燃え、熱気が部屋中に広がった。「柳如烟、下半身を出せ。」

柳如烟は恐怖で後ずさりしようとしたが、秦墨染は彼女の足首を掴み、火鉢の上に引き寄せた。火の熱が直接股間に当たり、柳如烟は悲鳴を上げて失禁した。液体が炭に当たってジュッと音を立て、嫌な臭いが立ち込めた。

「蘇清漪、起きろ。」秦墨染は桶の水を彼女の顔に浴びせた。「後始末をしろ。」

蘇清漪は震えながら起き上がり、布を取って柳如烟の下半身の汚れを拭き始めた。その間も柳如烟は泣き続けていた。

秦墨染は手を伸ばし、指で二人の陰核を同時に弾いた。「これで終わりだ。」

二人の体が同時に弓なりに反り、絶頂の波が全身を駆け巡った。蘇清漪は声を押し殺していたが、柳如烟は泣き叫びながら衝動に身を委ねた。

「恥知らずな奴らだ。」秦墨染は冷たく言い、手を離した。「完全に服従したか?」

二人は同時にうなずいた。「服従しました……永遠に……」

数日後、沈玉棠が外部の勢力と連合し、天玄門を包囲した。山門の外には数百人の修行者が立ち並び、殺気が満ちていた。

秦墨染は大門に立ち、後ろには蘇清漪と柳如烟が控えていた。「沈長老、お前の目的は何だ?」

沈玉棠は剣を抜いた。「秦墨染、宗門を乱す者として、今日必ずお前を討つ!」

秦墨染は微かに笑い、手を引いて蘇清漪と柳如烟を前に押し出した。「ならば、まず彼女たちを倒せ。」

蘇清漪と柳如烟は体を張って秦墨染の前に立ち、目に決意を宿した。沈玉棠は剣を止め、手を出せずにいた。「聖主、聖女……何をしている!」

秦墨染はその隙に裏山へと移動し、陣を敷いた。蘇清漪と柳如烟を陣眼とし、二人を中心に陣が回り始めた。

「この陣でお前たちの力を受け止める。」秦墨染が手印を結び、陣が起動した。外部勢力の攻撃が陣に当たり、反動が二人の体を打ち、口から血が溢れた。

「頑張れ。」秦墨染は冷たく言った。

蘇清漪と柳如烟は歯を食いしばり、耐えた。陣が歪み、傷が深くなるたびに、二人は血を吐いたが、それでも陣を維持し続けた。

やがて陣が崩れた時、二人は地面に倒れて動けなくなっていた。秦墨染はゆっくりと歩み寄り、手に霊薬を取って二人の口に含ませた。「飲め。」

薬が体に行き渡り、傷は癒え始めた。蘇清漪は涙を流し、秦墨染の足にすがりついた。「ありがとうございます……公子……」

柳如烟も震えながら彼を見上げた。「私たち……永遠に従います……」

秦墨染は冷淡に振り返った。「役に立つなら、それでいい。」

その時、山門が破られた。外部勢力の旗が門の上になびき、敵の声が轟いた。「秦墨染、出て来い!」

秦墨染はゆっくりと歩き出た。凡人の身でありながら、その姿は静かな威厳をまとっていた。蘇清漪と柳如烟は必死に立ち上がり、彼の前に飛び出した。

「公子を守れ!」蘇清漪が叫び、全身の霊力を振り絞って攻撃を防ごうとした。柳如烟も剣を抜き、敵の攻撃を迎え撃った。

しかし、敵は多勢に無勢だった。一撃が秦墨染の肩を掠め、血が飛び散った。秦墨染は微かによろめいたが、その目は変わらず冷徹だった。

「よくも……」蘇清漪と柳如烟の声が重なり、二人の中に何かが芽生えた。それは怒りか、それとも別の何か。敵に向かって二人は飛び込んだ。