厳喆珂の留学生活—主人の任務編

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# 第10章 週末の朝、厳喆珂はアパートのベッドで目を覚ました。窓から差し込む柔らかな日差しが部屋を明るく照らしている。彼女はスマートフォンを手に取り、何気なくメッセージを確認した。すると、主人から新たな任務が届いていた。 「ペットショップに行き、店長の指示に従え。住所は添付の地図を参照。」 短い命令文の下には、見慣れ
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第10章

# 第10章

週末の朝、厳喆珂はアパートのベッドで目を覚ました。窓から差し込む柔らかな日差しが部屋を明るく照らしている。彼女はスマートフォンを手に取り、何気なくメッセージを確認した。すると、主人から新たな任務が届いていた。

「ペットショップに行き、店長の指示に従え。住所は添付の地図を参照。」

短い命令文の下には、見慣れない住所と地図が添付されていた。厳喆珂の胸が少し早鐘を打つ。また新しい任務だ。何をされるのだろう。しかし、今の彼女には主人の命令に従う以外の選択肢はなかった。あの忌々しい動画がある限り、彼女は自由を奪われている。

彼女は深く息を吸い込み、立ち上がった。バスルームで身を清め、最低限の化粧を施す。鏡に映る自分の顔は、かつての誇り高き武道家の面影を失っていた。目の下にはうっすらと隈ができ、どこか虚ろな表情をしている。

「行かなければ…」

厳喆珂はシンプルなワンピースに着替え、小さなバッグだけを持ってアパートを出た。外の空気は冷たく、彼女の頬を刺す。地下鉄に乗り、地図に示された場所へ向かう。電車の中で周囲の乗客の視線を感じる。誰も彼女がこれから何をされるのか知る由もない。

三十分ほどで目的地に到着した。駅を出ると、少し寂れた商店街が広がっている。その一角に、目的のペットショップはあった。看板には「Pet Paradise」と書かれ、窓には子犬や子猫の写真が飾られている。しかし、なぜか入り口には薄汚れたカーテンがかけられ、内部は外からは見えないようになっていた。

厳喆珂は一呼吸置いて、ドアを押し開けた。店内に入ると、軽快なベル音が鳴る。中は一般的なペットショップのようだが、どこか異様な雰囲気が漂っていた。ペット用のケージや餌、おもちゃが陳列されているが、客の姿は一人もいない。店員が一人、カウンターの後ろで退屈そうにスマートフォンをいじっていた。

「すみません…」厳喆珂が声をかけると、店員は顔を上げた。

「いらっしゃいませ。何かお探しですか?」店員の目が、厳喆珂の全身をじろじろと見渡す。その視線に、彼女は不快感を覚えた。

「あの…主人の指示で来ました。店長に会いたいのですが」

店員の表情が一瞬で変わる。彼は軽く頷き、奥の電話を取って短く何か話した。しばらくして、電話を置き、厳喆珂に近づいてきた。

「店長がすぐに来ます。少々お待ちください」

厳喆珂は緊張しながら待つ。数分後、奥の扉が開き、一人の中年男性が現れた。太めの体型で、頭頂部は薄くなりかけている。彼の目はギラギラと光り、厳喆珂を見ると特徴的な笑みを浮かべた。

「おお、君か。よく来たね」店長は厳喆珂の周りを一周しながら、品定めするように彼女の体を眺める。「うん、なかなかいい体つきだ。若くて柔軟そうだ」

「あの…私は何をすれば…」厳喆珂が問いかけると、店長はニヤリと笑った。

「君は今日から、この店の特別な商品になるんだよ。まあ、心配しなくていい。こっちに来なさい」

店長は厳喆珂を奥の通路へと誘導する。通路の両側にはペット用のケージが積み上げられ、中には犬や猫がいる。しかし、その奥にはさらに別の扉があった。店長はその鍵を開け、厳喆珂を中に招き入れる。

「ここがペット洗浄室だ。まずはきれいにしてもらう」

部屋の中は清潔だが、どこか殺風景だった。中央にはステンレス製の洗濯台があり、壁にはホースやシャンプーボトルが並んでいる。厳喆珂が不安そうに周囲を見渡すと、後ろから店員が入ってきた。先ほどの若い男性店員だ。

「では、服を脱いでもらおうか」店長が淡々と言った。

「えっ…」厳喆珂が戸惑うと、店長の顔つきが厳しくなる。

「主人からの命令だ。服を脱げ。すべてだ」

厳喆珂の唇が震える。しかし、彼女は主人の命令に逆らえない。深く息を吐き、ゆっくりとワンピースのボタンを外し始めた。服が床に落ち、下着だけになる。店長と店員の視線が彼女の体に突き刺さる。

「続けろ」店長の声が部屋に響く。

厳喆珂は目を閉じ、ブラジャーのホックを外し、ショーツを脱ぎ捨てた。全裸になり、両手で胸を隠そうとする。しかし、店員が彼女の手を掴み、両腕を広げさせた。

「隠すな。これから全身を洗うんだ」

店員はホースを手に取り、ぬるま湯を厳喆珂の全身にかけ始めた。水が彼女の白い肌を伝って流れる。次に店員は専用のシャンプーを手に取り、彼女の髪から丁寧に洗い始めた。

「すべてきれいにしなければならない。特に…ここは念入りにな」

店員はそう言うと、厳喆珂の肛門に指を這わせた。彼女は思わず体を強張らせる。

「準備はいいか?これから浣腸をする。三回行うからな」

「浣腸…?」厳喆珂が聞き返すと、店員は無言で大きなバッグから器具を取り出した。ゴム製の球根に長いノズルがついている。それにぬるま湯を満たし、厳喆珂の肛門にノズルを押し当てた。

「力を抜け」

店員が球根を押し込むと、ぬるま湯が厳喆珂の体内に流れ込む。冷たい液体が腸内を満たしていく感覚に、彼女は息を呑んだ。腹が張って苦しい。

「五分間、我慢しろ」

厳喆珂は必死に耐えるが、腸内の圧迫感がどんどん強くなる。五分後、店員がトイレへ連れて行き、排出させる。これを三回繰り返した。最後にはほとんど水だけが出るようになり、腸内はすっかりきれいになった。

「よし、次だ」

店員は厳喆珂を再び洗浄台に横たえ、全身を丁寧に洗い始める。シャンプーで髪を洗い、ボディソープで肌を洗う。特に胸や股間などの敏感な部分も容赦なく洗われる。彼女はただされるがまま、涙をこらえながら耐えるしかなかった。

洗い終わると、店員は厳喆珂の体をタオルで拭き、乾かした。そして、彼女を鏡の前に立たせる。鏡に映るのは、すっかり無防備な自分の姿。肌は湯気でほんのりと赤く染まり、濡れた髪が肩に張り付いている。

「さあ、仕上げだ」

店員は机の上からいくつかのアイテムを取り出した。まず、黒い革製の首輪。それには小さな銀のプレートがついており、何か文字が刻まれている。次に、犬の耳を模したカチューシャ。そして、ふわふわした犬の尻尾がついたアナルプラグだ。

「これを着ける」

店員はまず首輪を厳喆珂の首に巻きつけた。革が肌に冷たく触れる。カチッと金具が留まる音がして、首輪が固定された。次に、犬耳のカチューシャを彼女の頭に装着する。

最後に、アナルプラグだ。店員は厳喆珂の肛門に潤滑剤を塗り、ゆっくりとプラグを挿入していく。異物が体内に入り込む感覚に、彼女は唇を噛みしめた。プラグが完全に収まると、ふわふわした尻尾が彼女の臀部からたらりと垂れた。

「よし、これで完成だ」

店員は厳喆珂を鏡の前に立たせた。鏡の中の自分は、もはや人間ではなく、一匹の牝犬だった。首輪に犬耳、尻尾。彼女は自分が何に変えられたのか、ようやく理解した。

その時、扉が開き、店長が入ってきた。彼は厳喆珂の変わり果てた姿を見て、目を輝かせた。

「素晴らしい!見事な牝犬だ。実に良く似合っている」

店長は厳喆珂の周りを回りながら、じっくりと観察する。そして、机から一枚の書類を取り出した。

「これにサインしろ」

書類には「牝犬契約書」と大書され、細かい条項がびっしりと書き連ねられていた。厳喆珂はそれを読みながら、その内容に愕然とする。

第一条 本契約者は、自らの意思により、主人の所有する牝犬となることを誓う。

第二条 牝犬は主人の命令に絶対服従し、いかなる指示にも従わなければならない。

第三条 牝犬は常に首輪を着用し、主人の許可なく外してはならない。

さらに細かい規則が何十条も続く。最後には「自らの署名をもって、本条項のすべてに同意したものとみなす」と書かれていた。

「サインしろ」店長がペンを差し出す。

厳喆珂の手が震える。しかし、彼女に拒否権はない。主人がいる以上、この契約にサインしなければ、さらなる制裁が待っている。彼女はペンを握りしめ、震える手で署名欄に自分の名前を書いた。

「結構だ」店長は満足そうに書類を受け取り、確認する。「これで君は正式な牝犬商品となった。さあ、配達員を呼ぼう」

店長はカウンターの電話を取ると、短く「来い」とだけ言った。しばらくして、一人の若い男が入ってきた。作業着を着て、キャップをかぶっている。彼は厳喆珂を見ると、にやりと笑った。

「これが商品か?なかなか上物だな」

配達員は厳喆珂の前に立つと、いきなり彼女の胸を両手で掴んだ。強く揉みしだく。厳喆珂は驚いて後ろに下がろうとしたが、配達員が彼女の手首を掴んで動きを封じる。

「おとなしくしろ。これから俺がお前を受け取るんだ。商品は黙って触らせるものだ」

配達員は厳喆珂の胸を揉み続け、乳首をつまんだり引っ張ったりする。彼女は痛みと屈辱に耐えながら、歯を食いしばった。一分ほど弄った後、配達員は手を離した。

「よし、確認終了。君はこれから俺の管理下だ。さあ、行こう」

配達員は厳喆珂の首輪にリードを取り付けると、彼女を引っ張って店の外へ連れ出した。外の空気が彼女の裸体を冷やす。全身が犬耳と首輪、尻尾だけという姿で、路上を歩かされる。周囲の視線が彼女に突き刺さる。

「こっちだ」

配達員は厳喆珂をペットショップの裏手にある駐車場へ連れて行った。そこには白い配送トラックが停まっている。トラックの側面には「Pet Paradise 配送サービス」と書かれている。

「乗れ」

配達員がトラックの後部ドアを開けると、中にはいくつかの犬用ケージが積まれていた。その一つは他のものより大きく、人間が入れるサイズだった。配達員は厳喆珂をそのケージの前に立たせると、まず目隠しを取り出した。黒い布を彼女の目に巻きつけ、しっかりと結ぶ。視界が完全に奪われた。

次に、口枷だ。ゴム製のボールがついた革製のストラップを彼女の口に押し込み、後ろで留める。声が出せなくなり、かろうじて鼻で息をするだけだ。

「いい子だ。じゃあ、おやすみ」

配達員は厳喆珂を抱え上げ、ケージの中に押し込んだ。狭い空間に体を丸める。鉄の柵が肌に冷たい。彼女はケージの中で震えながら、行き先もわからないまま運ばれていくのを待つしかなかった。

エンジンがかかり、トラックが動き出す。ガタガタと揺れる車内で、厳喆珂は時間の感覚を失った。どのくらい走っただろうか。三十分か、一時間か。やがてトラックが停まり、エンジンが切れた。

後部ドアが開く音がする。誰かが近づいてきて、ケージの扉が開かれた。強い手が厳喆珂を引きずり出す。彼女は裸のまま、地面に立たされる。目隠しで何も見えないが、ここは室内のようだ。足元はカーペットで、暖房が効いている。

「主人がお待ちだ」

配達員の声がして、厳喆珂はどこかへ連れて行かれる。何度か曲がり、ドアが開く音。そして、彼女は誰かの前に立たされた。

「よく来たな、私の牝犬」

聞き覚えのある声。しかし、どこで聞いたのか思い出せない。厳喆珂が考え込む間もなく、主人の手が彼女の体に触れた。首から肩、胸へとゆっくりと撫でる。その手つきは優しく、しかし確信に満ちていた。

「これまでの調教で、お前もずいぶんいい女になったな」

主人は厳喆珂の胸を揉み、乳首を指で挟んで引っ張る。その感覚に、彼女の体が反応する。嫌なのに、体は主人の手に慣らされてしまっていた。

「お前の体は、もうすっかり牝犬だな。特にこの尻尾のつけ方はなかなか様になっている」

主人の手が厳喆珂の臀部に触れ、プラグを軽く押し込む。彼女は声を出せずに呻いた。主人はその反応を楽しむように、さらに何度かプラグを弄る。

「さあ、そろそろ正体を見せてやろう。お前の目隠しを外す」

主人の手が厳喆珂の頭に回り、目隠しの結び目をほどく。布が外れ、急に光が差し込む。彼女はまぶしさに目を細めながら、目の前の人物を見た。

そこに立っていたのは、見慣れた顔だった。マーク。同じ大学でクラスメートだった、あのマークだ。彼は優しげな笑みを浮かべているが、その目は冷たく光っている。

「久しぶりだな、厳喆珂。まさかこんな形で再会するとは思わなかっただろう?」

厳喆珂の頭の中で、すべてがつながった。あのパーティーで飲んだ飲み物。その後の記憶の断片。何度も送りつけられてきた脅迫メール。そして、この一連の調教。すべてはマークの仕業だったのだ。

「お前は…マーク…」

口枷があるため、厳喆珂の声はくぐもっている。しかし、その言葉には驚きと怒りが込められていた。しかし、次の瞬間、彼女は気づく。自分は今、牝犬の姿で彼の前に立っている。抵抗する力も、逃げ出す場所もない。

マークはゆっくりと厳喆珂に近づき、彼女の顎に手をかけた。

「そうだ、俺だ。ずっとお前を手に入れたかった。楼成という男がいることは知っていたが、そんなことは関係ない。お前は俺のものになるべきだったんだ」

厳喆珂の目に涙が浮かぶ。彼女はかつて、マークのことを親切なクラスメートだと思っていた。まさかこんな裏の顔を持っているとは夢にも思わなかった。

「抵抗するか?それとも、もう頑張るのをやめるか?」

マークの言葉に、厳喆珂はしばらく黙り込んだ。確かに、彼女は武道の達人だ。もし全力で戦えば、マークくらいなら倒せるかもしれない。しかし、彼女の動画がある。それをばらまかれたら、楼成との関係は終わる。すべてを失うことになる。

そしてもう一つ。この数週間の調教で、彼女の心は少しずつ壊れていた。主人の命令に従うことに、かすかな安堵を覚え始めていた。自分で決断しなくていい。ただ従えばいい。その方が楽だ。

厳喆珂はゆっくりと膝を折り、マークの足元にひれ伏した。彼女の首を垂れ、牝犬として従う姿勢を示す。マークはその姿を見て、満足そうに笑った。

「いい子だ。よくわかっているじゃないか」

マークは厳喆珂の頭を撫でる。彼女はその手に身を委ねた。もう二度と、彼女は人間として立ち上がることはない。牝犬として、主人に飼われる人生を選んだのだ。

「さあ、お前の新しい名前を教えてやろう。今日からお前は『ベル』だ。俺の可愛い牝犬だ」

「ベル」という名前に、厳喆珂は小さく頷いた。もう自分の名前も捨てた。彼女はただの牝犬ベルのなった。

マークはベルの首輪を引っ張り、彼女を立ち上がらせる。そして、部屋の中央にある大きな犬用ベッドを指さした。

「そこがお前の寝床だ。今日はもうゆっくり休め。明日からまた楽しい訓練をしよう」

ベルはおとなしく犬用ベッドに向かい、その上に丸くなった。毛布の感触が肌に優しい。彼女は目を閉じ、もう戻れない自分の運命を受け入れた。

その夜、マークのアパートの一室で、一人の女性が牝犬としての第一夜を過ごした。窓の外には冷たい月が輝き、彼女の新しい人生を静かに見守っているようだった。

第1章

# 第1章

康城大学の図書館の窓から見える夕日は、故郷のものとどこか違っていた。厳喆珂は借りていた金融工学の教科書を閉じ、そっと溜め息をついた。留学に来てもう一ヶ月が経とうとしている。

彼女はスマートフォンの画面をタップし、楼成とのチャット履歴を開いた。最後のメッセージは昨夜のものだ。

「今日の試合、勝ったぞ!二回戦で相手の気丹武者を倒した。喆珂、そっちはどうだ?」

楼成の明るい声が聞こえてくるようなメッセージに、彼女は自然と笑みを浮かべた。指先で「おめでとう」と打ち始め、途中で止める。今は彼の就寝時間だ。時差を考えると、向こうはもう深夜だった。

代わりに一通のメッセージだけを送る。「頑張ってるよ。武術の稽古も毎日欠かさずやってる。あなたに追いつけるようにね」

彼女は図書館を出て、キャンパスの中庭を通り抜けた。秋の風が髪を撫でる。この大学に来てから、彼女は金融工学の講義と並行して、毎朝必ず武術の訓練を欠かさなかった。職業九品武者としての腕を鈍らせてはいけない。楼成が五品非人級へと成長していく姿を見ていると、自分ももっと強くなりたいと強く思うのだ。

しかし、彼女は知らなかった。キャンパスの片隅で、一双の目が彼女を捉えていたことを。

マーク・トンプソンは経済学部の三年生だった。彼は厳喆珂が入学してきた最初の日から、彼女に強い興味を持っていた。あの黒く長い髪、白玉のように透き通った肌、そして何よりも、彼女の纏う清らかで生き生きとした雰囲気——全てが彼の心を捉えて離さなかった。

最初は単なる好意だった。彼女に近づき、話しかけ、デートに誘おうとした。しかし彼女の指に輝く指輪を見た時、彼の感情は歪み始めた。既婚者——それも同じ大学三年生の時に結婚したという。彼女はいつも、夫の話をする時、あの優しい目をする。

なぜだ?なぜ自分ではない?

その疑問は次第に彼の心の中で毒のように育っていった。彼は彼女のスケジュールを把握し、誰と会っているかを観察し、彼女の一挙手一投足を追いかけるようになった。いつしかそれはストーカー行為へと変貌していた。

金曜日の午後、キャンパスの掲示板に一張りのチラシが貼られた。「新入生歓迎パーティー——今週土曜日、キャンパス近くの『ザ・ハイブ』にて」

マークはそれを見て、口元に笑みを浮かべた。チャンスだ。彼は事前にパーティーの主催者——同じクラスのジョンに話をつけていた。「新入生を歓迎するイベントだから、俺も手伝うよ」と。

土曜日の夜、厳喆珂はパーティー会場に足を運んだ。彼女はこういった社交の場があまり得意ではなかったが、同級生からの誘いを断るわけにもいかない。何より、留学生活を送る上で、人脈を作ることは重要だと理解していた。

会場は改装された倉庫風のバーで、所々にカラフルな照明が吊るされ、賑やかな音楽が流れている。集まった学生たちは思い思いに会話を楽しみ、飲み物を手にしている。

厳喆珂は軽いドレスにカーディガンを羽織り、控えめながらも優雅な装いで会場に現れた。彼女を見たマークの目が一瞬輝く。

「やあ、厳さん。来てくれたんだね」ジョンが彼女に気づいて声をかける。

「お誘いありがとう。素敵なパーティーですね」

彼女はジョンと数分間会話を交わした後、飲み物を求めにバーカウンターへ向かった。

「何になさいますか?」バーテンダーが尋ねる。

「オレンジジュースでいいわ」

その時、マークがカウンターの隅に立っていた。彼はバーテンダーに気づかれないよう、素早く手にした小さな袋から白い粉末を指に取り、あるグラスの中に落とした。粉末は瞬時にオレンジジュースに溶けて消えた。

「こちらがオレンジジュースです」

厳喆珂はグラスを受け取り、軽く一口すする。何の変哲もない味だ。彼女はそのまま数口飲み、周囲の会話に耳を傾けながらグラスを傾けた。

十分が経過した頃、彼女は微妙な違和感を覚え始めた。目の焦点が合いにくく、手足が少し重い。職業九品武者として鍛え上げられた感覚が警鐘を鳴らす。

(おかしい……これは普通の疲れじゃない)

彼女は直感的に何かがおかしいと判断した。武者としての訓練で、自分の体調の変化には敏感になっている。この症状は明らかに異常だ。睡眠薬のようなものかもしれない——いや、それにしては早すぎる。だが、職業級武者である彼女の代謝は一般人より速い。薬の効き目も早く現れたのだ。

厳喆珂は平静を装いながらグラスをカウンターに置いた。そしてできるだけ自然な動作で会場の出口へと向かう。

「厳さん、もう帰るの?」ジョンが声をかけたが、彼女は軽く手を振って答えた。

「ごめんね、ちょっと体調が優れなくて。先に失礼するわ」

彼女は急ぎ足で会場を後にした。夜風が顔に当たるが、それでも意識は徐々にぼんやりとしてくる。危険だ——武者としての本能がそう告げている。一刻も早く安全な場所へ戻らなければ。

しかし体は言うことを聞かない。足が重く、まるで鉛を纏っているかのようだ。彼女は人通りの多い大通りを選んで歩こうとしたが、薬の効果は予想以上に強かった。視界が歪み、思考が霞んでいく。

(ダメだ……ここで倒れたら……)

彼女は必死で意識を保とうとした。楼成の顔が浮かぶ。彼の笑顔、彼の強い腕、彼の温かい声——「喆珂、大丈夫か?」

違う、これは幻聴だ。本当の楼成は遠く離れた故郷にいる。今は自分一人で何とかしなければ。

彼女は脇道に入り込んだ。人目を避け、誰にも見られずにアパートまで辿り着きたかった。しかし、それが最大の過ちだった。

人気のない路地——街灯の灯りも乏しく、ゴミ箱が並ぶ薄暗い場所。彼女は壁に手をつき、必死に歩を進めようとしたが、ついに膝が崩れた。

「うっ……」

声も出ない。意識が遠のいていく。最後に感じたのは、舗道の冷たい感触だった。

マークは彼女が会場を出るのを見て、すぐに後を追った。彼は常に彼女を監視していたため、今夜の計画も完璧に準備していた。彼女が路地に入っていくのを確認し、口元に歪んだ笑みを浮かべる。

彼は周囲を警戒しながら、ゆっくりと路地に入った。倒れている厳喆珂の姿——無防備に横たわる彼女の姿に、彼の心臓が高鳴る。

「厳さん?大丈夫ですか?」彼はわざと心配そうな声で呼びかけたが、反応はない。彼女は完全に意識を失っていた。

マークは素早く自分の上着を脱ぎ、彼女の頭を包み込んだ。顔を隠すためだ。そして彼女の体を抱き上げる。職業九品の武者といえど、無意識ではその体は思ったより軽かった。

彼は路地の影を伝いながら、事前に予約していた小さなホテルへと急いだ。格安のモーテルで、フロントの男は金を渡せば何も聞かない——マークは事前にそう確認していた。

チェックインは問題なく終わった。マークは彼女を抱えたまま部屋に入り、ドアにチェーンをかける。そして彼女をベッドの上に横たえた。

部屋の明かりの下で、彼女の顔が露わになる。安らかな寝息を立てるその表情は、まるで深い眠りについているようだ。長いまつげが頬に影を落とし、わずかに開いた唇が艶めかしい。

マークは彼女の顔に見入った。その清らかで美しい顔——結婚していると知った時、どれほど絶望したことか。どうして他の男のものになったのか。彼女は自分のものになるべきなのに。

彼はポケットからスマートフォンを取り出し、小さな三脚にセットした。部屋の隅からベッド全体が映るように調整する。録画ボタンを押すと、赤いランプが静かに点灯した。

「さあ……始めよう」

彼女のドレスの裾に手をかける。その肌は絹のように滑らかで、触れた指先が震えた。ボタンを一つ一つ外していく。彼女の体が露わになるにつれ、彼の呼吸は荒くなっていく。

下着だけになった彼女の体——武者として鍛え上げられた、しかし女性らしい曲線を描く体。マークは彼女の下着にも手をかけた。抵抗する者は誰もいない。

彼は自身の服も脱ぎ捨て、彼女の上に覆いかぶさった。そして彼女の唇に自分の唇を重ねる。応えのない、冷たい感触。しかしそれがかえって彼の興奮を煽った。

「んっ……」

彼女の喉から微かな声が漏れたが、意識は戻らない。マークは舌を彼女の口内に差し込み、自分の唾液を流し込んだ。次に首筋、鎖骨へと唇を這わせていく。赤い痕を残すように吸い付きながら、彼女の体を味わっていく。

「楼成……さん……」

突然、彼女の口から夫の名前が漏れた。夢を見ているのだろう——しかしその言葉がマークの胸を抉る。

「ふざけるな」

彼は彼女の両脚を無理やり開かせ、自身の中心部を彼女の秘部に押し当てた。そして一気に突き入れる。

「ああっ……!」

無意識のうちに彼女の体が弓なりに反る。しかし目は閉じられたまま。抵抗する力は全くない。マークはその感覚に酔いしれながら、腰を動かし始めた。

(そうだ……これでお前は俺のものだ。お前の夫は遠くにいる。今ここでお前を抱いているのは俺だ)

彼は激しく腰を打ち付けた。彼女の体が揺れ、ベッドが軋む。スマートフォンのカメラがそれを全て収めている。

「はぁ……はぁ……」

一時間近く、彼は彼女を夢中で犯した。最初は通常の交合、次に彼女の体を反転させて後背位で、そして最後に彼女の口の中に自身の欲望を放った。

全てが終わった時、彼女の体は無数の精液にまみれていた。マークは満足げに彼女の体を見下ろす。そしてスマートフォンの録画を確認する——完璧に撮れていた。

「これで終わりじゃないぞ、厳喆珂……」

彼は彼女の体を濡れタオルで拭き、下着とドレスを元通りに着せた。眠っている彼女を再び抱き上げ、ホテルの裏口から外に出る。彼女のアパートまでは十分ほどの距離だ。彼は彼女のバッグから鍵を取り出し、彼女が泊まっているワンルームのドアを開けた。

彼女をベッドに横たえ、毛布をかける。全てを元の状態に戻した後、彼は静かに部屋を後にした。

翌朝、厳喆珂は激しい頭痛の中で目を覚ました。

「うぅ……」

体が重い。全身がだるい。そして——

彼女は自分の体に違和感を覚えた。下腹部に鈍い痛みがある。そして何より、股間に何かが流れ出るような感覚。

彼女は慌ててベッドから飛び起き、鏡の前に立った。服は乱れておらず、外見上は何の異常もない。しかし確かに違和感がある。

「まさか……」

昨夜の記憶が断片的によみがえる。パーティー、飲み物、そして体の異変。路地で倒れた後のことは何も覚えていない。

彼女は恐怖で震えながら、スマートフォンの時計を確認した。午前九時——丸々十時間以上の空白がある。

スマートフォンには一通のメッセージが届いていた。差出人不明の番号からだ。

彼女は震える指でメッセージを開いた。

そこには——昨夜の光景が静止画で添付されていた。裸の自分が、見知らぬ男に抱かれている姿。そしてメッセージの本文にはこう書かれていた。

「おはよう。動画もたくさん撮ったよ。これはほんの一部だ。俺の言うことを聞けば、誰にも見せない。もし拒否すれば、お前の夫にも送ってやる。今夜八時、駅前の喫茶店で待ってる。一人で来い。——マーク」

厳喆珂の顔から血の気が引いた。手が震え、スマートフォンがベッドの上に落ちる。

(嘘……嘘よ……こんなこと……)

彼女は必死で冷静さを取り戻そうとした。職業九品の武者として、こういう事態にどう対処すべきか。

しかしどんなに考えても、最悪の事態は避けられないように思えた。相手は既に決定的な証拠を握っている。警察に訴えても、彼が証拠をばらまくリスクがある。何より楼成に知られたくない——彼にそんな姿を見せるわけにはいかない。

彼女は床に崩れ落ち、声を殺して泣いた。留学して間もなく、未来への希望に満ちていたはずの生活が、一夜で暗転した。

しかし彼女は知らなかった。これはまだ始まりに過ぎないということを。マークの執念は今夜の喫茶店でさらに深く、彼女の人生を根本から変えていくことになる。

八時、駅前の喫茶店。彼女は意を決してドアを開けた。マークが窓際の席で待っていた——あの時パーティーで見かけた同学年の男だ。

「来てくれたんだね。嬉しいよ」

彼は優しい笑顔を浮かべている。まるで親しい友人に対するように。

「……あなたの目的は何?」

厳喆珂は彼の向かいの席に座り、震える声で尋ねた。

「目的?簡単だよ——君が欲しい。君の全てを、俺のものにしたいんだ」

マークの目が危険な光を帯びていた。彼はスマートフォンを取り出し、ある動画を再生した。昨夜の映像だ。

「この動画がある限り、君は自由になれない。もし警察に行けば、即座にネットにアップする。君の家族にも、友人にも、そして愛する夫にもね」

「この……外道……!」

「外道で結構。君を手に入れられるなら、何だってするさ」

マークはコーヒーを一口飲み、そして低い声で言った。

「今夜、またあのホテルに来い。断ればどうなるか分かってるな?お前の人生、終わりだぞ」

厳喆珂は唇を噛みしめた。武者として、一度は相手を打ち倒すことも考えた。しかしマークは動画をバックアップしていると言った。仮に目の前の男を倒しても、動画は残る。

八方塞がりだった。

彼女はゆっくりと頷いた。

「……わかった」

その声は、まるで自分の人生が終わる音のように響いた。

マークは満足げに笑った。これから始まる調教の日々を想像して——あの清らかで誇り高い厳喆珂が、少しずつ自分の思い通りに動く牝犬へと変わっていく姿を夢想しながら。

厳喆珂はカフェを出て、冷たい夜風の中を歩いた。涙が頬を伝う。楼成——ごめんね。私はもう、あなたに相応しい妻じゃない。

彼女の指から、ウェディングリングが外された。それは彼女のポケットの中で、冷たく沈黙していた。

第2章

# 第2章

意識がゆっくりと浮上する。重い瞼を持ち上げようとしても、何かが邪魔をしている。目隠しだ——暗闇ではなく、布地の感触が眼球を覆っている。口元には粘着テープの圧迫感。息は鼻だけで辛うじてできるが、声を出そうとしても「ううっ」というくぐもった音しか出てこない。

さらに悪いことに、身体が動かない。両手は頭上で縛られ、足首も固く結ばれている。麻縄が肌に食い込む感触が痛々しい。そして——下腹部に、異物感。ぬめるような圧迫が膣内を満たし、リズミカルに動いている。

「んんっ!ううっ!」

何が起きているのか。必死に記憶を手繰り寄せる。確か、カフェでコーヒーを飲んでいた。レポートの参考文献を探すために、一人で勉強していたのだ。そしていつの間にか——眠ってしまった?

そうだ、あのコーヒー。苦味が少し強いと思った。マークが近くの席で勉強していたのも見かけた。彼は最近、頻繁に同じカフェに現れるようになっていた。偶然だと思っていたが——まさか。

膣内の肉棒が、一旦静止する。男が自分が目覚めたことに気づいたのだ。カチッという機械音——スイッチが切られたのか、何かの装置が作動した音。代わりに、声が聞こえてくる。機械的で平板な、ボイスチェンジャーを通した声だった。

「目覚めたか、厳喆珂。よく聞け。お前はこれから、俺の性奴隷だ。俺はお前の主人だ」

声の主は、変声器を使っている。素の声を隠しているのだ。なぜ——顔を見られたくないから?それとも、知り合いだから?

「いいか、これからのお前の行動は全て俺が指示する。遠隔で、任務を下す。絶対に従え。もし従わなければ——これを、お前の夫に送りつける」

機械音の後、聞き覚えのある音声が流れる。自分のものだ。苦しげな喘ぎ声、抗議の声——いや、それだけではない。淫らな水音と、男の荒い息遣い。今まさに行われていることの録音が再生されている。

「この映像と音声。お前がレイプされているだけではなく、途中からは喜んで腰を振っていたように編集することも可能だ。旦那に見せれば、どう思うだろうな? 自分の妻が、留学先で他の男に抱かれている光景を」

楼成——その名が脳裏をよぎる。彼の顔、彼の笑顔、彼の温もり。結婚してまだ三年。お互いの仕事の都合で、やむを得ず別々の国で暮らしている。だからこそ、彼を裏切るような真実が露見すれば——全てが終わる。

「それから、俺の正体を調査しようとするな。もし調べたら、同じ制裁だ。映像を送りつける。そして、もっと厳しい任務を下すことになる」

声が止む。衣擦れの音が聞こえ、足音が遠ざかる。ドアの開閉音。施錠される音。 ——一人になった。完全に一人だ。

どれだけの時間が経っただろう。全身の力が抜けたように感じるが、それは麻痺剤のせいかもしれない。少しずつ、指先に感覚が戻ってくる。職業九品武者として鍛え上げた肉体は、常人より回復が早い。数分後には、手首の縄を引きちぎるだけの力が戻ってきた。

「はあっ…!」

口元のガムテープを剥がす。息を深く吸い込むと、涙が溢れてきた。次に目隠しを引きはがし、足首の縄も断ち切る。ベッドの上で、自分が全裸であることに気づく。下腹部から太腿にかけて、粘つく液体が伝っている。男の精液——いや、それだけではない。自分の体液も混じっている。

立ち上がろうとして、膝が震える。トイレに駆け込み、便座にうずくまる。そして、水を勢いよく流しながら、声を殺して泣いた。嗚咽は喉の奥で押し殺され、断続的な吐息だけが漏れ出る。

「うぅ…うぅぅ……なんで…なんで私が……」

シャワーを捻る。熱い湯が肌を打つ。ボディソープを手に取り、全身を擦る。特に、犯された部分を念入りに——何度も何度も。泡で覆い、指で擦り、湯で流す。それを繰り返す。皮膚が赤くなっても、まだ足りない。内側に染みついた汚れが、決して落ちないことを知りながら。

一時間経っても、浴室から出られなかった。鏡に映る自分の姿は、泣きはらした目と、擦れて赤くなった肌だけが目立つ。心は、濁っていた。清らかだった日々はもう戻らないのかもしれない。それでも——そう認めたくなかった。

翌朝、メールが届いている。差出人は匿名。件名には「任務1」とだけ書かれている。

「今夜、午後10時。下着姿で、自宅前の道路脇に立ち、写真を撮れ。顔は写すな。夜景に映るシルエットだけを送れ。期限は今夜中。守らなければ、映像を送付する」

震える手でスマートフォンを握りしめる。拒否したい。しかし、樓成に映像が送られる恐怖が、その選択肢を奪う。彼の信頼を失うくらいなら——と、自分に言い訳をする。たかが写真だ。顔が写らなければ、誰かは分からない。そう思って、自分を納得させた。

午後10時。ランジェリーに着替え、ブーツだけを履いて玄関を出る。肌寒い夜風が身体を撫でる。道路脇の街灯の下に立ち、スマートフォンを横向きにしてシャッターを切る。夜景を背景に、下着姿の自分のシルエット。エロティックで、卑猥だ。でも、顔は写っていない。だから——大丈夫。

メールに写真を添付し、送信する。すぐに既読がつき、返信はなかった。安堵と羞恥が入り混じる。早く帰って、この姿を脱ぎ捨てたかった。

二日目。朝、またメールが届く。

「本日は、普通の服装で授業に出ろ。ただし、膣と肛門にバイブを挿入したまま。休み時間にトイレで、挿入した状態の写真を撮って送れ」

思わず、スマートフォンを落としかけた。授業中に、あんなものを——声を出せないように、必死に唇を噛み締める。拒否したい。でも、恐怖が勝る。渋々、指示を実行する。

自室で、指定された二つの小型バイブを準備する。潤滑剤を塗り、膣口に押し当てる。冷たい振動が全身に広がる。歯を食いしばり、ゆっくりと挿入する。次に肛門にも。どちらも身体の奥深くに入り込む。下腹部に異物感が満ちる。

薄手のジーンズに、ゆったり目のトレーナーを着れば、外見上は何も変わらない。キャンパスへ向かう。歩くたびに、内部のバイブが微かに動く。教室に着いても集中できない。教授の声が遠くに聞こえる。講義の内容は頭に入らず、ただ耐えるだけの時間が過ぎる。

休憩時間、急いでトイレに駆け込む。個室に鍵をかけ、ジーンズを下ろす。挿入したままのバイブ——その光景をスマートフォンで撮影する。濡れた音が写らないように息を止めて。写真をメールで送信する。すぐに、また返信はなかった。

三日目。夜の任務は、またランジェリーにバイブを挿入したままの写真撮影。もう慣れ始めている自分がいる。怖い。慣れてはいけないのに。

四日目。さらに過激な指示が来る。

「本日は、遠隔操作のローターを膣と肛門に挿入して授業に出ろ。俺が操作する。授業中に絶頂しそうになったら、休み時間にトイレで自慰をして対処し、その写真を送れ」

回転式のローターがケースに入れて届けられていた。リモコン式で、遠くからでも操作できる代物だった。口の中が苦くなる。それでも、楼成の顔を思い浮かべて、指示に従う。

授業中、突然ローターが作動し始める。膣内で細かく振動し、肛門のローターも連動して動き出す。思わず声が出そうになる。必死に唇を噛み、机に突っ伏す。隣の学生が怪訝そうな顔をする。何でもない、と手で合図する。だが、内部の刺激は止まない。むしろ、強弱をつけて、最も敏感な部分を狙ってくる。

足が震える。太腿を擦り合わせ、耐えなければ。誰にも気づかれてはいけない。教室内にいる同級生たちの目を盗みながら、必死に絶頂をやり過ごす。講義の一時間が、まるで一週間のように長く感じられた。

休憩時間。トイレに駆け込む。指で、濡れた秘裂を弄る。自分で触るのがこんなに恥ずかしいと思ったことはない。でも、外部からの刺激が強すぎて、自分で達してしまう方が早かった。手早く処理し、写真を撮り、メールで送信する。少しの罪悪感と、安堵。そして——この快感に慣れてしまいそうな自分への恐怖。

五日目。指示はさらに過激になっていく。

「ランジェリー姿で、膣と肛門にローターを挿入したまま、道路脇で強制的に絶頂させろ。その連続写真を撮れ。顔は写すな。夜景だけ。ただし、絶頂の瞬間がはっきりと分かるように」

拒否したい。もう、これ以上は耐えられない。でも、楼成に知られたくない。彼の笑顔が、失望に変わる瞬間を想像するだけで、胸が潰れそうになる。

午後10時。夜風は冷たく、肌に刺さる。ランジェリーだけの薄着で、アスファルトの道路に立つ。ローターのスイッチを入れる。身体はもう勝手に反応する。腰が震え、足がもつれる。自分で操作しているのに、まるで他人事のように感じた。

絶頂の瞬間。頭の中が真っ白になる。それでも、スマートフォンだけは離さなかった。シャッターを切る。何度も。何度も。身体が熱を帯び、冷たい夜風との対比が奇妙な快感を生む。

その後、自室で写真を確認する。ランジェリー姿で、膝をつき、身体をくの字に反らせている。卑猥で、下品だ。これが、かつて大学で優秀な成績を収め、武道においても高い実績を誇っていた自分だろうか。

『武道士』としての誇りは、もう粉々に砕け散っていた。あるのは、夫を裏切り続けているという罪悪感と、この屈辱から逃れられないという絶望だけだ。

メールを送信する。既読がつく。また、返信はなかった。

五日間。わずか五日間で、自分の生活は一変した。あの男——マークか、それとも誰か他の人物か。いや、今はそれを考えてはいけない。調査は禁止されている。映像を送られれば、全てが終わる。

夜、ベッドに横たわり、天井を見上げる。涙が止まらない。拭っても拭っても、溢れてくる。心は決して清らかにはならない。身体は洗えば清潔になるけれど、心の汚れは決して落ちない。

「成くん…ごめん…ごめんなさい……」

それだけが、繰り返し口をつく言葉だった。

次の日も、また任務が届くのだろう。そして、その次の日も。自分はいつまで、この地獄に耐えなければならないのだろう。だが、答えてくれる者はいない。ただ、夜の闇だけが静かに広がっていく。

第3章

週末の朝、厳喆珂はアパートの簡素なベッドの上で目を覚ました。カーテンの隙間から差し込む陽光が、彼女の白磁のような肌をほのかに照らしている。彼女はゆっくりと上半身を起こし、長い黒髪を後ろに撫でつけた。留学を始めてから数ヶ月、慣れない環境と語学の壁に悩まされながらも、彼女は自分の目標を見失わずにいた。しかし、あの匿名の主人からの連絡が来てから、彼女の心は常に暗い影に覆われていた。

彼女はスマートフォンを手に取り、メッセージアプリを開く。そこには昨夜届いた一通のメッセージがあった。

「新しい任務だ。ある小さな店でレジ係として働け。今日の午前中に、イヤホンマイクを送る。それを装着し、指示を待て。」

文面は簡潔で、いつものように送信者の名前は表示されていない。厳喆珂は唇を噛みしめ、胸の内で渦巻く怒りと屈辱を必死に抑えた。彼女は職業9品の武者だ。武道の頂点を目指して修行を積んできた自負がある。しかし、あの忌まわしい映像が彼女の自由を奪っていた。もしあの映像が公開されれば、夫の楼成との関係は終わりを告げる。それだけは避けなければならなかった。

彼女は深く息を吐き、ベッドから立ち上がった。洗面所で顔を洗い、簡単な化粧を施す。鏡に映る自分の顔は、どこか疲れているように見えた。彼女は髪を後ろで一つに束ね、地味な服装に着替えた。目立たないようにするためだ。レジ係の仕事にふさわしい、シンプルな白いブラウスと黒いスカートを選んだ。

午前10時を過ぎた頃、インターホンが鳴った。宅配便の配達員が小包を届けてくれたのだ。厳喆珂はそれを受け取り、アパートの部屋に戻る。小包を開けると、中には小さなイヤホンマイクが入っていた。それは耳に装着するだけで音声を受信できるタイプで、マイクも内蔵されている。彼女はそれを手に取り、しばらく眺めた後、渋々ながら耳に装着した。すると、すぐにノイズが流れ、続いて低い男の声が聞こえてきた。

「よく聞け。今日の午後1時から、駅から徒歩5分の場所にある『サンライズマート』という小さなコンビニでレジ係として働け。店長は既にこちらで手配済みだ。お前は臨時スタッフとして採用されている。指示があるまでは、普通にレジを打て。退勤時間まで待て。わかったな。」

声は冷たく、感情のない機械的な響きだった。厳喆珂は拳を握りしめ、声を絞り出すように答えた。「...わかった。」

それから彼女は急いで支度を整え、アパートを出た。駅へ向かう道すがら、彼女は何度も後ろを振り返った。誰かに尾行されている気がしたが、それは単なる気のせいかもしれなかった。駅の改札を抜け、指定された場所へ向かう。やがて、小さな看板が見えてきた。「サンライズマート」という文字が、少し色褪せた状態で掲げられている。

店のドアを開けると、中は想像以上に狭かった。商品棚が所狭しと並び、奥にはレジカウンターがある。カウンターの向こうには、中年の男が立っていた。彼は薄い頭頂部と、脂ぎった顔をしており、怪しげな笑みを浮かべている。

「おお、君か。今日から手伝ってくれる新入りは。私は店長の田中だ。よろしく頼む。」

店長の声はやや嗄れており、どこか粘着質な印象を与えた。厳喆珂は無言で軽く頭を下げた。店長は彼女を一瞥し、特に気にした様子もなく、レジの操作方法を手短に説明した。

「簡単だ。商品のバーコードを読み取って、現金かカードかを処理するだけ。釣り銭はレジの引き出しにあるから、間違えるなよ。わからなければ、その都度俺を呼べ。」

そう言うと、店長は奥の事務所へと消えていった。厳喆珂はレジの前に立ち、初めての仕事に集中しようと努めた。午後1時を過ぎると、徐々に客が訪れ始めた。ほとんどの客は地元の住民のようで、日常の買い物に来ている。彼女は機械的にバーコードを読み取り、金額を告げ、釣り銭を渡す。その間も、イヤホンからは何の音も聞こえてこない。ただ、時折ザーッというノイズが耳をかすめるだけだった。

時間はゆっくりと過ぎていった。午後4時、5時、そして6時。店の営業時間は夜9時までだったが、厳喆珂のシフトは7時までだと事前に知らされていた。彼女は退勤時間が近づくにつれ、次第に不安になっていった。何の指示もないまま、一日が終わろうとしている。もしかすると、これは単なるテストだったのだろうか?それとも、主人は何か別の計画を練っているのか?

7時になり、店長が事務所から出てきた。

「今日はこれで終わりだ。お疲れさん。レジの釣り銭を確認して、売上金を報告してくれ。」

厳喆珂は言われた通り、レジの引き出しを開け、現金の金額を確認した。そして、売上報告書に数字を記入する。その時、イヤホンから突然、声が聞こえてきた。

「よく聞け。今から、お前はいくらかの金を盗め。レジの引き出しから、最大でも5000円程度で構わない。それを、自分の膣内に隠せ。その後、何事もなかったかのように退勤しろ。」

厳喆珂の手が止まった。彼女の心臓がドキドキと激しく打ち始める。この任務の内容は、彼女の想像をはるかに超えていた。盗みを働くだけでも十分に恥ずかしいのに、それを自分の体の最も秘められた場所に隠せというのだ。彼女の顔が一瞬で赤く染まった。

「...そんなこと、できません。」彼女は声を震わせて呟いたが、イヤホンからはすぐに返答が来た。

「できるかどうかは、お前の問題だ。映像を公開されたくなければ、言う通りにしろ。すぐに行動しろ。店長が怪しむ前に。」

厳喆珂は唇を噛みしめ、震える手でレジの引き出しから5000円を取り出した。彼女はそれを素早く畳み、手のひらに握りしめる。そして、トイレに行くふりをして、店の奥にある従業員専用のトイレへと向かった。トイレのドアを閉め、鍵をかける。彼女は鏡に映る自分の顔を見た。その顔は恐怖と羞恥に歪んでいた。

彼女はスカートをまくり上げ、下着を脱いだ。そして、畳んだ札束を慎重に自分の膣口に押し当てた。冷たい紙の感触が、彼女の敏感な部分に触れる。彼女は眉をひそめ、歯を食いしばりながら、ゆっくりとそれを体内に押し込んだ。粘膜が異物を受け入れるのに抵抗するかのように、彼女の体は震えた。やがて、札束が完全に収まったことを確認し、彼女は下着を履き直し、スカートを整えた。

彼女はトイレから出て、レジカウンターに戻った。顔はまだ赤いままだが、何とか平静を装った。店長は特に気にする様子もなく、彼女に告げた。

「じゃあ、今日はこれで上がっていいぞ。帰り道、気をつけてな。」

厳喆珂は無言でうなずき、店の出口へ向かおうとした。しかし、その瞬間、店長が彼女の腕を掴んだ。

「ちょっと待て。君、何か忘れてないか?」

厳喆珂の心臓が凍りつくような感覚に襲われた。彼女はゆっくりと振り返り、店長の顔を見る。店長の目は、先ほどまでとは明らかに違う、奇妙な光を帯びていた。彼の口元には、いやらしい笑みが浮かんでいる。

「何を...おっしゃっていますか?」彼女は必死に声を絞り出した。

「レジの引き出しから、金がなくなっているんだよ。君だけが触ったはずだ。盗んだ金を出せ。」店長の声は低く、脅迫的だった。

厳喆珂は息を呑んだ。彼女の脳裏に、イヤホンからの指示がよぎる。金は膣内にある。それを外で取り出すことなど、絶対にできない。彼女は職業級の武者だ。もし本気を出せば、この程度の中年男など一瞬で制圧できる。彼女は無意識に拳を握りしめ、戦闘態勢に入ろうとした。

その時、イヤホンから鋭い声が響いた。

「抵抗するな。従え。」

その声は、まるで彼女の意志を直接支配するかのように、彼女の体を硬直させた。彼女は力を込めようとしたが、体が言うことを聞かない。恐怖が彼女の全身を支配した。もし抵抗すれば、映像が公開される。それだけは絶対に避けなければ。

「...すみません。私が間違っていました。」彼女は声を小さくして謝り、目を伏せた。

店長は勝ち誇ったように笑い、彼女の腕を引っ張ってカウンターの横にある椅子に座らせた。

「ならば、身体検査だ。おとなしくしていろ。」

店長の手が、彼女のスカートの裾に触れる。厳喆珂は体を硬くし、抵抗しそうになるのを必死に抑えた。店長は彼女のスカートをまくり上げ、下着を一気に引き下ろした。冷たい空気が彼女の秘部に触れ、彼女は思わず身震いした。

店長は彼女の股間をまじまじと見つめ、やがて指を膣口に差し入れた。その指は迷うことなく内部を探り、すぐに硬い紙の感触を捉えた。彼女の体内から、先ほど隠した5000円が引き出される。店長はそれを手に取り、顔の前にかざした。

「ほう...なるほどな。これはなかなか面白い隠し場所だ。」

店長の口調には、明らかな嗜虐の色が混じっていた。彼は札束をカウンターの上に置き、再び彼女の股間に向き直った。今度は、彼の指が直接彼女の膣内に侵入してきた。その指は中を掻き回すように動き、彼女の敏感な壁を撫でた。

「やめて...ください...」厳喆珂は無意識に声を漏らしたが、店長は止めようとしない。彼の指はますます激しく動き、彼女の膣内に刺激を与える。彼女は必死に快感を拒もうとしたが、体は正直に反応し始めていた。粘膜が潤み、彼の指の動きに合わせて彼女の腰が微かに震える。

「どうやら、感じているようだな。いい女だ。」店長は低く笑い、彼女の胸のブラウスを引き裂いた。彼の手が彼女の乳房を鷲掴みにし、固くなった乳首を指で弾く。

厳喆珂は涙を浮かべながら、イヤホンの声を待った。しかし、イヤホンからは何の指示もない。ただ無言の沈黙だけが続いている。それは、彼女がこの状況を受け入れることを暗に強要しているのだ。

やがて、店長は自分のズボンの前を寛げ、太く硬くなった肉棒を露出させた。それは彼女の眼前に突きつけられ、彼女はその大きさに恐怖を覚えた。

「お前のこの濡れた穴に、これを突き入れてやる。おとなしくしていろ。」

店長は彼女の体をカウンターに押さえつけ、腰を彼女の股間に向けて突き出した。肉棒の先端が彼女の膣口に触れ、その熱さが彼女の肌に伝わる。次の瞬間、一気に質量が彼女の体内に押し込まれた。

「ああっ...!」厳喆珂の口から悲痛な声が漏れる。彼女の膣は異物を拒もうと収縮したが、店長の肉棒はその抵抗をものともせず、深くまで侵入してきた。彼女は両手でカウンターの端を掴み、必死に耐えた。体の中を焼けるような熱が駆け巡り、痛みと快感が入り混じった感覚が彼女を襲う。

店長は腰を激しく動かし始めた。彼の肉棒は彼女の膣内を何度も出入りし、その度に彼女の体は跳ねるように震えた。彼女は声を殺そうとしたが、耐え切れず、かすかな喘ぎ声が漏れてしまう。イヤホンからは何も聞こえてこない。ただ、彼女の意識が遠のきそうになるのを、必死に引き留めるだけだった。

「どうだ?気持ちいいだろう?この淫乱な牝犬め。」店長は卑猥な言葉を浴びせながら、彼女の背中に手を回し、さらに深く突き上げた。厳喆珂は目を閉じ、涙が頬を伝い落ちる。彼女の脳裏には、夫の楼成の顔が浮かんでいた。彼に申し訳なくて、彼女の心は千々に乱れた。

数十分後、店長が激しく彼女の体内に精液を放った。その熱い液体が彼女の膣の奥に注がれ、彼女の体は痙攣した。店長は肉棒を引き抜き、乱れた衣服を整えながら、カウンターの上の5000円を拾い上げた。

「さあ、もう一度これをしまえ。今度はちゃんと隠せよ。」

店長は笑いながら、札束を彼女の膣口に押し込んだ。すでに精液で濡れているそこに、乾いた紙が再び挿入され、彼女の体内に収まる。彼女は痛みと屈辱に耐えながら、それを受け入れた。

「もういい。帰っていいぞ。また明日も来い。任務は続くからな。」

店長はそれだけ言うと、事務所へと戻っていった。厳喆珂はよろめきながら立ち上がり、乱れたスカートを直し、ブラウスのボタンをなんとか留めた。彼女はイヤホンを耳に残したまま、店を後にした。外はもう暗く、街灯が彼女の影をぼんやりと照らしている。

彼女はアパートへ向かって歩きながら、涙を拭った。体内にはまだ異物の感触と、精液の熱が残っている。彼女は自分の意志の弱さを呪い、同時に映像の呪縛から逃れられない自分に絶望した。彼女は夫にこのことを打ち明けるべきだろうか?いや、そんなことをすれば、すべてを失う。彼女はただ、この屈辱に耐え続けるしかなかった。

アパートのドアを閉め、彼女はベッドに崩れ落ちた。イヤホンからは、依然として沈黙が続いている。彼女はその沈黙の中に、主人の冷たい嘲笑が潜んでいるように感じた。彼女は両手で顔を覆い、声を殺して泣いた。

やがて、疲れ果てた彼女は、そのまま眠りに落ちた。明日もまた、新たな任務が待っている。彼女はただ、そのことを受け入れるしかなかった。

第4章

第4章

あの夜、店長に身体を好き放題に使われた後、厳喆珂は自分のアパートに戻り、シャワーを浴びて身体を洗った。温水が傷跡を流れるたびに、彼女は抵抗できない屈辱を思い出す。しかし、それからの一週間、匿名の主人は何の任務も出さず、まるで存在そのものを忘れてしまったかのようだった。

この平穏な日々が、かえって彼女を不安にさせた。毎日授業に行き、寮に戻り、食堂で食事をする。平凡な留学生活に戻ったように見えたが、彼女の心はいつも緊張していた。あの耳元に響く主人の声がいつ再び聞こえてくるか分からないからだ。

木曜日の夜、彼女はベッドに横たわり、天井を見つめていた。窓の外の街灯の光がカーテンを通して部屋に差し込み、ぼんやりとした明かりを作り出していた。突然、スマートフォンが震えた。彼女の心臓がドキッとし、ゆっくりと手を伸ばして電話を取った。

「週末の任務:土曜日の午前9時、ボディスーツを着て、××ジムへ行き、運動せよ。詳細はその場で指示する。」

簡潔な文字列が、まるで冷たい刃のように彼女の目に突き刺さる。彼女は唇を噛みしめ、涙が目に溜まったが、機種を閉じて去った。翌日、彼女は指定されたボディスーツを買いに行った。それは黒くて体にぴったりとフィットするもので、全身の曲線を完全に露わにした。

土曜日の朝、厳喆珂は目を覚ますと、鏡の前で長い間自分を見つめた。鏡の中の彼女は依然として美しかったが、目には微かなやつれが見えた。彼女は深呼吸をし、あの恥ずかしいボディスーツを着込み、ぴったりとしたスポーツウェアの上にさらに緩いトレーニングウェアを重ねて着た。それからジムに向かった。

ジムに着くと、彼女はまず更衣室でトレーニングウェアを脱ぎ、黒いボディスーツだけを残した。鏡の中の自分はまるで水から上がったセイレーンのようで、すべての曲線が露わになっていた。彼女は頬を赤らめ、急いでヨガマットを持ってトレーニングエリアへ向かった。

彼女はヨガの練習を選んだ。なぜなら、比較的静かで、ジムの他の人の注意を引かないと思ったからだ。彼女はマットの上で亀のポーズをとった。膝を曲げて胸につけ、両手で足首を抱え、頭を膝の間に埋めた。このポーズは体を完全に丸め、まるで防御の姿勢のようだった。

彼女は深く呼吸し、心を落ち着かせようとしていた。周りでは何人かの人がウェイトトレーニングをしていて、時々金属のぶつかる音が聞こえてくる。彼女は目を閉じ、自分が最も安全な場所にいるかのように想像しようとした。

突然、イヤホンから見知らぬ主人の声が響いた:「よくやった、亀のポーズを続けろ。」

彼女の体は硬直した。その声が再び現れたのだ。彼女は唇を噛みしめ、ポーズを維持し続けた。

数分後、彼女は足音が近づいてくるのを聞いた。顔を上げると、二人の筋肉質な男が立っていた。彼らはトレーニングウェアを着ていたが、目つきは冷たく、明らかにただの運動客ではなかった。

「あんたたち、何の用?」彼女は警戒して尋ねた。

男たちは答えず、代わりに腰から拘束具を取り出した。イヤホンからまた主人の声が聞こえてきた:「抵抗するな。」

その言葉は彼女の心臓を氷のように冷たくした。彼女は抵抗すべきかどうかを迷ったが、武道の修行者としての直感がこの男たちは普通の人間ではないと告げていた。それに、もし抵抗すれば、主人はさらに恐ろしい方法で罰するだろう。

彼女は抵抗を諦め、全身の力を抜いた。

一人の男が彼女の後ろに回り、分厚い手で彼女の足首を強く掴んだ。もう一人の男は彼女の両手を背後で交差させた。金属の冷たい感触が手首に伝わり、彼女は手錠をかけられたことに気づいた。彼女の心の中で警鐘が鳴り響いたが、抵抗しなかった。

次に、男たちは彼女の両足を引き離し、特別な足枷で固定した。彼女は両足が広げられた状態で固定され、しかも膝が胸に引き寄せられていた。亀のポーズを強制的に維持させられたのだ。この姿勢では、彼女の全身が完全に丸まって露わになり、胸と陰部が重力によって強調されて、完全に男たちの視界にさらされていた。

「やめて…」彼女の声は震えていた。

男たちは答えず、それぞれポケットから鋭いハサミを取り出した。彼女は恐怖で目を見開いた。ハサミが黒いボディスーツに近づくのが分かった。

「お願い、やめて…」彼女は懇願したが、男たちは無視した。

ハサミが背中のボディスーツに差し込まれ、冷たい金属が彼女の肌に触れた。チッという音とともに、ボディスーツが背中から真っ二つに切られた。彼女はひんやりとした空気が直接肌に触れるのを感じた。次に、男たちは無造作に袖と脚の部分を切り裂き、彼女の身体を完全に露出させた。

彼女は裸で、亀のポーズを強制的に維持させられ、全身のすべての秘密がこの公共のジムにさらされていた。彼女は必死に体を動かそうとしたが、拘束具はしっかりと固定され、身動きが取れなかった。涙が彼女の頬を伝い、地面に落ちた。

周りでトレーニングしていた人々が異変に気づき始めた。最初に気づいたのは、トレッドミルでランニングしていた男性だった。彼は走るのを止めて、裸で地面に横たわる女性を見つめ、目に驚きと欲望が混ざっていた。続いて、ウェイトトレーニングをしていた数人の男性も気づき、金属のダンベルを置いてゆっくりと近づいてきた。

「すごいな…」一人の男が低く呟いた。

「本当に見事な体だ…」別の男が彼女の裸体をじっくりと観察しながら言った。

ますます多くの人が集まってきた。彼らは輪になって彼女を取り囲み、まるで彼女が展示品のように見つめていた。厳喆珂は震え、目を閉じて、彼らの卑猥な視線から逃れようとした。

「彼女を抱かせてくれ…」誰かが言った。

「俺も、こんな美女は初めて見た…」

イヤホンから主人の声が響いた:「ほら、みんなお前のことを気に入ってるんだ。彼らを喜ばせてやれ。」

彼女は無力に震えたが、抵抗できなかった。一人の男が彼女の前にしゃがみ込み、手を伸ばして彼女の顔を撫でた。彼女は顔をそらしたが、男は強引に彼女のあごを掴んで自分の方を向かせた。

「そんなに綺麗なのに、隠すなんてもったいないよ」と男は言い、もう片方の手で彼女の胸を揉みしだいた。

別の男が彼女の後ろに回り込み、広げられた陰部を撫でた。彼女は泣き叫んだが、それは彼らの欲望をさらに掻き立てるだけだった。

「準備はできてるみたいだな」と一人の男が笑った。

彼らは彼女の拘束された体を持ち上げ、周囲の誰かがジムのマットを敷いて、彼女をその上に横たわらせた。彼女はまだ亀のポーズを維持しており、手足は固定され、完全に動けなかった。一人の男が彼女の後ろに立ち、ズボンを脱いだ。彼女は熱く硬いものが自分の尻の裂け目に押し付けられるのを感じた。

「いや…頼む…やめて…」彼女はもう一度懇願したが、男は無視した。

一突きで、男の陰茎が彼女の膣に深く入り込んだ。彼女は鋭い痛みに悲鳴を上げた。男は彼女の腰を掴み、激しく突き始めた。彼女は無力に揺れるだけだった。

周囲の男たちは歓声を上げた。「いいぞ!もっとやれ!」

一人目の男が果てた後、次の男がすぐに彼女の前に立ち、彼女の口を無理やり開けさせて、膣から出たばかりの陰茎を彼女の口にねじ込んだ。彼女は吐き気を催したが、強制的にそれを味わわされた。

こうして、ジムで一日中、厳喆珂は絶え間ない輪姦に耐え続けた。男たちは次々と彼女の身体を使い、彼女は声をからし、涙を流し、ただ耐えることしかできなかった。

幸いなことに、彼女は職業9品の武者であり、肉体は常人よりはるかに強靭だった。もし普通の女性であれば、これほどの暴行はとうに命を落としていただろう。しかし、彼女の強靭な体は耐え抜き、内臓も骨格も深刻な損傷を受けなかった。

時間が経つにつれ、男たちは徐々に去っていった。日が暮れる頃には、ジムにはもう彼女とあの二人の男だけが残っていた。彼らは彼女の拘束具を外し、散らばったボディスーツの切れ端を拾い上げ、そして無言で去っていった。

厳喆珂は地面に横たわり、全身が痛みと疲労で麻痺していた。彼女はゆっくりと体を動かし、立ち上がろうとした。手足はまだ震えていたが、彼女はなんとか起き上がった。彼女は裸でジムの床に立ち、周りを見渡した。ジムは空っぽで、彼女だけが残されていた。

彼女は手を伸ばして自分の顔を触った。涙と汗でぐしょぐしょになっていた。彼女は深く息を吸い込み、力を振り絞って更衣室へ向かった。途中、何度か壁に手をついてバランスを取らなければならなかった。

更衣室に入ると、彼女は鏡の前に立った。鏡の中の自分は髪が乱れ、体中に赤い痕と打撲の跡があった。彼女は自分の体をじっと見つめ、まるで見知らぬ誰かを見ているかのようだった。

彼女はシャワーを浴び、冷水が傷跡を流れるのを感じた。冷たい水が彼女の意識を少しずつ取り戻させた。彼女は目を閉じ、これが自分の新しい人生なのだと思った。支配され、辱められ、操られる人生。彼女はそれに逆らえなかった。

彼女は服を着て、ゆっくりとジムを後にした。外の空気はひんやりとしていて、彼女は深く息を吸った。街灯が彼女の影を地面に長く伸ばしていた。彼女はアパートへと続く道を歩き始めた。もう涙は出なかった。涙はとうに枯れ果ててしまっていた。

部屋に戻ると、彼女はベッドに横たわり、天井を見つめた。スマートフォンが震え、主人からのメッセージが届いた:「今日はよく頑張った。来週も楽しみにしている。」

彼女はメッセージを読み、そっとスマートフォンを置いた。目を閉じると、今日のすべての光景が鮮明に脳裏に蘇った。彼女は自分の腕をぎゅっと掴み、爪が深く食い込んで痛みを感じた。その痛みだけが、自分がまだ生きていることを実感させてくれた。

彼女は心の中で自分に言い聞かせた:これが自分の運命だ。戦うしかない。少なくとも、今はまだ戦い続けられる。たとえ光が見えなくても、生き抜くしかないのだ。

外の街はまだ明るく、人々の笑い声や話し声がかすかに聞こえてくる。しかし、それらはすべて彼女とは無関係だった。彼女は暗闇に一人横たわり、次にどんな試練が待ち受けているのかを待っていた。

第5章

厳喆珂の留学生活—主人の任務編

第5章

目覚まし時計の音が部屋に響く。厳喆珂はゆっくりと目を開け、天井を見つめた。窓から差し込む朝日が、部屋の隅々まで明るく照らしている。彼女は身体を起こし、ベッドサイドのスマートフォンを手に取った。メールの着信はない。主人からの新しい任務は、昨夜のうちに届いていた。

彼女は唇を噛みしめ、メールを開いた。

「明日の午後3時、トレンチコートだけを着て、中は何も身に着けずにタクシーに乗れ。運賃は自分の体で支払え。行き先は後で指示する。過程を撮影し、私に送れ。」

厳喆珂の手が微かに震えた。彼女はスマートフォンを握りしめ、深く息を吸い込んだ。もう何度も主人の命令に従ってきた。野外での露出、授業中のローター、見知らぬ男たちに犯されること。それらすべてを経験してきた。しかし、今回の任務はまた違う種類の屈辱を伴っていた。

彼女は立ち上がり、クローゼットからトレンチコートを取り出した。ベージュの上品なコート。普段なら、その下にしっかりと服を着る。しかし今日は、そのコート一枚だけになる。彼女はゆっくりと服を脱ぎ、鏡の前に立った。自分の裸体を見つめる。美しい曲線を描く身体。夫である楼成だけが知っているはずの身体。今では、主人の命令で多くの男たちに晒されている。

彼女はトレンチコートを羽織り、ウエストのベルトを締めた。コートの下は、文字通り何もない。風が吹けば、コートの裾がめくれ上がり、中が見えてしまうだろう。彼女は鏡の前で何度か確認し、コートがきちんと身体を覆っていることを確かめた。

午後2時50分。厳喆珂はアパートを出た。彼女はポケットに小型カメラを忍ばせ、道路に向かって歩いた。足取りは少し重かったが、以前のような強い抵抗感はなかった。むしろ、心の奥底で何かがざわめいている。この屈辱的な任務を、どこかで待ち望んでいる自分がいる。

彼女は道路脇に立ち、手を上げた。すぐに一台のタクシーが停まった。運転手は中年の男性だ。厳喆珂は後部座席に乗り込み、ドアを閉めた。

「どちらまで?」

運転手が尋ねる。厳喆珂はスマートフォンを見せた。主人から送られてきた住所が表示されている。

「この住所までお願いします。」

運転手はうなずき、車を発進させた。厳喆珂は後部座席に座り、カメラを起動させた。彼女は自分の身体を映し始める。トレンチコートの下が何もないことを示すために、彼女はゆっくりとコートの前を開いた。カメラが彼女の裸体を捉える。

「運賃は自分の体で支払え。」

主人の言葉が頭の中に響く。彼女は深呼吸をし、覚悟を決めた。

車が信号で停まった時、彼女は前の座席に身を乗り出した。

「すみません、運転手さん。私、今日お金を持っていなくて。」

運転手が驚いた顔でバックミラーを見る。

「え?じゃあ、どうやって支払うつもりだ?」

厳喆珂は静かに答えた。

「代わりに、私の体で支払ってもいいですか?」

運転手の目が大きく開かれた。彼は混乱した表情で、何度か瞬きをした。

「な、何を言ってるんだ?」

厳喆珂はトレンチコートの前を開き、自分の裸の胸を見せた。運転手の視線が彼女の身体に釘付けになる。

「本当に、構いませんから。私はあなたに....」

彼女の声は落ち着いていた。自分でも驚くほど冷静だった。以前の自分なら、こんなことは絶対にできなかった。しかし今は、主人の命令を実行することに、奇妙な安堵感を覚えていた。

運転手はしばらく迷っていたが、欲望が理性を上回った。彼は車を路肩に寄せ、エンジンを切った。

「本当にいいのか?」

厳喆珂はうなずいた。運転手が後部座席に移動してくる。彼女はトレンチコートを脱ぎ、シートに横たわった。

カメラは彼女の顔を捉えている。彼女は目を閉じ、運転手の手が自分の身体に触れるのを感じた。荒い息遣い、汗の匂い。すべてが生々しく、そして空虚だった。

数分後、運転手が息を切らしながら前の席に戻った。

「ありがとう。料金は、これでチャラだ。」

彼女は静かにトレンチコートを着直し、髪を整えた。車が目的地に到着するまで、彼女は窓の外を見つめていた。感情が麻痺しているのか、それとも慣れてしまったのか。自分の心がわからなかった。

アパートに戻り、彼女は撮影した映像を編集し、主人の匿名メールに送信した。添えられたメッセージは一言だけ。

「任務を完了しました。」

数時間後、マークは自室のパソコンでその映像を見ていた。画面の中で、厳喆珂が見知らぬタクシー運転手と体を重ねている。彼女の表情には、以前のような恐怖や嫌悪はなかった。むしろ、どこか受け入れているような、諦めにも似た静けさがあった。

マークは笑みを浮かべた。彼女が服従し始めている。ストックホルム症候群の兆候だ。彼女は自分の状況を受け入れ、主人に従うことに快感を覚え始めている。

彼は新しいメールを作成した。次の任務を考えながら、指をキーボードに走らせる。

「よくやった。次の任務だ。明日の夜8時、大学の男子トイレに行け。個室に入り、ドアを開けたまま、自慰をしろ。誰かが入ってきたら、そのまま見せつけろ。そして、その者に自分を犯させろ。過程を撮影し、私に送れ。」

厳喆珂はそのメールを受け取った時、一瞬ためらった。男子トイレ。公共の場。しかし、彼女はもう主人の命令に逆らう気はなかった。むしろ、次の任務がどんなものか、どこかで期待していた。

翌日の夜。厳喆珂は大学のキャンパスに足を踏み入れた。講義が終わった時間で、キャンパスにはまばらに人影がある。彼女は男子トイレの前に立った。周囲を確認し、誰もいないことを確かめてから、中に入った。

トイレは清潔で、白いタイルが蛍光灯の光を反射している。彼女は一番奥の個室に入り、ドアを開けたままにした。スマートフォンを便器の上の棚に立てかけ、カメラを起動させる。自分が映る位置を調整し、深く息を吸い込んだ。

彼女はスカートをまくり上げ、下着を脱いだ。そして、鏡のように輝くタイル張りの壁を見つめながら、自分の指を身体の奥に差し込んだ。最初はゆっくりと、次第に激しくなる。彼女の口から漏れる吐息が、静かなトイレに響く。

足音が聞こえた。誰かがトイレに入ってくる。厳喆珂の心臓が激しく鼓動を打った。入ってきたのは、同じ大学の男子学生だった。彼は用を足そうとして、開いた個室の前に立ち止まった。中で全裸の女性が自慰をしている光景に、彼は息を呑んだ。

「な、何だよ、お前....」

厳喆珂は彼を見上げ、潤んだ目で微笑んだ。

「私を犯してくれませんか?」

男子学生は一瞬躊躇したが、彼女の身体に魅入られたように、ゆっくりと個室の中に入った。

その後、さらに何人かの男子学生がトイレを訪れたが、彼らも同じ運命をたどった。厳喆珂は次々と見知らぬ男たちに身体を許し、そのすべてをカメラが捉えていた。

彼女はアパートに戻り、身体の痛みと疲労を感じながらも、映像を編集して主人に送った。添えられたメッセージは、前回と同じだった。

「任務を完了しました。」

マークはその映像を見て、深い満足感を得た。彼女は完全に服従している。もう彼女に迷いはない。彼はさらなる屈辱的な任務を考え始めた。

しかし、次の数日間、マークはあえて任務を送らなかった。彼女に休息を与え、その間に彼女が自分の置かれた状況をどう受け止めるのかを見たかった。また、彼女の心にさらなる飢えを生み出し、主人の命令をより切望させるためでもあった。

任務のない日々。厳喆珂は最初、安堵した。しかし、時間が経つにつれて、心の中にぽっかりと穴が開いたような感覚に襲われた。主人からの指示がないことで、自分が無価値になったような気がした。彼女は何度もスマートフォンを確認したが、新しいメールは届いていない。

彼女はベッドに横たわり、天井を見つめた。自分の考えが、以前とは大きく変わっていることに気づく。主人の命令に従うことが、当たり前になっている。そして、その命令がなければ、自分は存在する意味を失ってしまう。そんな思いが頭の中を渦巻いていた。

彼女はふと、自分の身体に手を伸ばした。主人の命令がなくても、自分で自分を慰めることはできる。しかし、それでは満足できなかった。主人の指示が必要だった。主人の言葉が必要だった。

彼女はスマートフォンを手に取り、メールの送信履歴を開いた。何度も読み返した主人からの命令。そのたびに、彼女の身体は熱くなった。彼女は自分の指を身体の奥に差し込み、主人を想像しながら、自分を慰めた。

「主人...早く次の命令をください...」

彼女の囁きは、部屋の中に虚しく消えていった。

休息期間は、三日間続いた。その間、厳喆珂はほとんどアパートから出ず、主人からの連絡を待ち続けた。彼女の心は、主人への依存を深めていった。自分がまさにストックホルム症候群に陥っていることを、彼女は自覚していた。しかし、それでも止められなかった。主人に従うことが、彼女の新しい生き方だった。

四日目の朝、厳喆珂のスマートフォンにメールが届いた。彼女は震える手でメールを開いた。

「よく休めたか?新しい任務だ。今夜、繁華街の人通りの多い場所で、全裸で立ち止まれ。そのまま、通行人に体を好きにさせろ。簡単な任務だ。楽しめ。」

厳喆珂の口元に、微かな笑みが浮かんだ。主人が帰ってきた。彼女はすぐに準備を始めた。今夜の任務が待ち遠しかった。彼女は鏡の前に立ち、自分の姿を見つめた。そして、主人が自分に何を求めているのかを想像し、身体が震えた。

彼女は服を脱ぎ、バッグにトレンチコートだけを入れた。今夜、彼女は全裸で街に立つ。初めての任務の時は恐怖でいっぱいだったが、今は違う。主人の命令に従うことが、彼女の存在意義になっていた。

夜の帳が下りる。厳喆珂はトレンチコートを羽織り、アパートを出た。彼女は繁華街に向かって歩きながら、心の中で主人に語りかけた。

「主人、あなたの命令通りにします。私を、あなたの牝犬として、自由に使ってください。」

彼女の目は、もはや何の迷いもなく、ただ主人への服従だけを宿していた。

第6章

# 第6章

また週末が訪れた。厳喆珂はアパートの窓辺に立ち、曇り空を見上げていた。先週の任務から一週間が経ち、ようやく体の痛みも引いてきたところだった。しかし心の傷はまだ癒えておらず、夜になるとあの日の記憶がフラッシュバックのように蘇ってくる。

スマートフォンが振動した。匿名のメッセージアプリに新しい通知が届いている。彼女の手が震えた。開きたくない。しかし体は既に従順に動き、画面をタップしていた。

「おはよう、我が牝犬。今週の任務だ。今日は特別なプレゼントを送った。もうすぐ届くはずだ」

その数分後、インターホンが鳴った。配達員が小さな段ボール箱を手渡してくれた。差出人は書かれていない。部屋に戻り、震える手で箱を開けると、中には二つのパーツが入っていた。一つは銀色のチェーンで、一端には南京錠のようなロック機構が付いている。もう一つはシリコン製の肛門プラグで、コードが接続されており、どうやら遠隔操作で膨張する仕組みのようだ。

スマートフォンが再び震える。

「これが今日の鍵だ。公園に行け。人気の少ない場所を見つけて、そこで自分を固定しろ。もし誰かに見つかったら、その相手に自分を犯させるんだ。もちろん、その過程を全て撮影しろ。帰宅後、動画を送れ」

厳喆珂の顔から血の気が引いた。公衆の場で、しかも自分から他人を誘うなんて。しかし彼女の体は既に従順に動き始めていた。クローゼットからJK制服を取り出す。紺色のジャケットとチェック柄のスカート。かつては可愛いと思っていた制服も、今はただの辱めの衣装にしか見えない。

彼女は下着を一切身に付けなかった。パンティーを履かないスカートの下は、風が吹くたびにひんやりとする。肛門ロックのチェーンを通すためだ。バッグにプラグとチェーンを入れ、アパートを後にした。

向かったのは市内から少し離れた小さな公園だった。周囲は住宅地だが、公園自体は木々に囲まれ、奥まった場所にある。週末の朝だというのに、遊具のある広場には誰もいない。厳喆珂は公園の奥へと足を進めた。

木陰に設置された手すりを見つける。高さは腰の位置くらいで、ベンチの横にあった。ここなら人目に付きにくい。彼女は周囲を確認し、誰もいないことを確かめると、スカートの裾をめくり上げた。

バッグから肛門プラグを取り出す。シリコン製のそれは冷たく、手の中で重みがあった。コードは遠隔操作の受信機に繋がっている。彼女はプラグに付属している潤滑剤を塗ると、震える手でそれを自分の肛門に押し当てた。

「んっ……」

冷たい異物が体内に入り込む感覚。彼女は歯を食いしばり、ゆっくりと押し込んでいく。プラグが完全に収まると、チェーンの先端が体外にぶら下がっている。彼女はそのチェーンを手すりの支柱に巻き付け、南京錠をカチリと閉じた。

これで彼女は手すりに繋がれた。プラグは膨張していないので、力を込めれば抜けなくもないが、チェーンの長さは限られている。せいぜい手すりの周りを数歩動ける程度だ。

スマートフォンを取り出し、マークにメッセージを送る。

「準備できました」

すぐに返信が来た。

「よくできた。では、始めよう」

次の瞬間、肛門内でプラグが膨らみ始めた。空気が注入される微かな音と共に、シリコンが徐々に拡張していく。厳喆珂は息を呑んだ。内側から押し広げられる感覚。プラグはちょうど抜け落ちない程度に膨張し、固定された。彼女は動くたびに、体内の異物感を強く意識させられる。

チェーンは金属製で、動くたびにジャラジャラと音を立てる。彼女はスカートを下ろし、出来るだけ目立たないようにベンチに座ろうとしたが、プラグが邪魔でうまく座れない。結局、手すりに寄りかかるような姿勢で立っているしかなかった。

時間がゆっくりと過ぎていく。最初の三十分は誰も通らなかった。厳喆珂は緊張で全身が強張っていたが、次第にその緊張も緩み始める。もしかしたら誰にも見つからずに一日が終わるかもしれない。そんな淡い期待が頭をよぎった。

しかし、その希望はすぐに打ち砕かれた。

「あの……大丈夫ですか?」

声がした。二十代後半くらいの男性が、ランニングの途中で立ち止まり、心配そうに彼女を見ている。厳喆珂の顔は真っ青で、額には冷や汗が浮かんでいた。不自然な姿勢で手すりに寄りかかる彼女の様子は、明らかに普通ではなかった。

「だ、大丈夫です……ちょっと休んでいただけで……」

彼女は笑顔を作ろうとしたが、表情は引きつっていた。スカートの裾が風で揺れ、一瞬、太ももが露わになる。男性の視線がそこに留まった。

「本当に? 具合が悪そうに見えるけど……何か手伝おうか?」

男性は一歩、二歩と近づいてきた。彼女の周りを一周し、手すりに巻かれたチェーンに気づいた。そして彼女の背中側に回り込んだ時、スカートの下からぶら下がるチェーンの一部を見つけてしまった。

「え……何これ?」

男性の声のトーンが変わった。好奇と興奮が混じったような響き。厳喆珂の心臓がバクバクと鳴り始める。見つかってしまった。逃げ出したい衝動を必死に抑えながら、彼女は男性の顔を見上げた。

「あの……お願いがあるんです」

声が震えていた。彼女は自分の口から出る言葉を信じられなかった。

「私を……犯してください」

男性は一瞬、言葉を失った。そして周囲を見回し、誰もいないことを確認すると、ニヤリと笑った。

「面白いことになってるな。お前、誰かに嵌められてるんだろ? 動画でも撮るのか?」

厳喆珂は黙ってうなずいた。男性はスマートフォンを取り出した。

「じゃあ、ちゃんと映るようにしろよ」

彼女はおとなしく自分のスマートフォンを手すりの上に置き、カメラアプリを起動して録画を始めた。レンズが自分と男性を捉えている。

男性は彼女の背後に回り込むと、スカートを一気にめくり上げた。そこには肛門に埋め込まれたプラグと、手すりに繋がれたチェーンが露わになっている。

「すげえ……本格的だな。これ、抜けないのか?」

彼女は首を振った。男性はチェーンを引っ張ってみたが、ロックは固く、ビクともしない。彼は笑いながら自分のランニングパンツを下ろした。

「じゃあ、そのままの格好でいいぜ。俺は後ろから楽しませてもらうから」

彼の手が彼女の腰を掴み、スカートをさらにまくり上げる。プラグは抜けないが、その横からなら入ると男性は判断したらしい。彼女の割れ目に彼の指が触れる。

「ここはちゃんと準備してあるんだな。随分濡れてるぜ」

それは嘘だった。彼女の膣はまだ乾いていた。しかし男性は構わず、自分のものを押し当ててきた。

「痛ッ……」

乾いた粘膜に異物が無理やり入り込む。厳喆珂は声を上げそうになるのを必死に噛み殺した。男性は彼女の腰を掴み、激しく抽送を始める。手すりがガタガタと揺れる。ジャラジャラとチェーンが鳴る。その音が自分の屈辱的な状況を如実に物語っている。

「ほら、ちゃんとカメラに映せよ。お前の顔がよく見える位置にしろ」

厳喆珂は震える手でスマートフォンの角度を調整した。レンズの中の自分は、涙でぼやけている。しかし彼女は泣き声を殺し、歯を食いしばって耐えた。

五分ほどで男性は果てた。彼は彼女の体から抜き去ると、パンツを履き直してランニングを再開しようとした。

「ちょっと待ってください」

厳喆珂は必死の思いで声を絞り出した。

「もっと……もっと犯してください。私、まだ満足してません」

男性は振り返り、意外そうな顔をした。そして再び笑った。

「マゾなのか? 面白い女だな。でも俺は用事があるんだ。悪いな」

そう言い残して、男性は去っていった。厳喆珂は絶望的な気持ちで彼の背中を見送った。まだ誰も来ない。プラグは固定されたままで、彼女は逃げることもできない。スカートを下ろし、出来るだけ普通の体勢を取ろうとしたが、無理な姿勢のせいで足が痺れてきた。

三十分ほど経っただろうか。今度は中年の男性が散歩に現れた。スーツ姿で、どうやら仕事帰りのようだ。彼もまた、不自然な姿勢の厳喆珂に気づき、声をかけてきた。

「お嬢さん、どうかしたのかい?」

厳喆珂は唇を噛みしめた。また同じことを繰り返さなければならない。彼女は先ほどと同じ台詞を口にした。中年男性は最初は怪訝な顔をしたが、彼女のスカートの下からチェーンが見えると、状況を理解したらしい。

「これはこれは……面白い遊びをしているね」

彼はゆっくりと近づき、彼女の顔を覗き込んだ。そしてスマートフォンで録画していることを確認すると、フッと笑った。

「じゃあ、俺様がじっくりと教育してやろう」

中年男性は彼女をベンチに座らせると、自分のベルトを外した。そして彼女の手首をベルトで縛り、動きを制限した。その上で、彼は彼女のスカートをめくり上げ、プラグとチェーンをじっくりと観察し始めた。

「これは面白い。遠隔操作で膨らむようになっているのか。誰がこんなことをさせているんだ?」

厳喆珂は答えなかった。中年男性はそれ以上詮索せず、代わりに彼女の体を弄び始めた。彼はまず彼女の胸を揉みしだき、ジャケットの上から乳首を抓った。彼女の体がピクピクと震える。

「感じやすい体だな。じゃあ、本番といこうか」

彼は彼女の両足を開かせると、自分のものを彼女の前に突き出した。

「まずは口で奉仕しろ」

厳喆珂は従順に口を開けた。異物が口の中に入り込む。吐き気を必死にこらえながら、彼女は舌を動かした。中年男性は彼女の頭を掴み、自分のペースで動かす。

「うまいじゃないか。じゃあ次はこっちだ」

彼は彼女をうつ伏せにさせ、手すりに掴まるように指示した。そして背後から、再び彼女の膣に侵入した。先ほどの男とは違い、この中年男性は技巧的で、彼女の体の反応を確かめながらゆっくりと動いた。しかしそれがかえって屈辱的だった。自分の体が拒否できないまま、他人の快楽のために使われている。

「ああ……いいな。この若い体は……しかもこんなに従順で……」

中年男性は何度も射精し、その度に彼女の口や膣に精液を流し込んだ。一時間以上もの間、彼は彼女を様々な体位で犯し続けた。ようやく満足したのか、彼は彼女から離れ、自分の身繕いを整えた。

「ご馳走さま。動画はちゃんと撮れてるか? あとで見せてもらおう」

彼はそう言って笑いながら去っていった。

厳喆珂はその場に崩れ落ちた。スカートは乱れ、太ももには精液が垂れている。口の中も精液でべっとりとしていた。しかし彼女にはそれを拭う自由すらない。チェーンが彼女を手すりに固定しているからだ。

昼過ぎになると、公園を訪れる人が増えてきた。子連れの母親、学生のグループ、老人……彼らは皆、不自然な姿勢の厳喆珂に気づく。最初は心配して声をかけてくる者もいたが、彼女のスカートの下から見えるチェーンと、彼女の従順な態度を見て、すぐに状況を理解した。

何人かの男たちが彼女を利用していった。中には複数で彼女を回す者もいた。彼女の体は何度も何度も犯され、膣は痛みで腫れ上がっていた。肛門のプラグも時々押され、中から刺激される度に彼女の体は跳ねた。

二人の若い男が彼女を見つけた時、彼らは面白がって彼女を囲んだ。

「おい、これ、本物の牝犬じゃねえか?」

「動画撮ってるのか? すげえな」

彼らは交代で彼女を犯した。一人が背後から、もう一人が正面から。彼女の口と膣が同時に使われた。彼女は声を上げることもできず、ただされるがままに身を任せた。

「お前、結構いける口だな。もっと声出せよ」

若者の言葉に、彼女は何とか喘ぎ声を絞り出した。それが彼らの興奮をさらに高めた。彼らは長時間にわたって彼女を嬲り続け、最終的に二人同時に彼女の顔に射精した。精液が彼女の髪や顔、制服にべっとりと付着した。

「じゃあな、また遊ぼうぜ」

彼らは去っていった。厳喆珂はもう立っていることすらままならず、その場にへたり込んだ。スカートは精液で汚れ、ジャケットも乱れている。彼女の周りには使用済みのティッシュや空き缶が散乱していた。

午後になると、公園の利用者は減り始めた。時折、年配の女性が通りかかり、好奇の目で彼女を見つめるだけだった。厳喆珂はもう羞恥心も麻痺していた。ただ早く日が暮れて、この任務が終わることだけを願っていた。

ようやく夕暮れが訪れた。辺りが暗くなり始め、街灯がぽつぽつと灯り始める。その時、スマートフォンが震えた。マークからのメッセージだ。

「任務終了だ。解放してやる」

次の瞬間、肛門内のプラグから空気が抜ける音がした。シリコンが収縮し、固定が解かれる。彼女は手を伸ばし、力を込めてプラグを引き抜いた。ずるりという感触と共に、それが体外に出てくる。チェーンのロックはまだ固いが、プラグが抜けた今、彼女は何とかチェーンを手すりから外そうと試みた。しかしロックは固く、素手ではどうにもならない。

「空気を抜いただけじゃ駄目です。ロックが外せません」

彼女がメッセージを送ると、すぐに返信が来た。

「南京錠の番号は、お前の住所の一部だ。考えろ」

彼女は必死に記憶を辿った。自分の住所……アパートの番号……ああ、そういうことか。彼女は数字を合わせ、ロックを押すと、カチリと音がして外れた。チェーンが手すりから解放される。

彼女は急いでチェーンとプラグをバッグにしまった。スカートを直し、ジャケットの乱れを整えようとしたが、精液の染みはどうにもならない。彼女は仕方なく、そのまま公園を後にした。

アパートに戻ると、まず浴室に直行した。汚れた制服を脱ぎ捨て、シャワーを浴びる。熱いお湯が体を流れ、彼女は初めて深く息を吐いた。体中が痛む。膣も肛門も、早くも炎症を起こしているようだ。

シャワーを終え、彼女は濡れた髪をタオルで拭きながら、スマートフォンを手に取った。今日撮影した動画をマークの匿名アドレスに送らなければならない。彼女は動画ファイルを選び、添付して送信した。

「送りました」

すぐに返信が来た。

「よくできた。今日の動画は特にお前の従順さがよく出ていたぞ。我が牝犬として、成長している証拠だ。ご褒美として、しばらく任務は休みにしてやる」

厳喆珂はそのメッセージに、安堵と同時に虚無感を覚えた。休みが来ても、また次の任務が待っている。この悪循環から抜け出す方法は、もう見つからないのかもしれない。

彼女はベッドに横たわり、天井を見上げた。部屋の明かりを消し、暗闇の中で自分を抱きしめた。涙が静かに頬を伝う。しかしそれすらも、もう彼女の心を癒してはくれなかった。

今日一日、何人に犯されただろうか。数える気にもならなかった。ただ、彼女の体はもう夫以外の何人もの男の精液で汚れているという事実だけが、重くのしかかった。楼成……あの人にどうやって顔向けすればいいのだろう。もう二度と、あの人に触れられる資格すらないのではないか。

彼女はスマートフォンを手に取り、夫にメッセージを送ろうとして止めた。何と言えばいいのだろう。「今日も任務を遂行しました」? そんなこと言えるはずがない。

代わりに彼女は、泣きながら自分を慰めるしかなかった。この留学生活が終わるまで、あとどれだけの屈辱に耐えなければならないのか。マークという悪魔から逃れる方法は、本当にもうないのか。

暗闇の中、彼女は静かに涙を流し続けた。窓の外では、街の灯りが瞬いている。だが、彼女の心の中だけは、漆黒の闇に包まれていた。

第7章

第7章

新しい週が始まった。厳喆珂は目を覚ますと、スマートフォンの通知音が耳に響いた。彼女の心臓は一瞬にして凍りついた。震える指で画面をタップすると、案の定、マークからの任務が届いていた。彼は常に匿名のアカウントを使い、決して素性を明かさない。しかし、その内容はいつも彼女の尊厳を容赦なく踏みにじるものだった。

「今週も始まったわね。」彼女は呟き、唇を噛みしめた。窓の外はまだ薄暗く、秋の冷たい風がカーテンを揺らしていた。彼女はベッドから起き上がり、バスルームへ向かった。鏡に映る自分の顔は疲れ果て、目の下にはくまができていた。彼女は深く息を吸い込み、任務を遂行する覚悟を決めた。

最初の任務は、彼女が借りているアパートの階段室で裸になることだった。時刻は午前7時。彼女は普段着のままアパートを出て、共用の階段室へ向かった。誰もいないことを確認し、震える手で服を脱ぎ始めた。ジャケットが床に落ち、次にブラウスが、そしてスカートが脱がされた。彼女は裸になり、冷たい空気が全身を包み込んだ。壁のコンクリートは凍えるように冷たく、彼女は背中を壁に預けた。

スマートフォンを構え、自分自身の写真を撮らなければならなかった。彼女はカメラを自分に向け、無表情でシャッターを押した。写真がマークに送られた瞬間、彼女は急いで服を着た。しかし、その間に誰かが階段を上ってくる音が聞こえた。彼女の心臓は激しく鼓動し、慌てて服を整えた。通りかかった中年の男性が彼女を一瞥したが、何も言わずに通り過ぎた。彼女はほっと息をつき、部屋に戻った。

その夜、彼女はベッドに横たわり、天井を見つめた。樓成の顔が浮かんだ。彼は今、何をしているだろうか。彼にこの苦しみを打ち明けたい衝動に駆られたが、マークが持っている映像を思うと、それは不可能だった。彼女は涙を流し、枕に顔をうずめた。

翌日、新たな任務が届いた。今度は、出前を注文し、下着を着けず、透明なランジェリーネグリジェだけを着て受け取れというものだった。さらに、自ら誘惑してはならないが、もし配達員が彼女を求めてきたら拒否してはならないという条件が付いていた。厖喆珂はその指示を読んで、全身が震えた。これは明らかに、彼女を危険にさらそうとしている。しかし、逆らうことはできなかった。彼女は深く息を吸い込み、インターホンで中華料理を注文した。

配達が近づくのを待つ間、彼女はクローゼットから透明なランジェリーネグリジェを取り出した。それは薄いレース地で、体のラインがはっきりと透けて見えた。彼女はそれを身に着け、下着は一切つけなかった。鏡の前で自分の姿を見ると、羞恥心と恐怖で顔が真っ赤になった。彼女はバスルームのタオルを手に取り、自分の顔を隠そうとしたが、任務には従わなければならない。

玄関のチャイムが鳴った。彼女は震える足でドアへ向かい、ゆっくりと開けた。配達員は若い男性で、商品を受け取る女性を見て目を見開いた。彼女は透明なネグリジェ一枚で立っており、その下の裸体がはっきりと見えていた。

「あ、あの…お届け物です。」配達員は声を震わせながら、手提げ袋を差し出した。

厖喆珂は無言でそれを受け取った。彼女の手は震え、目はうつむいたままだ。配達員は彼女の体を見つめ、喉を鳴らした。彼の視線が彼女の胸や腰を舐めるように動く。

「あの…あなた、こんな格好で…」配達員は言葉を濁し、一歩前に踏み出した。

厖喆珂の心臓は激しく打ち鳴り、彼女は後ずさりした。しかし、任務の指示を思い出し、拒否してはならないと自分に言い聞かせた。彼女はただ黙って立ち尽くした。配達員は彼女の沈黙を承諾と受け取ったのか、手提げ袋を床に置き、彼女の手首を掴んだ。

「すみません…でも、あまりにも綺麗だから…」彼は呟き、彼女を部屋の中へ押し込んだ。

厖喆珂は抵抗したかったが、体が動かなかった。マークの脅しが頭をよぎり、彼女はただされるがままになった。配達員は彼女のネグリジェをはぎ取り、その裸体を露わにした。玄関のタイルは冷たく、彼女はその上に押し倒された。彼の乱暴な行為が始まり、彼女は痛みと屈辱に耐えた。彼の汗の匂いと荒い息遣いが耳元で響き、彼女は目を固く閉じた。

行為が終わると、配達員は立ち上がり、服を整えた。「ごめん、こんなことして…でも、あなたが誘ってるみたいだったから…」彼はそう言い残し、走り去った。

厖喆珂は床に横たわり、天井を見つめた。涙が頬を伝い、彼女は体を震わせた。マークに送るべき写真も動画も撮っていなかった。しかし、彼はすでにこのアパートのどこかに隠しカメラを仕掛けているのかもしれない。彼女は無力感に打ちひしがれた。

その日の暮れ、マークからメッセージが届いた。「よくやった。配達員の男に感謝しろよ。次の任務は明日だ。」彼女はそのメッセージを読み、スマートフォンを床に投げつけた。だが、すぐに拾い上げ、次の指示を待つしかなかった。

三日目の任務は、野外露出をし、立ち小便をする場所を見つけ、その映像を撮って送れというものだった。厖喆珂はその指示に吐き気を覚えた。しかし、彼女は従うしかなかった。彼女は大学の近くの公園を思い浮かべた。そこには人気の少ない隅があり、小さな茂みがあった。

午後三時、彼女は薄手のワンピースを着て公園へ向かった。周囲を見回し、誰もいないことを確認すると、茂みの中に身を隠した。スマートフォンを構え、自分の体を撮影した。彼女は震える手でスカートをまくり上げ、しゃがみ込んだ。羞恥心で顔が焼けるように熱く、彼女は涙をこらえながら行為を続けた。シャッター音が何度か鳴り、彼女はその映像をマークに送信した。

公園を出ると、彼女は吐き気を催した。公衆トイレに駆け込み、便器に顔を突っ込んで嘔吐した。涙と唾液が混ざり、彼女はしばらくその場にうずくまった。鏡の中の自分の顔は青白く、まるで生ける屍のようだった。

その後二日間、任務はなかった。厖喆珂は休息を与えられた。しかし、彼女の心は休まらなかった。樓成からのメッセージが何度も届いていた。彼は彼女の様子を気遣い、何かあったのかと尋ねてきた。彼女は「大丈夫よ、ただ勉強が忙しいだけ」と返事をした。その嘘が彼女の胸をさらに締め付けた。

彼女はアパートの部屋にこもり、カーテンを閉め切った。外の光を遮断し、ただベッドに横たわって時間を過ごした。マークの次の任務がいつ来るか、恐怖で眠れない夜が続いた。

木曜日の午後、彼女はベッドの上でスマートフォンをいじっていると、懐かしい着信音が鳴った。それは樓成からのビデオ通話だった。彼女は一瞬ためらったが、通話ボタンを押した。画面に現れた彼の顔は、いつも通り優しく笑っていた。

「喆珂、元気か?最近連絡が少なくて、心配してたんだ。」彼の声は温かく、彼女の心を溶かした。

「うん、大丈夫。こっちはすごく寒くなってきたよ。」彼女は無理に笑顔を作った。

「そっか。体に気をつけろよ。何かあったらすぐ言えよ。」樓成は真剣な表情で言った。

彼女はその言葉に胸が詰まり、すぐに涙がこぼれそうになった。しかし、彼に心配をかけまいと、必死にこらえた。「ありがとう、樓成。あなたもちゃんと食べてる?」

「もちろん。最近は訓練が忙しくて、でも充実してるよ。お前が帰ってくる日を楽しみにしてる。」彼はそう言って、また微笑んだ。

彼女はその笑顔を見て、自分がどれほど汚れてしまったかを痛感した。彼の前で平然を装うことが、これほど辛いことだとは思わなかった。通話を終えた後、彼女はベッドに倒れ込み、声を殺して泣いた。部屋の中は静まり返り、彼女の嗚咽だけが虚しく響いた。

夜が更けるにつれて、彼女は決意を固めた。もう二度と、このような屈辱に耐えたくない。しかし、マークの手には彼女の恥ずかしい映像がある。警察に届け出れば、彼の目的は達成されるし、樓成にも知られることになる。彼女はどうすればいいのか、全く分からなかった。

金曜日の朝、彼女はベッドから起き上がると、窓の外を見た。雨が静かに降り続けていた。彼女は何かをひらめき、アパートの管理会社に連絡して、部屋の防犯カメラの設置を依頼した。彼女は自分の部屋が監視されているかもしれないという恐怖にかられていた。管理会社はすぐに対応し、カメラを設置する準備を始めた。

同時に、彼女はマークに対して、もうこれ以上任務を続けることはできないとメッセージを送った。しかし、返信はまったく来なかった。代わりに、彼女のスマートフォンに一枚の写真が届いた。それは、彼女が以前、階段室で裸になった時のものだった。彼女はその写真を見て、絶望した。マークは決して手を緩めないことを思い知らされた。

土曜日は休息日だった。彼女は一日中部屋にこもり、何も食べずに過ごした。日曜日になると、彼女は強い決意で外に出た。近くの公園を散歩し、冷たい風に当たった。しかし、彼女の心は晴れなかった。彼女は自分の体がもう自分のものではないように感じていた。

その夜、彼女は再びマークから新たな任務が届くのを待った。しかし、その日は何も来なかった。彼女はほっとしたが、同時に不安も感じた。次の任務はもっと恐ろしいものかもしれない。彼女は自分の運命に身を委ねるしかなかった。

午前零時を過ぎた頃、彼女はベッドに横たわり、スマートフォンを握りしめていた。マークのアイコンが光り、新しいメッセージが届いた。彼女は息を飲み、画面を見た。

「来週もよろしく。楽しみにしているぞ。」

その文字を見て、彼女の目から涙が溢れ出した。彼女はスマートフォンを投げ出し、枕に顔をうずめて泣き続けた。暗闇の中で、彼女の嗚咽は時間とともに消えていった。しかし、彼女の心の傷は決して癒えることがなかった。

週が明け、彼女の留学生活は残酷な現実の中で続いていく。彼女はただ、明日が来ることに怯えながら、なんとか生き延びていた。